20 / 22
20.真相
しおりを挟む
第20話
授業も終わり放課後になると、サクラとダイヤはゼラの元へ向かう。理由はゼラに勝った条件として「秘密」を教えてもらう為である。
「…本当にスパイなんでしょうか?」
2人はゼラの秘密として、先生になった事情を話してもらう予定である。嘘をつく可能性はゼラの性格上低いとダイヤが答えると、サクラはそれを言及することにした。
「だから可能性の話よ。何もなかったらそれでいいんだから。私は先生のスリーサイズなんか興味ないしね」
そう言いながらゼラの元へ歩く。ゼラは校庭で授業で使った道具の片付けをしていた。
「ゼラ先生」
「ん? あ…」
サクラに気づき、次に隣にいるダイヤに気付いて固まるゼラ。
「さっきの授業で先生の秘密を教えてもらえるって聞いたんですが」
「あ、ああー」
ゼラはそれを聞いて目を逸らした。まるで何か後ろめたさがあるかの様に。
「…まあ、約束は約束だからね。そうだ。片付け手伝ってくれない?体育倉庫で話さない?」
「体育倉庫…ですか?」
わざわざ人気のないところで話すとなると、あっちもこっちの聞きたいことを察しているのだろう。そして、その答えは決していいものではないのも信憑性が増してきた。
「…私は先に体育倉庫に行ってます」
サクラはそう言って体育倉庫の元に向かう。
「えーと」
瞬間、ゼラはダイヤに抱きついた。
「ゼ、ゼラ!?どうしたの!?」
急なことに驚きを隠せないダイヤ。
「ごめん…ちょっとだけこのままでいい?」
ゼラは寂しがりの猫の様に答えた。
「なんなんだよ…」
ダイヤはなにがなんだか分からなかった。1.2分くらいすると、ゼラが顔を赤くして離れる。
「…ごめん」
「よく分からないけど体調でも悪いの?」
「は?」
「だって顔が赤いし。熱でもあるんじゃない?」
ダイヤがそう言うと、ゼラはジトっとした目で見つめていた。
「はぁ…なんか冷めちゃった。後はこれを片付けるだけだから。行こうか」
そう言ってゼラは授業に使った道具を持とうとするが、ダイヤが代わりに持つ。
「じゃあ行こうか」
そう言ってスタスタと歩いて行く。
「…そう言うとこだよなー」
ゼラもダイヤの後ろを歩く。
体育倉庫につくと、サクラが扉の前で仁王立ちをしていた。そして、なんだか機嫌の悪そうな顔をしている。
「それだけを運ぶのに随分時間がかかったのね」
「え? いや、実は…」
「あー!あー!」
ダイヤが話そうとするとゼラがダイヤの口を抑え、声で制する。
「な、なに?」
「そういうのは話さないんだよ!」
「よく分からないなぁ」
ダイヤはゼラの言っていることがよく分からなかった。
「はぁ…まあ入りましょうか」
「ですね」
そう言って、3人は体育倉庫に入る。
「さて、ゼラ先生。貴方の素性はダイヤから聞いています」
扉を閉めるとサクラは簡潔に今の状況を説明する。
「単刀直入に聞きます。貴方はルドロフ国…軍事国家のスパイですか?」
そう言ってビシッとゼラに指を指す。ゼラはそれを聞いて顔を俯く。
「…よくそんなことを考えたね」
すると、ゼラは顔を上げて答える。
「そうだよ。私はルドロフ国のスパイ」
それを聞いてダイヤとサクラは真剣な顔になる。
「なんでこの学園なの?」
スパイと分かった途端、サクラはゼラにラフに接する。
「特に理由はなかったけど、強いて言うなら貴族がたくさん集まって情報を手に入れるためかな?」
そして、ゼラはダイヤに指を指して答える。
「私がスパイとしてこの国に送られた理由は、そこにいるダイヤが理由」
「え? 僕?」
当の本人はキョトンとした顔をする。
「そ、ダイヤがこの国で買われたって噂を聞いてね。私はダイヤを連れ戻しにきたの」
「え? まって、連れ戻す?」
予想外の言葉に言葉が詰まる。
「そうだよ。ダイヤがいなくなって、私たちの戦力はガタ落ちしたわ。それほどダイヤは圧倒的だった…国王様はダイヤを許して国に戻ってくる様に命令を出してる」
「僕が…また国へ戻れる…」
思っても見なかったことにダイヤの頭は回らない。それを察してか、サクラはダイヤの肩を叩く。
「サクラ様…」
サクラは俯いて表情が見えないが、一言喋る。
「貴方の好きな様にしなさい」
「僕は…僕は…」
ダイヤは複雑な気分になっていた。
「言っておくけど、ダイヤに拒否権はないよ」
「え?」
「ダイヤが拒否をしたら私たちルドロフはこの国に戦争を仕掛けるつもりでいる。それほどまでにダイヤは特異な存在だから」
冷酷にゼラが宣戦布告を伝える。
「戦争って!?そんな無茶苦茶だ!」
ダイヤの必死な説得も、ゼラには届かない。
「私たちも必死なの。ここでダイヤが戻って来なかったら。戦力が偏る恐れがある。いずれ私たちルドロフの脅威になる」
「…やだ」
「え?」
ダイヤの一言にサクラは耳を疑う。
「嫌だ!サクラ様と離れるなんて!僕は絶対に嫌だ!」
大きな声で必死に思いの丈を伝える。サクラにはダイヤがそんなに必死になる理由が分からなかった。サクラは奴隷だったダイヤを買っただけである。そんなに強い感情はないはずである。
「…そっか。それが答えなのね」
するとゼラは体育倉庫の扉に手をかける。
「私たちが攻めてくるのは1週間後、全勢力をかけてこの国に奇襲をかけるわ。それと最後に」
ゼラはダイヤの方を見て言葉を放つ。その言葉は震えていた。
「ダイヤ…好きだった」
そうしてゼラは体育倉庫を後にした。
「…大変なことになりましたね」
ダイヤはなんだか和やかに笑う。
「…なんで拒否したの?」
「え?」
「なんで拒否したのって言ったの!」
サクラは少し怒っている様だった。
「ど、どうしたんですか!? サクラ様」
「私はただの奴隷だった貴方を買っただけで、私に特別なものはないはずでしょ!それなのに」
すると、ダイヤはにっこりと笑う。
「そんなことないですよ。サクラ様は私の命の恩人ですし…何より…」
顔を赤くして答える。
「僕はサクラ様のことが好きですから」
「え?」
予想外の返答に固まるサクラ。
「…やっぱり気付いてませんでしたか。流石のサクラ様の勘でも分からなかった様ですね」
ダイヤは調子良く「ふふん」と鼻を鳴らす。
「ま、まって。いつから?いつから私にそんな…」
「最初からですけど」
ダイヤはにっこり笑う。
「え?」
サクラはさらに混乱する。
「最初から僕はサクラ様のことが好きでした」
そして、思い出す。ダイヤとサクラが出会うちょっと前の話を。
授業も終わり放課後になると、サクラとダイヤはゼラの元へ向かう。理由はゼラに勝った条件として「秘密」を教えてもらう為である。
「…本当にスパイなんでしょうか?」
2人はゼラの秘密として、先生になった事情を話してもらう予定である。嘘をつく可能性はゼラの性格上低いとダイヤが答えると、サクラはそれを言及することにした。
「だから可能性の話よ。何もなかったらそれでいいんだから。私は先生のスリーサイズなんか興味ないしね」
そう言いながらゼラの元へ歩く。ゼラは校庭で授業で使った道具の片付けをしていた。
「ゼラ先生」
「ん? あ…」
サクラに気づき、次に隣にいるダイヤに気付いて固まるゼラ。
「さっきの授業で先生の秘密を教えてもらえるって聞いたんですが」
「あ、ああー」
ゼラはそれを聞いて目を逸らした。まるで何か後ろめたさがあるかの様に。
「…まあ、約束は約束だからね。そうだ。片付け手伝ってくれない?体育倉庫で話さない?」
「体育倉庫…ですか?」
わざわざ人気のないところで話すとなると、あっちもこっちの聞きたいことを察しているのだろう。そして、その答えは決していいものではないのも信憑性が増してきた。
「…私は先に体育倉庫に行ってます」
サクラはそう言って体育倉庫の元に向かう。
「えーと」
瞬間、ゼラはダイヤに抱きついた。
「ゼ、ゼラ!?どうしたの!?」
急なことに驚きを隠せないダイヤ。
「ごめん…ちょっとだけこのままでいい?」
ゼラは寂しがりの猫の様に答えた。
「なんなんだよ…」
ダイヤはなにがなんだか分からなかった。1.2分くらいすると、ゼラが顔を赤くして離れる。
「…ごめん」
「よく分からないけど体調でも悪いの?」
「は?」
「だって顔が赤いし。熱でもあるんじゃない?」
ダイヤがそう言うと、ゼラはジトっとした目で見つめていた。
「はぁ…なんか冷めちゃった。後はこれを片付けるだけだから。行こうか」
そう言ってゼラは授業に使った道具を持とうとするが、ダイヤが代わりに持つ。
「じゃあ行こうか」
そう言ってスタスタと歩いて行く。
「…そう言うとこだよなー」
ゼラもダイヤの後ろを歩く。
体育倉庫につくと、サクラが扉の前で仁王立ちをしていた。そして、なんだか機嫌の悪そうな顔をしている。
「それだけを運ぶのに随分時間がかかったのね」
「え? いや、実は…」
「あー!あー!」
ダイヤが話そうとするとゼラがダイヤの口を抑え、声で制する。
「な、なに?」
「そういうのは話さないんだよ!」
「よく分からないなぁ」
ダイヤはゼラの言っていることがよく分からなかった。
「はぁ…まあ入りましょうか」
「ですね」
そう言って、3人は体育倉庫に入る。
「さて、ゼラ先生。貴方の素性はダイヤから聞いています」
扉を閉めるとサクラは簡潔に今の状況を説明する。
「単刀直入に聞きます。貴方はルドロフ国…軍事国家のスパイですか?」
そう言ってビシッとゼラに指を指す。ゼラはそれを聞いて顔を俯く。
「…よくそんなことを考えたね」
すると、ゼラは顔を上げて答える。
「そうだよ。私はルドロフ国のスパイ」
それを聞いてダイヤとサクラは真剣な顔になる。
「なんでこの学園なの?」
スパイと分かった途端、サクラはゼラにラフに接する。
「特に理由はなかったけど、強いて言うなら貴族がたくさん集まって情報を手に入れるためかな?」
そして、ゼラはダイヤに指を指して答える。
「私がスパイとしてこの国に送られた理由は、そこにいるダイヤが理由」
「え? 僕?」
当の本人はキョトンとした顔をする。
「そ、ダイヤがこの国で買われたって噂を聞いてね。私はダイヤを連れ戻しにきたの」
「え? まって、連れ戻す?」
予想外の言葉に言葉が詰まる。
「そうだよ。ダイヤがいなくなって、私たちの戦力はガタ落ちしたわ。それほどダイヤは圧倒的だった…国王様はダイヤを許して国に戻ってくる様に命令を出してる」
「僕が…また国へ戻れる…」
思っても見なかったことにダイヤの頭は回らない。それを察してか、サクラはダイヤの肩を叩く。
「サクラ様…」
サクラは俯いて表情が見えないが、一言喋る。
「貴方の好きな様にしなさい」
「僕は…僕は…」
ダイヤは複雑な気分になっていた。
「言っておくけど、ダイヤに拒否権はないよ」
「え?」
「ダイヤが拒否をしたら私たちルドロフはこの国に戦争を仕掛けるつもりでいる。それほどまでにダイヤは特異な存在だから」
冷酷にゼラが宣戦布告を伝える。
「戦争って!?そんな無茶苦茶だ!」
ダイヤの必死な説得も、ゼラには届かない。
「私たちも必死なの。ここでダイヤが戻って来なかったら。戦力が偏る恐れがある。いずれ私たちルドロフの脅威になる」
「…やだ」
「え?」
ダイヤの一言にサクラは耳を疑う。
「嫌だ!サクラ様と離れるなんて!僕は絶対に嫌だ!」
大きな声で必死に思いの丈を伝える。サクラにはダイヤがそんなに必死になる理由が分からなかった。サクラは奴隷だったダイヤを買っただけである。そんなに強い感情はないはずである。
「…そっか。それが答えなのね」
するとゼラは体育倉庫の扉に手をかける。
「私たちが攻めてくるのは1週間後、全勢力をかけてこの国に奇襲をかけるわ。それと最後に」
ゼラはダイヤの方を見て言葉を放つ。その言葉は震えていた。
「ダイヤ…好きだった」
そうしてゼラは体育倉庫を後にした。
「…大変なことになりましたね」
ダイヤはなんだか和やかに笑う。
「…なんで拒否したの?」
「え?」
「なんで拒否したのって言ったの!」
サクラは少し怒っている様だった。
「ど、どうしたんですか!? サクラ様」
「私はただの奴隷だった貴方を買っただけで、私に特別なものはないはずでしょ!それなのに」
すると、ダイヤはにっこりと笑う。
「そんなことないですよ。サクラ様は私の命の恩人ですし…何より…」
顔を赤くして答える。
「僕はサクラ様のことが好きですから」
「え?」
予想外の返答に固まるサクラ。
「…やっぱり気付いてませんでしたか。流石のサクラ様の勘でも分からなかった様ですね」
ダイヤは調子良く「ふふん」と鼻を鳴らす。
「ま、まって。いつから?いつから私にそんな…」
「最初からですけど」
ダイヤはにっこり笑う。
「え?」
サクラはさらに混乱する。
「最初から僕はサクラ様のことが好きでした」
そして、思い出す。ダイヤとサクラが出会うちょっと前の話を。
0
あなたにおすすめの小説
主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します
白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。
あなたは【真実の愛】を信じますか?
そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。
だって・・・そうでしょ?
ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!?
それだけではない。
何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!!
私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。
それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。
しかも!
ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!!
マジかーーーっ!!!
前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!!
思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。
世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
結婚初夜、「何故彼女が死んでお前が生きているんだ」と夫に言われました
ましゅぺちーの
恋愛
侯爵令嬢のアリサは婚約者だった王太子テオドールと結婚した。
ちょうどその半年前、アリサの腹違いの妹のシアは不慮の事故で帰らぬ人となっていた。
王太子が婚約者の妹のシアを愛していたのは周知の事実だった。
そんな彼は、結婚初夜、アリサに冷たく言い放った。
「何故彼女が死んでお前が生きているんだ」と。
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
「がっかりです」——その一言で終わる夫婦が、王宮にはある
柴田はつみ
恋愛
妃の席を踏みにじったのは令嬢——けれど妃の心を折ったのは、夫のたった一言だった
王太子妃リディアの唯一の安らぎは、王太子アーヴィンと交わす午後の茶会。だが新しく王宮に出入りする伯爵令嬢ミレーユは、妃の席に先に座り、殿下を私的に呼び、距離感のない振る舞いを重ねる。
リディアは王宮の礼節としてその場で正す——正しいはずだった。けれど夫は「リディア、そこまで言わなくても……」と、妃を止めた。
「わかりました。あなたには、がっかりです」
微笑んで去ったその日から、夫婦の茶会は終わる。沈黙の王宮で、言葉を失った王太子は、初めて“追う”ことを選ぶが——遅すぎた。
【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…
初夜に暴言を吐いた夫は後悔し続ける──10年後の償い【完結】
星森 永羽(ほしもりとわ)
恋愛
王命により、辺境伯ロキアのもとへ嫁いだのは、金髪翠眼の美しき公爵令嬢スフィア。
だが、初夜に彼が告げたのは、愛も権限も与えないという冷酷な宣言だった。噂に踊らされ、彼女を「穢れた花嫁」と罵ったロキア。
しかし、わずか一日でスフィアは姿を消し、教会から届いたのは婚姻無効と慰謝料請求の書状──。
王と公爵の怒りを買ったロキアは、爵位も領地も名誉も奪われ、ただの補佐官として生きることに。
そして十年後、運命のいたずらか、彼は被災地で再びスフィアと出会う。
地位も捨て、娘を抱えて生きる彼女の姿に、ロキアの胸に去来するのは、悔恨と赦しを乞う想い──。
⚠️本作はAIの生成した文章を一部に使用しています。
【完結】英雄様、婚約破棄なさるなら我々もこれにて失礼いたします。
紺
ファンタジー
「婚約者であるニーナと誓いの破棄を望みます。あの女は何もせずのうのうと暮らしていた役立たずだ」
実力主義者のホリックは魔王討伐戦を終結させた褒美として国王に直談判する。どうやら戦争中も優雅に暮らしていたニーナを嫌っており、しかも戦地で出会った聖女との結婚を望んでいた。英雄となった自分に酔いしれる彼の元に、それまで苦楽を共にした仲間たちが寄ってきて……
「「「ならば我々も失礼させてもらいましょう」」」
信頼していた部下たちは唐突にホリックの元を去っていった。
微ざまぁあり。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる