園芸店店長、ゲーム世界で生産にハマる!

緑牙

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2章 村での生活

92話 突然の森熊の襲撃

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 そろそろ片付けも終わりそう、という頃になにかが外から聞こえてきた。


「……だ! フォ…………アが…………して村…………………ぞ!」
「…………て!?」


「ん? ……なんか外が騒がしくない?」

「だれかが大きいこえでおはなししてるのかな?」

《なにか不穏な雰囲気です……私、ちょっと見てきます!》


 ブレンはどうやってかドアを開けながら外へ行ってしまった。


「……とりあえず、俺達は片付けを終わらせようか」

「うん、そうだね!」


 そう言って片付けを再開したが、またすぐにドアが空いておばあさんが慌てた様子で飛び込んできたぞ?


「あんた達! いつまでやってんだい!? 早く宿屋に避難しな!」

「え? 避難……ですか?」


 なんのことだ?


「まさか、気付いてないのかい……? 外があんなに騒がしいのに」

「いやいや、この部屋は外の声があまり聞こえてこないですよ?」

「それもそうか……って、そんなことはどうでもいいんだよ!」


 このおばあさんがこんなに取り乱すとは、一体何が……?

 と、その時外から戻ってきたブレンが猛烈な速度で吹っ飛んできて俺の腹部に直撃した……


「ぐふっ……!?」
《いたた……っ、痛がってる場合ではありません! タンジーさん、リョウさんはどこに!?》

「ブレンちゃんがうまってるの、お兄さんのおなかだよ?」
《えっ……ご、ごめんなさい!》

「いや……大丈夫じゃないけど平気……どうしたの……?」


 本当に痛い……


「村が森熊フォレストベアの集団に襲撃されてるんだよ!」
《村が、森熊に囲まれてるんです! その数およそ十頭──》

「そんなにいるのかい!?」

「森熊が、群れで……? そんな事あるのか!?」

《普段ならば有り得ませんが、なにかに誘導されたかのように集まっているのは事実です》


 誘導されたかの様に……か。

 この村に原因があるという訳でないのなら、なにか他の要素が……?


《現状、門番の方々とたまたま近くに来ていた数組の冒険者の方々が協力して耐えて──》

「数組の冒険者!?」

「……また、こわい人がなにかをしたのかな……?」

《タンジーさん、今回の冒険者さん達は村を守ってくれてる人達ですから、怖くない人達だと思いますよ!》

「そう、かな……でもちょっとこわい……」


 タンジーが怖がるのも無理はない。

 以前暴れた冒険者の行いは、トラウマになっていてもおかしくないものだったからな……
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