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2章 村での生活
93話 森熊に襲われるサラ親子
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震えているタンジーの頭を撫でつつ、今出来ることを考えてみる。
まずはタンジーを避難させる事。
次は森熊からの防衛に参加することだが、他の冒険者がいるならうまく連携を取らないと逆に足手まといになってしまう可能性もある。
自分の装備を改めて見れば、武器と装飾品以外は初期装備のままだしな……
とは言え、作ったポーションを配ることで支援も出来るわけだし、まずは様子を見に行かないとな……!
「とにかく! あんた達も早く避難しな! あたしも鍵を閉めたらすぐ行く!」
「分かりました! 行こう、二人とも」
「うん……」
《はい!》
素材等を俺とブレンで手分けしてストレージに放り込み、すぐさま宿屋に向かう。
宿屋が村での避難所として機能しているなら、サラさんとセージ君も避難してきてるはずだ。
……そうでないなら、すぐ迎えに行くつもりではあるが。
「お兄さん、お兄さんはフォレストベアとたたかいに行くの?」
「勿論。村が襲われてるのに、冒険者である俺が隠れてる訳にはいかないからな」
「じゃあわたしも行く」
「それは駄目だ! 森熊の数も多いし、とてもタンジーを守りきれるとは思えないからな」
「わたしはだいじょうぶだよ。こわい人はにがてだけど、まものならこわくないもん!」
「いや、怖いかどうかじゃなくてな──」
「駄目っ! セージ逃げて!!」
「グォォオオ!!」
「っ!? 二人とも行くぞ!」
今の声はサラさんだ。咆哮は恐らく森熊だろう。
だとしたら森熊が村の中に入ってきて、避難途中のサラさん達に襲いかかって来たのかも知れない。
くそっ……! 間に合ってくれ……!!
二人を引き離して全力で走ると、視界には涎を垂らしながらセージ君に爪を振り下ろす森熊の姿が、そして──
ドッ……
という鈍い音と共に、セージ君の右の拳が森熊の腹部に突き刺さった。
「グォォ!?」
「おかあさんを……なかせるな! この、ばかぐまーー!!」
セージ君は、叫び声と共に左の拳で森熊の胸部を殴りつけた。
「グォ……」
《えっ!?》
「なっ!?」
予想もしていなかったセージ君の強烈な攻撃に、森熊は腹部を押さえながらよろよろと後ずさった。
一体どれほどの威力があったのか、森熊の口からは涎以外に血も出ていた。
そして何より異常なのはセージ君の両腕だ。
拳を含めた両腕の筋肉がパンパンに膨れ上がり、足よりも太くなっている……
「……おかあさんを、なかせたら……おこる……」
「セージ!!」
セージ君は、サラさんの前に立ったまま動きを止めてしまった。
「……立ったまま、気絶、してるのか……?」
「セージ!」
あまりの展開についていけず、俺は呆けてしまったが、タンジーはすぐにセージ君のところに駆け寄った。
まずはタンジーを避難させる事。
次は森熊からの防衛に参加することだが、他の冒険者がいるならうまく連携を取らないと逆に足手まといになってしまう可能性もある。
自分の装備を改めて見れば、武器と装飾品以外は初期装備のままだしな……
とは言え、作ったポーションを配ることで支援も出来るわけだし、まずは様子を見に行かないとな……!
「とにかく! あんた達も早く避難しな! あたしも鍵を閉めたらすぐ行く!」
「分かりました! 行こう、二人とも」
「うん……」
《はい!》
素材等を俺とブレンで手分けしてストレージに放り込み、すぐさま宿屋に向かう。
宿屋が村での避難所として機能しているなら、サラさんとセージ君も避難してきてるはずだ。
……そうでないなら、すぐ迎えに行くつもりではあるが。
「お兄さん、お兄さんはフォレストベアとたたかいに行くの?」
「勿論。村が襲われてるのに、冒険者である俺が隠れてる訳にはいかないからな」
「じゃあわたしも行く」
「それは駄目だ! 森熊の数も多いし、とてもタンジーを守りきれるとは思えないからな」
「わたしはだいじょうぶだよ。こわい人はにがてだけど、まものならこわくないもん!」
「いや、怖いかどうかじゃなくてな──」
「駄目っ! セージ逃げて!!」
「グォォオオ!!」
「っ!? 二人とも行くぞ!」
今の声はサラさんだ。咆哮は恐らく森熊だろう。
だとしたら森熊が村の中に入ってきて、避難途中のサラさん達に襲いかかって来たのかも知れない。
くそっ……! 間に合ってくれ……!!
二人を引き離して全力で走ると、視界には涎を垂らしながらセージ君に爪を振り下ろす森熊の姿が、そして──
ドッ……
という鈍い音と共に、セージ君の右の拳が森熊の腹部に突き刺さった。
「グォォ!?」
「おかあさんを……なかせるな! この、ばかぐまーー!!」
セージ君は、叫び声と共に左の拳で森熊の胸部を殴りつけた。
「グォ……」
《えっ!?》
「なっ!?」
予想もしていなかったセージ君の強烈な攻撃に、森熊は腹部を押さえながらよろよろと後ずさった。
一体どれほどの威力があったのか、森熊の口からは涎以外に血も出ていた。
そして何より異常なのはセージ君の両腕だ。
拳を含めた両腕の筋肉がパンパンに膨れ上がり、足よりも太くなっている……
「……おかあさんを、なかせたら……おこる……」
「セージ!!」
セージ君は、サラさんの前に立ったまま動きを止めてしまった。
「……立ったまま、気絶、してるのか……?」
「セージ!」
あまりの展開についていけず、俺は呆けてしまったが、タンジーはすぐにセージ君のところに駆け寄った。
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