Shining Rhapsody 〜神に転生した料理人〜

橘 霞月

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転生〜統治(仮題)

皇帝としての覚悟

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オレの話に驚いた深緑の狩人の面々だったが、誰の目にも明らかな程ソワソワしだした為、オレはメイドさんに頼んでティナを呼んで貰った。やって来たティナに、スフィアが事情を説明している。どうやらスフィアも早く確認したかったらしい。

「はい。沢山ありますから、お分けするのは構いませんよ?」
「「「ありがとうございます!!」」」

ティナが快諾しながらエスナール草を手渡すと、深緑の狩人の全員がペコペコと頭を下げながら礼を述べる。オレとスフィアがその光景にほっこりしていると、ユティアがティナに質問した。

「それで王妃殿下・・・代金は如何程お支払すれば宜しいでしょうか?」
「え?・・・草にお金を支払うつもりですか?」
「「「「草?」」」」
「くっくっくっ・・・あはははは。ダメだ!!腹が痛ぇ!」

オレの予想通り、ティナの『草』発言に全員がきょとんとしているのを見てツボに入ってしまった。暫く爆笑していたのだが、事情を飲み込めないみんなはオレが落ち着くのを待っていた。

「あはははは・・・はぁ。いや~、笑った笑った。」
「・・・ルーク?これはどういう事ですか?ティナさんは一体何を・・・」
「ごめんごめん。ティナにとってはどんな薬草であろうが、所詮は草なんだよ。偶々その薬草が食べ過ぎに効くから持ってただけ。道端の雑草に毛が生えた程度の価値しか無いんだよ。」
「「「「はぁぁぁ!?」」」」

みんなには信じられなかったらしく、あまりの驚きに口が開きっ放しだった。その様子に、ティナが首を傾げて質問して来た。

「みなさん、一体何に驚いているのでしょうか?」
「ティナが草って呼んでるあの葉っぱが、万能薬の素材になる薬草なんだって。白金貨1枚分の価値があるらしいよ?」
「・・・え?あんな草に白金貨を出す、変わった方がいるのですか?」

どんなに説明しても、ティナには信じられない様子だ。まぁ、オレにも信じられないが、漢方薬の1つだとでも思う事にしよう。

「ティナさん!変わっているのは貴女です!!冒険者なんですよね!?それなのに、薬草についてご存知無いと?」
「はい。草は草ですから、全く興味もありません。お肉には勝てませんよ?」
「あはははは~。ひぃ、ダメだ!はぁ、はぁ・・・は、腹がぁ!!」

使い物にならないオレを無視して、みんなは話を進める事にしたようだ。

「それで王妃殿下、我々はどうすれば・・・」
「え?あぁ、ユティア、でしたか?先程も言いましたが、その草は差し上げます。」
「まだ言うのですか!?ですからそれは万能薬の素材で、非常に価値のある物なんです!万病に効くんです!!」
「そんな事を言われても、私もルークも病気になった経験がありませんので・・・。」
「「「「え?」」」」

そうなのだ。産まれてから現在に至るまで、風邪の1つも引いた事が無い。健康優良児だったのだ。胃薬代わりの草も、食べ過ぎて苦しい時に食べるだけの物。消化を助ける程度にしか考えていなかった。

様々な地を訪れた時、毒を受ける可能性があるかもしれない。そう思ったからこそオレは、学園で魔法薬に関する勉強をしようと思ったのだ。ティナに胃薬を作ってあげようとした訳ではない。

落ち着きを取り戻し静観していると、ティナとスフィアが目で助けを求めて来た。

「ここで言い争ってても病人は治らないんだし、まずは治療を優先したら?冒険者ギルドに行くのも危険な今、代金を工面するアテも無いんでしょ?」
「それは・・・はい。」
「う~ん、ならこうしよう!ティナの下で何年か働いて代金を稼げばいい。魔物の討伐をしなくても給金を支払うから、その間に強くなればお互いに安心でしょ?」

オレの提案に、全員が真剣な表情で考え始める。オレもそろそろ美桜を作り直したいし、後は本人達に任せてこの場を後にする事にした。と、その前に1ヶ所向かう必要がある。

「後の判断はティナに一任するから、じっくり考えて決めるといい。それと、出歩くのはまだ心配だから、ティナはみんなに付いて行ってくれる?スフィアには少し話があるから、歩きながら話そう。じゃあ、そういう事で。」
「「はい。」」
「「「あ・・・」」」

深緑の狩人の面々が何か言いたそうだったが、あまり人数が多くても纏まらないだろうと思い、スフィアと共に執務室を後にした。あれ?あそこってオレの部屋じゃね?・・・まぁいいか。

「悪いけど、オレは一旦冒険者ギルドに行って来るから。」
「・・・喧嘩を売りに?」
「相手の出方次第と言いたい所だけど、2度目は無いからね。冒険者を続ける理由も無いし、今度こそギルドカードを叩き返して来るよ。」
「はぁ・・・。周囲に被害を出さないようにしてね?」

完全に気の抜けた笑顔で言われた為、スフィアを抱き締めながら謝罪しておいた。スフィアと別れたその足で、オレは冒険者ギルドへとやって来た。

昨日たむろしていた冒険者達は捕らえてあるので、ギルド内に冒険者の姿は無い。真っ直ぐに受付へと向かうと、昨日の受付嬢が声を掛けて来た。

「どのようなご用件でしょうか?」
「依頼完了の報告に来た。討伐証明部位はカウンターに置いて構わないか?」

アストルのギルドカードを出しながら受付嬢に質問すると、カードを受け取りながら答えてくれた。

「それでは、こちらに置いて下さい。ギルドカードをお預かりしますね。・・・え?」
「どうかしたのか?・・・あぁ、もう1枚忘れてた。」

ギルドカードを見た途端、受付嬢の表情が急変した。その様子を確認しながら、ルークのギルドカードもカウンターの上に置くと、受付嬢は焦りながらも確認し始めた。

「ルーク=フォレスタ・・・皇帝陛下!?」

ーードン!!

昨日殺した冒険者達の首をカウンターに並べてやると、受付嬢が叫びながら尻もちをつく。首は今朝の内に、城の兵士達から受け取っていたのである。

「きゃぁぁぁぁ!!」
「「「「「どうした(の)!?」」」」」

悲鳴を聞きつけたギルドの職員達が駆け寄って来る。折角なので説明してやろう。

「この者達はオレに剣を向けたので処刑しておいた。臨時とは言えオレの仲間を誘拐し、奴隷として他国に売ろうとした罪で残りの者達は捕らえてある。ギルドマスターはいるか?」
「は、はい!」

オレの問に、小太りの中年男性が返事をした。

「このギルドが犯罪に加担しているという証言を得ている。本来なら貴様らも殺している所だが、特別に命だけは助けてやる。代わりにオレの言う通りにしろ。いいな?」
「・・・何でしょう?」
「貴様らが捕らえられる前に、アストル並びにルーク=フォレスタニアの冒険者登録を抹消しろ。指示に従わなかったり逃亡した場合は、全力を以て探し出し・・・一族郎党1人残らず処刑する。」
「わかりました!みんな、手伝ってくれ!!」
「「「「「はい!!」」」」」


ギルド職員と共にギルドマスターが手続きに奔走したので、腕組みをしながら数分待っていると全員がオレの前に戻って来た。

「終わりました。こちらが無効となったギルドカードになります。」
「確かに受け取った。そう言えば、以前冒険者ギルド本部には通達したはずなんだが、オレの言葉は伝わっているか?」
「え?いえ、本部からは何も・・・。」

フィーナめ、最初からオレ程度なら何とかなると思って黙っていたな?嫁さんのする事なら大抵は許してやるが、今回の一件を許す訳にはいかない。返答次第では、然るべき処置も検討しよう。

「ならば、貴様らの最期の仕事だ。冒険者ギルド本部並びに全冒険者ギルドに通達して貰おう。今後フォレスタニア帝国皇帝、ルーク=フォレスタニアの気に障ったギルドと冒険者は、一切の通告無く葬り去る、と。」
「「「「「「っ!?」」」」」」
「直に兵達が訪れる。さっさとしてくれよ?」
「「「「「「はい!!」」」」」」


ギルド職員の仕事ぶりを見守ってから城へ戻り、夕食までにたっぷり時間を掛けて愛刀の美桜を作り直した。そして夕食後、オレはフィーナを問い質す事にした。

「ねぇフィーナ?オレとの出会いを覚えてる?」
「え?ちゃんと覚えているわよ?一言一句漏らさずね。」

一言一句漏らさずか・・・丁度良かった。説明する手間が省けたよ。

「なら、冒険者ギルドに通達するよう言ったはずなのに、周知されていなかった理由を説明してくれえるかな?」
「そうなの?あれぇ、おっかしいなぁ?」
「・・・ルーク?珍しく怒っているようですけど、何かありましたか?」

トボけたフィーナを見たティナが、間髪入れずに口を挟んで来た。残念ながら、ティナの考えている事は誰よりもわかる。オレが本気でキレている事を、みんなに伝えようとしたのだ。

「オレはさぁ、今回のようにオレ達の周りで馬鹿な事を考える奴が出ないように、と思って言ったんだよ。でもフィーナは冒険者ギルドに伝えなかった。ただ言うだけだったよな?難しい事を言ったか?」
「・・・。」

フィーナは口を閉ざしてしまったので、敢えて追い打ちを掛ける。

「オレはみんなを危険な目に合わせたくないから、無茶な頼みはしない。無理を言ったりもしていないつもりだ。オレが間違っていたら、いつもみんなは指摘してくれるだろ?」
「それは全員が理解していますね。」

スフィアが肯定してくれた。ちゃんと理解し合えていたようで安心出来た。そうなると、やはりフィーナへの追求の手を休める訳にはいかない。

「だからこそ、オレの頼みを聞いてくれなかった理由を説明してくれ。」
「それは・・・。」

多分フィーナは言えないだろう。内心『こいつチョロいわ~』とでも思っていたはずだ。それが悪いとは思わない。権力者だったのだから、それ位でなければ組織のトップは務まらないと思う。

だがオレは、そんな権力者の勝手な判断で、誰かが危険に晒されるのは許せないのだ。フィーナがきちんと伝えていれば、少なくともこの国で馬鹿な真似をする者はいなかったかもしれないのだから。

そしてもう1つ。スフィアとルビアの話では、フィーナは未だに冒険者ギルドとのケリをつけられずにいるらしい。口ではもう関係無いと言っているが、長年務めた職場だけに未練や愛着があるのだろう。

「理由は察してるから、別に言わなくてもいい。ただ・・・今日冒険者ギルドに行って、ギルドカードの返却と戦線布告を済ませて来た。」
「そんなっ!?」
「オレはフィーナの事を大切に想っているが、他のみんなも大切なんだ。フィーナがどっちつかずの状態で、みんなを危険な目に合わせる事は避けたい。だから選ぶといい。冒険者ギルドと完全に手を切るか、それともここを出て行くか。フィーナがどちらも選ばないのなら、オレがここを出て行く。」
「「「「「「「「「「っ!?」」」」」」」」」」

流石にここまで予想出来た者はいなかったらしく、全員が驚いている。いや、カレンだけは違うようだ。笑顔で問い掛けて来た。

「出て行って、それからどうするのです?」
「全ての冒険者ギルドを潰して回る。」
「なっ!?」

言葉にならないフィーナを無視して、カレンが続けて口を開く。

「でしたら私も同行しましょう。こういう事は、さっさと済ませた方がいいですからね。」
「待って!」
「ダメだ。既に被害者が大勢出ている。今回の件に関しては時間を掛ける訳にもいかない。万が一オレの足を引っ張るようなら、誰であろうと容赦はしない。・・・例え相手がカレンだったとしても。」


そう言い放つと全員が沈黙してしまったので、オレは1人で部屋を後にした。あとはみんなに任せよう。フィーナがどういった決断を下すのかはわからない。だが、自分の我儘で沢山の人達を苦しませる事だけは避けたいと思う。
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