婚約を……破棄…?ですか……本当によろしいのですね?

ねこママ

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シルヴィアーナ・ヴァリス

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グランシェヴィア帝国……懐かしいわ。

フォスティナも連れて来れたら良かったのだけど……





「お久しぶりで御座いますわ、アルフォンス皇帝陛下」

「久しいな、もうアル兄様とは呼んでくれないのかい? シルヴィ」

あらあら、皇帝の威厳は何処へ忘れてきたのかしら。

「ふふっ…相変わらずわたくしに甘いのですね、アル兄様」

「ティナにはもっと甘いよ、 今回は来れなかったのか…残念だ」

垂れた犬耳が見える様だわ。

「そのフォスティナの事なのだけど、例の件、変更しなければならないかもしれないの……」

「変更?」

「ええ…先日サイラス殿下から、数年ぶりに茶会の招待状が来たのだけど……」

わたくしはフォスティナから聞いた、サイラス殿下との会話の内容をアル兄様に伝えた。




「そうか……ティナは納得してるのかい?」

「ええ。 アル兄様にお任せしていいと」

「わかった。 可愛いティナの為だ、シルヴィ達にも満足して貰える様にしてみせよう」

「ありがとう、アル兄様」

「どういたしまして……ところで、今回はどの位滞在出来るんだい?」

「そうねぇ、1週間ほど…と言いたいけど、ロベルトが心配するから3日ほどで帰るわ」

「まったく……どれだけ心配性なんだい彼奴は…」

「ふふっ、 それだけ愛されてますもの、幸せですわ」

「当然さ、でなきゃ大切なシルヴィをやるもんか」


ほんとにもう……何処かに忘れてきた威厳、後でちゃんと回収して下さいね、お兄様。

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