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最終話
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帝国から帰って来てひと月……
「おはようティナ、良く眠れたかい?」
「おはようございますお兄様……またですの…?」
「くくっ……まただね」
お兄様の手には、サイラス様から送られて来るピンク色の1輪の薔薇――――が毎日……
「はぁ…笑い事ではありませんわ……」
「この間、ティナが居ない時にちょっと怖がらせてしまってね…くくっ」
「わたくしは気にしていないから平気だと言いましたのに…」
「まぁ、多分それだけじゃないと思うけどね?」
「?? 何がですの?」
「分からないなら良いんだよ、ティナはそのままで…」
そう言ってわたくしの頭を撫でて行かれました。
わたくしは前世も今世も恋をした事が無いので、ゲームの進行上必要な事とは言え、恋をして愛情を持てたサイラス様を羨ましくは思いますが……
恋ってどの様なものなのでしょう?
どきどき? これはまぁ、何となく? 分かるような気はします。
ときめき……これが分かりませんわ…字的にどきどきと似ていますが…??違うのでしょうか。
まぁいずれサイラス様と結婚するのですから家族愛は持てるでしょうか。
来月はジャハル様が王太子になられてご結婚されます。
そして18歳の子息令嬢のため成人祝いの舞踏会が開かれ。
それが終わるとわたくしとサイラス様はグランシェヴィア帝国へ……
わたくし達は2年間、帝国の内情や政治を勉強し、結婚して帝位を継ぐ事になる。
18年も伯父様をお待たせしましたのに、たった2年しか一緒に暮らせませんので、申し訳ないですわねぇ……
とにかく、する事が多くて大変でございますが、女帝として精一杯努めて行きたいと思います。
~完~
余談ですが、サイラスは結婚する迄の2年間で必死にフォスティナを口説き落とし、見事両想いで式を挙げたようです。
「おはようティナ、良く眠れたかい?」
「おはようございますお兄様……またですの…?」
「くくっ……まただね」
お兄様の手には、サイラス様から送られて来るピンク色の1輪の薔薇――――が毎日……
「はぁ…笑い事ではありませんわ……」
「この間、ティナが居ない時にちょっと怖がらせてしまってね…くくっ」
「わたくしは気にしていないから平気だと言いましたのに…」
「まぁ、多分それだけじゃないと思うけどね?」
「?? 何がですの?」
「分からないなら良いんだよ、ティナはそのままで…」
そう言ってわたくしの頭を撫でて行かれました。
わたくしは前世も今世も恋をした事が無いので、ゲームの進行上必要な事とは言え、恋をして愛情を持てたサイラス様を羨ましくは思いますが……
恋ってどの様なものなのでしょう?
どきどき? これはまぁ、何となく? 分かるような気はします。
ときめき……これが分かりませんわ…字的にどきどきと似ていますが…??違うのでしょうか。
まぁいずれサイラス様と結婚するのですから家族愛は持てるでしょうか。
来月はジャハル様が王太子になられてご結婚されます。
そして18歳の子息令嬢のため成人祝いの舞踏会が開かれ。
それが終わるとわたくしとサイラス様はグランシェヴィア帝国へ……
わたくし達は2年間、帝国の内情や政治を勉強し、結婚して帝位を継ぐ事になる。
18年も伯父様をお待たせしましたのに、たった2年しか一緒に暮らせませんので、申し訳ないですわねぇ……
とにかく、する事が多くて大変でございますが、女帝として精一杯努めて行きたいと思います。
~完~
余談ですが、サイラスは結婚する迄の2年間で必死にフォスティナを口説き落とし、見事両想いで式を挙げたようです。
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