《急募》ヴィランから身を守る方法!!

亡羊ちろり

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初めての任務、そして邂逅

鉱山の精霊

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「おはよう、ランディー。良い朝だな」
「…起きてたんだな」
枕が変わったから寝れない、ということは全くなく、特技「どこでも寝れる」を遺憾無く発揮した俺は夢も見ず朝まで快眠した。今日はエリカと行動する貴重な機会だからな。コンディションは良いに限る。上機嫌でベッドから下りる俺の支度を手伝うランディーは心なしか少し疲れて見えた。寝不足かな。
「今日は別行動だな。よろしく頼むぞ」
ここ最近の準備は今日この日のためにしてきたと言っても過言ではない。念を押す俺にランディーは顔を翳らせた。
「なぁ、やっぱり他のやつに任せないか?執事が主人の傍を離れるのはよくないだろ」
「お前にしか任せられないんだ。それに、エリカお姉様もいるから俺は安全だぞ」
後継者いちの戦力を誇るエリカがいれば大抵のことは大丈夫なはずだ。それでもランディーは不安らしい。視線を彷徨わせながら口を開いた。
「じゃあサンのやつを呼び付けて…」
「サンディーには別に仕事を任せてあるだろ」
サンディーにはアナベル対策と諸々の情報収集、セドリックの出迎えを頼んでいる。改めて伏魔殿とまではいかないが緊張が解けない公爵家において信頼できる人ってとても大事だな、と実感。正式には専属執事はランディーなのだが、サンディーもアシュリーの忠実な部下なのでいろいろと重要な仕事を任せている。
「それくらい優先度の高い仕事だってことだ」
今はお前たちのことしか信じられないんだ、と鏡越しに見つめるとランディーは根負けしたように苦笑した。
「分かったよ。爆速で終わらせて良い報告をしてやるから、待ってろよ」
「期待してる」
俺らは悪巧みをする子どものような顔で笑い合った。

屋敷の玄関でエリカと待ち合わせし、一緒に門まで歩く。山の天気は変わりやすいと言うが、麓のこの街も今日は曇り空である。何か降りそうだな。
測定器やら魔力探知機やらいろんな道具を持ってついてくるランディーをチラッと見ながらエリカが聞いてくる。
「どこに行くか検討は付けているのか?」
「はい。まずリトス鉱山の採掘場の視察を行います。次に、労働者の作業場及び休憩所を回ろうかと」
エリカはなるほど、と頷いた。
「そこで、試みるのだな?」
肯定する代わりに笑みを深める。精霊と契約を結ぶのは秘密にしているので表向きは任務をこなす必要があるのだ。先方に視察の件は伝えてあるので今日の午前は採掘を一時停止とし、俺が現場を見回る予定だ。
城壁の外に出て繋がれた2匹の飛竜の元へ行くと、ランディーはエリカに頭を下げた。
「エリカ様。どうか坊ちゃんを一日頼みます」
背中に板でも入ってるのかってくらい綺麗なお辞儀にエリカは騎士のように精悍な表情で返す。
「あぁ、任された。アシュリーは私が責任を持って預かろう」
ランディーはその言葉を聞いてようやく少し肩の力を抜くと、昨日俺らが乗った飛竜に乗り西の方へと飛び立った。
「アシュリーの執事は心配性だな」
まあ気持ちも理解できなくはないが、とエリカが言う。それってどういう意味ですか、俺は頼り甲斐がないってことですか。
たしかに過保護気味なのは認めるけど、「俺」に対してそういう態度なのが少し疑問なんだよな。抜け殻としてのアシュリーの身体だけじゃなくて、ちゃんと別人としての俺と接してくれる感じは正直、すごく助かる。誰にも存在を認められないって、すごく辛いことだと思うから。でも何でそうしてくれるのかはよくわからないんだよな。段階を踏んで徐々に態度が変化しているのを感じるから、ランディーも気持ちに整理をつけている途中なんだろうけど。
ぐるぐると考えながら手綱を握るジュディを先頭にエリカ、俺の順番に飛竜に乗り上がる。飛竜はそこそこ大きいので女性と子ども3人くらいは余裕だ。
「私にしっかり掴まっていてくれ」
振り向いて言うエリカの腰にバイクの二人乗りとかしたことない俺は少しドキドキしながら手を回す。
「出発します」
ジュディの掛け声と共に飛竜は空へと舞い上がった。

それから約1時間後。ほどなくして俺たちの乗った飛竜は目的地付近に降り立った。
飛竜を繋ぎ少し歩くと、慌てて壮年の男が出てくる。
「お早いご到着で。あっしはリトス鉱山管理責任者のジミーと申します。本日はわざわざご足労いただきありがとうごぜぇやす」
揉み手でもしそうな勢いでヘラヘラと媚びを売るジミーはなんというか、だらしない体つきをしていた。運動せず高カロリーを摂取した場合になる肥満の一歩手前みたいな体型だ。これはサボりや着服の可能性があるな。抜き打ちで来た方がよかったかもしれない。人払いが面倒だから今回ばかりはしょうがないけど。
「採掘場は、こちらでごぜぇやす」
明らかに俺ではなくエリカを案内するジョンに苛立ちそうになるが、エリカがジミーにはっきりと言い放った。
「私はついでに寄っただけだ。視察はアシュリーの任務なので、間違えないように」
「失礼しやした」
ジミーは一礼すると初めてまともに俺の方を見た。なんか気に入らないな、こいつ。
こうなったら調査官並みに徹底して調査してやる、と心に決める俺をジョンは山を切り抜いた洞窟のような採掘場へと案内する。
地面にはレールが敷かれており、ところどころワゴンやツルハシ、ハンマースコップが放置されていた。いや、きちんと片付けろよ。その備品公爵家のものなんだから失くされたり壊されたりすると困るんだけど。
後で問い詰める内容を心のリストに書き留めながら、ランプで照らされた洞窟内へ足を運ぶ。元の世界で国内の遺跡としての鉱山は見たことあったけど、リトス鉱山はそこそこ規模がでかいからかそれよりも迫力があるな。
中腹あたりまで進んだところで俺はジミーに声をかけた。
「案内ご苦労。俺は見たいものがあるから、とりあえず下がってくれないか」
ジミーは俺の言葉に焦ったように食い下がる。
「採掘場は危険な場所でごぜぇやすから、あっしもお供いたしやす!」
何か隠したいことがあるやつほど持ち場を離れたがらない。それは全世界共通のようだ。でも大々的に休暇を出して証拠隠滅の時間を与えるのも嫌だったんだよなぁ。
どうしようかと考えているとエリカがスッと手を挙げた。
「私がいるから問題ない。それよりも、其方はジュディに荷馬車の案内をしてやってくれ」
「それはまたこの後にご案内いたしやすから…」
「別れて動いた方が効率的だろう。それとも、何か、見られて都合の悪いものでもあるのか?」
ジロリとエリカに睨まれて急いで退散するジミーにジュディが静かについていく。
ジュディにはきっとジミーの監視も任せているのだろう。エリカのナイスフォローに俺はお礼を述べた。
「ありがとうございます。助かりました」
「うむ。大したことではない。それより、半年前に調査を行ったばかりだというのに何やら怪しいな。詳しく調べる必要がありそうだ」
「それには俺も同意です。そのためにも、早く済ませましょう」
「あぁ」
一歩下がるエリカを視界に入れながら、俺は自分の内側に意識を向ける。千鳥を召喚し契約を結んだ後、俺の儀式があんまりに杜撰だったということで、俺は精霊召喚について一から教わり直した。
精霊召喚は魔法と違いほとんど星を間に挟むことがないためマナの消費量も少量で済む。しかし人間とは微妙に違う次元にいる精霊を呼び出し契約を結ぶには相当なセンスが必要とされる。まともな情報もなしにマッチングしなければならない精霊召喚に役立つのが親和力である。これはアンテナのような役割を果たし精霊側にとって目印になるだけでなく、こちら側からも精霊との繋がりをある程度見ることができ、互いの意思疎通が格段に楽になる。「精霊士の才能は大抵親和力で決まる」というほど親和力は精霊士にとって重要な能力だ。え、俺?千鳥に言わせると数千年に一人の逸材らしいよ。しかし自惚れは禁物。ポテンシャルがあっても使いこなす努力をしなければただの宝の持ち腐れだ。
すぅっと息を吸い込み、詠唱を唱える。特に決まった文はないらしいがよりイメージしやすいものがいいらしい。
くぅっ!なんか思春期の病から抜け出せていないようでかなりむず痒いが、これも精霊との契約のため…!
「切なる願いと刹那の幻想が交じり合う時、奇跡の縁は結ばれる。深淵をさ迷いし魂に導きを与えたまえ。星屑の奔流より時空を超え、我が呼びかけに応えよ。精霊召喚!」
唱え終わった瞬間、詠唱によってできた細道をぐんぐんと遡って近づいてくる気配を感じた。一生懸命進むそれを俺もなんとか引き寄せるイメージで受け入れる。なんだかイマジナリー芋掘りでもやってるみたいだ。
そしてパアアッと周辺が光に呑まれ、数秒後にそっと目を開けるとーー。
「ゴーレム?」
ぽつりとエリカの声が響いた。いや、気持ちはわかる。目の前に鎮座しているそれはどう見てもごつごつとした岩の塊だったからだ。一瞬俺違うもの召喚した?と思ったが若干輪郭が曖昧で光り輝いているところからしておそらく精霊だろう。
「はじめまして。召喚に応じてくれてありがとうございます」
精霊は気まぐれなのでなるべく丁寧に、尊敬の意味を込めて。これも千鳥から教わった。仲良くなったら多少の無礼は見逃されるらしいけど。
『***、*****!』
なんか変声ソフトを通した時みたいにざらついた音質の言語らしき何かが聞こえた。
何て言ってるんだろう。首を傾げていると俺の肩におさまっている千鳥が説明してくれた。
『我はコミュニケーション能力に特化した精霊であるから初めから会話が成立したが、あまり会話が得意ではない精霊も多くいる。親和力に集中してみるとよい。何を伝えようとしているかは大まかに分かるだろう』
千鳥の言う通りじっと意識して聞いてみると、何やら感情のようなものが伝わってきた。
言語化されるのではなくて、その気持ちの状態が直接共有される感覚に近い。
じんわりと心が温まるようなこの感情は嬉しい、とかだろうか。
『**…?』
今度は疑問。俺に伝わっているか不安になったのだろうか。
「こちらこそお会いできて嬉しいです」
どこに目が付いているのかは分からないが、とりあえず中心あたりに視線を合わせておく。するとゴーレムのような精霊はがたがたと身体を揺らし、同時に喜びの感情が伝わってきた。
「俺はアシュリーといいます。もしよかったら、俺と契約してくれませんか?」
こうして会話していると、アプリで知り合った人に即日プロポーズを申し込むような気分になる。もしかして契約も恋愛関係みたいに徐々に親しくなってから切り出すべきなのかな。精霊士って存在自体が希少であまり文献残ってないし千鳥は大抵のことについ「精霊による」としか言わなかったし。お互いにプロフィール欄とか見れればいいのに。
『*!**!!』
急で失礼じゃないかな、とドキドキしていた俺に大きく肯定する気持ちが伝わってくる。よかった、嫌じゃないみたいだ。
「それじゃあ、名前ですけど…」
うーん、どんなのがいいかなぁ。俺って国語では古典とか漢詩が好きだったからあまり洋風のかっこいい名前は考えられないし。こういうのは連想ゲームが考えやすいんだよな。石、宝石、珠…。
「よし、決めた。あなたの名前は、紺珠かんじゅです。俺との記憶や思い出を呼び起こす存在になってくれたら嬉しいな、と思って名付けました。どう、ですか?」
『**…**!!』
呟くように繰り返すと岩の精霊はぴょんと跳ねて嬉しいという感情を伝えてくる。気に入ってくれたということだろうか。
精霊はそのままその場でくるくると踊るように回ると呪文のようものを唱えた。
『*、***、********!』
千鳥が契約の際にした宣誓のような文句だろうか。途端にまた辺りが明るくなって、でも俺は不思議と目を開けていられたので目の前の精霊、紺珠を見ていると紺珠はその名の通り紺色の綺麗な宝珠となり、俺との間に光る白いリボンのようなものが結ばれた。
「成功、したのか…?」
黙って成り行きを見守っていたエリカがぼそりと呟く。
『アシュリー、ケイヤク、ウレシイ!』
今度ははっきりと、言葉が聞こえてきた。
「紺珠…?紺珠ですか?」
紺珠の方を見て問うと紺珠はジャンプしながら答えてくれる。
『ウン!カンジュダヨ!』
「その精霊は何て言っているんだ?」
紺珠を指して聞くエリカ。
「あれ、聞こえませんか?」
『親和力のない人間と話せるのは普通大精霊か我くらいだ』
自慢げに胸を張る千鳥は力の弱い精霊ではあるが、どんな人間や生き物とも意思疎通が図れるという特技がある。紺珠は見た目の通り石や岩を司る精霊らしい。この地にしばらく棲みついていたところに俺が来て惹き寄せられたとのこと。
『アシュリー、アッタカイ!ココチイイ!」
舌足らずな子どものように一生懸命伝えてくれる紺珠が可愛くて思わず撫で撫でしてると、エリカが洞窟の外を向いて言った。
「どうやら、そろそろ時間切れのようだ。気配が近づいてくる」
「わかりました。紺珠、また呼び出すから待っててくれる?」
精霊を他の人に見られると厄介なので紺珠にはいっかい精霊界に戻ってもらう。精霊と人間の間では時間の流れが違うらしいけど、またすぐに呼び出す予定なので紺珠にとっても近いうちに会えるだろう。
「それにしても、驚いたな。本当に初めて召喚した精霊と契約を成功させるとは」
入り口に向かいながらエリカが感心したように言う。なんでも精霊士は少ないため精霊の召喚や契約の場面を見ることができるのは本当に僅かな人らしい。
ラッキーだな、と微笑むエリカに見惚れていると、バタバタと人が走ってくる音がした。エリカが言っていた気配はこれか。
入り口付近に向かうと褐色肌の精悍な顔つきをした青年が俺たちを見つけて駆け寄ってきた。
「助けてください!!」
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