藤と猫との不思議な散歩

歌川千暁

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エピローグ

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 あれから何日か経ったが、賢矢は何も巻き込まれずに過ごしていた。
 ちょっと、変わった事といえば
「賢矢ー。今日はマグロが食べたいにゃ」
「駄目だ。高すぎる。てか、お前。帰らなくっていいのかよ?」
 月白が家に居座り着いた事だ。
「にゃ? 帰ってきてるにゃ」
「いや、ここじゃなくって藤神様の所に」
 藤神という言葉を聞いただけで月白は嫌な顔をする。
 その顔を見て賢矢は薄々、感じていた事を聞く事にした。
「なあ、お前と藤神様って仲が良いの? 悪いの?」
「悪い」
「即答かよ」
 気持ちいいぐらい、きっぱりと言った月白に呆れかえってしまう。
「にゃって、あのボケ神。おいらの、おいらの」
「おいらの?」
「おいらの秘蔵の酒を勝手に飲んだんにゃ! しかも飲んでおいて謝りもしないのにゃ。あのろくでなし神がぁ‼」
 しょうもない理由に賢矢は三白眼になるぐらい、目を細めてしまう。
 一通り、怒りに任せて暴れまくった月白は改めて賢矢の方を向く。
「と、いうわけであの神が謝ってくるまで世話ににゃるにゃ」
「いや、それっていつまでだよ」
 どうやら、この奇妙な主従関係の猫とはプライベートまで付き合う事になりそうだ。
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