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魔法使いの正しい衣裳。
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人生の転機。新しい曲がり角。
曲がっているから、先は見えない。この先に待っているのは不幸なのか、つらい道なのか。
それは進んでみなければわからない。
だけど後悔するのは、角を曲がってからでいい。
そして、どうせ曲がるなら。
「それにふさわしい格好がいいでしょ」
「うーん。それはそうなんだけど……」
ノーラの視線に、わたしはひどく居心地の悪い思いをしている。
今わたしが着ている服は黒一色。頭には大きなとんがり帽子。手には魔法使いの杖。まごうかたなき魔法使い。のはずなんだけど。
ローブを模した長いマントの下は、身体のラインにぴったりの、それはそれはぴっちぴちのワンピース。いや、はっきり言おう。ハイレグカットのボディスーツだ。
上にスカートっぽく長めのチュールを重ねているれど、シースルーなので太ももが丸見えだ。
「さすがにその恰好は、年甲斐がないというか……」
「だって『年齢二十六』だしぃ」
「…………」
「ちゃんとアラサーに設定してるでしょお……」
「…………」
ノーラの視線が冷たい。
いやね、わかってますよ。
わたしだってリアル二十六歳なら、こんな恰好していない……たぶん。
「まあいいわ。とにかく、いってらっしゃい!」
ノーラはあたしの背中をぱん! と叩いた。
「まずは試験でしょ? それから冒険者登録。がんばって」
「う、うん」
杖を握りしめておずおずと出かけて行くわたしの後ろ姿はよほど頼りなさげに見えたんだろう。でもわたしはもういっぱいいっぱいで、ノーラが呟いたのも耳に入らなかった。
「まずは登録試験かあ。でもあの子、本番に弱いからなあ。大丈夫かしら?」
◇
「きゃあ、待って! ちょっと待って!」
「何を言ってる! 魔物は待ってくれないぞ!」
試験官は魔術師だった。ぽんぽんと小さな火球を放り投げてくる。
それを防御、あるいは叩き落としつつ反撃、標的に当てればいいだけの簡単なお仕事。
のはずなのだが。
「ええと、ええと、反撃……の前に防御だっけ? 防御魔法って何ページ?」
「って、走ってよけながら魔導書のページをめくるって、器用だな。それだけすばしっこいなら、盗賊の方が向いてるんじゃないか?」
「いやよ! わたしは絶対魔法使いになるの!」
「その呟きが聞こえる耳なら、ますます盗賊の方が……」
ごく初歩的な攻撃魔術だけど、手心を加えてくれるつもりはなさそうだ。
それはしょうがない。ここで手心を加えても本人のためにならない。この後本当に魔物を相手にしたときに駄目だった、では遅すぎるのだ。
「あった! 防御! ……って、うわあ! 附箋が落ちた!!」
「騒がしいやつだな。ちゃんと防御しろよ。わかってるか?」
「わかってるけど……え? 絶対防御の歴史書発見!? ああっこれ、先月のバックナンバー! 今ならギルド会報、まだ残ってたはず……」
「何やってるんだまじめにやれ!」
魔法が好きなだけに、それが絡む情報やアイテムについ目が行って我を忘れてしまう。
「おまえ、本当に魔術師になる気あるのか!?」
「あります! ありますってばあ!! あと魔法使いだから!!」
なかば涙目で、防御の魔法を使う。
「【防壁】!」
「そうそう。やればできるじゃないか」
試験官はさらに火球を放ってくる。それをひとつずつ、ていねいに弾く。
「おお、ひとつずつ防壁が出せるのか、やるな。どのくらいの腕前か見てやろう」
ぱぱっと、火球がいっきに増える。ちょっと、そんな腕試ししないで。
「【防壁】【防壁】【防壁】【防壁】【防壁】!」
「器用だな。ならこればどうだ!」
「うわ!?」
今度はばらばらっと音が立ちそうなくらいの小さくてたくさんの火球が湧いてくる。豆まきかよ。
「【防壁】【防壁】【防壁】【防壁】【防壁】【防壁】【防壁】【防壁】【防壁】【防壁】っ!」
「まだやるか。ようし、それなら……」
「ちょっと、いい加減にして下さいっ!」
これ試験じゃないの? なんで腕試しみたいになってるのよ?
「うむ。面白い技を使うな。だがそろそろ普通の魔術を見せてくれ。基本の防壁でいい」
「いえ、わたし、そういうのできないんで……」
「え? なんで?」
「なんでって言われても……」
いや、だめなのよね。いわゆる『普通』の防御の魔術とか、攻撃魔術とか。
まだ防御系は何とかなるけど、それでも発動するのにすごく時間がかかる。いったん魔力が乗ればけっこう使えるはずなんだけどな。
「うーん、これは実戦ではどうかな。どうするか……」
「いや、いや、大丈夫ですよ! いざとなればちゃんとできますから!」
こうして紆余曲折を経て、わたしがごく簡単な登録試験をパスしたのは、三回も落ちてからのことだった。
「で、やっと登録にこれたわけね。もう待ちくたびれたわよ」
カウンターに頬杖をついてじとっとわたしを見つめるノーラの視線は、すっかり冷めて賞味期限切れと言わんばかりだった。
「ごめんごめん」
「ふむ……まあいいわ。はい」
ノーラはわたしの首にタグをかけてくれた。
「こちらが冒険者の認識票になります。なくされると再発行の手数料が必要ですのでご注意下さい。またこれを悪用した場合は即座に冒険者資格剥奪となります。冒険者としての誇りと自覚をもって行動なさって下さい」
わたしに冒険者としての気分を味わってほしいからか、敢えて事務的にノーラは説明してくれた。
それは冒険者の、いわば最初の儀式みたいなもの。
その説明を聞きながら胸のタグを眺めるわたしの裡に、じんわりと喜びが広がってきた。
タグは真鍮。一番下のランク、F級のタグだ。実績を積み、試験をパスして等級が上がっていけばタグも上がっていく。青銅、銀、金、白金、最上ランクはダマスカス鋼。
そのスタート地点に、自分は今立っている。
「以上になります。なにかご質問は?」
わたしは黙って首を横に振った。涙があふれるのをぐっと堪える。胸の裡が熱い。
永年夢見た、魔法使いとしての自分。やっとなれたんだ。
感慨にひたるわたしの腕を、ノーラは微笑みながらぽんぽんと叩いた。
「じゃあね。魔法使いニーナの活躍、期待してるわよ。今後とも我がギルドをごひいきに」
◇
冒険者はだいたい、同じランクの者同士でパーティを組む。ソロで動く者もいるが、わたしじゃ多分むり。今さらそんな無謀なことはしない。
というわけで、ギルドでパーティメンバーを探す。
ここハルムスタッドの街は、首都テリエからは少々遠いものの、地方都市の中ではまあまあの大きさと言える。だから常に人が流れていて、新規に冒険者登録する者の数もそれなりにいた。
「よお。あんた、魔術師かい? おれたちとパーティ組まないか?」
振り向くと、若者――まだ少年と言ってもいいくらいの――剣士が立っていた。
その後ろには同年代くらいの男の子がふたり。
F級といえば初級の駆け出し。わかっていたけど、こんなに歳の離れた冒険者とうまくやっていけるかな。
へたすりゃ自分の子供くらいの年齢差だよ?
でも、やると決めたんだから。
……あと、二十六歳だから。親子じゃないから。
「おれはベッティル。剣士だ。将来の勇者さまと呼んでくれい」
剣士ベッティルは笑いながら手を差し出す。なんの屈託も衒いもない。んー、若いって羨ましいわねえ。
「おれはビャルネ。戦士だ」
なるほど、たくましい身体つきだ。武器は戦斧か。いかつくて、いかにも戦士らしい。
「ぼくはアヴェーネ。弓術士です」
礼儀正しいこの子はエルフみたいだ。うん、いかにもハマり役。華奢な感じがたまらない。じゅるり。
……はっ、と、いけないいけない。わたしも同じ冒険者のはしくれ、同年代(のはず)だ。
「よろしく。ニーナ。魔法使いよ」
ベッティルと握手するわたしを、アヴェーネがじっと見ている。
「あの……もしかして、ニーナさん」
「?」
「ギルドの受付嬢やってませんでした?」
あら、もうばれた? まあ隠してるわけじゃないけど。
「う、うん。転職したから、ね」
「そうだったんだ?」
「だからみんなと同じ冒険者よ。駆け出しのね。ニーナと呼んで」
「おう!」
ひたすら元気なベッティル。
「今から冒険者めざすなんて、すげえなあ。おれには真似できないよ」
……悪気はない。悪気はないんだ。
別にばかにするつもりで言ってるわけじゃない。わたしが傷つく理由なんかない。
そんなわたしの鬱屈に、希望にあふれた若者たちが気づくはずもなく。
「こんな色っぽい姉さんとパーティ組めるなんて、ついてるなあ」
「は、あはははは……」
「大人の魅力かなあ。胸はないのになんでこんなに色っぽいんだろ?」
「……ベッティル、あなた、よく女の子に叩かれたりしない?」
悪気がないのはわかっているけど、こいつはレディに対する礼儀ってものがなってないわね。
人生の先輩として、ちょっと教えてやる必要がありそうだ。
「うっしゃ。この布陣なら、大抵のことはできるだろ。さっそくクエストと行こうぜい」
当のベッティルはそんなことなど気にも留めていない。
まあ、いいか。
それはおいおい仕込むとして。
さあて、曲がり角の向こうは、どんな眺めかしら?
曲がっているから、先は見えない。この先に待っているのは不幸なのか、つらい道なのか。
それは進んでみなければわからない。
だけど後悔するのは、角を曲がってからでいい。
そして、どうせ曲がるなら。
「それにふさわしい格好がいいでしょ」
「うーん。それはそうなんだけど……」
ノーラの視線に、わたしはひどく居心地の悪い思いをしている。
今わたしが着ている服は黒一色。頭には大きなとんがり帽子。手には魔法使いの杖。まごうかたなき魔法使い。のはずなんだけど。
ローブを模した長いマントの下は、身体のラインにぴったりの、それはそれはぴっちぴちのワンピース。いや、はっきり言おう。ハイレグカットのボディスーツだ。
上にスカートっぽく長めのチュールを重ねているれど、シースルーなので太ももが丸見えだ。
「さすがにその恰好は、年甲斐がないというか……」
「だって『年齢二十六』だしぃ」
「…………」
「ちゃんとアラサーに設定してるでしょお……」
「…………」
ノーラの視線が冷たい。
いやね、わかってますよ。
わたしだってリアル二十六歳なら、こんな恰好していない……たぶん。
「まあいいわ。とにかく、いってらっしゃい!」
ノーラはあたしの背中をぱん! と叩いた。
「まずは試験でしょ? それから冒険者登録。がんばって」
「う、うん」
杖を握りしめておずおずと出かけて行くわたしの後ろ姿はよほど頼りなさげに見えたんだろう。でもわたしはもういっぱいいっぱいで、ノーラが呟いたのも耳に入らなかった。
「まずは登録試験かあ。でもあの子、本番に弱いからなあ。大丈夫かしら?」
◇
「きゃあ、待って! ちょっと待って!」
「何を言ってる! 魔物は待ってくれないぞ!」
試験官は魔術師だった。ぽんぽんと小さな火球を放り投げてくる。
それを防御、あるいは叩き落としつつ反撃、標的に当てればいいだけの簡単なお仕事。
のはずなのだが。
「ええと、ええと、反撃……の前に防御だっけ? 防御魔法って何ページ?」
「って、走ってよけながら魔導書のページをめくるって、器用だな。それだけすばしっこいなら、盗賊の方が向いてるんじゃないか?」
「いやよ! わたしは絶対魔法使いになるの!」
「その呟きが聞こえる耳なら、ますます盗賊の方が……」
ごく初歩的な攻撃魔術だけど、手心を加えてくれるつもりはなさそうだ。
それはしょうがない。ここで手心を加えても本人のためにならない。この後本当に魔物を相手にしたときに駄目だった、では遅すぎるのだ。
「あった! 防御! ……って、うわあ! 附箋が落ちた!!」
「騒がしいやつだな。ちゃんと防御しろよ。わかってるか?」
「わかってるけど……え? 絶対防御の歴史書発見!? ああっこれ、先月のバックナンバー! 今ならギルド会報、まだ残ってたはず……」
「何やってるんだまじめにやれ!」
魔法が好きなだけに、それが絡む情報やアイテムについ目が行って我を忘れてしまう。
「おまえ、本当に魔術師になる気あるのか!?」
「あります! ありますってばあ!! あと魔法使いだから!!」
なかば涙目で、防御の魔法を使う。
「【防壁】!」
「そうそう。やればできるじゃないか」
試験官はさらに火球を放ってくる。それをひとつずつ、ていねいに弾く。
「おお、ひとつずつ防壁が出せるのか、やるな。どのくらいの腕前か見てやろう」
ぱぱっと、火球がいっきに増える。ちょっと、そんな腕試ししないで。
「【防壁】【防壁】【防壁】【防壁】【防壁】!」
「器用だな。ならこればどうだ!」
「うわ!?」
今度はばらばらっと音が立ちそうなくらいの小さくてたくさんの火球が湧いてくる。豆まきかよ。
「【防壁】【防壁】【防壁】【防壁】【防壁】【防壁】【防壁】【防壁】【防壁】【防壁】っ!」
「まだやるか。ようし、それなら……」
「ちょっと、いい加減にして下さいっ!」
これ試験じゃないの? なんで腕試しみたいになってるのよ?
「うむ。面白い技を使うな。だがそろそろ普通の魔術を見せてくれ。基本の防壁でいい」
「いえ、わたし、そういうのできないんで……」
「え? なんで?」
「なんでって言われても……」
いや、だめなのよね。いわゆる『普通』の防御の魔術とか、攻撃魔術とか。
まだ防御系は何とかなるけど、それでも発動するのにすごく時間がかかる。いったん魔力が乗ればけっこう使えるはずなんだけどな。
「うーん、これは実戦ではどうかな。どうするか……」
「いや、いや、大丈夫ですよ! いざとなればちゃんとできますから!」
こうして紆余曲折を経て、わたしがごく簡単な登録試験をパスしたのは、三回も落ちてからのことだった。
「で、やっと登録にこれたわけね。もう待ちくたびれたわよ」
カウンターに頬杖をついてじとっとわたしを見つめるノーラの視線は、すっかり冷めて賞味期限切れと言わんばかりだった。
「ごめんごめん」
「ふむ……まあいいわ。はい」
ノーラはわたしの首にタグをかけてくれた。
「こちらが冒険者の認識票になります。なくされると再発行の手数料が必要ですのでご注意下さい。またこれを悪用した場合は即座に冒険者資格剥奪となります。冒険者としての誇りと自覚をもって行動なさって下さい」
わたしに冒険者としての気分を味わってほしいからか、敢えて事務的にノーラは説明してくれた。
それは冒険者の、いわば最初の儀式みたいなもの。
その説明を聞きながら胸のタグを眺めるわたしの裡に、じんわりと喜びが広がってきた。
タグは真鍮。一番下のランク、F級のタグだ。実績を積み、試験をパスして等級が上がっていけばタグも上がっていく。青銅、銀、金、白金、最上ランクはダマスカス鋼。
そのスタート地点に、自分は今立っている。
「以上になります。なにかご質問は?」
わたしは黙って首を横に振った。涙があふれるのをぐっと堪える。胸の裡が熱い。
永年夢見た、魔法使いとしての自分。やっとなれたんだ。
感慨にひたるわたしの腕を、ノーラは微笑みながらぽんぽんと叩いた。
「じゃあね。魔法使いニーナの活躍、期待してるわよ。今後とも我がギルドをごひいきに」
◇
冒険者はだいたい、同じランクの者同士でパーティを組む。ソロで動く者もいるが、わたしじゃ多分むり。今さらそんな無謀なことはしない。
というわけで、ギルドでパーティメンバーを探す。
ここハルムスタッドの街は、首都テリエからは少々遠いものの、地方都市の中ではまあまあの大きさと言える。だから常に人が流れていて、新規に冒険者登録する者の数もそれなりにいた。
「よお。あんた、魔術師かい? おれたちとパーティ組まないか?」
振り向くと、若者――まだ少年と言ってもいいくらいの――剣士が立っていた。
その後ろには同年代くらいの男の子がふたり。
F級といえば初級の駆け出し。わかっていたけど、こんなに歳の離れた冒険者とうまくやっていけるかな。
へたすりゃ自分の子供くらいの年齢差だよ?
でも、やると決めたんだから。
……あと、二十六歳だから。親子じゃないから。
「おれはベッティル。剣士だ。将来の勇者さまと呼んでくれい」
剣士ベッティルは笑いながら手を差し出す。なんの屈託も衒いもない。んー、若いって羨ましいわねえ。
「おれはビャルネ。戦士だ」
なるほど、たくましい身体つきだ。武器は戦斧か。いかつくて、いかにも戦士らしい。
「ぼくはアヴェーネ。弓術士です」
礼儀正しいこの子はエルフみたいだ。うん、いかにもハマり役。華奢な感じがたまらない。じゅるり。
……はっ、と、いけないいけない。わたしも同じ冒険者のはしくれ、同年代(のはず)だ。
「よろしく。ニーナ。魔法使いよ」
ベッティルと握手するわたしを、アヴェーネがじっと見ている。
「あの……もしかして、ニーナさん」
「?」
「ギルドの受付嬢やってませんでした?」
あら、もうばれた? まあ隠してるわけじゃないけど。
「う、うん。転職したから、ね」
「そうだったんだ?」
「だからみんなと同じ冒険者よ。駆け出しのね。ニーナと呼んで」
「おう!」
ひたすら元気なベッティル。
「今から冒険者めざすなんて、すげえなあ。おれには真似できないよ」
……悪気はない。悪気はないんだ。
別にばかにするつもりで言ってるわけじゃない。わたしが傷つく理由なんかない。
そんなわたしの鬱屈に、希望にあふれた若者たちが気づくはずもなく。
「こんな色っぽい姉さんとパーティ組めるなんて、ついてるなあ」
「は、あはははは……」
「大人の魅力かなあ。胸はないのになんでこんなに色っぽいんだろ?」
「……ベッティル、あなた、よく女の子に叩かれたりしない?」
悪気がないのはわかっているけど、こいつはレディに対する礼儀ってものがなってないわね。
人生の先輩として、ちょっと教えてやる必要がありそうだ。
「うっしゃ。この布陣なら、大抵のことはできるだろ。さっそくクエストと行こうぜい」
当のベッティルはそんなことなど気にも留めていない。
まあ、いいか。
それはおいおい仕込むとして。
さあて、曲がり角の向こうは、どんな眺めかしら?
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