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第6話
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なんでここにいるんだよ。
「どうしたの?その怪我」
その怪我を負わせたのはお前らだけどな。
そんなことよりなんでこのタイミングで桜井莉緒と偶然出くわすんだよ。
最低最悪のタイミングだ。
「怪我なんかしていない」
血はそんなには出てはいないものの傷など明らかにボロボロにはなっている。
「いや、それは無理があるよ。結構ボロボロだよ」
なんで敵であるお前に心配されなくてはならないんだ。
「こんなもの怪我のうちにも入らん」
「本当に?今にも倒れそうだよ」
「余はただステップを踏んで歩いているだけだ」
「何?ステップって、ただ脚を引きずってるだけだよね?」
「お前には分らないだろうがこれが余の先祖から受け継いできた伝統ある踊りなんだぞ」
「どこ出身なの?」
ここでお前と呑気に話している暇はない、さっさと話を切り上げてこの場から去ろう。
「じゃあ、もう余は元気だから」
そう言い余は踵を返して桜井莉緒に背を向ける。
あ~そうなると家と逆方向になってしまうからかなりの遠回りになってしまう。
まぁ痛みには耐えられるからなんとか家には帰れると思う。
「ちょっと待って」
桜井莉緒は余の肩をガシッと掴んできた。
おい、帰る邪魔をするな、お前が掴んでいる肩も痛いんだからな。
「私の家近いから私の家で手当てしよ」
は?
お前らの攻撃でこんな怪我を負ったんだぞ。
それをなんで敵であるお前に手当てをされなくてはならないんだ。
怪我を負わせて怪我の手当てをしようとしているんだぞ。
誰がお前なんかの手当てなんか受けるか。
「いや、別にいい」
「ダメ!すぐ近くだから」
「いや、本当にいいから」
「いや、私の家もう見えてるから」
「余は大丈夫だから」
「こっちも大丈夫だから、じゃあ私の家行こっか」
押すな、押すな。
桜井莉緒は余の肩を押し、夜中の道路を一緒に歩き始めた。
はぁ~強制かよ。
* * * *
「はい、着いた。ここが私の家だよ」
くそ、結局桜井莉緒の家に来てしまった。
普通の一軒家だ。
何をやっているのだ余は、敵の家に来てどうする、敵の本部と言っても過言ではない。
そうか、これは罠か。
余をここに誘き寄せて、弱っているところを徹底的にボコボコにするのかもしれない。
いや、桜井莉緒の一人だったら余一人で勝てる。
いや、もしかしたらここが桜井莉緒の家というのが嘘なのかもしれない、余がさっき言っていた敵の本部なのかもしれない、それであとの二人が待ち構えているのかもしれない、だが、さっき戦いで分かったが今日の桜井莉緒は魔法を使うことはできないし、だから、合体技を撃つことはない、が、もしかしたらさっきみたいに妖精に魔法を渡してもらうのかもしれない、さっきピンクの魔法少女に渡した妖精ではなくて違う妖精がもっと他にもいるのかもしれない、他にも
「何してるの?早く入って」
くっ、考えがまとまらない、ここは無理矢理にでも引くしかない。
「やっぱり家に帰る」
危なかった、あともう少しで敵の罠に引っかかるところだった。
「はいはい、分かったから早く入るよ」
帰ろうとした余の手を取り無理矢理家の中に入れようとする。
「待て、余は」
「もう無理矢理連れて行くから」
手から首根っこに変え、余を引きずりながら強制的に家の中に連れて行く。
余は一体どうなってしまうのだ…。
***
とうとう家の中に入ってしまった。
どうするどうするどうするどうするどうするどうするどうするどうするどうするどうするどうする
敵の家に入ってしまったぞ。
いや、家なんて生ぬるいものではない、敵のアジト、敵の本部なのかもしれない。
だが、それにしてはあまりにも普通の家過ぎる気がする。
もしかしてここの地下に研究室が設備されていてそこに今から連れて行かれるのか?
だとしたら不味い。
地下の研究室に連れて行かれる前になんとかしなくては。
「トイレ借りていいか?」
一旦作戦を練ることにしよう。
トイレでお腹を痛めているふりをして時間を稼いで作戦を練ることにしよう。
「いいよ。あそこだよ」
桜井莉緒はトイレであろう部屋を指差してくれている。
余は指差している部屋に入っていった。
とりあえずトイレの蓋を開けずに座りこの今の状況を打破する方法を探す。
多分だけどもう詰んでいるのかもしれない。
この家に入ってしまった瞬間からもう余は終わっていたかもしれない。
この家がアジトにつながっているのだとしたらもう余は閉じ込められているに違いない。
ああ、なんで罠と分かっていて入ってきてしまったんだ、余はバカなのか?
だが、この余がタダで捕まるわけにはいかない。
絶対にどこかに逃げ道があるはずだ。
考えろ。
「大丈夫?」
逃げ道を考えていたら桜井莉緒がトイレの外から余に声をかけてきた。
「ああ」
「宇野くんもしかして女の子の家に入って緊張してるんでしょ?」
は?余が緊張?
誰が誰に対して緊張してるって?
この余が?桜井莉緒に対して?
いずれかはこの地球の王になる存在がこんな小娘に緊張?ふざけるな。
緊張するわけがないだろ、こいつは余を煽っているのか?
こんな怒りが込み上げてくるのは久しぶりだ。
ガチャ
「あれ?大丈夫なの?」
「当たり前だ。そもそも緊張なんかしていないし、トイレの風水が気になってただけだ」
ここは適当に嘘をつくことにしておこう。
「え?風水?」
「そうだ風水だ」
「なんで風水?」
「トイレの風水は金運、健康運にすごく影響が出てくる場所だからな」
「へ~そうなんだぁ。で?どうだった?」
「何がだ?」
「うちのトイレの風水」
最悪だ。
嘘なのにこいつ興味持ちやがった。
どうやって乗り切ればいいんだ。
「あーなんとも言えないかんじだな」
「と言いますと?」
「あまり良くない感じだ」
「どういう風に?」
めんどくさい。
「あーはい。明日死にます」
「え?え?え?どういうこと?私明日死ぬの?」
「そうだな、風水が出てるからな」
「どうすれば良いの?」
何?こいつ本当に信じているのか?
「あーはい。今日はお風呂に入れ。以上」
適当に絶対やることを伝えておく。
「え、今日銭湯に行く予定だったのに」
なんてタイミングが悪い。
「じゃあ、今日は寝ろ。以上」
流石にこれはいけるだろ。
「え、明日の小テストのために徹夜する予定だったのに」
小テストで徹夜するな。
ていうか、明日小テストあるのかよ。
「じゃあ、夜ご飯をしっかり食べろ。以上」
「え、私ダイエット中だから夜ご飯食べない予定だったのに」
ダイエットだからってご飯を抜くのは違うぞ。
ここまでくると本当に死ぬんじゃないか?
「じゃあ、ヨガしながら書道をしろ。以上」
もういいわ、奇跡的に明日生きてましたっていうサプライズにしとくか。
というか、余の風水を信じすぎてないか?
「よかったぁ、いつもやってるからそんなんだったら余裕でできるよ」
お、今度こそはできるみたいだな。
え?ヨガしながら書道をいつもやってるのか?
「どうしたの?その怪我」
その怪我を負わせたのはお前らだけどな。
そんなことよりなんでこのタイミングで桜井莉緒と偶然出くわすんだよ。
最低最悪のタイミングだ。
「怪我なんかしていない」
血はそんなには出てはいないものの傷など明らかにボロボロにはなっている。
「いや、それは無理があるよ。結構ボロボロだよ」
なんで敵であるお前に心配されなくてはならないんだ。
「こんなもの怪我のうちにも入らん」
「本当に?今にも倒れそうだよ」
「余はただステップを踏んで歩いているだけだ」
「何?ステップって、ただ脚を引きずってるだけだよね?」
「お前には分らないだろうがこれが余の先祖から受け継いできた伝統ある踊りなんだぞ」
「どこ出身なの?」
ここでお前と呑気に話している暇はない、さっさと話を切り上げてこの場から去ろう。
「じゃあ、もう余は元気だから」
そう言い余は踵を返して桜井莉緒に背を向ける。
あ~そうなると家と逆方向になってしまうからかなりの遠回りになってしまう。
まぁ痛みには耐えられるからなんとか家には帰れると思う。
「ちょっと待って」
桜井莉緒は余の肩をガシッと掴んできた。
おい、帰る邪魔をするな、お前が掴んでいる肩も痛いんだからな。
「私の家近いから私の家で手当てしよ」
は?
お前らの攻撃でこんな怪我を負ったんだぞ。
それをなんで敵であるお前に手当てをされなくてはならないんだ。
怪我を負わせて怪我の手当てをしようとしているんだぞ。
誰がお前なんかの手当てなんか受けるか。
「いや、別にいい」
「ダメ!すぐ近くだから」
「いや、本当にいいから」
「いや、私の家もう見えてるから」
「余は大丈夫だから」
「こっちも大丈夫だから、じゃあ私の家行こっか」
押すな、押すな。
桜井莉緒は余の肩を押し、夜中の道路を一緒に歩き始めた。
はぁ~強制かよ。
* * * *
「はい、着いた。ここが私の家だよ」
くそ、結局桜井莉緒の家に来てしまった。
普通の一軒家だ。
何をやっているのだ余は、敵の家に来てどうする、敵の本部と言っても過言ではない。
そうか、これは罠か。
余をここに誘き寄せて、弱っているところを徹底的にボコボコにするのかもしれない。
いや、桜井莉緒の一人だったら余一人で勝てる。
いや、もしかしたらここが桜井莉緒の家というのが嘘なのかもしれない、余がさっき言っていた敵の本部なのかもしれない、それであとの二人が待ち構えているのかもしれない、だが、さっき戦いで分かったが今日の桜井莉緒は魔法を使うことはできないし、だから、合体技を撃つことはない、が、もしかしたらさっきみたいに妖精に魔法を渡してもらうのかもしれない、さっきピンクの魔法少女に渡した妖精ではなくて違う妖精がもっと他にもいるのかもしれない、他にも
「何してるの?早く入って」
くっ、考えがまとまらない、ここは無理矢理にでも引くしかない。
「やっぱり家に帰る」
危なかった、あともう少しで敵の罠に引っかかるところだった。
「はいはい、分かったから早く入るよ」
帰ろうとした余の手を取り無理矢理家の中に入れようとする。
「待て、余は」
「もう無理矢理連れて行くから」
手から首根っこに変え、余を引きずりながら強制的に家の中に連れて行く。
余は一体どうなってしまうのだ…。
***
とうとう家の中に入ってしまった。
どうするどうするどうするどうするどうするどうするどうするどうするどうするどうするどうする
敵の家に入ってしまったぞ。
いや、家なんて生ぬるいものではない、敵のアジト、敵の本部なのかもしれない。
だが、それにしてはあまりにも普通の家過ぎる気がする。
もしかしてここの地下に研究室が設備されていてそこに今から連れて行かれるのか?
だとしたら不味い。
地下の研究室に連れて行かれる前になんとかしなくては。
「トイレ借りていいか?」
一旦作戦を練ることにしよう。
トイレでお腹を痛めているふりをして時間を稼いで作戦を練ることにしよう。
「いいよ。あそこだよ」
桜井莉緒はトイレであろう部屋を指差してくれている。
余は指差している部屋に入っていった。
とりあえずトイレの蓋を開けずに座りこの今の状況を打破する方法を探す。
多分だけどもう詰んでいるのかもしれない。
この家に入ってしまった瞬間からもう余は終わっていたかもしれない。
この家がアジトにつながっているのだとしたらもう余は閉じ込められているに違いない。
ああ、なんで罠と分かっていて入ってきてしまったんだ、余はバカなのか?
だが、この余がタダで捕まるわけにはいかない。
絶対にどこかに逃げ道があるはずだ。
考えろ。
「大丈夫?」
逃げ道を考えていたら桜井莉緒がトイレの外から余に声をかけてきた。
「ああ」
「宇野くんもしかして女の子の家に入って緊張してるんでしょ?」
は?余が緊張?
誰が誰に対して緊張してるって?
この余が?桜井莉緒に対して?
いずれかはこの地球の王になる存在がこんな小娘に緊張?ふざけるな。
緊張するわけがないだろ、こいつは余を煽っているのか?
こんな怒りが込み上げてくるのは久しぶりだ。
ガチャ
「あれ?大丈夫なの?」
「当たり前だ。そもそも緊張なんかしていないし、トイレの風水が気になってただけだ」
ここは適当に嘘をつくことにしておこう。
「え?風水?」
「そうだ風水だ」
「なんで風水?」
「トイレの風水は金運、健康運にすごく影響が出てくる場所だからな」
「へ~そうなんだぁ。で?どうだった?」
「何がだ?」
「うちのトイレの風水」
最悪だ。
嘘なのにこいつ興味持ちやがった。
どうやって乗り切ればいいんだ。
「あーなんとも言えないかんじだな」
「と言いますと?」
「あまり良くない感じだ」
「どういう風に?」
めんどくさい。
「あーはい。明日死にます」
「え?え?え?どういうこと?私明日死ぬの?」
「そうだな、風水が出てるからな」
「どうすれば良いの?」
何?こいつ本当に信じているのか?
「あーはい。今日はお風呂に入れ。以上」
適当に絶対やることを伝えておく。
「え、今日銭湯に行く予定だったのに」
なんてタイミングが悪い。
「じゃあ、今日は寝ろ。以上」
流石にこれはいけるだろ。
「え、明日の小テストのために徹夜する予定だったのに」
小テストで徹夜するな。
ていうか、明日小テストあるのかよ。
「じゃあ、夜ご飯をしっかり食べろ。以上」
「え、私ダイエット中だから夜ご飯食べない予定だったのに」
ダイエットだからってご飯を抜くのは違うぞ。
ここまでくると本当に死ぬんじゃないか?
「じゃあ、ヨガしながら書道をしろ。以上」
もういいわ、奇跡的に明日生きてましたっていうサプライズにしとくか。
というか、余の風水を信じすぎてないか?
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