魔法少女の敵なんだが魔法少女に好意を寄せられて困ってる

ブロッコリークイーン

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第35話

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お、終わった。

 ギリギリだ、もう朝だよ。

 なぜ余はあの時出来ると思ってしまったのだ、いや出来たのだがな。

 もう一生分は働いたぞ、これは当分働かなくても文句は言われない。
 
 眠い…

 今とても中途半端な時間だ、少しでも寝たいところだが、今寝てしまったら起きれなくなってしまう、さてどうする。

 少し早いが学校に行って、学校で寝るとすることにした。

 いつもより早いからいつもの景色と全然違う、学生なのは余だけかもしれないな。
 
 年寄りとランニングしている奴ぐらいしかいないな。

 校門が閉まっていたが、軽く乗り越え、教室までフラフラになりながら歩いた。

 当たり前だが教室は閉まっているが、魔法で鍵を開ける。

 魔法って本当に便利だなぁ。

 台本と脚本を九重菫の机に置き、余は自分の席へと向かう。

 もう寝よう。

 余の体重の全てを机にかけたら段々と意識が遠ざかっていくのが分かった。


ーーーーーーーーーー

ーーーーーー

ーーー

「くん」

 ん?誰だ?

「のくん」

 余は一人暮らしだったよな?

 そしたらなぜ余が寝ているところを起こす奴がいるのだ?

「宇野くん」

 余は急いで起き上がり、起こしてきた奴の顔を見る。

 もしものことがあるかもしれないから一応戦える準備をしておく。

「も~いつまで寝てるの?」

「なんだお前か」

 桜井莉緒だった。

 今思えばこいつしかいないか、余を起こす奴なんか。

「お前かって…もうとっくに一限目始まってるよ」

「もうそんな時間か」

 余が寝てから何時間経ったのだ?

「もうみんな準備してるよ」

「何のだ?」

「何のって、劇のだよ」

「劇?あれって普通は一週間前に準備をするものではないのか?」
 
「何か今日は特別らしい」

 今日はってなんだよ、あと準備で出た物はどこに置いておくんだよ。

 劇にどれだけ力入れてるんだよ。

「で、余は何をすれば良い?」

「宇野くんはなんでも出来るからなんでも屋みたいな感じかな」

「は?」

 なぜ余に役職が無いのだ。

「じゃあ私は私の仕事があるから」

 そう言って桜井莉緒は自分の仕事場に行った。

 だから余は何をすれば良いのだ。

 そもそもなぜ余に役職が無いのだ、寂しいではないか。

 もう良い、もう一回寝るとしよう。

「おーい、宇野。手伝ってくれ~」

 クラスメイトの男に声をかけられた。

「王がか?」

「じゃあこっち手伝って~」

「余はクラスの王だぞ」

「宇野~こっち来て~」

「王は働かん」

 ふんっ、余は王だからな、余は働かずして皆を動かすだけだ。

「こいつ全然働かないじゃん」

 同然だ、王だからな。

「桜井、高宮、宇野を連れてポスター貼ってきて」

「はーい」

「やっぱりダメだったかぁ」

 は?余は今から何をされるのだ?

「じゃあ行くよ」

 高宮千沙は手招きをして余を呼ぶ。

「は?どこへ行くのだ」

「ポスターを貼りに行くの」

「余がなぜ行かなくてはならないのだ」

「あーはいはい」

 高宮千沙は手招きをやめて余の背中を押して無理やり動かしてきた。

「おい、余は行かないぞ」

「大丈夫怖くないから」

「余は怖がってない、馬鹿にするな」

「宇野係の二人、宇野を任せたよ」

「おい待て、宇野係ってなんだ」

「じゃあ行こっか宇野くん」

 桜井莉緒は余の手を引っ張っる。

「お前も宇野係か!」

 宇野係は高宮千沙と桜井莉緒の二人のようだな。

 余の係ってなんだよ。
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