魔法少女の敵なんだが魔法少女に好意を寄せられて困ってる

ブロッコリークイーン

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第37話

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「おい、勝手なことを言うな桜井莉緒」

 なぜ余がこんなガキのおもりをしなければならないのだ。

「ほら、お兄さん困ってるでしょ」

 母親はガキを引き離そうとするが、中々ガキは余から離れようとしない。

 おい、服を引っ張っるなよ、シャツが出るではないか。

「ぜったいにはなれない」

 いや、離れろよ。

 いつまでこのガキは余に引っ付いている気でいるのだ。

「あの~本当に大丈夫ですよ、宇野なんで」

 今度は高宮千沙が勝手なことを言ってくる。

 なんだよ宇野なんでって。

「買い物の途中なんですよね?」

 桜井莉緒がガキの母親に尋ねる。

「はい。そうです」

「でしたら買い物してきてください。宇野が見てるので」

 本当に勝手なことをぺらぺら話しやがって。

「お兄さんだったら任せて良いかな」

「おい」

 なぜ余だったら任せて良いのか全くもって意味が分からない。

 そもそも余がオッケーを出していないからな。

「じゃあ美紀。ちゃんと良い子でいるんだよ。お兄さんにあんまり迷惑かけちゃダメだよ」

 いやいやいやいや、なぜこの母親は余にこのガキを預けるのだ。

 よく知らない奴に自分の子供を託すなよな。

「はーい」

 お前も良い返事をするな。

 最悪だ、なぜ余がこのガキの面倒を見なくてはならないのだ。

 絶対に桜井莉緒と高宮千沙のことを余は許しはしない。

 あいつらが余計なことを言わなければこんなことにはならなかったのだ。

「おい、お前らが面倒を見ろよ」
 
 余は何も許可をしていないからこのガキをあの二人に押し付けようとした。

「私たちはポスターのことで忙しいの」

「ごめんね宇野くん」

 お前らぁ。

 自分たちはポスターという口実でガキのおもりを余に押し付けやがった。

「おにいちゃんあそぼ」

「遊ばん」

「ねーねーあそぼーよ」

 グイグイッと余の服を引っ張っる。

 だから余のシャツを引っ張るなよ、シャツが出るだろ。

「余はお前とは遊ばん」

「ぐすっ……」

 な、泣きやがった。

 めんどくせぇ、だからガキは嫌いなのだ。

「あーあーあー、遊んでやるから泣くな」

 ここで大声でこのガキに泣かれても困るから仕方なく遊んでやることにした。

「ほんと!」

 ニパァという効果音が聞こえてしまうくらい口角を上げる。

 こいつ本当に泣いていたのか?
 
「で、何して遊ぶのだ?」

「こっちきて」

 ガキに手を引かれて余はガキについて行く。

 こいつ背が低いから余が腰を屈めなくてはならない。

「おい、とごへ行くのだ」

「わからない。いっしょにさんぽしよ」

「あそこから離れたら母親が心配するぞ」

「だいじょーぶ」

 何が大丈夫なんだよ?

 こんなのどこかへ行って戻ってこなかったら余が悪いみたいではないか。

 あー腰が痛い。
 
「おにいちゃんはなんでそんなにすごいの?」

 なんだその質問は。

「王だからな」

「おう?」

「そうだ王だ」

「かっこいい~」

 お、こいつ中々分かっているではないか、そうなのだ、王はかっこいいのだ。

 最近余が王って言うと変な目で見られていたからな。

「おねえちゃんとぜんぜんちがう」

「姉がいるのか?」

「おねえちゃんはね、やさしいけどぜんぜんかっこよくないの。あとすっごくくらいの」

 全然かっこよくないとか言ってやるなよな、暗いとかも言ってやるなよ

「おにいちゃんがおうなら、わたしをおひめさまにしてくれる?」

「大きくなったらな」

「やったー!」

 ガキはぴょんぴょん跳ねて喜ぶ。

 単純な奴だ。

 けっこうこいつに連れ回されているが元気はあるのだな。

 ガキなのにまだまだ体力があるのか。

「よし、少し走るぞ」

 こいつの体力を減らす作戦だ。

「うん」

 疲れたからもう帰るを目指してこいつの体力を削ぎ取る。

「つかれたー」

 20分くらい走り続けてやっと疲れたらしくその場で止まる。

「ちょっと休憩するか」

 近くの公園のベンチで座らせる。

 余は体力の方では余裕なのだが、腰が痛い。

 あの体勢でずっと走っていたから腰にかなりキテいる。

 このままずっと走るのではないかと思っていたがこいつにも限界はあったか。

「すぅーすぅー」

 チラッとガキの方を見るとガキは疲れたのか寝ていやがった。

 静かだと思っていたら寝てるのかよ。

 余だって眠たいのに。

 どうするんだよこいつのこと。

 * * *

 余が元々いた場所にはもう母親と桜井莉緒と高宮千沙がいた。

「まだかしら」

「大丈夫ですよ。もうすぐ来ますから」

「宇野なんで大丈夫ですよ」

「あ!ほら」

「待たせたな」  

 余のせいで遅くなったわけではないがな。

「あの、美紀は」

「ほら」

 余は背中を見せてガキがいるのを見せる。

 そうだよ、こいつが寝るから余がおぶってここまで運んだのだ。

「美紀がごめんなさい」

 母親はガキを余から引き取ろうと引っ張っる。

「んー」

 だがガキは余の服を掴んで離れない。

「ごめんなさい。お兄さんの背中が心地良いらしくて」

「はぁ~家まで送っていく」

「そんな、これ以上迷惑かけられません」

「気にするな」

 あ~余の腰が~。
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