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43. トロフィーとかおねえさまとか
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頭の中で盛大にポップコーンが弾けたみたいだ。パパパパパッ、と真っ白に染まって、何も考えられない。
長いまつげに彩られた綺麗な目がうろたえるあたしを見つめている。視線が絡みついてきて、逃げ場が無くなるような――
「目を開けて寝言を言うな、馬鹿者」
くらくらしているあたしに代わって、環が冷静な声で返した。
「寝言じゃない。元々、志麻さんと僕は見合いをしていたんだ。結婚を申し込むのは自然だろう」
「何が自然だ、詐称男が。だいたい自分でその気はないと散々言っていただろう。それとも、やはりなんだかんだで女子高生といかがわしいことをしてやろうと企んでいるのか?」
「そんなつもりはない。僕は警官だぞ、社会的立場がある」
「今の社会的立場はヤクザだろうが。志麻の若い肉体を弄んだ挙句、元の身分に戻って口を拭うつもりだろう、この鬼畜」
「そんなに早く手を出すつもりはないが、仮にそうなったとしても責任はとる」
「何が責任だ偽名の分際で。雲竜銀蔵氏に何と説明する気だ? まさか、『潜入調査員として東雲会を調べていましたが、お嬢さんとの結婚を許してください』とでもいうのか?」
「ゆくゆくはそのつもりだ」
「ヤクザの世界は義理を重んじるのだろう。特に雲竜銀蔵氏は任侠道に厳しいと聞くぞ。身分を偽って諜報行為に及んでいたなどと言ったら殺されかねんぞ」
「かもしれないな。でも、それしかないなら覚悟の上だ」
「万が一奇跡が起こって許されたとしても、警察を続けるのは無理だろう。辞める気か」
「必要なら」
「それでも志麻がいいのか」
「それでも志麻さんが良いんだ」
環と蓮司さんはじっと睨み合った。
やがてふっと息を吐いたのは環の方だった。
「……志麻を泣かせたら許さんぞ」
「環……ありがとう」
「いやいやいやいや待って!? まとめないで話を!?」
ようやく金縛りが解けて、あたしは全力で割って入った。
危なすぎる!
硬直しているうちに、何故か結婚承諾した雰囲気に持って行かれるところだった!
「ちょっと話が飛躍しすぎてついて行けないんですが……ていうか環、さっきまで激怒してたよね!?」
「志麻、うちの兄は見ての通り少々変わっているが顔と頭は良い。少なくとも君に経済的な苦労を掛けることはないだろう」
「えっ、もうそっち側なの!? あたしまだ結婚するって言ってないんですけど!?」
「僕では志麻さんの結婚相手にふさわしくないだろうか」
蓮司さんがじっとあたしの目を覗き込んできた。環とよく似た顔で捨てられた仔犬っぽい目をされて、ガンガンプレッシャーがのしかかってくる。
「ふ、ふさわしくないって言うか……ううっ、顔面偏差値エリート……」
「君を騙していた罪滅ぼしをさせて欲しい。一生かけて君を守るから」
「一生とか守るとかそういうときめきワードやめて……! て、ていうか、蓮司さんならほかにいくらでも素敵な相手がいるでしょ」
「この男にそんなものはいない」
成り行きを見守っていた環が口を開いた。
「兄は昔から絶望的にモテないんだ。大抵の女性とは平均してデート一回で終わる」
「ええっ、それはさすがにウソでしょ!?」
「本当だ。君は兄に水をかけてしまったと気にしていたが、この男はデートで飲み物を浴びせられたりひっぱたかれたりするのは日常茶飯事だ。一体何をしているんだか」
そんな日常茶飯事ある……?
「言っておくが、僕は女性に対して失礼な振る舞いをしたことはない」
環の冷たい視線を受けて、蓮司さんが心外だといわんばかりに抗議した。
「志麻さんには多少きつい物言いをしてしまったけれど……上司から『出来る限り普段通りの振舞いでいい』と指示を受けていたから、いつものデート通り会話を楽しんだだけだ」
「えっ……つまり、あの薀蓄は演技ではなく蓮司さんのスタンダードなんですか……」
確かに、無駄に広く深い知識の大洪水を延々とやられるのは心がへし折れそうだ。
でも、あの綺麗な顔を眺めて聞き流してしまえば耐えられる人もいそうだけど……?
「ま、兄に限って浮気の心配はしなくともいいぞ。それに見ての通り顔だけは一級品だ。トロフィーワイフならぬトロフィーハズバンドに出来るぞ」
「トロ……なに? ていうか顔だけって、アクセサリーじゃないんだから」
でも環の言うとおり蓮司さんはものすごいイケメンだ。正直、目の前にいても実在が疑われるくらい整っている。芸能人でもこんなに綺麗な顔の人はいないし、何ならメイクとかしたらあたしより格段に美人になりそうな……。
あたしの脳裏を映画館の時の喫茶店がよぎった。
ひそひそくすくす、突き刺さる視線に聞こえよがしの嫌味。
「……あっ」
そうか、蓮司さんがフラれる理由が分かった。顔が綺麗すぎるんだ。
蓮司さんと並んで歩けば、まず間違いなくどんな女の人でもヒソヒソクスクスされてしまう。デートのたびにあの空気にさらされるのはもはや拷問に近い。綺麗で自分に自信がある人なんて、逆に腹を立ててしまうかもしれない。
「どうかしましたか、志麻さん」
「あっ、い、いえ、何でも」
無理、この超美しい顔面と連れ添うのはあたしには耐えられない。
一生あの視線にさらされ続けることを考えると、今からストレスで吐きそう……!
申し訳ないけどきっぱり断ろう。それが蓮司さんのためでもある。
「もし、志麻が兄と結婚するとしたら」
決意を固めていると、ふいに環が呟いた。
「私は志麻の義理の妹、か……」
「えっ!?」
考えてもみなかった事実に衝撃が走る。
そうか、蓮司さんと結婚したら環がついてくるのか……!
「志麻が姉か。悪くないな」
環がふっと微笑む。こんな状況なのに、あたしは思わずその笑顔に見とれた。
「あ、あたしも素敵だと思う! 環と姉妹って楽しそう……う、でも、ううううう」
せっかくの決意がグラグラに揺れまくっている。
駄目だ、いくら付加要素が魅力的でもちゃんと断らないと!
あたしは深呼吸すると、キッと蓮司さんを見た。
「蓮司さん! あの!」
「うん」
環にそっくりな顔があたしをじっと見返した。
「……あの、……ちょっと考えさせてください」
あたしのバカ……!
「もちろん、今すぐに答える必要はない。よく考えてくれ」
微笑んだ蓮司さんは時計を見た。
「こんな時間か、そろそろ出よう。志麻さん、送るよ」
「ありがとうございます……って、あ」
スマホを取り出すと、朱虎からメッセージが来ていた。電話を切ったすぐ後だ。
『待ってるから、終わったら連絡ください』というメッセージを、あたしはむっとしながら眺めた。
「すみません蓮司さん、送ってもらわなくても大丈夫です。朱虎、結局近くで待ってるみたい」
「ああ、そうなのか。じゃ、一言挨拶を……」
立ち上がりかけた蓮司さんの腕を環ががしっと掴んだ。
「志麻、悪いが先に出てくれるか。私は兄ともう少し家族間の話がある」
「え?」
蓮司さんがビックリしたように振り返るのを無視して、環は私に手を振った。
「ややこしいから、朱虎さんには私に会ったことは言わない方が良いぞ。獅子神蓮司は急な用事が出来て先に失礼したと伝えてくれるか」
「う、うん、わかった」
「今週中には久しぶりに学校に行けると思う。もし顔を出せそうなら部室に来てくれ」
「ホント!? わーい、了解! じゃあ、またね!」
あたしはスキップでカラオケルームを後にした。
「……最後の会話が気になるんだが……環、お前真面目に学校に行ってないのか?」
「学業や進級に影響が出るほど休んでいるわけじゃない、気にするな。それより、今日呼び出したそもそもの用件だが」
「気にするなと言ってもな……ああ、そういえば何の用だったんだ」
「父からだが、兄さんに見合い相手を用意したそうだ」
「なるほど……そういえば、以前そんなことを言っていたな」
「そろそろ適齢期だから二、三人見繕ったので、好きな女性を選ばせろと写真を託された。志麻の前で出しても良かったのだが」
「……出さないでくれて感謝するよ。父さんには、現在職務邁進中のため当面必要なしと伝えてくれ」
「承知した。――それと、これは私の方の用事だが、兄さんに頼みがある」
「環が僕に頼みとは珍しいな。何だい?」
「取材させてくれ」
「取材?」
「潜入調査員とはいかなるものでどんな風に振舞うのか、特殊な装備やスキルはあるのか、あるいは特殊訓練など行うのか、特別手当はあるのか……非常に興味がある」
「待て待て。それはさすがにまずいだろう。今回、任務の話をしたのは、あくまでも偶発的な要素が重なってしまったことに対する超法規的措置だと思ってくれ。本来は重要な秘匿事項だ」
「ここまで話せばどちらにしろ同じだろう。悪用はしない、小説の参考にしたいだけだ」
「あのね環、僕はあくまでも警察官なんだよ。職務上の機密は守る義務が……」
「先日、部の活動で志麻に小説を書かせたのだがね。彼女、男性のタイプや素敵なデートなどの理想が詰まりまくった甘い恋愛小説を上げてきた。決して世に出ることのない志麻の処女作だが、何故かここにデータが」
「何が聞きたいって? 僕が分かる範囲までしか答えられないぞ」
「さすが我が兄、話が早くて助かる。ではとりあえず、部屋の延長でもしておくか」
長いまつげに彩られた綺麗な目がうろたえるあたしを見つめている。視線が絡みついてきて、逃げ場が無くなるような――
「目を開けて寝言を言うな、馬鹿者」
くらくらしているあたしに代わって、環が冷静な声で返した。
「寝言じゃない。元々、志麻さんと僕は見合いをしていたんだ。結婚を申し込むのは自然だろう」
「何が自然だ、詐称男が。だいたい自分でその気はないと散々言っていただろう。それとも、やはりなんだかんだで女子高生といかがわしいことをしてやろうと企んでいるのか?」
「そんなつもりはない。僕は警官だぞ、社会的立場がある」
「今の社会的立場はヤクザだろうが。志麻の若い肉体を弄んだ挙句、元の身分に戻って口を拭うつもりだろう、この鬼畜」
「そんなに早く手を出すつもりはないが、仮にそうなったとしても責任はとる」
「何が責任だ偽名の分際で。雲竜銀蔵氏に何と説明する気だ? まさか、『潜入調査員として東雲会を調べていましたが、お嬢さんとの結婚を許してください』とでもいうのか?」
「ゆくゆくはそのつもりだ」
「ヤクザの世界は義理を重んじるのだろう。特に雲竜銀蔵氏は任侠道に厳しいと聞くぞ。身分を偽って諜報行為に及んでいたなどと言ったら殺されかねんぞ」
「かもしれないな。でも、それしかないなら覚悟の上だ」
「万が一奇跡が起こって許されたとしても、警察を続けるのは無理だろう。辞める気か」
「必要なら」
「それでも志麻がいいのか」
「それでも志麻さんが良いんだ」
環と蓮司さんはじっと睨み合った。
やがてふっと息を吐いたのは環の方だった。
「……志麻を泣かせたら許さんぞ」
「環……ありがとう」
「いやいやいやいや待って!? まとめないで話を!?」
ようやく金縛りが解けて、あたしは全力で割って入った。
危なすぎる!
硬直しているうちに、何故か結婚承諾した雰囲気に持って行かれるところだった!
「ちょっと話が飛躍しすぎてついて行けないんですが……ていうか環、さっきまで激怒してたよね!?」
「志麻、うちの兄は見ての通り少々変わっているが顔と頭は良い。少なくとも君に経済的な苦労を掛けることはないだろう」
「えっ、もうそっち側なの!? あたしまだ結婚するって言ってないんですけど!?」
「僕では志麻さんの結婚相手にふさわしくないだろうか」
蓮司さんがじっとあたしの目を覗き込んできた。環とよく似た顔で捨てられた仔犬っぽい目をされて、ガンガンプレッシャーがのしかかってくる。
「ふ、ふさわしくないって言うか……ううっ、顔面偏差値エリート……」
「君を騙していた罪滅ぼしをさせて欲しい。一生かけて君を守るから」
「一生とか守るとかそういうときめきワードやめて……! て、ていうか、蓮司さんならほかにいくらでも素敵な相手がいるでしょ」
「この男にそんなものはいない」
成り行きを見守っていた環が口を開いた。
「兄は昔から絶望的にモテないんだ。大抵の女性とは平均してデート一回で終わる」
「ええっ、それはさすがにウソでしょ!?」
「本当だ。君は兄に水をかけてしまったと気にしていたが、この男はデートで飲み物を浴びせられたりひっぱたかれたりするのは日常茶飯事だ。一体何をしているんだか」
そんな日常茶飯事ある……?
「言っておくが、僕は女性に対して失礼な振る舞いをしたことはない」
環の冷たい視線を受けて、蓮司さんが心外だといわんばかりに抗議した。
「志麻さんには多少きつい物言いをしてしまったけれど……上司から『出来る限り普段通りの振舞いでいい』と指示を受けていたから、いつものデート通り会話を楽しんだだけだ」
「えっ……つまり、あの薀蓄は演技ではなく蓮司さんのスタンダードなんですか……」
確かに、無駄に広く深い知識の大洪水を延々とやられるのは心がへし折れそうだ。
でも、あの綺麗な顔を眺めて聞き流してしまえば耐えられる人もいそうだけど……?
「ま、兄に限って浮気の心配はしなくともいいぞ。それに見ての通り顔だけは一級品だ。トロフィーワイフならぬトロフィーハズバンドに出来るぞ」
「トロ……なに? ていうか顔だけって、アクセサリーじゃないんだから」
でも環の言うとおり蓮司さんはものすごいイケメンだ。正直、目の前にいても実在が疑われるくらい整っている。芸能人でもこんなに綺麗な顔の人はいないし、何ならメイクとかしたらあたしより格段に美人になりそうな……。
あたしの脳裏を映画館の時の喫茶店がよぎった。
ひそひそくすくす、突き刺さる視線に聞こえよがしの嫌味。
「……あっ」
そうか、蓮司さんがフラれる理由が分かった。顔が綺麗すぎるんだ。
蓮司さんと並んで歩けば、まず間違いなくどんな女の人でもヒソヒソクスクスされてしまう。デートのたびにあの空気にさらされるのはもはや拷問に近い。綺麗で自分に自信がある人なんて、逆に腹を立ててしまうかもしれない。
「どうかしましたか、志麻さん」
「あっ、い、いえ、何でも」
無理、この超美しい顔面と連れ添うのはあたしには耐えられない。
一生あの視線にさらされ続けることを考えると、今からストレスで吐きそう……!
申し訳ないけどきっぱり断ろう。それが蓮司さんのためでもある。
「もし、志麻が兄と結婚するとしたら」
決意を固めていると、ふいに環が呟いた。
「私は志麻の義理の妹、か……」
「えっ!?」
考えてもみなかった事実に衝撃が走る。
そうか、蓮司さんと結婚したら環がついてくるのか……!
「志麻が姉か。悪くないな」
環がふっと微笑む。こんな状況なのに、あたしは思わずその笑顔に見とれた。
「あ、あたしも素敵だと思う! 環と姉妹って楽しそう……う、でも、ううううう」
せっかくの決意がグラグラに揺れまくっている。
駄目だ、いくら付加要素が魅力的でもちゃんと断らないと!
あたしは深呼吸すると、キッと蓮司さんを見た。
「蓮司さん! あの!」
「うん」
環にそっくりな顔があたしをじっと見返した。
「……あの、……ちょっと考えさせてください」
あたしのバカ……!
「もちろん、今すぐに答える必要はない。よく考えてくれ」
微笑んだ蓮司さんは時計を見た。
「こんな時間か、そろそろ出よう。志麻さん、送るよ」
「ありがとうございます……って、あ」
スマホを取り出すと、朱虎からメッセージが来ていた。電話を切ったすぐ後だ。
『待ってるから、終わったら連絡ください』というメッセージを、あたしはむっとしながら眺めた。
「すみません蓮司さん、送ってもらわなくても大丈夫です。朱虎、結局近くで待ってるみたい」
「ああ、そうなのか。じゃ、一言挨拶を……」
立ち上がりかけた蓮司さんの腕を環ががしっと掴んだ。
「志麻、悪いが先に出てくれるか。私は兄ともう少し家族間の話がある」
「え?」
蓮司さんがビックリしたように振り返るのを無視して、環は私に手を振った。
「ややこしいから、朱虎さんには私に会ったことは言わない方が良いぞ。獅子神蓮司は急な用事が出来て先に失礼したと伝えてくれるか」
「う、うん、わかった」
「今週中には久しぶりに学校に行けると思う。もし顔を出せそうなら部室に来てくれ」
「ホント!? わーい、了解! じゃあ、またね!」
あたしはスキップでカラオケルームを後にした。
「……最後の会話が気になるんだが……環、お前真面目に学校に行ってないのか?」
「学業や進級に影響が出るほど休んでいるわけじゃない、気にするな。それより、今日呼び出したそもそもの用件だが」
「気にするなと言ってもな……ああ、そういえば何の用だったんだ」
「父からだが、兄さんに見合い相手を用意したそうだ」
「なるほど……そういえば、以前そんなことを言っていたな」
「そろそろ適齢期だから二、三人見繕ったので、好きな女性を選ばせろと写真を託された。志麻の前で出しても良かったのだが」
「……出さないでくれて感謝するよ。父さんには、現在職務邁進中のため当面必要なしと伝えてくれ」
「承知した。――それと、これは私の方の用事だが、兄さんに頼みがある」
「環が僕に頼みとは珍しいな。何だい?」
「取材させてくれ」
「取材?」
「潜入調査員とはいかなるものでどんな風に振舞うのか、特殊な装備やスキルはあるのか、あるいは特殊訓練など行うのか、特別手当はあるのか……非常に興味がある」
「待て待て。それはさすがにまずいだろう。今回、任務の話をしたのは、あくまでも偶発的な要素が重なってしまったことに対する超法規的措置だと思ってくれ。本来は重要な秘匿事項だ」
「ここまで話せばどちらにしろ同じだろう。悪用はしない、小説の参考にしたいだけだ」
「あのね環、僕はあくまでも警察官なんだよ。職務上の機密は守る義務が……」
「先日、部の活動で志麻に小説を書かせたのだがね。彼女、男性のタイプや素敵なデートなどの理想が詰まりまくった甘い恋愛小説を上げてきた。決して世に出ることのない志麻の処女作だが、何故かここにデータが」
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