111 / 111
番外編:誕生日とか夜更かしとか(後編)
しおりを挟む
あたしの願いもむなしく、朱虎は夜遅くになっても帰ってこなかった。
「まだ寝ないのか?」
リビングのソファでほとんど見る気のない深夜バラエティをつけたままぐずぐずしていると、湯上りホカホカのミカが声をかけてきた。
「ん~……これ見終わってから」
「お前が夜更かししてるとオヤジさんに叱られんだけど、俺が」
「ごめんねミカ」
「いや叱られるの確定かよ……まあ、しゃーないか」
ミカはため息をつくと、キッチンに入っていった。しばらくして湯気の立つマグカップを二つ持って出てくると、あたしの横に腰を下ろす。
「ん。眠気覚まし」
たっぷりミルクが入っているコーヒーを渡されて、あたしは両手で受け取った。じんわりあったかさが伝わってくる。
「仕方ねーから付き合ってやるよ」
「え、でもミカ疲れてるでしょ」
「バーカ、余裕だっつの。つかこの番組つまんなくね?」
ミカはリモコンのボタンをポチポチ押しながら「もうすぐ帰ってくるって」と呟いた。
「ミカってさあ、見かけによらず優しいよね」
「見かけ通りじゃねーのかよ……」
そのままあたし達は並んで、深夜の番組にアレコレ文句をつけながら過ごした。コーヒーを二杯お代わりしたところで限界が来て、あたしは眠り込んでしまった。
ふわふわと揺れている。何だか揺りかごにでも乗ってるみたいで気持ちいい、と思っていると柔らかなものに降ろされる感触がした。寝返りを打って、ぼんやりと目を開ける。
いつの間にか、あたしは自分の部屋のベッドの上にいた。ベッドの横にあるサイドランプの淡い光が暗い部屋をほのかに照らしている。
「ん……あれ?」
何度か瞬いていると、部屋にあたしのほかにもう一人いることに気が付いた。ベッドに腰掛けた大きな体が目に飛び込んできて、ぼんやりしていた意識が急速に目覚める。
朱虎はこちらに背を向けて座っていた。よく見るとスーツ姿のままだ。
「朱虎?」
身を起こしても、朱虎はこちらを振り向かなかった。聞こえなかったんだろうか。
「……朱虎?」
「何してるんですか、あんた」
冷たい声に、あたしはドキリとして伸ばしていた手を止めた。
え、なに? 怒ってる? 何で?
あたし、何かしたっけ?
「あんなところで眠りこけて……だらしないですよ」
「えっ……」
どんなことで叱られるのかと身構えていたあたしは、思いもよらない言葉に瞬いた。
「あんなところって……リビングで寝ちゃうのはよくあることじゃん」
「だからと言って行儀がいいとは思えませんね。ダラダラ夜更かしなんかしてるからソファで寝落ちする羽目になるんです。いつまで子供気分なんですか、いい加減にしてくださいよ」
「な……そんな怒られるようなこと? だいたい、あたしは目的もなく夜更かししてたわけじゃないもん。朱虎を待ってたのに」
「自分を」
朱虎が振り向いた。鋭い紺の瞳があたしを鋭く射抜く。
「それはそれは、遅くなって失礼しました。で、自分に何か用ですか」
「用、って、あ、あたしは……」
「待ちくたびれるまで粘ってくださったようですし、さぞ大事な用件なんでしょうね」
あたしはあっけにとられて朱虎を見つめた。
「……なんでそんなに怒ってるの? あたしが待ってるの、嫌だった?」
朱虎はぎゅっと眉をしかめると、大きく息を吐いた。がしがしと髪をかきまぜる。
「待つのは良いんですがね。なんであの野郎にくっついて寝てるんですか、あんた」
「あの野郎って……あ、ミカ?」
そういえば眠る直前、ミカに寄りかかったような気がする。
「あたし、ミカのこと押しつぶしてた? 重かったかなあ」
「何を呑気なこと言ってるんですか。あいつはあんたのこと……いや、いいです」
朱虎は手を伸ばすと、あたしを引き寄せた。
「へとへとになって帰ってきたら、あんたが他の男とくっついて眠ってるんですよ。少しぐらい腹を立てても仕方ないと思いませんか」
「へっ……あ! そ、そういうこと!?」
やっと理解できたとたん、カッと顔が熱くなった。
「ご……ごめん。あたし……ミカは起きてるのに付き合ってくれて、その」
「夕方、あいつと二人で買い物もしてましたよね。駅前のビルで」
「え、何で知ってんの?」
「たまたま通りかかったんです。あのビルに今黒の持ち店がありましてね」
そういえば、ミカが「朱虎っぽい人がいた」と言っていた。本物だったわけだ。
「随分仲が良さそうでしたね。メンズフロアで何してたんですか」
朱虎の口調は拗ねた子供みたいで、あたしは何だかきゅんとした。
「プレゼント選んでたの」
「誰に」
「朱虎にだよ」
朱虎が少し止まった。
「……俺に?」
「だって朱虎、今日誕生日じゃない」
「そう……でしたっけ」
あたしは朱虎に体をくっつけて大きく息を吸い込んだ。朱虎の匂いがする。
「直接おめでとうって言いたかったの」
「……それは、どうも」
妙にもごもごした口調だったので顔を上げようとすると、朱虎はふいとそっぽを向いた。
「……すみません。きつく言いすぎました」
「ううん、あたしも……あの、ミカは付き合ってくれただけだからね」
「分かってますよ」
そっぽを向いたままの朱虎の耳が赤い。
「……あのさ朱虎。もしかして、ヤキモチ」
ばっと向き直った朱虎が素早くあたしの口を指で押さえた。
「そういうことは言わないでください」
ムッとしたような顔だけど、頬がかすかに赤い。あたしは我慢できずに笑ってしまった。
「朱虎、可愛い」
「はいはい。で、何を選んでくれたんですか」
あたしはくらくらしながら立ち上がって、クローゼットに隠してあったプレゼントを引っ張り出した。
包みを開けた朱虎は目を丸くした。
「驚きました。お嬢にしては随分まともなものですね」
「なんか引っかかる言い方なんだけど。似合うと思ったの」
「着たことがないタイプですが……気に入りました」
「やった! あたしね、これ着た朱虎とデートしたら楽しそうだなって……」
含み笑いがして、あたしは耳が熱くなるのを感じた。
しまった、うっかり願望まで喋っちゃった。
「な、なーんてやっぱりダメだよね。朱虎すごく忙しいし、おじいちゃんも……」
「しましょうか」
「だよねー、やっぱり……って、ええ!?」
そろりと視線を上げると、朱虎が柔らかな目であたしを見つめていた。
「デートしたいんでしょう。どこに行きたいんですか」
「どこって……いいの?」
「まあ、さっきの詫びというかプレゼントの礼というか」
朱虎の指があたしの髪を掬い上げて、するするとこぼした。
「……二人きりですごしたいのはあんただけじゃないってことですよ」
今のは効いた。息が止まりそうになるくらい胸がキュンキュンしている。
朱虎ってそのうち言葉だけであたしを殺せるようになるんじゃないだろうか。
あたしが言葉もなくなっていると、朱虎はふっと笑った。
「ま、とりあえず今日は寝てください。スケジュール調整して明日、連絡します。行きたいところを考えておいてくださいね」
「う、うん」
あたしはぎくしゃくと布団に潜り込んだ。
「……もう少しいてくれる?」
「仕方ないですねえ」
頭を撫でられると、体中がフワフワとあったかくなる。ほどなくして、とろりとした眠気がやってきた時、あたしはふと朱虎を見上げた。
「……ねえ」
「はい」
「朱虎って……まだ、あたしじゃ勃たないの?」
少し間が開いて咳払いが聞こえた。
「……もう寝ぼけてるんですか」
「だって……前に、言った……」
朱虎はいつからあたしのことを好きだったんだろう。
「――試してみますか」
不意に影が落ちた、と思うと唇が優しく重なった。体にずしりと重みがかかる。
キスは今までのどれとも違った。触れるだけよりはもっと深く、だけど丁寧で優しくて、長い。
唇の感触に夢中になっていると、朱虎の手がするりとシーツの間から滑りこんできた。指が触れ、暖かなてのひらが肩を包み込む。優しく肩から腕にかけて撫でさすられるのは、くすぐったいようなそわそわするような不思議な感覚だった。頭の芯がとろけて来た頃、朱虎の手が肩から胸へと移動した。体の線をなぞるように優しく――
「ひゃっ……」
「……大丈夫でした」
思わず声が漏れた瞬間、手が魔法のようにさっと引っ込んだ。ドクドクと心臓が高鳴ったまま固まるあたしをよそに、朱虎が立ち上がる。
「続きはまた今度」
「え? つ、続き、って」
「おやすみなさい」
朱虎は軽く微笑むと、プレゼントの包みを抱えてさっさと部屋を出て行ってしまった。
「えっ、行っちゃうの……ていうか、だ、大丈夫って……大丈夫!?」
かなり遅れて『大丈夫』という言葉の意味を理解したあたしは、結局次の日は寝坊してしまった。
――ちなみに、デートの時もまたひと騒動あったけれど、それはまた別のお話だ。
「まだ寝ないのか?」
リビングのソファでほとんど見る気のない深夜バラエティをつけたままぐずぐずしていると、湯上りホカホカのミカが声をかけてきた。
「ん~……これ見終わってから」
「お前が夜更かししてるとオヤジさんに叱られんだけど、俺が」
「ごめんねミカ」
「いや叱られるの確定かよ……まあ、しゃーないか」
ミカはため息をつくと、キッチンに入っていった。しばらくして湯気の立つマグカップを二つ持って出てくると、あたしの横に腰を下ろす。
「ん。眠気覚まし」
たっぷりミルクが入っているコーヒーを渡されて、あたしは両手で受け取った。じんわりあったかさが伝わってくる。
「仕方ねーから付き合ってやるよ」
「え、でもミカ疲れてるでしょ」
「バーカ、余裕だっつの。つかこの番組つまんなくね?」
ミカはリモコンのボタンをポチポチ押しながら「もうすぐ帰ってくるって」と呟いた。
「ミカってさあ、見かけによらず優しいよね」
「見かけ通りじゃねーのかよ……」
そのままあたし達は並んで、深夜の番組にアレコレ文句をつけながら過ごした。コーヒーを二杯お代わりしたところで限界が来て、あたしは眠り込んでしまった。
ふわふわと揺れている。何だか揺りかごにでも乗ってるみたいで気持ちいい、と思っていると柔らかなものに降ろされる感触がした。寝返りを打って、ぼんやりと目を開ける。
いつの間にか、あたしは自分の部屋のベッドの上にいた。ベッドの横にあるサイドランプの淡い光が暗い部屋をほのかに照らしている。
「ん……あれ?」
何度か瞬いていると、部屋にあたしのほかにもう一人いることに気が付いた。ベッドに腰掛けた大きな体が目に飛び込んできて、ぼんやりしていた意識が急速に目覚める。
朱虎はこちらに背を向けて座っていた。よく見るとスーツ姿のままだ。
「朱虎?」
身を起こしても、朱虎はこちらを振り向かなかった。聞こえなかったんだろうか。
「……朱虎?」
「何してるんですか、あんた」
冷たい声に、あたしはドキリとして伸ばしていた手を止めた。
え、なに? 怒ってる? 何で?
あたし、何かしたっけ?
「あんなところで眠りこけて……だらしないですよ」
「えっ……」
どんなことで叱られるのかと身構えていたあたしは、思いもよらない言葉に瞬いた。
「あんなところって……リビングで寝ちゃうのはよくあることじゃん」
「だからと言って行儀がいいとは思えませんね。ダラダラ夜更かしなんかしてるからソファで寝落ちする羽目になるんです。いつまで子供気分なんですか、いい加減にしてくださいよ」
「な……そんな怒られるようなこと? だいたい、あたしは目的もなく夜更かししてたわけじゃないもん。朱虎を待ってたのに」
「自分を」
朱虎が振り向いた。鋭い紺の瞳があたしを鋭く射抜く。
「それはそれは、遅くなって失礼しました。で、自分に何か用ですか」
「用、って、あ、あたしは……」
「待ちくたびれるまで粘ってくださったようですし、さぞ大事な用件なんでしょうね」
あたしはあっけにとられて朱虎を見つめた。
「……なんでそんなに怒ってるの? あたしが待ってるの、嫌だった?」
朱虎はぎゅっと眉をしかめると、大きく息を吐いた。がしがしと髪をかきまぜる。
「待つのは良いんですがね。なんであの野郎にくっついて寝てるんですか、あんた」
「あの野郎って……あ、ミカ?」
そういえば眠る直前、ミカに寄りかかったような気がする。
「あたし、ミカのこと押しつぶしてた? 重かったかなあ」
「何を呑気なこと言ってるんですか。あいつはあんたのこと……いや、いいです」
朱虎は手を伸ばすと、あたしを引き寄せた。
「へとへとになって帰ってきたら、あんたが他の男とくっついて眠ってるんですよ。少しぐらい腹を立てても仕方ないと思いませんか」
「へっ……あ! そ、そういうこと!?」
やっと理解できたとたん、カッと顔が熱くなった。
「ご……ごめん。あたし……ミカは起きてるのに付き合ってくれて、その」
「夕方、あいつと二人で買い物もしてましたよね。駅前のビルで」
「え、何で知ってんの?」
「たまたま通りかかったんです。あのビルに今黒の持ち店がありましてね」
そういえば、ミカが「朱虎っぽい人がいた」と言っていた。本物だったわけだ。
「随分仲が良さそうでしたね。メンズフロアで何してたんですか」
朱虎の口調は拗ねた子供みたいで、あたしは何だかきゅんとした。
「プレゼント選んでたの」
「誰に」
「朱虎にだよ」
朱虎が少し止まった。
「……俺に?」
「だって朱虎、今日誕生日じゃない」
「そう……でしたっけ」
あたしは朱虎に体をくっつけて大きく息を吸い込んだ。朱虎の匂いがする。
「直接おめでとうって言いたかったの」
「……それは、どうも」
妙にもごもごした口調だったので顔を上げようとすると、朱虎はふいとそっぽを向いた。
「……すみません。きつく言いすぎました」
「ううん、あたしも……あの、ミカは付き合ってくれただけだからね」
「分かってますよ」
そっぽを向いたままの朱虎の耳が赤い。
「……あのさ朱虎。もしかして、ヤキモチ」
ばっと向き直った朱虎が素早くあたしの口を指で押さえた。
「そういうことは言わないでください」
ムッとしたような顔だけど、頬がかすかに赤い。あたしは我慢できずに笑ってしまった。
「朱虎、可愛い」
「はいはい。で、何を選んでくれたんですか」
あたしはくらくらしながら立ち上がって、クローゼットに隠してあったプレゼントを引っ張り出した。
包みを開けた朱虎は目を丸くした。
「驚きました。お嬢にしては随分まともなものですね」
「なんか引っかかる言い方なんだけど。似合うと思ったの」
「着たことがないタイプですが……気に入りました」
「やった! あたしね、これ着た朱虎とデートしたら楽しそうだなって……」
含み笑いがして、あたしは耳が熱くなるのを感じた。
しまった、うっかり願望まで喋っちゃった。
「な、なーんてやっぱりダメだよね。朱虎すごく忙しいし、おじいちゃんも……」
「しましょうか」
「だよねー、やっぱり……って、ええ!?」
そろりと視線を上げると、朱虎が柔らかな目であたしを見つめていた。
「デートしたいんでしょう。どこに行きたいんですか」
「どこって……いいの?」
「まあ、さっきの詫びというかプレゼントの礼というか」
朱虎の指があたしの髪を掬い上げて、するするとこぼした。
「……二人きりですごしたいのはあんただけじゃないってことですよ」
今のは効いた。息が止まりそうになるくらい胸がキュンキュンしている。
朱虎ってそのうち言葉だけであたしを殺せるようになるんじゃないだろうか。
あたしが言葉もなくなっていると、朱虎はふっと笑った。
「ま、とりあえず今日は寝てください。スケジュール調整して明日、連絡します。行きたいところを考えておいてくださいね」
「う、うん」
あたしはぎくしゃくと布団に潜り込んだ。
「……もう少しいてくれる?」
「仕方ないですねえ」
頭を撫でられると、体中がフワフワとあったかくなる。ほどなくして、とろりとした眠気がやってきた時、あたしはふと朱虎を見上げた。
「……ねえ」
「はい」
「朱虎って……まだ、あたしじゃ勃たないの?」
少し間が開いて咳払いが聞こえた。
「……もう寝ぼけてるんですか」
「だって……前に、言った……」
朱虎はいつからあたしのことを好きだったんだろう。
「――試してみますか」
不意に影が落ちた、と思うと唇が優しく重なった。体にずしりと重みがかかる。
キスは今までのどれとも違った。触れるだけよりはもっと深く、だけど丁寧で優しくて、長い。
唇の感触に夢中になっていると、朱虎の手がするりとシーツの間から滑りこんできた。指が触れ、暖かなてのひらが肩を包み込む。優しく肩から腕にかけて撫でさすられるのは、くすぐったいようなそわそわするような不思議な感覚だった。頭の芯がとろけて来た頃、朱虎の手が肩から胸へと移動した。体の線をなぞるように優しく――
「ひゃっ……」
「……大丈夫でした」
思わず声が漏れた瞬間、手が魔法のようにさっと引っ込んだ。ドクドクと心臓が高鳴ったまま固まるあたしをよそに、朱虎が立ち上がる。
「続きはまた今度」
「え? つ、続き、って」
「おやすみなさい」
朱虎は軽く微笑むと、プレゼントの包みを抱えてさっさと部屋を出て行ってしまった。
「えっ、行っちゃうの……ていうか、だ、大丈夫って……大丈夫!?」
かなり遅れて『大丈夫』という言葉の意味を理解したあたしは、結局次の日は寝坊してしまった。
――ちなみに、デートの時もまたひと騒動あったけれど、それはまた別のお話だ。
1
この作品の感想を投稿する
みんなの感想(9件)
あなたにおすすめの小説
お隣さんはヤのつくご職業
古亜
恋愛
佐伯梓は、日々平穏に過ごしてきたOL。
残業から帰り夜食のカップ麺を食べていたら、突然壁に穴が空いた。
元々薄い壁だと思ってたけど、まさか人が飛んでくるなんて……ん?そもそも人が飛んでくるっておかしくない?それにお隣さんの顔、初めて見ましたがだいぶ強面でいらっしゃいますね。
……え、ちゃんとしたもん食え?
ちょ、冷蔵庫漁らないでくださいっ!!
ちょっとアホな社畜OLがヤクザさんとご飯を食べるラブコメ
建築基準法と物理法則なんて知りません
登場人物や団体の名称や設定は作者が適当に生み出したものであり、現実に類似のものがあったとしても一切関係ありません。
2020/5/26 完結
ヤクザの若頭は、年の離れた婚約者が可愛くて仕方がない
絹乃
恋愛
ヤクザの若頭の花隈(はなくま)には、婚約者がいる。十七歳下の少女で組長の一人娘である月葉(つきは)だ。保護者代わりの花隈は月葉のことをとても可愛がっているが、もちろん恋ではない。強面ヤクザと年の離れたお嬢さまの、恋に発展する前の、もどかしくドキドキするお話。
虚弱なヤクザの駆け込み寺
菅井群青
恋愛
突然ドアが開いたとおもったらヤクザが抱えられてやってきた。
「今すぐ立てるようにしろ、さもなければ──」
「脅してる場合ですか?」
ギックリ腰ばかりを繰り返すヤクザの組長と、治療の相性が良かったために気に入られ、ヤクザ御用達の鍼灸院と化してしまった院に軟禁されてしまった女の話。
※なろう、カクヨムでも投稿
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
叱られた冷淡御曹司は甘々御曹司へと成長する
花里 美佐
恋愛
冷淡財閥御曹司VS失業中の華道家
結婚に興味のない財閥御曹司は見合いを断り続けてきた。ある日、祖母の師匠である華道家の孫娘を紹介された。面と向かって彼の失礼な態度を指摘した彼女に興味を抱いた彼は、自分の財閥で花を活ける仕事を紹介する。
愛を知った財閥御曹司は彼女のために冷淡さをかなぐり捨て、甘く変貌していく。
愛してやまないこの想いを
さとう涼
恋愛
ある日、恋人でない男性から結婚を申し込まれてしまった。
「覚悟して。断られても何度でもプロポーズするよ」
その日から、わたしの毎日は甘くとろけていく。
ライティングデザイン会社勤務の平凡なOLと建設会社勤務のやり手の設計課長のあまあまなストーリーです。
【完結済】25億で極道に売られた女。姐になります!
satomi
恋愛
昼夜問わずに働く18才の主人公南ユキ。
働けども働けどもその収入は両親に搾取されるだけ…。睡眠時間だって2時間程度しかないのに、それでもまだ働き口を増やせと言う両親。
早朝のバイトで頭は朦朧としていたけれど、そんな時にうちにやってきたのは白虎商事CEOの白川大雄さん。ポーンっと25億で私を買っていった。
そんな大雄さん、白虎商事のCEOとは別に白虎組組長の顔を持っていて、私に『姐』になれとのこと。
大丈夫なのかなぁ?
明日のために、昨日にサヨナラ(goodbye,hello)
松丹子
恋愛
スパダリな父、優しい長兄、愛想のいい次兄、チャラい従兄に囲まれて、男に抱く理想が高くなってしまった女子高生、橘礼奈。
平凡な自分に見合うフツーな高校生活をエンジョイしようと…思っているはずなのに、幼い頃から抱いていた淡い想いを自覚せざるを得なくなり……
恋愛、家族愛、友情、部活に進路……
緩やかでほんのり甘い青春模様。
*関連作品は下記の通りです。単体でお読みいただけるようにしているつもりです(が、ひたすらキャラクターが多いのであまりオススメできません…)
★展開の都合上、礼奈の誕生日は親世代の作品と齟齬があります。一種のパラレルワールドとしてご了承いただければ幸いです。
*関連作品
『神崎くんは残念なイケメン』(香子視点)
『モテ男とデキ女の奥手な恋』(政人視点)
上記二作を読めばキャラクターは押さえられると思います。
(以降、時系列順『物狂ほしや色と情』、『期待ハズレな吉田さん、自由人な前田くん』、『さくやこの』、『爆走織姫はやさぐれ彦星と結ばれたい』、『色ハくれなゐ 情ハ愛』、『初恋旅行に出かけます』)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。
大好きな物語性がおわってしまいました。まだまだ二人の物語と組長(イケイケなのがたまらないです!)の大暴れを読みたいです!
完結、おめでとうございます。楽しい時間をありがとうございました。
ありがとうございます! ずいぶん長くかかってしまいましたが、何とか幸せになれました!
組長は理不尽の塊ですので、これからも二人の邪魔をしまくると思います! 愛ゆえに……。
楽しんでいただけたようで私もめちゃくちゃ嬉しいです! ありがとうございました!
最後まで、楽しく読ませていただきました!ハッピーエンドで終わって良かったです。もう少し本編続いてほしかったです。番外編楽しみにしてます
最後までお付き合いいただいて本当にありがとうございます!
くっつくまで長かったのですが、くっついてみるともう少しイチャイチャしてるところを書きたい……と思ってしまったので、もう少しだけ番外編をくっつけます! 良かったら引き続きお楽しみください!
おじいちゃん、いや、組長かっこいいなー。
感想ありがとうございます!
おじいちゃんを書いてる時はとても楽しいです……イケオジ、いやイケジジイです……