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たぶんお仕置きされました。
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俺の親友、一ノ瀬涼は、俺の体調をひどく心配してくれている。なぜなら、退院したばかりだというのにハードなセックスをしていることがバレたからだ。それで年末年始にケントさんちにお泊まりに来ていた俺を危惧して乗り込んできた。
そして、こともあろうことかケントさんに嫉妬させようとイチャイチャしてきた。
「りょ、涼くん……」
「こうやってさ」
指の甲を優しくさすり、いやらしくなぞる。手の平を親指でぐりぐりと押したり、揉んでいく。重ねたり、持ち上げたり。水かきをつついたり。また絡ませてギュッと握ったり。
「━━━ッ」
「あまね、もしかして感じてきた?」
涼くんは続けて俺の手を持ち上げ、涼くんの口へと運んだ。
涼くんの舌が、俺の指を舐める。
くちゅ。
くちゅ。
ぺろ、ぺろ。
頭の芯がぼうっとなったかと思った瞬間、リビングと廊下の境い目のドアがコンコン、と鳴った。
いつの間にかドアは開かれ、ケントさんが腕組みをして立っていた。
「涼、なにしてるんだ、お前?」
怒りを抑えた、低い声だった。
「別に? 黙って女を家に上げられた、かわいそうな子を慰めていただけですけど?」
ひょうひょうと涼くんが返事をすると、ケントさんはつかつかと近づいて涼くんの胸ぐらをつかんだ。
「ケ、ケントさんッ」
俺が制止させようと声をかけたと同時に、ケントさんは涼くんのみぞおちを殴った。
「ガハッ」
「涼くん!!」
「来い」
ケントさんは俺をリビングの方へ引っ張って行き、ソファに押し倒した。
「が……は、ぁ、」
涼くんが苦しそうにうめき声を上げた。
「お前はそこから聞いてろ」
冷ややかに言い放ち、ケントさんは俺に馬乗りになって首筋に愛撫を始めた。
「んっぁあっ♡」
涼くんとは反対に、俺はケントさんのいやらしく這う舌先に感じて喘ぎ声を出す。
両手首を片手で押さえられ、下をあっという間に脱がされた。ここにいると、ソファの背もたれで涼くんの様子がわからない。
「涼の前で縛っていいか?」
熱い吐息に混じって恐ろしいことを聞く。
「だ、だめッ」
「虐められて、よがるあまねを見せたらどうなるかな」
「やめて、ケントさッん━━ッ」
意地悪なことを言いながら、ケントさんは俺をうつ伏せにし、片手で俺の両手を押さえつけた。口でローションの蓋を開け、とろとろと尻に垂らし、後孔に指を入れ、ほぐし始めた。
クチュクチュッ
クチュクチュッ
チュボッチュボッ
「はぁ♡あっあっ♡」
「ほぐすだけで気持ち良くなったか?」
「やっぁあッ」
「気持ちいいとこ、こすって欲しい?」
「やっだ、だめっ」
「言えよ」
「ケ、ケントさんッ1回、止めてッ!!」
「ダメ」
「おねがぃ━━ッ」
「ダメだ。涼に聞かせる」
「ヤダって!!」
俺は涼くんが気になって、全身で拒否を訴えたが、ケントさんは聞き入れない。
クチュクチュと左手の愛撫は続き、やがて指を深く差し込み前立腺をさすってきた。
「あっ♡」
グチュッグチュッ
指を増やして穴を拡げながら、気持ちいいとこを当てていく。
「ぁあッあっあ━━ッ」
「涼によがり声聞かせて大丈夫か?」
「や゛っ、じゃあ゛やめてよ゛ッ!!」
「やめるわけないだろ」
ケントさんは前立腺に細かく刺激を与え、俺は快楽を避けられない。
「や、や゛めてっ━━━ぁあっ♡あっ♡」
グチュッ
グチュッ
唾液を飲み込めず、口元からヨダレが流れ出す。ソファにシミを作り、その様子をケントさんはサディスティックに見下ろし、笑みを浮かべる。
「気持ちいいなぁ、あまね。もう限界じゃないか? お友達が聞いてるのに、はしたなく喘いで恥ずかしい奴だな。それとも聞かれて興奮してるか?」
グニュッグニュッ
左手の指を開いて、後孔を拡げる。
「もうオレのはすっぽり入るぐらい拡がったな。昨日も何度も咥えこんだ穴だもんな。いやらしい穴、涼に見てもらうか? 涼にも虐めてもらうか?」
「や゛、やめてぇっあっん♡」
涼くんに挿れてもらうことを想像し、俺はドクドクと精液を放出した。
「はぁっはぁっ、ケ、ケントさんッもうおしまい゛ッ!!」
「まだオレ挿れてないけど?」
「涼くん帰してから!!」
俺ははぁ、はぁ、と息も絶え絶えに上半身を起こし、ソファの背もたれの向こう側をのぞいた。
涼くんは仰向けになり、フー、フー、と苦しそうに息を吐いていた。
「りょ、涼くん大丈夫?」
「だ、い、じょーぶ……」
ホッと胸を撫で下ろす。
「あま、ね、……なぐられ、た?」
「? 殴られてはないよ?」
「よかった……」
ケントさんはなにか気づいたようで、はあ、とため息をついた。
「……おい、涼、もしかしてそれ確認したくて煽ったのかよ」
その声はあきれたような抑揚だった。
「……当たりぃ~」
涼くんはいつもの明るい声で、答えた。
「怒りに、まかせて、殴らない……か、知りたかったんです」
涼くんは、ケントさんが嫉妬して俺を殴らないか確認したかったようだ。
ハードなセックスはするけど、殴られはしないと安心した涼くんは夕食をいっしょに食べてケントさんに送ってもらった。
身を挺して確認してくれたのに。
嫉妬による、殴られる以上の激しい夜が待っていた。
「んあっぁあ━━━ッ!!」
家で身体を休めとけ、っていうの、こんなに激しく抱くためだなんて聞いてないっ。
「ぁあ━━っあっ!! あっんあっ!! あああたるぅ、気持ちいーとこ♡ずっと、あたってるぅ━━!! ああああっあっ♡だめっお、おかしく、なるっ!! んああっ♡あああ゛っケ、ケントさぁん、止めてっ♡おねがぃい━━!! ィ、イッちゃう、また、イッちゃう!! あっあっ!! おかしく、なるからぁっ!! イクっ♡イクっおねがいっやめてぇ!!」
「何度でもイけよ、ほら、気持ちいいんだろ?」
「だ、だって、もう、いっぱい♡出したっケントさんのでっいっぱいイッたの、に!!気持ちぃっ気持ちぃいっ━━!! おかしく、おかし、くなるう!! あ゛あっ♡ぁああああ━━━!!! ぃあ゛━━━っ!!!」
俺は精液を出すことなく絶頂を迎え、ビクビクと痙攣した。もう何度めか。涼くんを送って戻るとすぐに、ケントさんは激しく突いて俺を犯した。そして手足を拘束し、アナルに嵌め込むおもちゃをグニュリと射し込んだ。電源を入れたかと思うと、前立腺を刺激し再び快感の波に飲まれ、俺は絶え間なく喘ぎ、はしたなくヨダレを垂らしてヨガっていた。
「はぁっはぁっ♡ケントさん、もう、おれ、いっぱいイッたから!! 止めてっっ! もう、いいからっ!! おねがいっくるしぃからっ!!」
「ダメ」
「くるしぃっ!! もぅっくるしい゛っ!!」
「うるさい」
ケントさんはスイッチを操作し、うねるおもちゃの強さを変えた。
「ぁあ゛━━━ッ!!! やあ゛っやめてぇッ!!! おねがぃっおねがいっケントさんっ!!! おかしくなっちゃう゛━━━ッ!! ぁあああ゛ッあ!! あ゛!!」
ガクガク全身が痙攣し、再び絶頂を迎える。連続で何度も激しくイッた身体はもう限界だった。ビクビクとなりながら涙が目尻から流れ、ヨダレは飲み込めず溢れるばかりだ。仰向けになった俺の両手は万歳の形で拘束され、ベッド脇に繋がれている。脚はM字に固定され、アナルに嵌め込まれた器具がまる見えだった。抵抗しようにも、完全に動きを封じる拘束具に、ただ手足がすれて痛むばかりだった。
イッてもイッても、ケントさんはやめてくれない。俺は本当におかしくなりそうだった。
「はあ゛ぁ゛ア゛……ぁ……」
やがて俺は声を出せなくなると、やっとケントさんはスイッチを切ってくれた。
ほ、っとしてはぁ、はぁと安堵のこもった息を吐き出すと、ケントさんはまだ終わってないと、冷たく言い放つ。
脚の拘束具をはずし、続けて手をベッドからははずしてくれた。まだ両手首は固定されたままだ。
ぐったりとした俺の身体を、ゆっくりと抱きかかえたかと思うとすぐにうつぶせにした。馬乗りになり、ケントさんは拘束した手をさらに上から抑え、右手の親指をつかんだ。
「な、に? ケントさん……」
「動くなよ」
「なに……? ━━━━━んあ゛あ゛あ゛!!!!!」
突然の激痛に、悲鳴をあげる。
「や゛っ!!!め゛!!!」
暴れようとするも、上から体重をかけられ、逃れられない。
「やあ゛゛━━━ッ!!!」
耳の後ろが虫が這うようにゾワゾワし、苦痛で汗がにじんわりと吹き出る。
「やあ゛ッあ゛」
「あと4本な」
「い゛やぁ━━━っ」
「なんでもしていいんだろ? またここのスイッチ入れてやろうか?」
つんつんとアナルに嵌め込まれたおもちゃを小突く。
ケントさんは昨日言っていた、針を爪の間に刺しているみたいだった。
ひどくて耐えられない痛さではないが、むず痒いような、頭の後ろを変な生き物にかじられているような感覚だった。
「ぁああ゛、ケ、ケントさん……ッ」
「お前の、悶え苦しむ声、すげー気持ちいい」
姿は見えないが、ケントさんは興奮しているようだった。
「でもこの体勢だと、あまねの顔見えないんだよなあ」
悩んでるケントさんの真剣な声に、なんだか少しおかしくなり、子供みたいな彼を愛おしく思った。
「ケ、ケントさん、キスしてよぉ゛」
「拷問の途中なんだけど」
「も゛ぉーそれつづきは明日にしてぇ゛ー」
「仕方ないな、体勢はまた考えとくか」
ケントさんは俺を抱き起こし、向かい合うように膝に乗せた。
俺は両手が拘束されたままなので、上からケントさんの頭をくぐらせた。目の前でいやらしい唇を差し出し、ケントさんの舌を招き入れる。
熱く火照った身体を合わせ、長い夜を快楽に沈ませた。
そして、こともあろうことかケントさんに嫉妬させようとイチャイチャしてきた。
「りょ、涼くん……」
「こうやってさ」
指の甲を優しくさすり、いやらしくなぞる。手の平を親指でぐりぐりと押したり、揉んでいく。重ねたり、持ち上げたり。水かきをつついたり。また絡ませてギュッと握ったり。
「━━━ッ」
「あまね、もしかして感じてきた?」
涼くんは続けて俺の手を持ち上げ、涼くんの口へと運んだ。
涼くんの舌が、俺の指を舐める。
くちゅ。
くちゅ。
ぺろ、ぺろ。
頭の芯がぼうっとなったかと思った瞬間、リビングと廊下の境い目のドアがコンコン、と鳴った。
いつの間にかドアは開かれ、ケントさんが腕組みをして立っていた。
「涼、なにしてるんだ、お前?」
怒りを抑えた、低い声だった。
「別に? 黙って女を家に上げられた、かわいそうな子を慰めていただけですけど?」
ひょうひょうと涼くんが返事をすると、ケントさんはつかつかと近づいて涼くんの胸ぐらをつかんだ。
「ケ、ケントさんッ」
俺が制止させようと声をかけたと同時に、ケントさんは涼くんのみぞおちを殴った。
「ガハッ」
「涼くん!!」
「来い」
ケントさんは俺をリビングの方へ引っ張って行き、ソファに押し倒した。
「が……は、ぁ、」
涼くんが苦しそうにうめき声を上げた。
「お前はそこから聞いてろ」
冷ややかに言い放ち、ケントさんは俺に馬乗りになって首筋に愛撫を始めた。
「んっぁあっ♡」
涼くんとは反対に、俺はケントさんのいやらしく這う舌先に感じて喘ぎ声を出す。
両手首を片手で押さえられ、下をあっという間に脱がされた。ここにいると、ソファの背もたれで涼くんの様子がわからない。
「涼の前で縛っていいか?」
熱い吐息に混じって恐ろしいことを聞く。
「だ、だめッ」
「虐められて、よがるあまねを見せたらどうなるかな」
「やめて、ケントさッん━━ッ」
意地悪なことを言いながら、ケントさんは俺をうつ伏せにし、片手で俺の両手を押さえつけた。口でローションの蓋を開け、とろとろと尻に垂らし、後孔に指を入れ、ほぐし始めた。
クチュクチュッ
クチュクチュッ
チュボッチュボッ
「はぁ♡あっあっ♡」
「ほぐすだけで気持ち良くなったか?」
「やっぁあッ」
「気持ちいいとこ、こすって欲しい?」
「やっだ、だめっ」
「言えよ」
「ケ、ケントさんッ1回、止めてッ!!」
「ダメ」
「おねがぃ━━ッ」
「ダメだ。涼に聞かせる」
「ヤダって!!」
俺は涼くんが気になって、全身で拒否を訴えたが、ケントさんは聞き入れない。
クチュクチュと左手の愛撫は続き、やがて指を深く差し込み前立腺をさすってきた。
「あっ♡」
グチュッグチュッ
指を増やして穴を拡げながら、気持ちいいとこを当てていく。
「ぁあッあっあ━━ッ」
「涼によがり声聞かせて大丈夫か?」
「や゛っ、じゃあ゛やめてよ゛ッ!!」
「やめるわけないだろ」
ケントさんは前立腺に細かく刺激を与え、俺は快楽を避けられない。
「や、や゛めてっ━━━ぁあっ♡あっ♡」
グチュッ
グチュッ
唾液を飲み込めず、口元からヨダレが流れ出す。ソファにシミを作り、その様子をケントさんはサディスティックに見下ろし、笑みを浮かべる。
「気持ちいいなぁ、あまね。もう限界じゃないか? お友達が聞いてるのに、はしたなく喘いで恥ずかしい奴だな。それとも聞かれて興奮してるか?」
グニュッグニュッ
左手の指を開いて、後孔を拡げる。
「もうオレのはすっぽり入るぐらい拡がったな。昨日も何度も咥えこんだ穴だもんな。いやらしい穴、涼に見てもらうか? 涼にも虐めてもらうか?」
「や゛、やめてぇっあっん♡」
涼くんに挿れてもらうことを想像し、俺はドクドクと精液を放出した。
「はぁっはぁっ、ケ、ケントさんッもうおしまい゛ッ!!」
「まだオレ挿れてないけど?」
「涼くん帰してから!!」
俺ははぁ、はぁ、と息も絶え絶えに上半身を起こし、ソファの背もたれの向こう側をのぞいた。
涼くんは仰向けになり、フー、フー、と苦しそうに息を吐いていた。
「りょ、涼くん大丈夫?」
「だ、い、じょーぶ……」
ホッと胸を撫で下ろす。
「あま、ね、……なぐられ、た?」
「? 殴られてはないよ?」
「よかった……」
ケントさんはなにか気づいたようで、はあ、とため息をついた。
「……おい、涼、もしかしてそれ確認したくて煽ったのかよ」
その声はあきれたような抑揚だった。
「……当たりぃ~」
涼くんはいつもの明るい声で、答えた。
「怒りに、まかせて、殴らない……か、知りたかったんです」
涼くんは、ケントさんが嫉妬して俺を殴らないか確認したかったようだ。
ハードなセックスはするけど、殴られはしないと安心した涼くんは夕食をいっしょに食べてケントさんに送ってもらった。
身を挺して確認してくれたのに。
嫉妬による、殴られる以上の激しい夜が待っていた。
「んあっぁあ━━━ッ!!」
家で身体を休めとけ、っていうの、こんなに激しく抱くためだなんて聞いてないっ。
「ぁあ━━っあっ!! あっんあっ!! あああたるぅ、気持ちいーとこ♡ずっと、あたってるぅ━━!! ああああっあっ♡だめっお、おかしく、なるっ!! んああっ♡あああ゛っケ、ケントさぁん、止めてっ♡おねがぃい━━!! ィ、イッちゃう、また、イッちゃう!! あっあっ!! おかしく、なるからぁっ!! イクっ♡イクっおねがいっやめてぇ!!」
「何度でもイけよ、ほら、気持ちいいんだろ?」
「だ、だって、もう、いっぱい♡出したっケントさんのでっいっぱいイッたの、に!!気持ちぃっ気持ちぃいっ━━!! おかしく、おかし、くなるう!! あ゛あっ♡ぁああああ━━━!!! ぃあ゛━━━っ!!!」
俺は精液を出すことなく絶頂を迎え、ビクビクと痙攣した。もう何度めか。涼くんを送って戻るとすぐに、ケントさんは激しく突いて俺を犯した。そして手足を拘束し、アナルに嵌め込むおもちゃをグニュリと射し込んだ。電源を入れたかと思うと、前立腺を刺激し再び快感の波に飲まれ、俺は絶え間なく喘ぎ、はしたなくヨダレを垂らしてヨガっていた。
「はぁっはぁっ♡ケントさん、もう、おれ、いっぱいイッたから!! 止めてっっ! もう、いいからっ!! おねがいっくるしぃからっ!!」
「ダメ」
「くるしぃっ!! もぅっくるしい゛っ!!」
「うるさい」
ケントさんはスイッチを操作し、うねるおもちゃの強さを変えた。
「ぁあ゛━━━ッ!!! やあ゛っやめてぇッ!!! おねがぃっおねがいっケントさんっ!!! おかしくなっちゃう゛━━━ッ!! ぁあああ゛ッあ!! あ゛!!」
ガクガク全身が痙攣し、再び絶頂を迎える。連続で何度も激しくイッた身体はもう限界だった。ビクビクとなりながら涙が目尻から流れ、ヨダレは飲み込めず溢れるばかりだ。仰向けになった俺の両手は万歳の形で拘束され、ベッド脇に繋がれている。脚はM字に固定され、アナルに嵌め込まれた器具がまる見えだった。抵抗しようにも、完全に動きを封じる拘束具に、ただ手足がすれて痛むばかりだった。
イッてもイッても、ケントさんはやめてくれない。俺は本当におかしくなりそうだった。
「はあ゛ぁ゛ア゛……ぁ……」
やがて俺は声を出せなくなると、やっとケントさんはスイッチを切ってくれた。
ほ、っとしてはぁ、はぁと安堵のこもった息を吐き出すと、ケントさんはまだ終わってないと、冷たく言い放つ。
脚の拘束具をはずし、続けて手をベッドからははずしてくれた。まだ両手首は固定されたままだ。
ぐったりとした俺の身体を、ゆっくりと抱きかかえたかと思うとすぐにうつぶせにした。馬乗りになり、ケントさんは拘束した手をさらに上から抑え、右手の親指をつかんだ。
「な、に? ケントさん……」
「動くなよ」
「なに……? ━━━━━んあ゛あ゛あ゛!!!!!」
突然の激痛に、悲鳴をあげる。
「や゛っ!!!め゛!!!」
暴れようとするも、上から体重をかけられ、逃れられない。
「やあ゛゛━━━ッ!!!」
耳の後ろが虫が這うようにゾワゾワし、苦痛で汗がにじんわりと吹き出る。
「やあ゛ッあ゛」
「あと4本な」
「い゛やぁ━━━っ」
「なんでもしていいんだろ? またここのスイッチ入れてやろうか?」
つんつんとアナルに嵌め込まれたおもちゃを小突く。
ケントさんは昨日言っていた、針を爪の間に刺しているみたいだった。
ひどくて耐えられない痛さではないが、むず痒いような、頭の後ろを変な生き物にかじられているような感覚だった。
「ぁああ゛、ケ、ケントさん……ッ」
「お前の、悶え苦しむ声、すげー気持ちいい」
姿は見えないが、ケントさんは興奮しているようだった。
「でもこの体勢だと、あまねの顔見えないんだよなあ」
悩んでるケントさんの真剣な声に、なんだか少しおかしくなり、子供みたいな彼を愛おしく思った。
「ケ、ケントさん、キスしてよぉ゛」
「拷問の途中なんだけど」
「も゛ぉーそれつづきは明日にしてぇ゛ー」
「仕方ないな、体勢はまた考えとくか」
ケントさんは俺を抱き起こし、向かい合うように膝に乗せた。
俺は両手が拘束されたままなので、上からケントさんの頭をくぐらせた。目の前でいやらしい唇を差し出し、ケントさんの舌を招き入れる。
熱く火照った身体を合わせ、長い夜を快楽に沈ませた。
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