虐げられていた貧乏元令嬢は月の王子に娶られる

aura

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少女は人目をはばかるようにしながら小さな教会へ入ろうとする。

肩につく長さの金髪、すみれ色の瞳が可憐な印象を抱かせるが、
彼女の顔立ちには溌剌さがある。

少し日に焼けた肌が健康的な少女だった。

まだ何も知らなかった頃、花のような笑みを浮かべていたその顔が、
今は薄ぼんやりとした暗い表情をしている。

「トゥール・ソロ~? おい、何故ここにいるんだァ?」

彼女の肩に手を置き、粘ついた口調で声を掛けるのは銀髪の少年。

「え、エペ……っ、今度は、何っ……?」

エペと呼ばれた少年は、
扉を開けて中へ入ろうとしていたトゥールを呼び止め、
掴んでいる肩を自分の方へ引き寄せる。

トゥールの身体が半回転して、強引に彼と向き合わされる。

「洗濯しておけって言ったよな?」

エペの小脇に小さな桶が抱えられている。
桶の中では乱雑に積まれた衣服が山を作っている。

「お、おわったよ……もう!」

トゥールはサッ、と自分の手を庇う。

トゥールは早朝、誰よりも早い時間に教会を訪れようとした。

しかし、そこには先客のエペがいた。

彼は〝いつものように〟難癖をつけ、
洗濯物の山を押し付けると、全て洗いきるよう命じたのだった。

彼女の手は冷え切っており、不健康に青白い。

長い時間、冷たい水に触れていた……
つまりは、言いつけられた通りに洗濯をしていた証拠となる。

「じゃあこれはなんだ」

山の中から適当に取り出して、エペは衣服を広げて見せる。

洗ったはずの衣服が、泥に塗れている。

明らかに、誰かが意図的に汚した、塗りつけられたかのような汚れ方だ。

彼女が視線を動かすと、
エペの後ろで二人の少年がくすくすと笑っている。

どちらかか、あるいは両方が犯人だろう。

「嘘吐きだ、先生、トゥール・ソロが噓を吐きました!」

教師がいないこの場で、エペが揶揄うように叫ぶ。

「う、嘘吐きは……よくないんだよな、なぁ。
悪い子には罰が必要だ、何とは言わないけどさ、ほら、ほら……」

青い髪の少年がエペの後ろで便乗する。

目鼻立ちがはっきりとしており、特にたれ目がちな目元がセクシーだが、
彼の風貌には陰気さがある。

背中を曲げながら、早口でまくし立てる癖が相まって、
どこか不気味ささえ感じさせる。

彼はエペの指示を仰ぐよう、チラチラと視線を動かしている。

「鞭打ち!」

エペが太く、低い声で叫ぶ。

冷たい刃物を思わせる凛とした容貌によく似合う、
場の空気を切り裂くような声だった。

トゥールはその言葉を本気と捉えてはいなかった。

彼らがこの後にどのような行動に出るか考えると、
いっそ鞭で打たれる方がマシだ……そんな考えが過った。

「だけどそれじゃかわいそうじゃないか」

エペの背後から、赤い髪の少年が姿を現す。

三人組の中で一番背丈が大きく、
すらりとした輪郭からも大人っぽい印象を抱かせる少年だ。

「こんなに小さい身体を打つなんて酷いじゃないか」

彼はトゥールを値踏みするようじろじろ見ると、
すぐ側にまで近寄っていく。

「そうだろ、トゥール。強いものは弱いものを守らなきゃ」

腰元に手を回され、彼女の身体が強張ったことには構わない。

声色だけは優しいが、そこにあるのは白々しい紳士さだった。

「僕らは『家族』なんだからな」

次に発された言葉は、冷たく、彼女を嘲るような調子だった。

その根底にはひどく粘ついた感情が流れている。

「じゃあ発育のチェックだ」

エペが軽やかな調子で言い放つ。

彼はトゥールの後ろに回り、羽交い締めにするよう腕を掴む。

彼らは上背があるわけではない。全員がトゥールより1、2歳ほど年下だ。

それでも、既に異性であることを感じさせる身体つきであり、
集団になれば彼女を辱めるには十分な存在となった。

「な、何をするの……?」

トゥールの瞳は既に涙ぐんでおり、その表情は怯えている。

それでも屈しきってはいないのか、
身体が捩り、拘束から逃れるよう抵抗している。

だがエペの腕力には敵わない。

するり、と一周、臍の辺りを撫でたかと思うと、
彼の手がシャツをまくり上げる。

「い、いや……!」

首元までシャツがまくられ、少し膨らんだ乳房が露わにされる。

アズールとプルのいやらしい目つきが舐る。

「おっ……」

青い髪の少年――アズールが鼻の下を伸ばす。

きょろきょろと、より強い者に従うよう泳いでいた視線が、
トゥールの膨らみを見つめたまま動かなくなる。

「や、っやっぱり、その……ね、姉さんってさぁ……ひひっ」

はっきりとした言葉ではないが、性的な発言と察するのは容易だ。

粘ついたまなざしが、向けられている嫌悪を無視して、
乳房を舐め回す。

今の彼は、彼女の身体を淫具としか思っていない。

それは彼女の尊厳を損ねる行為であり、
トゥールは肌が粟立つのを感じた。

「柔らかいしな」

熱い吐息が肌をなぞった。だが、トゥールが感じたのは寒気だ。

「下も見ないとじゃないか、エペ?」

赤い髪の少年――プルが言う。

アズールと比べると冷静さの残った顔をしているが、
それでも、彼の息は弾んでおり、
エペの方を見やる瞳が期待に満ちている。

エペがこくりと頷く。

トゥールの腰から、スカートが下ろされる。

下着ごと下ろすと、プルがトゥールの足首をそっと持ち上げ、
脱がせたものを抜き取る。

それと同時に、エペがシャツまで完全に脱がせてしまう。

トゥールの身体を守っていたものが、全て剥ぎ取られる。

短い陰毛の生えた秘部が露わになる。

全身を晒されたこと、それが冷たい外気に触れたことで、
トゥールの背筋を悪寒がなぞる。

「やっ……!」

せめて、とばかりに脚を閉じようとするが、
それもアズールとプルに二人がかりで押さえつけられる。

「や、やめ、て……見ない、で……」

顔を合わせることもできず、羞恥で紅潮した顔を背けたまま、
彼女の弱々しい抵抗だけが虚しく響く。

ごくり、と両サイドの二人が喉を鳴らす。

背面に立つエペが、トゥールの肩に顎を乗せ、
耳元へ息をかけるかのようなねっとりとした口調で言う。

「どうして既にここが上を向いている、トゥール・ソロ?」

グ、と彼の腕で押され、
トゥールの身体が、薄い上体を突き出すよう、反らされる。

強調された胸の頂では、小さな突起が存在を主張している。

空気に触れるだけでトゥールに得も言われぬ感覚を与えるそれを、
彼らの目が、さっきよりも至近距離で舐ってくる。

「そ、それは……、っ……、違う……っ、」

トゥールは彼らから逃れるように、唯一自由に動かせる腰を捻る。

「た、ただ……空気が、冷たく、て……」

「へえ」「〝ただ空気が冷たいだけで〟、硬くなったんだ」

彼女の弁明も彼らを興奮させる材料にしかならず、
意地の悪い言葉が囃し立てる。

「ふふッ、はは……嬉しいよ、トゥール・ソロ。
俺たちと同じ気持ちのようだからなぁ」

揃いの脚衣の向こう側で、彼らの男根は屹立していた。

三人がトゥールを取り囲む。

彼女をその場にしゃがみ込ませ、
眼前で雄の象徴が開放される。

トゥールに三方から向けられる、三本の男根。

大きさも色も様々だが、
トゥールにとってはどれも同じ、自分を犯す道具だ。

「ほら、選べ。どれから慰める?」

どれも選びたくない……、しかしそんなことを口にすれば状況は悪化するだろう。

トゥールはしばらく視線を泳がせたあと、目を閉じ、
一番手近にあるエペのものへ口をつけた。

……なるべく、何も考えないようにした。

「チッ」とどちらのものともつかない舌打ちが頭上で鳴る。

「ん、っ……ぐ……、ぅ……、う……っ」

臭気というほどではないが、汗臭さと特有の臭いが混じったものが口に広がる。
それに長い。

喉奥に当たりそうになるのをどうにか避けながら、
小さな口を懸命に開き、エペのものに奉仕する。

「ホラホラホラホラ~」

従順に陰茎を咥えて前後する頭へ、
エペが自ら腰を振り始める。

「んぐッ!?」
「ちゃんと咥えろよ!」

膨れ上がったものが頬を押し上げる勢いでねじ込まれ、
強引に喉奥にまで到達する。

反射的にえずき、トゥールは息苦しさで涙を滲ませる。

エペが髪ごと掴み、彼女の頭を前後させる。

陰茎が引き抜かれ、窄んだ口に侵入していく。

じゅぽじゅぽ、ぐちゅぐちゅ、
口内を硬い先端が乱暴に掻きまわし、そのたび水音が響く。

これは単に唾液が立てているものではなく……

トゥールは浮かんだ考えを払い、無心で口淫をする。

皮肉なことに、レスペから仕込まれた技が
この状況からの解放を手助けしていた。

「っ、ふ……っ、っ……そう、だ……舌を添わせろ、
俺のものを覚えろ……っ、トゥール・ソロ……!」

ドク、ドク、脈動が強さも速さも増していく。

濃いカウパーの味が舌に広がり、トゥールは顔をしかめる。

心が追い付く暇もなく、新たに先から粘ついたものが分泌されて、
舌に絡まり、糸を引く。

ほどなくして迸りが喉を打つ。堰を切ったかのように、精液が発射される。

「クソッ……エペ、早く貸せ……!」
「へへっ、へへ……お、おれは最後でもいいけどさ、代わりにゆっくりとしてくれよ……」

全て吐き出すまで脈動の勢いは衰えず、量も恐ろしいほどだった。

受け止めきれなかった精液が唇の端から零れた。

垂れたものを拭う気力も、トゥールにはなかった。

保っていた気位が崩れ、意識がぼんやり霞んでいく。

目の前の光景や、今置かれている状態が、
分厚い膜の向こう側のことのように感じる。

(どうして、身を寄せ合える仲間なのに……)

トゥールは胸を痛める。

だが、彼らが自分を憎む理由に心当たりはあった。
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