悪役令嬢に転生しましたが、行いを変えるつもりはありません

れぐまき

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「我が息子、第一皇子アルベルトとリスト公爵家長女、セシリア・リスト嬢の婚約をここに発表する」



ラピス皇国王宮
王家主催の夜会にて
皇帝の太く低い声が会場に響いた

発表を受けて出席者たちから拍手が巻き起こる
当の本人であるセシリアは自分の婚約者となった皇太子アルベルトの隣で微笑みを浮かべ、祝福や羨望・嫉妬など、様々な感情を含んだ視線を受け止めていた

会場に笑顔を振りまいていると、ふとキラキラした目でこちらを…正確に言うなら隣に立つアルベルトを見つめている淡い水色の髪の少女に目が止まる

…あの方、どこかで…?

そう思った瞬間、頭の片隅で何かが弾けた

続いて頭の中に流れ込んでくる記憶と知識

「っ…!」

あまりの衝撃に目眩を覚え、意識が遠退き身体が傾ぐ

倒れる…っ!

衝撃を予想し身体がこわばる
しかし、予想に反し衝撃には襲われず変わりに腰と右肩に温もりを感じた

・・・?

そっとそちらを伺うと、美しく微笑む天色の髪と瞳の青年と目があった
次いで悲鳴混じりの歓声が上がり拍手の音が増す
その音にハッと我にかえった

今この場で倒れたり、ましてや意識を失うなどという失態を犯すわけにはいかない…

気力を振り絞り、渾身の笑みをつくって自分を支える青年・・・アルベルトに向き合う
微笑み合う初々しい婚約者二人に、会場はさらなる盛り上がりを見せた
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