悪役令嬢に転生しましたが、行いを変えるつもりはありません

れぐまき

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本編

1

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舞踏会を終え、王宮の一室に戻ってきたセシリアはメイド達を一旦下がらせ鏡の前に立っていた

鏡の中に移るのは藍色の長い髪と瞳をもった一人の女性
その姿は間違いなく15年間見続けた自分自身の姿である
しかし、先ほど思い出した記憶の中でこの姿をしていたのは自分ではなくとあるゲームのキャラクターの一人だった

「・・・これが、噂の悪役令嬢転成?」

呟いてため息をつく

…そう、どうやら私は『宝石の絆』というゲームのライバルキャラに転生した様なのだ


ここで少し世界観の説明をしておこう
『宝石の絆』とは
瑠璃を媒体とし、水の魔法を使うラピス皇国。住人は全て青系の髪と瞳を持つ
琥珀を媒体とし、土の魔法を使うアンバー王国。住人は全て黄・茶系の髪と瞳を持つ
柘榴石を媒体とし、火の魔法を使うガーネ王国。住人は全て赤系の髪と瞳を持つ
翡翠を媒体とし、風の魔法を使うジェイド皇国。住人は全て緑系の髪と瞳を持つ
この四つの国の中央にある魔法学校を舞台に、下級貴族である主人公の少女が各国の王子や騎士と恋をし、成長していく乙女ゲームだ
そして恋の障害として立ちはだかるのがラピス皇国皇太子の婚約者であるこの私
ゲームでの私はアルベルト殿下ルートはもちろんの事、他の攻略対象ルートでも言葉遣いやマナー、淑女としての振る舞いや成績など、何かと主人公を注意する役として登場する
主人公と選ばれたヒーローはそれに負けずに恋を育み、最後には私を倒して結ばれる
ちなみに、ルート問わずアルベルト殿下と私の婚約は破棄
私は彼女ををいじめた罪に問われ辺境の修道院に幽閉される


…さて
これを踏まえて、皆さんはどう思われますか?
私、間違っていますでしょうか?

いくら学園内と言えど、各国の有力者達に向かって敬語を使わずに名前を呼び捨てにするなど、やって良いわけがありません
殿下や各国の要人のお側にいるのであれば、最低限のマナーやある程度の成績を保ちなさいというのは、当然の事ではありませんか?

学園にはラピス皇国の公爵令嬢の私より身分が高いのは教師陣を含めても攻略対象である王子達しかおりません
王子達がなにも言わない以上、私が彼女を諌めなければ誰がその役をやるというのでしょう?

ライバルキャラや悪役令嬢に転生した場合、行いを改めて難を逃れたり、傍観したりというのがお約束なのはわかっているのです
わかってはいるのですが…


やはり、国の中枢人物の妻となるのでしたらそれ相応の方でなければいけないと思うのです
でなければ国が乱れてしまいます

ですので…
私、このまま全力でライバルキャラをやらせていただこうと思います
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