悪役令嬢に転生しましたが、行いを変えるつもりはありません

れぐまき

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恋愛編

59

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アンバー王国王城

「やぁ!アルベルト、セシリア嬢も
よく来てくれたね、歓迎するよ」

レオナルド様がいつもの輝かしい笑みで出迎えてくださった

「あぁ、一週間世話になる」

殿下が答えたのに合わせ、私も丁寧に頭を下げた
レオナルド様はそれに笑顔で頷き言葉を続ける

「長旅で疲れただろうからまず滞在してもらう部屋に案内させるね
父上たちが晩餐は一緒にと言っていたけどそれまでは自由にしてくれていて構わないよ
後で部屋にお茶とお菓子を運ばせるからゆっくり休んで」
「あぁ、気遣い感謝する」
「じゃ、早速部屋に行こうか」

その言葉をうけて彼の後ろに控えていた青年がすっと前に進み出てきた

「私がご案内いたします」
「あぁ、頼む」

殿下が頷くと同時にレオナルド様があ、と声をあげる

「ごめん、こいつのこと紹介するの忘れてた
アルベルトは知ってるけどセシリア嬢は初めてだもんね
彼は僕のお目付役のカインだよ
この滞在中に何か困ったことがあったら僕かカインに言ってくれたら良いからね」

紹介された青年がこちらに向き直り、恭しく頭を下げた

「レオナルド殿下付きの文官をしております
シュミアン伯爵家次男、カインと申します
「初めまして、カイン様
ラピス皇国リスト公爵家長女、セシリアです
よろしくお願いしますね」

私もそれに礼を返す
二人の挨拶が終わったのを確認し、レオナルド様が再び声を発した

「さ、行こうか」


______________________________

「アルベルト様はこちらのお部屋をご使用ください
例年と同じ部屋でございます
セシリア様にはアルベルト様の隣の部屋をご用意しましたがよろしいですか?」
「問題ない」

殿下の答えを聞いてカイン様が礼をする

「それでは時間までごゆっくりお過ごしください」
「あぁ」
「ありがとうございました」
「いえ
ではこれで失礼致します」

去っていったカイン様を見送り、殿下と別れて案内された部屋に入る
部屋をぐるりと見回すと、室内はさすが王宮というべきか…一般的な客室ものより数倍広く華やかだった

アンバー王国はこういう装飾が一般的なのかしら?

白やクリーム色を基調とした家具は金で縁取りがされている
かかっている絵画や活けられた花々
カーテンやクッションなど、すべてが豪華で華やかだ

うちの国とはだいぶ違うのね…

装飾や部屋の作り事態は大差はないが、ラピス皇国の装飾は寒色を基調とし、水槽やウォーターカーテンなど、至るところに水が張り巡らされている
そのためどこか冷たい雰囲気を漂わせてるのだ
それに慣れてしまっている自分としては、この絵本に出てくるお姫様の部屋のような煌びやかな空間は少し落ち着かない

「お嬢様、お着替えのご用意ができました」

そんなことを考えていると世話役としてついてきてくれたマーサから声がかけられる

「ありがとう」

お礼を言ってそちらに近づくと、手早く外出用のドレスが脱がされ、代わりに普段来ているドレスよりも数段華やかなドレスを着せられた

「あら……?」

こんなの持ってたかしら?

首をかしげると疑問を察したのかマーサが口を開く

「アンバー王国への訪問なら華やかなものをと、奥様がお命じになって仕立てられました」
「お母様が?」
「はい
ちなみにこの訪問中のドレスはパーティードレスを除き、ほぼ全て華やかなものになっています」
「まぁ…」

フリルやクリスタルの縫い付けられたドレスに目を落とし苦笑する

この手のドレスは私にはあまり似合わないと思うのだけれど…
…相手国の好む衣装を身につけるのは友好を示す意味もあるし、仕方ないわね

自分に言い聞かせながらソファーに腰かける

一息ついたところで部屋にノックの音が響いた
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