悪役令嬢に転生しましたが、行いを変えるつもりはありません

れぐまき

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恋愛編

81

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『お前…バカにしているのか?』
『いい加減にしろよ』
『兄上方…そんなにお怒りにならないでください』
『…怒りもするさ、お前が邪魔ばかりするせいで全く思い通りに進んでいないんだ』

響き渡る王子二人の怒気を孕んだ声と、レオナルド様の宥める声
会場は困惑に包まれていた

「なんのお話でしょうか…」
「さぁ…なんだかただ事では無さそうだけれど…」

フレイヤ様と小さな声で会話しながらも、耳はしっかりと流れてくる声に傾ける

…と、言うより、これは流れてもいいお話なのかしら?
誰か止めにいかなくては、大変なことになるのではないの…?

私のその予想は正しかったようだ
次に聞こえてきた会話の内容は、会場に大きな衝撃を与えることになる

『とにかく、セシリア嬢を口説き落とすチャンスは後数日しかないんだ
二度と邪魔してくれるなよ』
『兄上…
今からでも遅くありません、やめる気はありませんか?』
『何を今更…あるわけないだろ』
『ですが…やはり良くありませんよ
いくらとはいえ、だなんて…
バレれば国際問題です』
『はっ!何を大袈裟な。彼女の意思で兄上のところに来るよう仕向ければ問題はないだろう
第一、バレなければいい話だ』

「!」

あまりの内容に会場が凍りつく
そして幾多の目が一斉に私を見た

驚きに揺れる会場をよそに、彼らの会話は終わらない

『そういう問題ではありません』
『うるさいな…』
『一国の王子として、国の立場を悪くするようなことを見過ごすことはできませんので』
『チッ…側室の子が偉そうに…』
『…サミュエル兄上も、フレデリック兄上も正室腹の王子ならこんな簡単なことくらいわかるでしょう
目を覚ましてください』
『レオナルド、お前さっきから口が過ぎるぞ
誰に向かって口を利いている?
僕はこの国の王太子だぞ』
『だからこそ、こう…』
《ドンドンドンドンッ!》
《王子!今すぐお話をお止めください!》
《拡声魔法によってパーティー会場に会話が筒抜けでございます!!》
『なっ!?』

そこから音は次第に小さくなり、やがて聞こえなくなっていった

音が聞こえなくなったことで、会場にも沈黙が訪れる
誰もが声を出すことを躊躇い、困惑気味に顔を見合わせていた


……この空気、どうするつもりかしら…?
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