他人のものは蜜の味

いち こ

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他人のものは密の味9

「どうします? 奥様がセックスをしているのを見ますか?」
 医師が俺に訊ねてきた。

俺は躊躇した。見ると、嫉妬で狂い死にするような気もするし、しかし、そうとは言え、見ないと秘密をケイに持たれるようで嫌だった。
「イヤだけど、見なければいけないと思う」

セックスは市内のホテルで行われる手はずになった。
医師と俺は、ウエブの画面で見られるように、そのホテルの隣の部屋で観覧(言葉が悪いが、まさに観覧)することになった。

ケイと病院で別れて、俺は医師と二人でホテルに入った。
一泊二万円ほどの普通のホテルである。

「急に治療をすることになり、こんなホテルしかなかったのをお許しください」
看護師がそう言いながら、モニターをセットした。モニターと言っても、パソコンの画面である。

医師が俺に座ってカルテを出した。
「何があっても、怒ったり、泣いたりしないように。これは悪までも治療なのですから」
 
医師は同じ言葉を繰り返した。
「分かっていますよ。大丈夫です。これで全てが解決するならば、それはそれで仕方ないのです」

パソコンの電源が入れられ、ウエブ画面を見ると、男がベッドに寝ていた。目の周りを黒い仮面で覆っていた。
男は胸が厚くて、腹筋が見事に割れている。
ケイの望み通りの硬そうな男だった。

浴室のドアが開いて、ケイが出てきた。ケイも目の周りにマスクをしている。
ケイは、スケスケのワンピースネグリジェに、網タイツをはいていた。

豊かな胸はワンピースの上から、透けて見える。ケイの乳首はすでに立っていて、興奮しているのが分かった。
俺は、その乳首を見た瞬間、狂いそうになる。

俺以外の男に興奮しているとは何事だ。ばかやろう。
しかし、次の瞬間に医師が俺に注意を与えた。
「治療だということを忘れないように。あなたが怒ったり、泣いたりしたら治療はダメになります」

俺はうなずいた。だが、俺の心中は嫉妬の炎で渦巻いていた。

男は別途から立ち上がり、ケイと唇を重ねた。
長い、ディープキスだった。お互いに相手に舌を味わっていた。
ケイの唇からよだれが垂れる。

次に男はケイをベッドに連れて行き、ワンピースネグリジェを胸の上までたくし上げ、ケイの右の乳房を吸った。
「ああ。ああ。いい」
ケイはマスクの下から、あえぎ声を漏らす。

男は次に左の乳房を吸いながら、網タイツの上からケイの股間に手をやり、人差し指でこすった。
「ああ。そこ。そこん」

ケイは甘えた声を出した。
俺は、勃起した。恥ずかしいことに妻が他の男に抱かれている姿を見て、興奮を隠せなかった。

「いいんですよ。マスターベションをしてください。それが男として当たり前なのですから」
俺は断った。
「いいえ。しません。妻が他の男に抱かれているのをみて、マスターベションはできない」

しかし、男が、ケイの網タイツのアソコの部分を破り、舌でペロリペロリとなめるに当たって、我慢できなくなる。
すでに、びちょびちょに濡れていた。
舌を入れて、また出して、また入れる。愛のスープが出てきたのを音を立てて吸った。

ケイは、男のパンツに手を入れて、ペニスを優しくこする。
「ああ。大きい。硬い。なめさせて」

男は怒張したものをケイの顔の前に差し出すと、ケイは始め、キャンディーをなめるように、舌で何度も味わった。
「強く、血管が出ている。いいの」
うわごとのように言って、ケイは口に含んで、口で男をこすった。

「奥さん。いい。うまいよ」
男も声がうわずっている。

ケイが男から口を離し、もう一度キスをしてから、男はケイの脚を大きく開かせて、自分のものをケイの中に入ようとする。


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