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水素爆弾⑤
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女は背を向けて歩き出す。
俺も歩き出した。
前を歩く女が首を横に向け、さらに横目で俺のほうを向いてきた。
「どこに行くの?」
「九段下にある防衛省だ」
俺は、隠しもせずに行き先を述べた。女は歩みを止めて俺のほうを振り返った。
「防衛省に用事? 差し支えなかったら、行く目的を教えてくれる?」
なぜ、この女はこんなことを聞く? 違和感を感じながらも素直に応える。ただ、女が世界リセット教団の一員であれば、この場で攻撃を受ける可能性があった。
「君は、リセット教団かい? 答えは、返答次第だ」
女はこちらに鋭い眼光を投げかけてきた。
「だったら? どうする?」
俺は木刀を正眼に構えた。相手がこちらに攻撃をしてきた場合、すぐに喉元を突く体制を取った。
「残念ながら、私はリセット教団ではない。むしろその逆よ」
「逆? 逆とはなんだ? 返答によっては、俺はあんたと戦わねばならない」
「水爆が一週間後に炸裂する。迎撃ミサイル、パトリオット発射のため、世界リセット教団を排除するのよ」
俺はスッと木刀を引いた。
女の声色に、虚偽はないように思えた。俺と同じ目的である。
「同じ目的だ。世界リセット教団を排除して、パトリオットを発射させる」
女は緊張した顔を柔らかくして、にっこりと微笑んだ。
「ならばともに行きましょう。何とか排除をしなければならない。そうしないと多くの者が死ぬ」
女はキッとした顔つきになる。
夕日に映えて、女の顔が赤く染まる。美しい顔つきだった。俺は一目惚れをした。
凜とした芯の強さを感じさせながらも、優しそうな大きな目元、上品な口の形、愛らしい鼻。さらには細身の体。全てが俺の好みだ。
ただ、警戒をした。
俺はもしかしたら、また、俺自身が夢を見え、システムの作り出した夢の中に、俺の夢を投影しているか疑問に思う。
「申し訳ない」
俺は女性の肩に手をやる。確かに肩があった。幻影でない、現実である。
俺も歩き出した。
前を歩く女が首を横に向け、さらに横目で俺のほうを向いてきた。
「どこに行くの?」
「九段下にある防衛省だ」
俺は、隠しもせずに行き先を述べた。女は歩みを止めて俺のほうを振り返った。
「防衛省に用事? 差し支えなかったら、行く目的を教えてくれる?」
なぜ、この女はこんなことを聞く? 違和感を感じながらも素直に応える。ただ、女が世界リセット教団の一員であれば、この場で攻撃を受ける可能性があった。
「君は、リセット教団かい? 答えは、返答次第だ」
女はこちらに鋭い眼光を投げかけてきた。
「だったら? どうする?」
俺は木刀を正眼に構えた。相手がこちらに攻撃をしてきた場合、すぐに喉元を突く体制を取った。
「残念ながら、私はリセット教団ではない。むしろその逆よ」
「逆? 逆とはなんだ? 返答によっては、俺はあんたと戦わねばならない」
「水爆が一週間後に炸裂する。迎撃ミサイル、パトリオット発射のため、世界リセット教団を排除するのよ」
俺はスッと木刀を引いた。
女の声色に、虚偽はないように思えた。俺と同じ目的である。
「同じ目的だ。世界リセット教団を排除して、パトリオットを発射させる」
女は緊張した顔を柔らかくして、にっこりと微笑んだ。
「ならばともに行きましょう。何とか排除をしなければならない。そうしないと多くの者が死ぬ」
女はキッとした顔つきになる。
夕日に映えて、女の顔が赤く染まる。美しい顔つきだった。俺は一目惚れをした。
凜とした芯の強さを感じさせながらも、優しそうな大きな目元、上品な口の形、愛らしい鼻。さらには細身の体。全てが俺の好みだ。
ただ、警戒をした。
俺はもしかしたら、また、俺自身が夢を見え、システムの作り出した夢の中に、俺の夢を投影しているか疑問に思う。
「申し訳ない」
俺は女性の肩に手をやる。確かに肩があった。幻影でない、現実である。
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