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2章 ゴブリンの砦
STORY20 ウラボスVS黒豹
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町の郊外にある広場にウラボスと黒豹の面々はやってきた。周りには野次馬も集まっている。
冒険パーティー黒豹のメンバーは4人。赤髪の男は剣士ゼル、同じく赤髪の女は魔術師アマヤ、スキンヘッドの男は戦士ワグラー、チョビヒゲの中年男は弓使いトナー。
「さてさて……。こちらから仕掛けては一瞬で片がついてしまうからな。そっちからどうぞ」
「ギャラリーがいるからって、カッコつけやがって!」
ゼルが片手剣を手に斬りかかる。同時にアマヤが両手をかざす。
「水圧矢魔術!」
ウラボスは防御魔術で結界を張り、ゼルの斬撃とアマヤの魔術を同時に防ぐ。
「ちっ、頑丈な結界じゃねぇか……」
ゼルは忌々しげに睨む。
「だったら、これはどうだ!」
ワグラーは跳び、戦斧を振り下ろす。だが、ウラボスはあっさりとかわす。
「命、もらいやす!」
弓を構えていたトナーが矢を放つ。しかし、これはウッド・ロッドで弾き落とされる。
「火炎矢魔術!」
ウラボスは、アマヤが放った火炎の矢をウッド・ロッドで打ち払う。
「ぜやぁ!」
「だぁ!」
ワグラーとゼルが同時に攻撃を仕掛けるが、ウラボスが後ろに飛び退いたことで空振りしてしまう。
「今度こそ当てやす!」
トナーは空中にいるウラボスに狙いを定めて矢を放つ。
「ほい、残念でした」
ウラボスのウッド・ロッドが矢を打ち落とす。
パチパチパチパチパチパチ
ウラボスは集まっていた観衆から起こった拍手に片手を挙げて答えた。
「俺たちを相手に一人で戦って、余裕ぶっこいてんじゃねぇぞ!! ……アマヤ!」
「雷属性付与魔術」
アマヤの魔術によりゼルの片手剣が雷がまとう。
「いくぜ、おらぁ!」
ゼルが片手剣を幾度も閃かせる。
「むぅん!」
さらにワグラーの戦斧による攻撃も加わる。片手剣と戦斧による猛攻をウラボスはウッド・ロッドで全てさばく。
一瞬、ゼルとワグラーが互いに目配せし合い、同時に飛び退いた。そこにトナーが矢が射つ。
(やれやれ…)
後方にギャラリーがいることを確認し、対応の選択肢から回避をなくす。結局、ウッド・ロッドで矢を叩き落とすことにした。
「小爆発魔術!」
アマヤが自身の最大威力の魔術を発動させ、ウラボスは爆炎にのみ込まれる。黒豹の面々は勝利に酔ったような表情となっていた。
「おいおい、この程度じゃ俺にダメージを与えることすらできやしないぜ」
残された爆煙の中からウラボスの涼やかな声が聞こえてくる。
やがて、現れたウラボスは無詠唱による防御魔術で小爆発魔術を完全無効化していた。
「うそよ……。私の小爆発魔術を受けて本当にノーダメージなんて、あり得ない……」
アマヤは腰を抜かしてしまう。
「さて…と。まだやるのか?」
ウラボスはウッド・ロッドを肩の上に乗せながら訊く。
「…………降参する。俺たちの敗けだ……」
ゼルは俯いて敗北を認めるしかなかった。
冒険パーティー黒豹のメンバーは4人。赤髪の男は剣士ゼル、同じく赤髪の女は魔術師アマヤ、スキンヘッドの男は戦士ワグラー、チョビヒゲの中年男は弓使いトナー。
「さてさて……。こちらから仕掛けては一瞬で片がついてしまうからな。そっちからどうぞ」
「ギャラリーがいるからって、カッコつけやがって!」
ゼルが片手剣を手に斬りかかる。同時にアマヤが両手をかざす。
「水圧矢魔術!」
ウラボスは防御魔術で結界を張り、ゼルの斬撃とアマヤの魔術を同時に防ぐ。
「ちっ、頑丈な結界じゃねぇか……」
ゼルは忌々しげに睨む。
「だったら、これはどうだ!」
ワグラーは跳び、戦斧を振り下ろす。だが、ウラボスはあっさりとかわす。
「命、もらいやす!」
弓を構えていたトナーが矢を放つ。しかし、これはウッド・ロッドで弾き落とされる。
「火炎矢魔術!」
ウラボスは、アマヤが放った火炎の矢をウッド・ロッドで打ち払う。
「ぜやぁ!」
「だぁ!」
ワグラーとゼルが同時に攻撃を仕掛けるが、ウラボスが後ろに飛び退いたことで空振りしてしまう。
「今度こそ当てやす!」
トナーは空中にいるウラボスに狙いを定めて矢を放つ。
「ほい、残念でした」
ウラボスのウッド・ロッドが矢を打ち落とす。
パチパチパチパチパチパチ
ウラボスは集まっていた観衆から起こった拍手に片手を挙げて答えた。
「俺たちを相手に一人で戦って、余裕ぶっこいてんじゃねぇぞ!! ……アマヤ!」
「雷属性付与魔術」
アマヤの魔術によりゼルの片手剣が雷がまとう。
「いくぜ、おらぁ!」
ゼルが片手剣を幾度も閃かせる。
「むぅん!」
さらにワグラーの戦斧による攻撃も加わる。片手剣と戦斧による猛攻をウラボスはウッド・ロッドで全てさばく。
一瞬、ゼルとワグラーが互いに目配せし合い、同時に飛び退いた。そこにトナーが矢が射つ。
(やれやれ…)
後方にギャラリーがいることを確認し、対応の選択肢から回避をなくす。結局、ウッド・ロッドで矢を叩き落とすことにした。
「小爆発魔術!」
アマヤが自身の最大威力の魔術を発動させ、ウラボスは爆炎にのみ込まれる。黒豹の面々は勝利に酔ったような表情となっていた。
「おいおい、この程度じゃ俺にダメージを与えることすらできやしないぜ」
残された爆煙の中からウラボスの涼やかな声が聞こえてくる。
やがて、現れたウラボスは無詠唱による防御魔術で小爆発魔術を完全無効化していた。
「うそよ……。私の小爆発魔術を受けて本当にノーダメージなんて、あり得ない……」
アマヤは腰を抜かしてしまう。
「さて…と。まだやるのか?」
ウラボスはウッド・ロッドを肩の上に乗せながら訊く。
「…………降参する。俺たちの敗けだ……」
ゼルは俯いて敗北を認めるしかなかった。
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