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6章 オーク大戦
STORY108 マカ戦
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リアーナたちがウォグと戦闘しているころ、ウラボスとマカは対峙し、互いに相手の出方を窺っていた。
マカは既に人狼化している。ウラボス相手に出し惜しみはできないことを感じ取っていたため、戦闘前に人狼化したのである。そして、互いに向かい合ったまま現在に至る。
「どうした? こないのか?」
静かに問うウラボスにマカは何も答えない。
(この男、何者なの!?)
マカは底知れない強さを感じさせるウラボスを相手になかなか攻めることができずにいたが、このままでは埒があかない。ここは無理にでも攻勢にでて流れをつくるべきだと考え、動く。
十指の爪による引っ掻き攻撃と足技を織り混ぜた連続攻撃をウラボスに向けて放つ。
バキッ
必死に繰り出した連続攻撃の最後の蹴りがウラボスにヒットした。
(いける!)
マカの攻撃はさらに激しさを増していく。
(さすがは人狼だな。なかなかの攻撃だ)
苛烈な攻撃を受け流し、あるいは防御や回避をしながらウラボスは感心していた。
(さてさて……。それじゃ、こっちからも反撃をしようか)
ウラボスは受け流しつつ、隙をみては反撃を始める。
(むっ…)
ウラボスから時折打ち込まれるウッド・ロッドによる反撃にマカは徐々に追い込まれていく。
「はぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
マカは己の限界を突破して速度を上げていく。ウラボスが突きだしたウッド・ロッドを避けて腹部に膝蹴りを叩き込む。
(痛ぅ…)
数歩後退するウラボスにさらなる追撃をかける。十指の爪がウラボスを掠めては浅い爪痕をし、蹴り技も連続で放たれた。
(なかなかやるじゃないか。だったら…)
「火炎渦魔術」
ウラボスは攻撃魔術を詠唱発動し、自身を中心に火炎の渦を発生させた。
「あつっ!」
突然生じた火炎の渦に巻き込まれて火傷を負ったマカは一度ウラボスから離れる。
「このぉ!」
マカは火炎の渦が消失するのを待って猛然と襲いかかる。
「水圧矢魔術」
ウラボスは水の矢を発生させてマカを攻撃する。撃ちだされた水の矢はマカの頬を傷つけたが軽傷だ。
「もらった!」
ウラボスの眼前までやってきたマカは渾身の掌底を打ち込む。
「ぐっ!」
この一撃はウラボスに大ダメージを与える。
「えやぁぁぁっ!!」
掌底を受けてよろめいているところに強烈な回し蹴りが炸裂し、ウラボスは吹き飛ばされた。
「痛ててててて……」
マカは追撃の手を緩めない。立ち上がったウラボスに向かって間合いを詰めていく。
「氷塊魔術」
ウラボスは無数の氷の塊を発生させて迎撃する。が、驚いたことにマカはそれらをかわし、さらにウラボスの背後をとり、間髪入れずに回し蹴りをくり出した。
「うぐっ!」
ウラボスは背中を思い切り蹴られて前によろめく。
「やってくれる!」
ウラボスは振り返り様にウッド・ロッドを横の薙いだ。しかし、マカは姿勢を低くしてこれをかわす。
(やば……)
ウラボスが危機を感じたが遅かった。十指の爪と強力な足技による激烈な連続攻撃を撃ち込まれてしまう。
「ぐぅっ!!」
ウラボスは痛みに顔をしかめる。
「でやぁぁぁ!!!」
マカがXの字に振り下ろした爪はウラボスに深い傷痕をつけ、そこから血が流れ出る。
「はぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
だが、マカの攻勢は止まらない。両手の握り拳を同時に撃ち込む。双掌打と呼ばれる技である。
「ぐぁっ!」
短く声をあげたウラボスは再び吹き飛ばされて草原に背中を打ち付ける。
「これで、とどめよ!!!!」
高く跳躍したマカは落下の勢いを利用して仰向けに倒れているウラボスに最後の双掌打を撃った。
「がはぁっ!!」
ウラボスは強烈な一撃をまともにくらって吐血した……。
マカは既に人狼化している。ウラボス相手に出し惜しみはできないことを感じ取っていたため、戦闘前に人狼化したのである。そして、互いに向かい合ったまま現在に至る。
「どうした? こないのか?」
静かに問うウラボスにマカは何も答えない。
(この男、何者なの!?)
マカは底知れない強さを感じさせるウラボスを相手になかなか攻めることができずにいたが、このままでは埒があかない。ここは無理にでも攻勢にでて流れをつくるべきだと考え、動く。
十指の爪による引っ掻き攻撃と足技を織り混ぜた連続攻撃をウラボスに向けて放つ。
バキッ
必死に繰り出した連続攻撃の最後の蹴りがウラボスにヒットした。
(いける!)
マカの攻撃はさらに激しさを増していく。
(さすがは人狼だな。なかなかの攻撃だ)
苛烈な攻撃を受け流し、あるいは防御や回避をしながらウラボスは感心していた。
(さてさて……。それじゃ、こっちからも反撃をしようか)
ウラボスは受け流しつつ、隙をみては反撃を始める。
(むっ…)
ウラボスから時折打ち込まれるウッド・ロッドによる反撃にマカは徐々に追い込まれていく。
「はぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
マカは己の限界を突破して速度を上げていく。ウラボスが突きだしたウッド・ロッドを避けて腹部に膝蹴りを叩き込む。
(痛ぅ…)
数歩後退するウラボスにさらなる追撃をかける。十指の爪がウラボスを掠めては浅い爪痕をし、蹴り技も連続で放たれた。
(なかなかやるじゃないか。だったら…)
「火炎渦魔術」
ウラボスは攻撃魔術を詠唱発動し、自身を中心に火炎の渦を発生させた。
「あつっ!」
突然生じた火炎の渦に巻き込まれて火傷を負ったマカは一度ウラボスから離れる。
「このぉ!」
マカは火炎の渦が消失するのを待って猛然と襲いかかる。
「水圧矢魔術」
ウラボスは水の矢を発生させてマカを攻撃する。撃ちだされた水の矢はマカの頬を傷つけたが軽傷だ。
「もらった!」
ウラボスの眼前までやってきたマカは渾身の掌底を打ち込む。
「ぐっ!」
この一撃はウラボスに大ダメージを与える。
「えやぁぁぁっ!!」
掌底を受けてよろめいているところに強烈な回し蹴りが炸裂し、ウラボスは吹き飛ばされた。
「痛ててててて……」
マカは追撃の手を緩めない。立ち上がったウラボスに向かって間合いを詰めていく。
「氷塊魔術」
ウラボスは無数の氷の塊を発生させて迎撃する。が、驚いたことにマカはそれらをかわし、さらにウラボスの背後をとり、間髪入れずに回し蹴りをくり出した。
「うぐっ!」
ウラボスは背中を思い切り蹴られて前によろめく。
「やってくれる!」
ウラボスは振り返り様にウッド・ロッドを横の薙いだ。しかし、マカは姿勢を低くしてこれをかわす。
(やば……)
ウラボスが危機を感じたが遅かった。十指の爪と強力な足技による激烈な連続攻撃を撃ち込まれてしまう。
「ぐぅっ!!」
ウラボスは痛みに顔をしかめる。
「でやぁぁぁ!!!」
マカがXの字に振り下ろした爪はウラボスに深い傷痕をつけ、そこから血が流れ出る。
「はぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
だが、マカの攻勢は止まらない。両手の握り拳を同時に撃ち込む。双掌打と呼ばれる技である。
「ぐぁっ!」
短く声をあげたウラボスは再び吹き飛ばされて草原に背中を打ち付ける。
「これで、とどめよ!!!!」
高く跳躍したマカは落下の勢いを利用して仰向けに倒れているウラボスに最後の双掌打を撃った。
「がはぁっ!!」
ウラボスは強烈な一撃をまともにくらって吐血した……。
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