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11章 タレク島の決戦!!
STORY178 VSアリムル①
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「本当に、あたしとやるっていうのかい?」
鋭い視線を投げ掛けてアリムルが対峙するグランザに確認する。
「はい。アリムル様をお止めするすべがそれしかないのであればやむを得ません……」
覚悟を決めたグランザが答える。
「そうかい……ならいくよ! 水圧矢魔術!」
グランザはアリムルが放った圧縮された水の矢を盾で防ぐ。
「うぉぉ!」
グランザは一気に間合いを詰め、アリムルが攻撃範囲に入ると槍を横に一閃した。
「あまいよ! 小爆発魔術!」
アリムルは、後方に飛び退いて魔術を詠唱発動し、爆発を発生させる。
グランザは身を低くし、頭部を盾で守ることでダメージを抑えた。
「せい!」
グランザは大きく踏み込み、槍の穂先をアリムルに突き出す。
「ちぃ!」
アリムルは横っ跳びにかわし、反撃のための魔力を練る。
「火炎渦魔術!!」
火炎の渦がグランザを呑み込んだ。
「ぬぁぁぁぁぁ!!」
グランザは火炎の渦の中を駆け抜け、渾身の力で槍を薙ぐ。
「かはっ!!」
グランザの捨て身の反撃を受けたグランザが弾き飛ばされる。
「やってくれるじゃ……ないか!」
空中で身を翻して着地したアリムルは両手の掌をグランザに向ける。
「大業火魔術!!」
激しく渦巻く業火の火柱がグランザを襲った。
「ぐぁぁぁぁぁ!!」
グランザの絶叫が響く。
「「グランザ!!」」
リアーナとリャッカが同時に叫んだ。
(アリムルのやつ、俺と戦った時よりも格段に強くなってるな……)
戦いを見ていたウラボスは、現在のアリムルの実力を推し量っていた。
(少しは成長したようだけど、まだまだこのてい……!?)
勝負がついたと油断したアリムルの腹にグランザの盾が直撃する。
「かっ……はっ!……」
苦悶の表情を浮かべて床に両膝をつくアリムル。
「くそ……雷撃矢魔術!!」
グランザはまだ動ける。それが判明したからにはこれ以上の反撃をさせるわけにはいかない。
アリムルは先んじて雷の矢を業火の渦の中に撃ち込む。
(殺ったか!?)
アリムルは業火の渦を凝視する。
「なに!?」
業火が消え去った時、そこにグランザの姿がなかった。
(上か!!)
身に危険が迫っているのを感じ、アリムルは頭上を仰ぐ。
グランザが掲げた戦斧をアリムルに振り下ろす。
「ひっ!」
背筋が凍りつくような恐怖の感覚に、アリムルは短く悲鳴をあげつつもその場から飛び退く。
直後、グランザの戦斧が神殿の床を砕いた。
「はぁぁぁぁぁぁ!!!」
だが、グランザはまだ止まらない。身体をひねって槍を振りかざす。
「くぅぅぅっ!!」
この攻撃はアリムルをとらえた。再び弾き飛ばされたアリムルは円柱に背中から激突する。
「でやぁぁぁぁ!!」
グランザは、背中を強打してふらついているアリムルとの間合いを詰める。
(くっ、これまでか……)
アリムルはすぐに回避行動にうつれず観念したように瞳を閉じる。しかし、いつまで経っても痛みを感じることはなかった。
「……どういうつもりだい?」
槍の切先をアリムルの喉元に突き付けた状態で静止しているグランザに問う。
「勝負ありました。もう諦めて下さい! お願いします!」
グランザが懇願する。アリムルはフッと息を漏らす。
「まったく! 少しは成長したと思ったのに相変わらずだねぇ、あんたは……」
アリムルは呆れた様に肩をすくめる。
「アリムル様……」
グランザは微笑みを浮かべて優しくアリムルを見つめた。
鋭い視線を投げ掛けてアリムルが対峙するグランザに確認する。
「はい。アリムル様をお止めするすべがそれしかないのであればやむを得ません……」
覚悟を決めたグランザが答える。
「そうかい……ならいくよ! 水圧矢魔術!」
グランザはアリムルが放った圧縮された水の矢を盾で防ぐ。
「うぉぉ!」
グランザは一気に間合いを詰め、アリムルが攻撃範囲に入ると槍を横に一閃した。
「あまいよ! 小爆発魔術!」
アリムルは、後方に飛び退いて魔術を詠唱発動し、爆発を発生させる。
グランザは身を低くし、頭部を盾で守ることでダメージを抑えた。
「せい!」
グランザは大きく踏み込み、槍の穂先をアリムルに突き出す。
「ちぃ!」
アリムルは横っ跳びにかわし、反撃のための魔力を練る。
「火炎渦魔術!!」
火炎の渦がグランザを呑み込んだ。
「ぬぁぁぁぁぁ!!」
グランザは火炎の渦の中を駆け抜け、渾身の力で槍を薙ぐ。
「かはっ!!」
グランザの捨て身の反撃を受けたグランザが弾き飛ばされる。
「やってくれるじゃ……ないか!」
空中で身を翻して着地したアリムルは両手の掌をグランザに向ける。
「大業火魔術!!」
激しく渦巻く業火の火柱がグランザを襲った。
「ぐぁぁぁぁぁ!!」
グランザの絶叫が響く。
「「グランザ!!」」
リアーナとリャッカが同時に叫んだ。
(アリムルのやつ、俺と戦った時よりも格段に強くなってるな……)
戦いを見ていたウラボスは、現在のアリムルの実力を推し量っていた。
(少しは成長したようだけど、まだまだこのてい……!?)
勝負がついたと油断したアリムルの腹にグランザの盾が直撃する。
「かっ……はっ!……」
苦悶の表情を浮かべて床に両膝をつくアリムル。
「くそ……雷撃矢魔術!!」
グランザはまだ動ける。それが判明したからにはこれ以上の反撃をさせるわけにはいかない。
アリムルは先んじて雷の矢を業火の渦の中に撃ち込む。
(殺ったか!?)
アリムルは業火の渦を凝視する。
「なに!?」
業火が消え去った時、そこにグランザの姿がなかった。
(上か!!)
身に危険が迫っているのを感じ、アリムルは頭上を仰ぐ。
グランザが掲げた戦斧をアリムルに振り下ろす。
「ひっ!」
背筋が凍りつくような恐怖の感覚に、アリムルは短く悲鳴をあげつつもその場から飛び退く。
直後、グランザの戦斧が神殿の床を砕いた。
「はぁぁぁぁぁぁ!!!」
だが、グランザはまだ止まらない。身体をひねって槍を振りかざす。
「くぅぅぅっ!!」
この攻撃はアリムルをとらえた。再び弾き飛ばされたアリムルは円柱に背中から激突する。
「でやぁぁぁぁ!!」
グランザは、背中を強打してふらついているアリムルとの間合いを詰める。
(くっ、これまでか……)
アリムルはすぐに回避行動にうつれず観念したように瞳を閉じる。しかし、いつまで経っても痛みを感じることはなかった。
「……どういうつもりだい?」
槍の切先をアリムルの喉元に突き付けた状態で静止しているグランザに問う。
「勝負ありました。もう諦めて下さい! お願いします!」
グランザが懇願する。アリムルはフッと息を漏らす。
「まったく! 少しは成長したと思ったのに相変わらずだねぇ、あんたは……」
アリムルは呆れた様に肩をすくめる。
「アリムル様……」
グランザは微笑みを浮かべて優しくアリムルを見つめた。
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