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6章 決戦! 正義の鉄槌
61話 VSジュベック③
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「ちっ、素早い女だぜ!」
ジュベックは戦斧を揮うもセラは軽快な動きで躱してみせる。
「火属性中級魔術!」
ジュベックの攻撃を回避しつつ得意の火属性魔術で反撃する。
(さすがは七世大将軍アルフォスの第一従者ってわけか。ほかのやつらとは別格かよ)
魔術攻撃により徐々にダメージが蓄積されていくのを感じ、ジュベックは歯噛みする。
しかし、一方ではセラもジュベックのタフさに驚嘆していた。いかにセラとて魔力が無限ではない。
(まったく、体力バカは一人で充分ですわ。とはいえ、アルフォス様に仇なす以上は消えてもらいますわ!)
セラは愛用の鞭に魔力を流す。先端に取り付けられた魔珠が火炎球となり、ジュベックに更なるダメージを与えていく。
「なめるなよ!」
ジュベックが反撃に転じる。回避を諦めて攻勢を強めた。両手の戦斧が矢継ぎ早に軌跡を描き、セラに襲いかかる。
セラは、次々に繰り出される戦斧による斬撃を躱していたが、不意に放たれた蹴りを避けきれず、咄嗟に両腕でガードする。
「あぐっ!」
弾き飛ばされ、渓谷の断崖に激突したセラは小さく呻く。その機を逃さず、ジュベックの猛攻が続く。壁際に追い込まれたセラに戦斧の連続攻撃が叩き込まれる。
「うっ……」
セラが堪らず膝をつく。
「とどめだぁ!」
ジュベックは両手の戦斧を頭上に掲げて一気に振り下ろす。
「なんだと!?」
だが、その戦斧が何もない空間を裂いただけだった。
「火属性最上級魔術!」
戦斧が振り上げられた一瞬の隙に金獅子の戦士の背後に回り込んだセラが強力な魔術を至近距離から撃ち込む。
「ぬがぁっ!!!」
前方に吹っ飛ばされたジュベックは壁に激突する。
「まだですわ! 火属性上級魔術!!」
続け様に放たれた無数の火炎の弾丸がジュベックの背中に着弾する。
「うぉぉぉぉ!……」
ジュベックの咆哮にも似た悲鳴が響き渡る。
「はぁぁぁぁぁぁ!!」
セラの反撃は止まらない。鞭による乱打攻撃がジュベックを襲う。
「火属性最上級魔術!!!」
後方に飛び退いて間合いをとったセラが自身の最強の大技を放つ。
「はぁ……はぁ……はぁ……」
さしものセラも苦しげに息を切らしている。
「ぐっ!……この……女ぁ……」
ジュベックは倒れない。ゆっくりと振り返り、殺気を迸らせる。
(まずいですわね……魔力を使いすぎてしまいましたわ……)
体力・魔力ともに尽きかけているセラだが、彼女に投降や逃走といった選択肢はない。あるのは、アルフォスのためにジュベックに少しでも多くのダメージを与えておくという使命感であった。
「てめぇはよくやったほうだ! 死ね!!」
ジュベックは戦斧を構え、地面を強く蹴って間合いを詰めてくる。セラは身構えるが躱す自信などない。
ガキィンッ
ジュベックの戦斧を受け止めたのは聖剣と魔剣を構えたアルフォスであった。
「初めておまえと意見が合ったな。セラはよくやってくれた」
言って、ジュベックごと弾き返す。
「てめぇ! どこまでも邪魔な存在だな。ぶっ殺してやらぁ!!」
ジュベックは怒鳴り、アルフォスに襲いかかってきた。
ジュベックは戦斧を揮うもセラは軽快な動きで躱してみせる。
「火属性中級魔術!」
ジュベックの攻撃を回避しつつ得意の火属性魔術で反撃する。
(さすがは七世大将軍アルフォスの第一従者ってわけか。ほかのやつらとは別格かよ)
魔術攻撃により徐々にダメージが蓄積されていくのを感じ、ジュベックは歯噛みする。
しかし、一方ではセラもジュベックのタフさに驚嘆していた。いかにセラとて魔力が無限ではない。
(まったく、体力バカは一人で充分ですわ。とはいえ、アルフォス様に仇なす以上は消えてもらいますわ!)
セラは愛用の鞭に魔力を流す。先端に取り付けられた魔珠が火炎球となり、ジュベックに更なるダメージを与えていく。
「なめるなよ!」
ジュベックが反撃に転じる。回避を諦めて攻勢を強めた。両手の戦斧が矢継ぎ早に軌跡を描き、セラに襲いかかる。
セラは、次々に繰り出される戦斧による斬撃を躱していたが、不意に放たれた蹴りを避けきれず、咄嗟に両腕でガードする。
「あぐっ!」
弾き飛ばされ、渓谷の断崖に激突したセラは小さく呻く。その機を逃さず、ジュベックの猛攻が続く。壁際に追い込まれたセラに戦斧の連続攻撃が叩き込まれる。
「うっ……」
セラが堪らず膝をつく。
「とどめだぁ!」
ジュベックは両手の戦斧を頭上に掲げて一気に振り下ろす。
「なんだと!?」
だが、その戦斧が何もない空間を裂いただけだった。
「火属性最上級魔術!」
戦斧が振り上げられた一瞬の隙に金獅子の戦士の背後に回り込んだセラが強力な魔術を至近距離から撃ち込む。
「ぬがぁっ!!!」
前方に吹っ飛ばされたジュベックは壁に激突する。
「まだですわ! 火属性上級魔術!!」
続け様に放たれた無数の火炎の弾丸がジュベックの背中に着弾する。
「うぉぉぉぉ!……」
ジュベックの咆哮にも似た悲鳴が響き渡る。
「はぁぁぁぁぁぁ!!」
セラの反撃は止まらない。鞭による乱打攻撃がジュベックを襲う。
「火属性最上級魔術!!!」
後方に飛び退いて間合いをとったセラが自身の最強の大技を放つ。
「はぁ……はぁ……はぁ……」
さしものセラも苦しげに息を切らしている。
「ぐっ!……この……女ぁ……」
ジュベックは倒れない。ゆっくりと振り返り、殺気を迸らせる。
(まずいですわね……魔力を使いすぎてしまいましたわ……)
体力・魔力ともに尽きかけているセラだが、彼女に投降や逃走といった選択肢はない。あるのは、アルフォスのためにジュベックに少しでも多くのダメージを与えておくという使命感であった。
「てめぇはよくやったほうだ! 死ね!!」
ジュベックは戦斧を構え、地面を強く蹴って間合いを詰めてくる。セラは身構えるが躱す自信などない。
ガキィンッ
ジュベックの戦斧を受け止めたのは聖剣と魔剣を構えたアルフォスであった。
「初めておまえと意見が合ったな。セラはよくやってくれた」
言って、ジュベックごと弾き返す。
「てめぇ! どこまでも邪魔な存在だな。ぶっ殺してやらぁ!!」
ジュベックは怒鳴り、アルフォスに襲いかかってきた。
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