禁忌を侵した俺が送る異世界奴隷王ハーレムライフ

やーま

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2.真実

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 目の前には、血塗れの腕がこちらに伸びている。まるで助けを乞うかの様に横たわっていた。

 「ヴッ…ヴェェェ…」
 酷い生臭い血の臭いが鼻と胃を刺激する。

 おい…なんだよこれ…
 剣で切ったとか、殴られたとかじゃなく、肉が抉られている…
 かろうじて、胴体は原型を保っているみたいだが、子供の身体大きさではない…てことは修道女か!?

 罪の無い人をどうしてこんなに…簡単に殺せるんだ…

 此処までする必要が有るのか… 気が狂っているとしか思えない。
 いくら考えても理解できない… 理解したくもない。

 この様子だと、やはり子供達も… でも何でシスターは1人こんな場所で倒れているんだ。
 まさか子供達を差し置いて、1人で逃げようとしたのだろうか。

 『グルルルゥゥゥゥッ』
 玄関から続く、リョウガが転生した崇拝堂の方から唸る音が聞こえた。

 「なんだ…今の音は…」

 崇拝堂に続く廊下は電気が付いていないため、妙に薄暗く不気味差を増している。

 『ガッ…バキッ…バキッ…ゴリッ…』

 「何かいるのか?」
 堅い物質が圧に耐えきれず、粉砕する様な音だ…
 恐る恐る進んで行く。

 「何だよ…あれ…」

 音の正体は、崇拝堂の中心で人の身体を貪る怪物だった。
 目は赤く光、口には鋭利な2本の牙が突き出し、頭には狼の様な耳、手足には5本の黒曜石みたく黒光の艶をした鍵爪。胴体には刺の体毛が全体を覆っている。

 「コイツ…一体…どこからっ…」

 子供達は騎士じゃなくて、コイツに噛み殺されたのか!?

 こんなモンスターが近くに生息していたら、最果ての地でそもそも生活なんてできないはず… 騎士が召喚とかしたのか?

 良く見ると、牙には騎士が着ていた甲冑が挟まっていた。
 それを取ろうとしているのか、爪で牙の隙間をガリガリしている。

 騎士が召喚したんじゃないのか!?

 一体何がどうなってるんだよ…

 『クンックンッ』
化物は急に匂いを嗅ぎ始め、こちらに顔を向ける。

 『ガアアアァァァァグァァァッッッ!!!』
 鼓膜が破れそうなほど大きく、空気を振動させ、肌の産毛さえも震えされる叫び声を放った。

 「くっ!!」
 身体が耐え切れず、反射で咄嗟に耳を塞ぐ。

 まずい…こっちに気づいたっ。

 脳裏に外で待っているリザの姿が浮かぶ。
 建物の外に出させるわけにはいかない…

 「勝てるのかよ…こんな化物に…」
 スキル『アラート』のアラームが頭の中に鳴っている。
 子供達の奴隷の灯火はウルムから逃げる時に使用し、今は効果が切れている。

 今、ステータスにはリザとフィーナ・キュリスのステータスが上乗されている。
 スキルはテレポート、アラート、透体。
 そして騎士20人分の奴隷の灯火。
 騎士にはスキルを持っていない者がほとんどだった。
 奴隷の灯火を使用して使うことができそうなスキルは3つ程しかない。
 『接粘膜--接着性の粘膜を生成することができる。』
 『跳躍---脚力向上』
 『火血---己の血を可燃性に変化させる事が可能』


 その時、化物はブルブルと震え始め、様子が変わる。
『オ…オレタ…チガッ…ナニヲ…シタッ…テ…イ…ダ…』

「え…」

 今…人間の言葉を喋った…

 怪物の瞳から一粒の滴が落ちる。
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