禁忌を侵した俺が送る異世界奴隷王ハーレムライフ

やーま

文字の大きさ
18 / 18

忍び寄る影

しおりを挟む
 このスライム出来る奴だ…ナイスライムとでも伝えたいんだろうか…
 段々とコイツがちょっと可愛く見えてきた為、そのまま肩に乗せといてやる事にした。

 そして、目の前の鼠は此方に熱い視線を送っている。何か待っているんだろうか…ソワソワしているのか?
 コイツも奴隷になったんだよな…
 て事は…食べれる食材とか分かるんじゃないか?試しに頼む価値はあるかもしれない。

 「なぁ、俺達が食べれる食材を探して来てくれるか?」

 『チュー』
 鼠は返事をしたのか声を発し、直ぐ様どこかへ行ってしまった。
 逃げたのか探しに行ってくれたのか、どっちか分からないが何か取ってきてくれると期待しつつ、自分達でも探そうと森の中を進みながら探す事にした。
 しかし見付かるのは如何にも毒キノコの様な紫色キノコやツーンとする臭いの草などばかり。
 外の世界に出た事ない三人がそう簡単に食料を見つけれる筈もなかった。

 日も段々と落ちていき、元々薄暗い森中は更に闇に近づいていく。
 
 「お兄ちゃん疲れたよぉ…」

 「もぉ足がクタクタだ…」

 子供二人にも疲れが見え、移動ペースも落ちて来ていた。食料が見つからない状況で無駄にこれ以上暗い中進んで行くのも危険とリョウガは判断した。
 
 「そうだな…ここで休もうか…」

 しかしナイフなど一切無い。風刃などのスキルも無くなっている。
 寝床を作るにも木を切れない。そもそもサバイバル技術なんて俺には無い。
 状況は最悪だったーー

 テレポートで王都や最果ての地に移動はできるが安全とは言えないからだ。
 王都の人間が俺達を探して捜索している可能性が充分に考えられる。
 ましてや今のステータスでは到底、神の仔の足元にも及ばない。寧ろ危険だ。
 
 安全を取るには何か有れば俺がテレポートで移動し続けるしか無い。
 そんな事しか選択肢が無い事につくづく自分に幻滅した。

 前世でも、いつも周りを頼って生きてきたからだ。
 仕事でも最悪誰かがしてくれる。そうやって逃げてきた。
 別に何が起きても死ぬ訳じゃないんだからと軽く考え、何も身につけて来なかった。

 「ごめんな…」

 「ううん…大丈夫!さっきの鼠さんが何か持ってきてくれるよ!」
 「俺は1日食べなくても平気だから」

 二人はそんな俺に気をつかい、優しい言葉を返し、側の大きな木にもたれ掛かり、腰を座らせた。

 リョウガは久しく忘れていた人の優しさを感じ、胸が熱くなった。そして二人が自分よりも頼もしく見えた。
 
 『俺の方が励まされてどうすんだよ…』

 周りを監視する為にも灯りを付けようと、乾いた竹の様な木と周りに落ちている乾いた枯れ葉を拾い集めた。
 さすがに俺もも火の起こし方だけ知っている。
 
 それから1時間程掛け、手の皮がズルズルに剥けたが何とか火を起こした。
 
 『パチ…パチッ…』

 木の葉までも最後まで命を全うしていく。この世に生きた証を主張しているかの様にパチパチと音を慣らしながら終わりを迎えた細胞を燃やし、温もりと灯りに変えていく。
 尊い光は三人の未来を照らしてくれているかの様だった。

 リザとカイムは焚き火を眺めなら、いつ間にか寝ていた。

 リョウガは焚き火に枯れ葉を追加しようと立ち上がり、少し離れた時ーー

 背後に悍しい気配を感じる。
 
 『ガサッ』

 木の影に何か居る…

 その影は人間の人影だった。
しおりを挟む
感想 0

この作品の感想を投稿する

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します

namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。 マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。 その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。 「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。 しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。 「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」 公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。 前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。 これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。

最強無敗の少年は影を従え全てを制す

ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。 産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。 カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。 しかし彼の力は生まれながらにして最強。 そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。

男:女=1:10000の世界に来た記憶が無いけど生きる俺

マオセン
ファンタジー
突然公園で目覚めた青年「優心」は身辺状況の記憶をすべて忘れていた。分かるのは自分の名前と剣道の経験、常識くらいだった。 その公園を通りすがった「七瀬 椿」に話しかけてからこの物語は幕を開ける。 彼は何も記憶が無い状態で男女比が圧倒的な世界を生き抜けることができるのか。 そして....彼の身体は大丈夫なのか!?

『スローライフどこ行った?!』追放された最強凡人は望まぬハーレムに困惑する?!

たらふくごん
ファンタジー
最強の凡人――追放され、転生した蘇我頼人。 新たな世界で、彼は『ライト・ガルデス』として再び生を受ける。 ※※※※※ 1億年の試練。 そして、神をもしのぐ力。 それでも俺の望みは――ただのスローライフだった。 すべての試練を終え、創世神にすら認められた俺。 だが、もはや生きることに飽きていた。 『違う選択肢もあるぞ?』 創世神の言葉に乗り気でなかった俺は、 その“策略”にまんまと引っかかる。 ――『神しか飲めぬ最高級のお茶』。 確かに神は嘘をついていない。 けれど、あの流れは勘違いするだろうがっ!! そして俺は、あまりにも非道な仕打ちの末、 神の娘ティアリーナが治める世界へと“追放転生”させられた。 記憶を失い、『ライト・ガルデス』として迎えた新しい日々。 それは、久しく感じたことのない“安心”と“愛”に満ちていた。 だが――5歳の洗礼の儀式を境に、運命は動き出す。 くどいようだが、俺の望みはスローライフ。 ……のはずだったのに。 呪いのような“女難の相”が炸裂し、 気づけば婚約者たちに囲まれる毎日。 どうしてこうなった!?

悪徳貴族の、イメージ改善、慈善事業

ウィリアム・ブロック
ファンタジー
現代日本から死亡したラスティは貴族に転生する。しかしその世界では貴族はあんまり良く思われていなかった。なのでノブリス・オブリージュを徹底させて、貴族のイメージ改善を目指すのだった。

痩せる為に不人気のゴブリン狩りを始めたら人生が変わりすぎた件~痩せたらお金もハーレムも色々手に入りました~

ぐうのすけ
ファンタジー
主人公(太田太志)は高校デビューと同時に体重130キロに到達した。 食事制限とハザマ(ダンジョン)ダイエットを勧めれるが、太志は食事制限を後回しにし、ハザマダイエットを開始する。 最初は甘えていた大志だったが、人とのかかわりによって徐々に考えや行動を変えていく。 それによりスキルや人間関係が変化していき、ヒロインとの関係も変わっていくのだった。 ※最初は成長メインで描かれますが、徐々にヒロインの展開が多めになっていく……予定です。 カクヨムで先行投稿中!

没落ルートの悪役貴族に転生した俺が【鑑定】と【人心掌握】のWスキルで順風満帆な勝ち組ハーレムルートを歩むまで

六志麻あさ
ファンタジー
才能Sランクの逸材たちよ、俺のもとに集え――。 乙女ゲーム『花乙女の誓約』の悪役令息ディオンに転生した俺。 ゲーム内では必ず没落する運命のディオンだが、俺はゲーム知識に加え二つのスキル【鑑定】と【人心掌握】を駆使して領地改革に乗り出す。 有能な人材を発掘・登用し、ヒロインたちとの絆を深めてハーレムを築きつつ領主としても有能ムーブを連発して、領地をみるみる発展させていく。 前世ではロクな思い出がない俺だけど、これからは全てが報われる勝ち組人生が待っている――。

処理中です...