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第二章 知識チート
どうのつるぎ
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「いいか、よく見てくれ。一度しかやらないからな」
いやまあ何度でもやるけどな。生きてる限りやり続けるけどな。ともかく俺は話を続ける。
「まず、右足を出す」
俺は立った状態から一歩右足を出す。「おお」と声が上がる。
「次に、左足を上げ……」
「見ろ、片足だけで立ってるぞ!」
「信じられない」
「なんというバランス感覚だ」
「さすがバランスのいい山本選手だ」
村人達は動揺を隠せないようだ。
「前に着地する!!」
俺の一挙手一投足に男たちがどよめく。俺はさらに右足を、そして左足を交互に前に進める。
「この動作を休むことなく繰り返す。これが……」
「歩く、だ!!」
何を言ってるんだ俺は。
「なるほど、これなら移動するときに両手が自由に使える」
「なんという恐ろしい技術なんだ……」
チェンジしていいかな……?
『ダメですよ。まだ何もしてないじゃないですか』
いや、だってさ? ベアリスさん? 確かに「無双できる異世界」とか言ってましたけどさあ。
まさか二足歩行すらロクに出来ない世界だとは思わんやん? それもう人類って言っていいのかどうかもあやしいですやん? こっちだってまさか二足歩行で無双するとは思わんかったわ。
俺は各自で二足歩行の練習に励む村人たちを見る。このアニマルどもめ。
「くっ、バランスをとるのが難しい」
「本当に出来るのか? こんなチート技術を使いこなすことが……?」
何がチート技術じゃボケ。甘ったれた事ほざくとはっ倒すぞ。ニ、三歩歩くと村人たちはすぐに両手を地面についてしまう。
見た目は俺達普通の人類とは全く変わらない。類人猿みたいに腕が長くて脚が短いわけでもない。本当に変わらないんだ。むしろあの脚の長さだとナックルウォークは歩きづらいようにすら見える。
おそらくは進化の過程で一度二足歩行になって、その後何らかの理由で四足歩行に戻ったんだろう。それもつい最近の事だ。少なくとも四足歩行に適応するような体形に進化するほどの大昔じゃないことは確かだ。
そう。体のつくりは同じなんだから基本的には出来るはずなんだ。それなのに……
「無理だ……」
「特殊な訓練を積んだ人間にしかできないんじゃないのか?」
「やはり、この『二足歩行』というのは勇者様だけのユニークスキルなのでは?」
この根性無しどもめ。何が特殊な訓練だ。赤ん坊だって一年もしたら歩く練習始めるっつうのに。つかまり立ちから始めた方が良かったか? 俺は思わず舌打ちをしてしまう。
「すみません、勇者様。なんとも情けない有様で」
舌打ちを聞いた居たのか、後ろから首長のオールムが声をかけてきた。
「壁画の記録によれば我らも過去には二足歩行をしていたようなのですが……」
そう。壁画に記されているらしい。
古文書じゃなくて壁画だ。
まあなんとなく予想はついていたものの、彼らの文明には「文字」というものが存在しない。全て口伝と絵だ。
「生活の場を変えるうちに、その技術は失われ、ロストテクノロジーとなってしまったようなのです」
二足歩行がロストテクノロジーとか、一周まわって逆に新しいわ。そこだけ聞くと科学が発達しすぎて電脳世界に生きるようになったサイバーパンクみたいだ。
現実はナックルウォークでウホウホいってる原始人だけど。
しかしまあ分からんでもない事情もある。
俺達が今いるバルスス族の王宮……というかただデカいだけで一階建てのあばら小屋みたいな建物なんだけど、その家屋は巨大な樹上に設けられたものだ。
この建物だけじゃない。村全体が超巨大な樹木の上に築かれている。言われなければ木の上だとは分からないほどの巨大な樹木の上。しかし如何に巨大とはいえ木の枝の上だからアップダウンが激しく、平らな道なんて一つもない。
木の枝が複雑に、蛇の交尾のように絡み合い、その上に塵や土が堆積し、どこが地面でどこが樹上かも分からない複雑な地形。おまけに高温多湿で苔も生えており、滑落の危険性も高いとなると二足歩行よりもナックルウォークの方が安全というのはよく分かる。
そんな環境で暮らすようになり、二足歩行を捨てたんだろう。
いやだからと言って捨てたらアカンだろう。
「なあ、それって魔族も同じじゃねえの? 同じような場所に住んでるなら生活様式もそんなに変わらないんじゃ?」
「まさしくその通りです。それゆえ魔族とは小競り合いはあっても互いに戦いを得意としないため大規模な戦争はここ数百年無かったのですが……」
それがここ十数年で急に力をつけて、人間を敵視するようになってきた、って事か。
「しかも、奴ら、これはまことに信じがたいことなのですが……」
声を潜め、オールムは顔を近づけて話す。彼の表情には恐怖と、そして隠し切れない憎しみが滲み出ていた。
「奴ら、みな二足歩行の使い手なのです」
「…………」
あっそう。
それを聞いて俺にどんなリアクションをしろと。「まあ怖い」とでも言えってのか。なめんなよ。こちとら生まれた時から二足歩行でい。
しかし二足歩行ができないこちら側が圧倒的に不利なのは分かる。何しろ移動するときに両手がふさがっちゃうんだからな。両手に武器が持てない。
かみつき、ひっかき、素手による攻撃がメインになっちゃうからな。
というかこいつら手に持つ道具も使えないでよく今まで生き残ってこれたな。きっとこの世界にはネアンデルタール人とかデニソワ人とかいなかったんだろうな。いたら生存競争に負けてるわ、絶対。
そんなだから生活の道具にも鉄器も青銅器もない。せいぜいが磨製石器くらいだ。
確かにベアリスの奴「地球の昔の時代に似てる」とかなんとか言ってたけどさあ。
普通は中世ヨーロッパとか、せいぜいが古代ローマとか思うじゃん?
まさかの新石器時代かよ。
しかも四足歩行て。
二足歩行の知識で無双できるとはさすがに思いもよらなかったわ。加減てもんを知らねえのかあの女神は。新石器時代の人類がナックルウォークなんてしてねえだろ。
「しかし、勇者様になら、代々我らに伝わる『聖剣』が使えるかもしれませんな」
ん? オールムが不穏な単語を呟く。「聖剣」だって? 嫌な予感しかしないんだけど。というかこいつらの文明度考えても大したもんは出てこないだろ。せいぜいが黒曜石の剣とか。
しかしオールムは俺に待っているように言ってそのまま別の部屋にナックルウォークで行ってしまった。慣れてるだけあってこいつらのナックルウォークはすげー速い。
ほんの数分でオールムは戻ってきた左手に剣の様なものを大事そうに抱えて、右手だけのナックルウォークで。意外と器用だな。
「この剣は……まさか!?」
俺は彼の持ってきたものに思わず固唾をのんだ。オールムは満足げな笑みを浮かべる。
「おお、やはり勇者様にはこの剣の凄さが分かりますか」
まさか……こんなものが、この世界に実在するなんて!
「これは……どうのつるぎ!!」
ターコイズブルーの青銅製の剣。そして鉄より比重が高いのでくっそ重い。てっきり金属の鋳造なんざ出来ない奴らだと思っていたのに、何故こんなものが?
「もはや我らには、作り方も使い方も分からなくなってしまった奇跡のオーパーツではありますが……」
さすがに使い方は分かるやろ。使えへんだけで。
「過去、大地に足をつけて生活していた祖先は、この武器を使っていたのです」
なるほど、つまり樹上生活を続けるようになって手に武器や道具を持てなくなり、使わなくなるうちにその製法も失われてしまったというわけか。
「勇者様ならば、きっとこの聖剣を使いこなせることでしょう。ぜひ、これを使って魔王を!!」
いらねーよ。
勢いで驚きはしたけどなんで俺がどうのつるぎなんか使って魔王倒しに行かなきゃいけねーんだよ。ドラクエかよ。ふざけんな。
いやまあ何度でもやるけどな。生きてる限りやり続けるけどな。ともかく俺は話を続ける。
「まず、右足を出す」
俺は立った状態から一歩右足を出す。「おお」と声が上がる。
「次に、左足を上げ……」
「見ろ、片足だけで立ってるぞ!」
「信じられない」
「なんというバランス感覚だ」
「さすがバランスのいい山本選手だ」
村人達は動揺を隠せないようだ。
「前に着地する!!」
俺の一挙手一投足に男たちがどよめく。俺はさらに右足を、そして左足を交互に前に進める。
「この動作を休むことなく繰り返す。これが……」
「歩く、だ!!」
何を言ってるんだ俺は。
「なるほど、これなら移動するときに両手が自由に使える」
「なんという恐ろしい技術なんだ……」
チェンジしていいかな……?
『ダメですよ。まだ何もしてないじゃないですか』
いや、だってさ? ベアリスさん? 確かに「無双できる異世界」とか言ってましたけどさあ。
まさか二足歩行すらロクに出来ない世界だとは思わんやん? それもう人類って言っていいのかどうかもあやしいですやん? こっちだってまさか二足歩行で無双するとは思わんかったわ。
俺は各自で二足歩行の練習に励む村人たちを見る。このアニマルどもめ。
「くっ、バランスをとるのが難しい」
「本当に出来るのか? こんなチート技術を使いこなすことが……?」
何がチート技術じゃボケ。甘ったれた事ほざくとはっ倒すぞ。ニ、三歩歩くと村人たちはすぐに両手を地面についてしまう。
見た目は俺達普通の人類とは全く変わらない。類人猿みたいに腕が長くて脚が短いわけでもない。本当に変わらないんだ。むしろあの脚の長さだとナックルウォークは歩きづらいようにすら見える。
おそらくは進化の過程で一度二足歩行になって、その後何らかの理由で四足歩行に戻ったんだろう。それもつい最近の事だ。少なくとも四足歩行に適応するような体形に進化するほどの大昔じゃないことは確かだ。
そう。体のつくりは同じなんだから基本的には出来るはずなんだ。それなのに……
「無理だ……」
「特殊な訓練を積んだ人間にしかできないんじゃないのか?」
「やはり、この『二足歩行』というのは勇者様だけのユニークスキルなのでは?」
この根性無しどもめ。何が特殊な訓練だ。赤ん坊だって一年もしたら歩く練習始めるっつうのに。つかまり立ちから始めた方が良かったか? 俺は思わず舌打ちをしてしまう。
「すみません、勇者様。なんとも情けない有様で」
舌打ちを聞いた居たのか、後ろから首長のオールムが声をかけてきた。
「壁画の記録によれば我らも過去には二足歩行をしていたようなのですが……」
そう。壁画に記されているらしい。
古文書じゃなくて壁画だ。
まあなんとなく予想はついていたものの、彼らの文明には「文字」というものが存在しない。全て口伝と絵だ。
「生活の場を変えるうちに、その技術は失われ、ロストテクノロジーとなってしまったようなのです」
二足歩行がロストテクノロジーとか、一周まわって逆に新しいわ。そこだけ聞くと科学が発達しすぎて電脳世界に生きるようになったサイバーパンクみたいだ。
現実はナックルウォークでウホウホいってる原始人だけど。
しかしまあ分からんでもない事情もある。
俺達が今いるバルスス族の王宮……というかただデカいだけで一階建てのあばら小屋みたいな建物なんだけど、その家屋は巨大な樹上に設けられたものだ。
この建物だけじゃない。村全体が超巨大な樹木の上に築かれている。言われなければ木の上だとは分からないほどの巨大な樹木の上。しかし如何に巨大とはいえ木の枝の上だからアップダウンが激しく、平らな道なんて一つもない。
木の枝が複雑に、蛇の交尾のように絡み合い、その上に塵や土が堆積し、どこが地面でどこが樹上かも分からない複雑な地形。おまけに高温多湿で苔も生えており、滑落の危険性も高いとなると二足歩行よりもナックルウォークの方が安全というのはよく分かる。
そんな環境で暮らすようになり、二足歩行を捨てたんだろう。
いやだからと言って捨てたらアカンだろう。
「なあ、それって魔族も同じじゃねえの? 同じような場所に住んでるなら生活様式もそんなに変わらないんじゃ?」
「まさしくその通りです。それゆえ魔族とは小競り合いはあっても互いに戦いを得意としないため大規模な戦争はここ数百年無かったのですが……」
それがここ十数年で急に力をつけて、人間を敵視するようになってきた、って事か。
「しかも、奴ら、これはまことに信じがたいことなのですが……」
声を潜め、オールムは顔を近づけて話す。彼の表情には恐怖と、そして隠し切れない憎しみが滲み出ていた。
「奴ら、みな二足歩行の使い手なのです」
「…………」
あっそう。
それを聞いて俺にどんなリアクションをしろと。「まあ怖い」とでも言えってのか。なめんなよ。こちとら生まれた時から二足歩行でい。
しかし二足歩行ができないこちら側が圧倒的に不利なのは分かる。何しろ移動するときに両手がふさがっちゃうんだからな。両手に武器が持てない。
かみつき、ひっかき、素手による攻撃がメインになっちゃうからな。
というかこいつら手に持つ道具も使えないでよく今まで生き残ってこれたな。きっとこの世界にはネアンデルタール人とかデニソワ人とかいなかったんだろうな。いたら生存競争に負けてるわ、絶対。
そんなだから生活の道具にも鉄器も青銅器もない。せいぜいが磨製石器くらいだ。
確かにベアリスの奴「地球の昔の時代に似てる」とかなんとか言ってたけどさあ。
普通は中世ヨーロッパとか、せいぜいが古代ローマとか思うじゃん?
まさかの新石器時代かよ。
しかも四足歩行て。
二足歩行の知識で無双できるとはさすがに思いもよらなかったわ。加減てもんを知らねえのかあの女神は。新石器時代の人類がナックルウォークなんてしてねえだろ。
「しかし、勇者様になら、代々我らに伝わる『聖剣』が使えるかもしれませんな」
ん? オールムが不穏な単語を呟く。「聖剣」だって? 嫌な予感しかしないんだけど。というかこいつらの文明度考えても大したもんは出てこないだろ。せいぜいが黒曜石の剣とか。
しかしオールムは俺に待っているように言ってそのまま別の部屋にナックルウォークで行ってしまった。慣れてるだけあってこいつらのナックルウォークはすげー速い。
ほんの数分でオールムは戻ってきた左手に剣の様なものを大事そうに抱えて、右手だけのナックルウォークで。意外と器用だな。
「この剣は……まさか!?」
俺は彼の持ってきたものに思わず固唾をのんだ。オールムは満足げな笑みを浮かべる。
「おお、やはり勇者様にはこの剣の凄さが分かりますか」
まさか……こんなものが、この世界に実在するなんて!
「これは……どうのつるぎ!!」
ターコイズブルーの青銅製の剣。そして鉄より比重が高いのでくっそ重い。てっきり金属の鋳造なんざ出来ない奴らだと思っていたのに、何故こんなものが?
「もはや我らには、作り方も使い方も分からなくなってしまった奇跡のオーパーツではありますが……」
さすがに使い方は分かるやろ。使えへんだけで。
「過去、大地に足をつけて生活していた祖先は、この武器を使っていたのです」
なるほど、つまり樹上生活を続けるようになって手に武器や道具を持てなくなり、使わなくなるうちにその製法も失われてしまったというわけか。
「勇者様ならば、きっとこの聖剣を使いこなせることでしょう。ぜひ、これを使って魔王を!!」
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