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第1章 聖剣アヌスカリバー
アヌスカリバー
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危機は去った。
なんという強敵だ。幸いにも紙一重の差で俺が勝利し、四天王筆頭とかいうカルアミルクさんはらんま二分の一みたいなエフェクトで空の向こうに飛んで行って星になった。
「つまらぬものを切ってくっさ」
それにしても聖剣はすさまじい威力くっさ。くっさ。なにこれ。メタン臭が凄い。さすがケツの穴に刺さってただけある。ひどい悪臭だ。俺これつかって戦い続けなきゃいけないの? 匂いもうちょっとどうにかならないかなあ? 柔軟剤つかった?
「おお、さすがは勇者様。三百年の間抜けなかった聖剣を引き抜き、使いこなすとは!」
三百年? どういうことだ? そんな長い間ケツの穴に刺さってたの? それとも先祖代々ケツの穴に収納してたのか? いずれはお前も聖剣をその身に宿すことになるのか?
「そう言えば気になってたんだけどさ、いろんなやつが聖剣を抜けないか試したんならそれなりに長い間ケツに刺さってたんだろこれ? その間先代国王はうんこはどうしてたの?」
「そこが聖剣の不思議なところでもあるのです。さすがは神より賜った神器といいますか……」
神器をケツの穴に収納するな。
「先代は、食事は普通にとっているのですが、何故か大便を催すことがなく、この三百年間一度も大をしていないのです。おそらくは、全てが聖剣に吸収されてしまっているのかと……」
ん? いろいろ言いたいことはあるけど、三百年って、ずっとコイツのケツの穴の中に三百年間収まってたってことか? こいつ一体何歳なんだよ。
「そしてこれも聖剣のお力なのか、先代も、三百年の間年を取ることなく……」
マジか、なんだその能力。ケツの穴に聖剣を入れると不老不死になるだなんて、そんなことを知られたらみんなが聖剣を狙ってきたりはしないか、誰もケツの穴に聖剣なんか入れたくねーよ。
「我が国には生前退位の法整備が無かったため三百年の間国王を務めてこられたのですが、さすがに『いつまでも聖剣の台座を国家元首扱いするのはどーなの?』という声が上がりまして、法整備を進めて昨年私に王の座を譲っていただいたのです」
声上げるの遅かったと思うッスよ。
まあ、それはもうどうでもいいや。とにかく臭いけど剣は抜けたし、もう今更後戻りはできない。あとは魔王を倒すしかないんだ。
とはいうものの、四天王筆頭って事は実質魔王に次ぐナンバーツーって事だよな? あのカルアミルクとかいう奴。
それを一撃で倒せるってんだからもう魔王を倒したようなもんだぜ。楽勝だろこりゃ。
「油断はいけませんぞ勇者様。我らが女神に救世主の到来を嘆願したのと同様、魔族も邪神に助けを求めていると聞きます。噂では、地獄の大公爵を呼び寄せようとしているだとか……」
マジか。という事は魔族側にもケツの穴に剣の刺さった奴がいるんだろうか、強敵だな。
「とはいえ、本日は勇者様もお疲れでしょう。部屋を用意してますのでゆっくりとお休みください」
よかった。正直言って色々なことが一度に起きすぎて脳内で処理しきれない状態だったんだ。一旦体をゆっくり休めて、頭の中を整理したかったからこの申し出は嬉しい。
まあ整理したところで受け入れられる状況じゃないんだけどさ。
「聖剣アヌスカリバーの勇者を歓迎して宴会でも催したいところではありますが、それは明日にしましょう。おい誰か、勇者様を客室に案内してくれ」
「ちょっと待て」
「なんでしょう? 勇者様」
なんでしょうじゃねーよ。
「なんだよアヌスカリバーって。エクスカリバーじゃなかったのかよ」
「なんだよ……とは? アヌスに刺さってたからアヌスカリバーですが」
「は? じゃあエクスカリバーはエクスに刺さってんのかよ? そうじゃなくて、俺は女神に確か『エクスカリバー』って聞いてたし、さっきカルアミルク倒した時もそう叫んだんだけど?」
「確かに四百年前、女神よりこの剣を賜った時は『エクスカリバー』という名前でした」
ほら見ろ!!
「しかしその後三百年の間アヌスに収まっていたわけで、アヌスカリバー時代の方がすでにエクスカリバーの三倍の時を過ごしているわけです。これはもうほとんどアヌスカリバーといってよいのでは?」
「よいのでは? じゃねえよ!! おい女神!! お前自分があげた剣がアヌス呼ばわりされてんだぞ!! こんなの認められないよな!?」
『別にいいですけど』
「ほら!! 女神様も怒ってるじゃねーか!!」
「ホントに怒ってます? 儂らに女神の声が聞こえないのをいいことに適当ぶっこいてませんか?」
「今そこは問題じゃねーだろ!!」
ちっ、国王の奴、意外に勘が鋭いな。俺はとにかく勢いでごまかすことにした。だってそうしないと……
「お父様、ケツ穴の勇者様もこう言ってることですし、名前くらい好きに呼ばせてあげても……」
「誰がケツ穴の勇者じゃい!!」
恐れていたことがもう起き始めた。俺は「アヌスカリバー」を使って魔王を倒した「ケツ穴の勇者」、後の世の歴史に語られてしまう。っていうか年頃の姫が「ケツ穴」とか言ってんじゃねえよ。親の顔が見てみたいわ。
「まあまあ勇者様、とにかく数日後には魔王討伐に旅立ってもらわねばならないのです。今日はもうゆるりとなさってください」
そう言って俺の肩をグイと掴んで回れ右させると無理やり部屋から押し出そうとしてくる。名前なんかどうでもいいんなら別にエクスカリバーでもいいんじゃないのか!?
「そうは言っても、もう城内ではアヌスカリバーで定着しておりますし、今更名前を変えても混乱の元になるだけですので。
「どうせ城から出てくんだからいいだろうが! おい! 訂正しろ! ていうか押すな!!」
「ちっ、しつこい勇者だな。おい誰か、この臭いのをつまみ出せ」
「臭いのは俺じゃねーよ!!」
なんという強敵だ。幸いにも紙一重の差で俺が勝利し、四天王筆頭とかいうカルアミルクさんはらんま二分の一みたいなエフェクトで空の向こうに飛んで行って星になった。
「つまらぬものを切ってくっさ」
それにしても聖剣はすさまじい威力くっさ。くっさ。なにこれ。メタン臭が凄い。さすがケツの穴に刺さってただけある。ひどい悪臭だ。俺これつかって戦い続けなきゃいけないの? 匂いもうちょっとどうにかならないかなあ? 柔軟剤つかった?
「おお、さすがは勇者様。三百年の間抜けなかった聖剣を引き抜き、使いこなすとは!」
三百年? どういうことだ? そんな長い間ケツの穴に刺さってたの? それとも先祖代々ケツの穴に収納してたのか? いずれはお前も聖剣をその身に宿すことになるのか?
「そう言えば気になってたんだけどさ、いろんなやつが聖剣を抜けないか試したんならそれなりに長い間ケツに刺さってたんだろこれ? その間先代国王はうんこはどうしてたの?」
「そこが聖剣の不思議なところでもあるのです。さすがは神より賜った神器といいますか……」
神器をケツの穴に収納するな。
「先代は、食事は普通にとっているのですが、何故か大便を催すことがなく、この三百年間一度も大をしていないのです。おそらくは、全てが聖剣に吸収されてしまっているのかと……」
ん? いろいろ言いたいことはあるけど、三百年って、ずっとコイツのケツの穴の中に三百年間収まってたってことか? こいつ一体何歳なんだよ。
「そしてこれも聖剣のお力なのか、先代も、三百年の間年を取ることなく……」
マジか、なんだその能力。ケツの穴に聖剣を入れると不老不死になるだなんて、そんなことを知られたらみんなが聖剣を狙ってきたりはしないか、誰もケツの穴に聖剣なんか入れたくねーよ。
「我が国には生前退位の法整備が無かったため三百年の間国王を務めてこられたのですが、さすがに『いつまでも聖剣の台座を国家元首扱いするのはどーなの?』という声が上がりまして、法整備を進めて昨年私に王の座を譲っていただいたのです」
声上げるの遅かったと思うッスよ。
まあ、それはもうどうでもいいや。とにかく臭いけど剣は抜けたし、もう今更後戻りはできない。あとは魔王を倒すしかないんだ。
とはいうものの、四天王筆頭って事は実質魔王に次ぐナンバーツーって事だよな? あのカルアミルクとかいう奴。
それを一撃で倒せるってんだからもう魔王を倒したようなもんだぜ。楽勝だろこりゃ。
「油断はいけませんぞ勇者様。我らが女神に救世主の到来を嘆願したのと同様、魔族も邪神に助けを求めていると聞きます。噂では、地獄の大公爵を呼び寄せようとしているだとか……」
マジか。という事は魔族側にもケツの穴に剣の刺さった奴がいるんだろうか、強敵だな。
「とはいえ、本日は勇者様もお疲れでしょう。部屋を用意してますのでゆっくりとお休みください」
よかった。正直言って色々なことが一度に起きすぎて脳内で処理しきれない状態だったんだ。一旦体をゆっくり休めて、頭の中を整理したかったからこの申し出は嬉しい。
まあ整理したところで受け入れられる状況じゃないんだけどさ。
「聖剣アヌスカリバーの勇者を歓迎して宴会でも催したいところではありますが、それは明日にしましょう。おい誰か、勇者様を客室に案内してくれ」
「ちょっと待て」
「なんでしょう? 勇者様」
なんでしょうじゃねーよ。
「なんだよアヌスカリバーって。エクスカリバーじゃなかったのかよ」
「なんだよ……とは? アヌスに刺さってたからアヌスカリバーですが」
「は? じゃあエクスカリバーはエクスに刺さってんのかよ? そうじゃなくて、俺は女神に確か『エクスカリバー』って聞いてたし、さっきカルアミルク倒した時もそう叫んだんだけど?」
「確かに四百年前、女神よりこの剣を賜った時は『エクスカリバー』という名前でした」
ほら見ろ!!
「しかしその後三百年の間アヌスに収まっていたわけで、アヌスカリバー時代の方がすでにエクスカリバーの三倍の時を過ごしているわけです。これはもうほとんどアヌスカリバーといってよいのでは?」
「よいのでは? じゃねえよ!! おい女神!! お前自分があげた剣がアヌス呼ばわりされてんだぞ!! こんなの認められないよな!?」
『別にいいですけど』
「ほら!! 女神様も怒ってるじゃねーか!!」
「ホントに怒ってます? 儂らに女神の声が聞こえないのをいいことに適当ぶっこいてませんか?」
「今そこは問題じゃねーだろ!!」
ちっ、国王の奴、意外に勘が鋭いな。俺はとにかく勢いでごまかすことにした。だってそうしないと……
「お父様、ケツ穴の勇者様もこう言ってることですし、名前くらい好きに呼ばせてあげても……」
「誰がケツ穴の勇者じゃい!!」
恐れていたことがもう起き始めた。俺は「アヌスカリバー」を使って魔王を倒した「ケツ穴の勇者」、後の世の歴史に語られてしまう。っていうか年頃の姫が「ケツ穴」とか言ってんじゃねえよ。親の顔が見てみたいわ。
「まあまあ勇者様、とにかく数日後には魔王討伐に旅立ってもらわねばならないのです。今日はもうゆるりとなさってください」
そう言って俺の肩をグイと掴んで回れ右させると無理やり部屋から押し出そうとしてくる。名前なんかどうでもいいんなら別にエクスカリバーでもいいんじゃないのか!?
「そうは言っても、もう城内ではアヌスカリバーで定着しておりますし、今更名前を変えても混乱の元になるだけですので。
「どうせ城から出てくんだからいいだろうが! おい! 訂正しろ! ていうか押すな!!」
「ちっ、しつこい勇者だな。おい誰か、この臭いのをつまみ出せ」
「臭いのは俺じゃねーよ!!」
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