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第1章 聖剣アヌスカリバー
鞘はいずこ
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やばい。
俺は焦っていた。王女様のわけわからん妄言に付き合ってトイレに行った後、晩餐に呼ばれ、食事をとった。
そこまではいい。歓迎会は明日にすると言われて、今日の食事はそれほど豪華ではなかったものの、食事は何の問題もなかった。品種改良が不十分なのか若干野菜も肉も筋張って固かったけど、まあまあ美味しかったし、そこは何の問題もない。
問題はその後自分の部屋に戻ってきてからだ。
あとは寝るだけだと思って、今日はいろんなことがあったし早めに休もうと思ったんだけど、部屋に入っておれはすぐに異変に気付いた。
「聖剣が、無い」
無いのだ。
どうしよう。
確かにベッドの横の戸棚に立てかけておいといたはずなのに、無くなってる。やべえ。なくしちゃった。どうしよう、あれが魔王を倒せる唯一の方法、とは言ってなかったけど、人類の切り札のはずなのに……
まあ……
なくしちゃったもんは仕方ないか。
残念だけど、もう魔族と仲良くやる方法を探した方がいいと思うよ。どうせ絶滅させるなんてことは出来ないんだし、戦争したら禍根が残るでしょ? 平和が一番。
きっとこんなもんに頼って有利に戦おうなんていけないよ、って神様が言ってるんだよ。
『言ってませんよ』
「お、ちょうどいいところに。女神様、もう聖剣もどっか行っちゃったし元の世界に戻してくれよ。もう終わりだよこの国」
『聖剣ならちゃんとありますよ。よく探してください』
「え~?」
俺はがらりと戸棚の一番上の引き出しを引いてみた。
「無い。帰る」
『ちょっと! やる気出してくださいケンジさん! そこじゃなくて床です! 床に落ちてますよ!!』
「床?」
ちっ、めんどくせーな。あんな臭い聖剣もう無くてもいいじゃねえか早く帰してくれよ。
仕方なく俺が床をちらりと見ると、それは確かにそこにあった。
というか、こんな形だっけ?
俺はしゃがんでまじまじとそれを観察する。なんかおかしいぞ。聖剣、確かに見覚えのある柄が床に落ちてるんだが、妙に小さいというか、柄と鍔しかないぞ。
刃先の方を下にして、柄を天井に向けて立ってる感じなんだが、刃はどこに行っちゃったんだ? ちょうど最初に見た先代国王のケツに刺さってる時みたいに柄しか見えないぞ。
「いったいどういう事だこりゃ」
よく分からないながらも俺は柄を掴んで慎重に、まっすぐ上に持ち上げてみる。
すると剣は抵抗もなくするすると持ち上がる。ちゃんと刃もある。というかこれ、もしかして床に刺さってたのか? 全部引き上げてみると剣の刃の断面形状になった穴が床に空いている。石床だよな? これ。誰がこんないたずらをしたんだ?
『いたずらじゃありませんよ、ケンジさんが刃先を下に向けて置いたりするから床に刺さっちゃったんじゃないですか』
え? 嘘だろ?
剣の自重だけで石床に根元まで刺さったってことか? どんな切れ味だよ!! っていうかよくこんなもんがケツに刺さって平気だったなあいつは。
って、感心してる場合じゃない。一体何なんだこの切れ味は。こんな危険なもん危なすぎて鞘もなしじゃ持ち歩くなんて出来ないぞ。
「ちょっと女神様、これどうにかなんないのか? 下手に触ろうもんなら大怪我どころか死ぬ可能性もあるだろ。これ鞘とかないのか?」
『そう言われましてもねえ、それを下賜した時に専用の鞘もセットであげたはずなんですけど、どっかその辺にありませんか?』
その辺にありませんか、ってスマホの充電コードじゃねえんだからその辺に落ちてるわけねえだろ。どうすりゃいいんだ、明日にでもまた国王辺りに聞いてみるか? まさかなくしてるなんてことはないだろうけど。
「お困りのようじゃな」
ドアの方からかけられた声に驚いて身震いする。ノックぐらいしやがれこの無礼者が。と、思ったら先代国王じゃねえか。なんとなく、なんとなくだが嫌な予感がする。
「儂から聖剣を抜いた時、お主は全てを引き抜いたと思っていたようじゃが、それは違う」
ドアの枠に寄りかかって訳知り顔で話す鉛筆削り器。こいつよくこんな格好つけられるな。
「いいか、お主は儂から剣を抜いたのではない。鞘から剣を抜いただけじゃ」
なんだと!?
「と、いうことは、鞘はまだ……」
「フ……呑み込みが早いの、さすがは勇者じゃ。ご明察の通り、聖剣の鞘はまだここにある」
そう言って先代国王は自分の尻を指差した。本当よくこんな恥ずかしい状態で格好つけて言えるな。つまり、聖剣の鞘はあいつのケツの穴の中に置き去りになってるって事か。
「鞘ごと入れたのかお前……」
「フ、当然。普通に考えて抜き身の剣をアナルに刺すなんて危険な事するわけないじゃろう」
普通に考えたらアナルに剣なんか入れねーよ。
「つまり、お主が魔王を倒しに行くのなら、儂も聖剣の鞘としてお主についてゆこう」
「イヤだよ!!」
ふざけんなよ冗談じゃねえわ!!
おっさんが聖剣の鞘として冒険について来て、戦闘のたびにメスイキさせながらアナルから剣を引き抜くって……もうそんなの絶対に珍道中やんけ。叙事詩じゃねえよ!
「ちょっと後ろ向けお前!!」
俺は国王を後ろ向きにして四つん這いにさせるとズボンとパンツをずりおろしてケツを露出させた。
「きたねーケツだな……っていうかこれは……みっちりハマっとるやんけ」
確かにおっさんのケツの穴には聖剣の鞘らしきものが刺さっていた。いやもう「刺さってるとかの次元じゃねえぞ、埋め込まれて、一体化してるじゃねえか。こんなのどうやって取り出すんだよ。掴むところもないし。
そこで俺は一つ閃いた。
聖剣を抜く時、結構引っかかりがあったんだ。これもう一度剣を入れて、抜いたら鞘も一緒に出てこねえかな?
思うが早いか俺はすぐさま聖剣をアナルにぶち込んだ。
「んふっ♡」
雑音は気にしない。なんか目の前で先代棒が巨大化してる気がするが俺には見えない。知らない。
ずず、とゆっくり、確実に聖剣を引き抜く。確かにクリアランスがきついのか、引っかかりはある。しかし鞘が抜ける様子はない。
「んああぁ♡ ゆ、勇者よ、もっと優しく♡♡」
鞘より先にこいつの方がヌけそうだ。
「くそ、もう一度だ!!」
リトライ。俺はもう一度勢いよく聖剣を根元まで入れる。
「んっ♡ 激しッ♡♡♡」
くそっ、何度やってもダメだ。全然鞘が出てこない。苛立ってきた俺は何度も何度も激しく剣を前後させた。こうしていれば、振動で抜けないかな!?
「んほおおおおお♡♡♡ 勇者、もうらめ、いっひゃううぅぅぅ♡♡♡」
「勇者様、明日の献立の事なんですが……」
「あ……」
聖剣を激しく鞘に出し入れした結果、鉛筆削り器は激しく痙攣したかと思うと粥の如きものをどこからともなく吐きだした。
ちょうどそのタイミングで、王女様が部屋に入ってきたのだ。
「あ、あの……勇者様……」
「いや、これは……」
「勇者が、無理やり、儂のお尻を……」
「ご、ごめんなさい! お楽しみでしたのね、日を改めます!!」
王女は、赤面して廊下を走っていった。
俺は焦っていた。王女様のわけわからん妄言に付き合ってトイレに行った後、晩餐に呼ばれ、食事をとった。
そこまではいい。歓迎会は明日にすると言われて、今日の食事はそれほど豪華ではなかったものの、食事は何の問題もなかった。品種改良が不十分なのか若干野菜も肉も筋張って固かったけど、まあまあ美味しかったし、そこは何の問題もない。
問題はその後自分の部屋に戻ってきてからだ。
あとは寝るだけだと思って、今日はいろんなことがあったし早めに休もうと思ったんだけど、部屋に入っておれはすぐに異変に気付いた。
「聖剣が、無い」
無いのだ。
どうしよう。
確かにベッドの横の戸棚に立てかけておいといたはずなのに、無くなってる。やべえ。なくしちゃった。どうしよう、あれが魔王を倒せる唯一の方法、とは言ってなかったけど、人類の切り札のはずなのに……
まあ……
なくしちゃったもんは仕方ないか。
残念だけど、もう魔族と仲良くやる方法を探した方がいいと思うよ。どうせ絶滅させるなんてことは出来ないんだし、戦争したら禍根が残るでしょ? 平和が一番。
きっとこんなもんに頼って有利に戦おうなんていけないよ、って神様が言ってるんだよ。
『言ってませんよ』
「お、ちょうどいいところに。女神様、もう聖剣もどっか行っちゃったし元の世界に戻してくれよ。もう終わりだよこの国」
『聖剣ならちゃんとありますよ。よく探してください』
「え~?」
俺はがらりと戸棚の一番上の引き出しを引いてみた。
「無い。帰る」
『ちょっと! やる気出してくださいケンジさん! そこじゃなくて床です! 床に落ちてますよ!!』
「床?」
ちっ、めんどくせーな。あんな臭い聖剣もう無くてもいいじゃねえか早く帰してくれよ。
仕方なく俺が床をちらりと見ると、それは確かにそこにあった。
というか、こんな形だっけ?
俺はしゃがんでまじまじとそれを観察する。なんかおかしいぞ。聖剣、確かに見覚えのある柄が床に落ちてるんだが、妙に小さいというか、柄と鍔しかないぞ。
刃先の方を下にして、柄を天井に向けて立ってる感じなんだが、刃はどこに行っちゃったんだ? ちょうど最初に見た先代国王のケツに刺さってる時みたいに柄しか見えないぞ。
「いったいどういう事だこりゃ」
よく分からないながらも俺は柄を掴んで慎重に、まっすぐ上に持ち上げてみる。
すると剣は抵抗もなくするすると持ち上がる。ちゃんと刃もある。というかこれ、もしかして床に刺さってたのか? 全部引き上げてみると剣の刃の断面形状になった穴が床に空いている。石床だよな? これ。誰がこんないたずらをしたんだ?
『いたずらじゃありませんよ、ケンジさんが刃先を下に向けて置いたりするから床に刺さっちゃったんじゃないですか』
え? 嘘だろ?
剣の自重だけで石床に根元まで刺さったってことか? どんな切れ味だよ!! っていうかよくこんなもんがケツに刺さって平気だったなあいつは。
って、感心してる場合じゃない。一体何なんだこの切れ味は。こんな危険なもん危なすぎて鞘もなしじゃ持ち歩くなんて出来ないぞ。
「ちょっと女神様、これどうにかなんないのか? 下手に触ろうもんなら大怪我どころか死ぬ可能性もあるだろ。これ鞘とかないのか?」
『そう言われましてもねえ、それを下賜した時に専用の鞘もセットであげたはずなんですけど、どっかその辺にありませんか?』
その辺にありませんか、ってスマホの充電コードじゃねえんだからその辺に落ちてるわけねえだろ。どうすりゃいいんだ、明日にでもまた国王辺りに聞いてみるか? まさかなくしてるなんてことはないだろうけど。
「お困りのようじゃな」
ドアの方からかけられた声に驚いて身震いする。ノックぐらいしやがれこの無礼者が。と、思ったら先代国王じゃねえか。なんとなく、なんとなくだが嫌な予感がする。
「儂から聖剣を抜いた時、お主は全てを引き抜いたと思っていたようじゃが、それは違う」
ドアの枠に寄りかかって訳知り顔で話す鉛筆削り器。こいつよくこんな格好つけられるな。
「いいか、お主は儂から剣を抜いたのではない。鞘から剣を抜いただけじゃ」
なんだと!?
「と、いうことは、鞘はまだ……」
「フ……呑み込みが早いの、さすがは勇者じゃ。ご明察の通り、聖剣の鞘はまだここにある」
そう言って先代国王は自分の尻を指差した。本当よくこんな恥ずかしい状態で格好つけて言えるな。つまり、聖剣の鞘はあいつのケツの穴の中に置き去りになってるって事か。
「鞘ごと入れたのかお前……」
「フ、当然。普通に考えて抜き身の剣をアナルに刺すなんて危険な事するわけないじゃろう」
普通に考えたらアナルに剣なんか入れねーよ。
「つまり、お主が魔王を倒しに行くのなら、儂も聖剣の鞘としてお主についてゆこう」
「イヤだよ!!」
ふざけんなよ冗談じゃねえわ!!
おっさんが聖剣の鞘として冒険について来て、戦闘のたびにメスイキさせながらアナルから剣を引き抜くって……もうそんなの絶対に珍道中やんけ。叙事詩じゃねえよ!
「ちょっと後ろ向けお前!!」
俺は国王を後ろ向きにして四つん這いにさせるとズボンとパンツをずりおろしてケツを露出させた。
「きたねーケツだな……っていうかこれは……みっちりハマっとるやんけ」
確かにおっさんのケツの穴には聖剣の鞘らしきものが刺さっていた。いやもう「刺さってるとかの次元じゃねえぞ、埋め込まれて、一体化してるじゃねえか。こんなのどうやって取り出すんだよ。掴むところもないし。
そこで俺は一つ閃いた。
聖剣を抜く時、結構引っかかりがあったんだ。これもう一度剣を入れて、抜いたら鞘も一緒に出てこねえかな?
思うが早いか俺はすぐさま聖剣をアナルにぶち込んだ。
「んふっ♡」
雑音は気にしない。なんか目の前で先代棒が巨大化してる気がするが俺には見えない。知らない。
ずず、とゆっくり、確実に聖剣を引き抜く。確かにクリアランスがきついのか、引っかかりはある。しかし鞘が抜ける様子はない。
「んああぁ♡ ゆ、勇者よ、もっと優しく♡♡」
鞘より先にこいつの方がヌけそうだ。
「くそ、もう一度だ!!」
リトライ。俺はもう一度勢いよく聖剣を根元まで入れる。
「んっ♡ 激しッ♡♡♡」
くそっ、何度やってもダメだ。全然鞘が出てこない。苛立ってきた俺は何度も何度も激しく剣を前後させた。こうしていれば、振動で抜けないかな!?
「んほおおおおお♡♡♡ 勇者、もうらめ、いっひゃううぅぅぅ♡♡♡」
「勇者様、明日の献立の事なんですが……」
「あ……」
聖剣を激しく鞘に出し入れした結果、鉛筆削り器は激しく痙攣したかと思うと粥の如きものをどこからともなく吐きだした。
ちょうどそのタイミングで、王女様が部屋に入ってきたのだ。
「あ、あの……勇者様……」
「いや、これは……」
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「ご、ごめんなさい! お楽しみでしたのね、日を改めます!!」
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