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第1章 聖剣アヌスカリバー
チュートリアル
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「腹立つ」
この世界の奴ら、女神も含めて腹立たしいことこの上ない。俺がこの世界に来て唯一ムカついてないのは山の向こうに飛んでった四天王のカルアミルクくらいだってんだからどうしようもない。
みんなして俺におっさんのケツの穴から剣を引き抜かせようとして、アヌスカリバーだとかケツ穴の勇者だとか呼んで、イジメか。
とはいえ、待遇は悪くない。案内してもらった部屋も豪華だし、ベッドも柔らかそうだしな。貴賓室とか、そういう奴だろうか。さて、夕飯まではまだ時間もあると思うけど、どうしようかな。
というかこの臭い聖剣どうしようかな。鞘も何にもねーから抜き身で持ってるんだけど、どうしようもないしな。
仕方なく俺はベッドの横の戸棚に刃先を床に向けて立てかけて置いておいた。他にどうしようもないし、こうして風通しよくしておけばその内匂いも消えるかもしれないし。
その時扉の方から小さなノックの音が聞こえた。夕食の準備ができたのかな?
俺がすぐにドアを開けてみると、そこにいたのはまるで可憐な花が咲いたかのように可愛らしい笑顔を浮かべている姫だった。相変わらず素晴らしい乳だ。
「夕餉の支度が整いましたので、迎えに行ってあげなさいと、お父様から……」
なんと、王女様自ら呼びに来てくれるとは。これはひょっとして、俺に気があるのかな。急に「ケツ穴の勇者」とか言いやがったけど、なんだかんだで可愛らしい子だからな。でもその前にちょっと用事を済ませたいことがあるんだけど。
「あの、王女様、申し訳ないんだけど夕食に行く前にお手洗いを済ませたいんだけど……」
「あ、勇者様、もしかしてこのアルトーレ王国に来ておトイレは初めてですか?」
ん? なんだ急に? 確かにここにきてトイレは初めてなんだけど、もしかしておまるにして後で回収とかいうスタイルじゃないだろうな。水洗式は無理にしてもせめてちゃんと便所があるスタイルだといいんだけど。
「チュートリアルを開始します」
この女急に何言いだすんだ。
「あなたの目の前に白いカーソルがありますね?」
ねーけど。
「まずカーソルを動かして自分の動作を指定し……」
「ちょちょちょ、ちょっと待って! カーソル? カーソルなんて見えないけど?」
いったいどういう事なんだ? 急にカーソルとか言い出して、なんかゲームのチュートリアルみたいなことになりだしたぞ。いやカーソルなんてどこにも見えないけど。
もしかして、俺が気付いてないだけでここはゲームの中の世界なのか? もしそうだったら現実世界で知ってるゲームの知識で無双の流れか! 迂闊だった、そういう設定だったのか。でも俺このゲームの事全然知らないぞ。攻略知識がない、っていうか……
なんだよアヌスカリバーとかケツ穴の勇者とか出てくるゲームって。そんなイカレたゲームなんて噂にも聞いたことねえよ。攻めすぎだろ。同人でもそんなのねーよ。
「カーソルは普通の人には見えません」
「見えねえのかよちょっと探しちゃったじゃねえかよ」
なんなんだよこの女、おっぱいデカすぎだろゲームバランスを考えろ!
「では、カーソルを自分に合わせて『移動』コマンドでトイレに移動します」
「その設定は続けるの?」
もはやゲームでも何でもねえじゃねえか。この頭のおかしい女が一人で妄言吐いてるだけじゃねえか。
「トイレは一階にありますので移動コマンドでついて来てください」
「あのさあ、そのカーソルとかチュートリアルとかなんなの? 王女様は意味分かってんの?」
「分かりませんけど」
分かんねえのかよ。
「分かりませんけど、前に異世界から別の勇者様が来た時に言われたんですよ」
ああ、そう言えば俺の他にも何度も勇者召喚してるんだっけ?
「この世界のこと何にも知らないからチュートリアルが必要だって。その時にチュートリアルの一例として教えて貰って、その通りにしてます」
あのさあ。
知識というのはただ自分の耳に入れただけじゃ「身になってる」とは言えないのよ。噛み砕いて、理解して、人に教えられるくらいになって初めて「身になった」と言えるのよ。
「どうです? 私チュートリアルちゃんと出来てますかね?」
翻って見て君はどうかね? ただ言われたことを理解もせず垂れ流してるだけではないかね?
「出来てます?」
「出来てる出来てる」
もう付き合いきれんわ。とりあえず早くうんこしたい。
そうこうしているうちにトイレについた。城の端の、通路の奥の誰も来ない一角。外じゃないのは便利だけれども、しかしやっぱり汲み取り式のようでくせえわ。まあ、臭い聖剣崇めてるこいつらにはお似合いの便所だぜ。
「あのさあ」
「なんです?」
この女、トイレの中までついてくるつもりか?
「勇者様おトイレの使い方分かるんですか?」
いやまあ分からないけどさあ……穴に跨ってうんこすりゃあいいのくらいは分かるよ。とりあえず個室にはなってるみたいだから王女様にはすぐ外で待っててもらう。
「それでは勇者様、穴に跨って座って、Aボタン連打で気合ゲージを……」
もう無視だ無視。この女の妄言には付き合いきれん。一体どういうゲームを想定してんだ。とりあえず音とか聞かれるのは恥ずかしいので俺は王女の大声に合わせてなるべく静かに、慎重にひりだした。ふう。
ん? そういえば尻はどうやって拭くんだ? 紙って貴重品だよな? それらしきものもないし。
「チップス!!」
急な大声に俺はしゃがんだままびくりと驚く。王女の声だ。
「用を足し終えたらシャワーボタンを押してお尻を洗浄してください」
「え? 何? このトイレウォシュレットあんの!?」
そうか、サイフォンの原理を使用すればウォシュレットはそう難しい技術じゃない。きっと今までの転生者が技術を伝えて……
「ありません」
「ないのかよ!!」
期待させんなよこのアマ!!
「そもそもウォシュレットというのが何のことかよく分かりません」
ホントいい加減にしろよこのクソアマ。意味も分からず言われたことを自動再生してんじゃねえよ。壊れかけのレディオかお前は。
「おしりはすぐ横に海綿のついた棒があるのでそれでごしごし拭いてください」
もう嫌だこの異世界。
この世界の奴ら、女神も含めて腹立たしいことこの上ない。俺がこの世界に来て唯一ムカついてないのは山の向こうに飛んでった四天王のカルアミルクくらいだってんだからどうしようもない。
みんなして俺におっさんのケツの穴から剣を引き抜かせようとして、アヌスカリバーだとかケツ穴の勇者だとか呼んで、イジメか。
とはいえ、待遇は悪くない。案内してもらった部屋も豪華だし、ベッドも柔らかそうだしな。貴賓室とか、そういう奴だろうか。さて、夕飯まではまだ時間もあると思うけど、どうしようかな。
というかこの臭い聖剣どうしようかな。鞘も何にもねーから抜き身で持ってるんだけど、どうしようもないしな。
仕方なく俺はベッドの横の戸棚に刃先を床に向けて立てかけて置いておいた。他にどうしようもないし、こうして風通しよくしておけばその内匂いも消えるかもしれないし。
その時扉の方から小さなノックの音が聞こえた。夕食の準備ができたのかな?
俺がすぐにドアを開けてみると、そこにいたのはまるで可憐な花が咲いたかのように可愛らしい笑顔を浮かべている姫だった。相変わらず素晴らしい乳だ。
「夕餉の支度が整いましたので、迎えに行ってあげなさいと、お父様から……」
なんと、王女様自ら呼びに来てくれるとは。これはひょっとして、俺に気があるのかな。急に「ケツ穴の勇者」とか言いやがったけど、なんだかんだで可愛らしい子だからな。でもその前にちょっと用事を済ませたいことがあるんだけど。
「あの、王女様、申し訳ないんだけど夕食に行く前にお手洗いを済ませたいんだけど……」
「あ、勇者様、もしかしてこのアルトーレ王国に来ておトイレは初めてですか?」
ん? なんだ急に? 確かにここにきてトイレは初めてなんだけど、もしかしておまるにして後で回収とかいうスタイルじゃないだろうな。水洗式は無理にしてもせめてちゃんと便所があるスタイルだといいんだけど。
「チュートリアルを開始します」
この女急に何言いだすんだ。
「あなたの目の前に白いカーソルがありますね?」
ねーけど。
「まずカーソルを動かして自分の動作を指定し……」
「ちょちょちょ、ちょっと待って! カーソル? カーソルなんて見えないけど?」
いったいどういう事なんだ? 急にカーソルとか言い出して、なんかゲームのチュートリアルみたいなことになりだしたぞ。いやカーソルなんてどこにも見えないけど。
もしかして、俺が気付いてないだけでここはゲームの中の世界なのか? もしそうだったら現実世界で知ってるゲームの知識で無双の流れか! 迂闊だった、そういう設定だったのか。でも俺このゲームの事全然知らないぞ。攻略知識がない、っていうか……
なんだよアヌスカリバーとかケツ穴の勇者とか出てくるゲームって。そんなイカレたゲームなんて噂にも聞いたことねえよ。攻めすぎだろ。同人でもそんなのねーよ。
「カーソルは普通の人には見えません」
「見えねえのかよちょっと探しちゃったじゃねえかよ」
なんなんだよこの女、おっぱいデカすぎだろゲームバランスを考えろ!
「では、カーソルを自分に合わせて『移動』コマンドでトイレに移動します」
「その設定は続けるの?」
もはやゲームでも何でもねえじゃねえか。この頭のおかしい女が一人で妄言吐いてるだけじゃねえか。
「トイレは一階にありますので移動コマンドでついて来てください」
「あのさあ、そのカーソルとかチュートリアルとかなんなの? 王女様は意味分かってんの?」
「分かりませんけど」
分かんねえのかよ。
「分かりませんけど、前に異世界から別の勇者様が来た時に言われたんですよ」
ああ、そう言えば俺の他にも何度も勇者召喚してるんだっけ?
「この世界のこと何にも知らないからチュートリアルが必要だって。その時にチュートリアルの一例として教えて貰って、その通りにしてます」
あのさあ。
知識というのはただ自分の耳に入れただけじゃ「身になってる」とは言えないのよ。噛み砕いて、理解して、人に教えられるくらいになって初めて「身になった」と言えるのよ。
「どうです? 私チュートリアルちゃんと出来てますかね?」
翻って見て君はどうかね? ただ言われたことを理解もせず垂れ流してるだけではないかね?
「出来てます?」
「出来てる出来てる」
もう付き合いきれんわ。とりあえず早くうんこしたい。
そうこうしているうちにトイレについた。城の端の、通路の奥の誰も来ない一角。外じゃないのは便利だけれども、しかしやっぱり汲み取り式のようでくせえわ。まあ、臭い聖剣崇めてるこいつらにはお似合いの便所だぜ。
「あのさあ」
「なんです?」
この女、トイレの中までついてくるつもりか?
「勇者様おトイレの使い方分かるんですか?」
いやまあ分からないけどさあ……穴に跨ってうんこすりゃあいいのくらいは分かるよ。とりあえず個室にはなってるみたいだから王女様にはすぐ外で待っててもらう。
「それでは勇者様、穴に跨って座って、Aボタン連打で気合ゲージを……」
もう無視だ無視。この女の妄言には付き合いきれん。一体どういうゲームを想定してんだ。とりあえず音とか聞かれるのは恥ずかしいので俺は王女の大声に合わせてなるべく静かに、慎重にひりだした。ふう。
ん? そういえば尻はどうやって拭くんだ? 紙って貴重品だよな? それらしきものもないし。
「チップス!!」
急な大声に俺はしゃがんだままびくりと驚く。王女の声だ。
「用を足し終えたらシャワーボタンを押してお尻を洗浄してください」
「え? 何? このトイレウォシュレットあんの!?」
そうか、サイフォンの原理を使用すればウォシュレットはそう難しい技術じゃない。きっと今までの転生者が技術を伝えて……
「ありません」
「ないのかよ!!」
期待させんなよこのアマ!!
「そもそもウォシュレットというのが何のことかよく分かりません」
ホントいい加減にしろよこのクソアマ。意味も分からず言われたことを自動再生してんじゃねえよ。壊れかけのレディオかお前は。
「おしりはすぐ横に海綿のついた棒があるのでそれでごしごし拭いてください」
もう嫌だこの異世界。
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