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第3章 勃つ年
ドラゴンカーセックス
※ドラゴンカーセックス。読んで字の如くドラゴンと車が性行為に及んでいるさまを現す言葉。それ以外の何物でもない。一部の特殊性癖者の先鋭化した欲望を現すものである。ドラゴン=格好いい。車=格好いい。格好いい×格好いい=素晴らしい。という極めてプリミティブな欲望に則った性癖である。
その文字列だけは知ってはいたものの、まさかそれを異世界に於いて実際にこの目で見ることになるとは思いもよらなかった。
俺の目の前では今まさに、そのドラゴンカーセックスが繰り広げられていた。
「ああ……俺の……俺のセリカ……」
しかもネトラレ。ネトラレドラゴンカーセックス。
ショウのじいさんは絶望して膝を地についている。そりゃそうだ。圧倒的に強いオスに、目の前で自分の女(?)を寝取られてしまったんだから。
「ちょ、ちょっと待つッス。あれ……アスタロウさん? いったい何してるんスか!?」
ん? 何を言ってるんだエイメ? と思って辺りを見回してみると、確かにアスタロウがいない。そしてエイメの見ているその視線の先を見てみると、遠くてよく分からないが、確かに奴はそこにいた。
嘘だろ。こんなことが許されるのか?
ドラゴンはセリカにのしかかりガッコンガッコン言わせながら必死で腰を振っている。無機物に興奮して交尾を仕掛けるドラゴン。それだけでも十二分にシュールなのだが、事態はそれだけで終わっていなかった。
なんと、よくよく見てみればセリカとドラゴンの間にアスタロウが挟まっていたのだ。
「ぬおお♡ おッ♡ おッ♡ おッ♡……」
獣のような雄叫びを上げながら、まるでセリカを庇うようにドラゴンボッキの連突をそのアナルに受けていたのだ。
……ていうか、マジで。何やってんだあのおっさん。正気か。というか、俺は今正気なのか? もしかして俺はとっくの昔に狂っていて、今俺が見ているのは俺の妄想が生み出した悪夢か何かじゃないのか。
そう思えるほどに現実離れした光景だった。
「おお……アスタロウ様……俺のセリカを守るために、身を挺して……」
いやあ、どうだろ? 違うと思うぞ。あれはただ自分の趣味でやってるだけだと思うぞ。
「ていうか何してるんスか! アスタロウさん!! ワタシのダーリンを寝取りやがって!!」
今度はお前がネトラレか。あっちもこっちもいい加減にしてくれ。俺はドラゴンの方に駆けよろうとしていたエイメを羽交い絞めにして止めた。本日二度目の羽交い絞め。
「師匠! 何するんスか! 止めないで!!」
この女近づいて行って何をする気だ。まさかアスタロウと入れ替わるつもりじゃないだろうな。
「落ち着けエイメ! それ以上近づくのは危険だ」
今はまだ距離があるからドラゴンが車に何かガコンガコンやってる、で済んでいるが、これ以上近づけばアスタロウのどこにドラゴンの何が入ってどうなってるのかを詳細に描写しなければいけなくなる。それはあまりにも危険だ。あくまでもこの作品は一般向けなんだ。
「ウオオオオオオ!!」
「ひぎぃぃぃぃぃ♡♡」
メルポーザはビクンと大きく痙攣して仰け反ると、ゴバアッと大量の白い粘性の液体を股間から吐き出して、ようやくセリカから離れた。よろよろと数歩歩き、どさりとへたり込む。
これ……どうすりゃいいんだ。
事態はようやく収まったものの、もうしっちゃかめっちゃかじゃねえか。どう収集をつければいいんだよ。
一旦情報をまとめよう。ええと、メルポーザはショウさんの研究を接収するためにここへ来たんだけど、予想外の事態により研究内容自体に発情していきなり腰降り始めたんだから……これはもう交渉決裂だろ。
っていうかこれはチャンスじゃん。脱力してる今のメルポーザなら簡単に殺れるぜ。俺は聖剣を構えてメルポーザに近づいた。しかしメルポーザは右手を上げて俺を制止した。
「やめないか」
なんだコイツ、さんざん暴れまわった挙句自分が不利になったら「やめろ」ってか。
「争い合ってなんになるというのだ。無為に命を削り合う行為を、むなしいとは思わないのか。人は、そのように生きるべきではない」
いや、違うな……これは。
「数分前の自分が恥ずかしい。なぜあのような無為な行為に耽っていたのか」
賢者モードだ。
こいつ一発ヌいてスッキリして賢者モードになりやがった。
「ショウ殿、すまなかった。貴殿の心と、技術の結晶を汚してしまった事、心より謝罪する」
ぺこりと頭を下げるドラゴンを横目に、俺は白濁液にまみれて白目を剥いているアスタロウを見る。お前が本当に謝らなきゃいけない相手はあのボロ雑巾じゃないのかな。
「交渉は決裂だな。私は魔王様に叱られてくるとするよ」
そう言ったきりメルポーザは踵を返して跳躍し、飛び去って行った。
「ちょ、ちょっと待つッスよ!! ワタシはどうなるんスか!!」
大騒ぎする村長の娘を残して。
――――――――――――――――
本当に疲れた。
メルポーザが飛び立っていった晩はショウさんの家で泊まらせてもらい、次の日に村に戻りそこで一日俺は休養を取ることにした。
セリカはなんとかドラゴンボッキの直撃は免れたものの、ドラゴンにのしかかられただけあって外板はボロボロだったし、白濁液でぐちゃぐちゃに汚れていた。
それ以上に酷かったのはアスタロウだったけど、こいつはもう自業自得なので放っておいた。
しかし、これで魔王軍の四天王が出そろったわけだけど、どいつもこいつも癖のあるやつばっかりだな。というかよくよく考えたら四天王よりも王国民の方がヤバい奴多い気がするな。
などと宿で考えているときに俺の部屋の扉がガチャリと開けられた。
「師匠……今いいッスか?」
「エイメ……鍵かけてあった筈なんだけど」
ヤバい奴代表が俺の部屋に入ってきやがった。
「『婚約者に会いに来た』って言ったら鍵貸してくれたッスよ。村長の娘だし、犯罪にならない範囲でなら大抵のことは目を瞑ってくれるッスしね」
「えっ? ちょっ……え?」
何言ってんだコイツ? 婚約者? お前の婚約者はセリカに射精した後空の彼方に飛んで消えてっただろうが。
「師匠はワタシの縁談をぶっ潰したんスから責任を取る必要があるッスよね?」
そう言いながらロングスカートのサイドを手繰りあげてパンツのふちに指をかける。やめろ、冗談じゃない。誰がお前みたいな変態……ただの変態じゃねえぞ。ガバガバに拳で拡張したドラゴンファック女。ド級の変態、ド変態だ。
たしかに顔はすげえ可愛いが、そんなド変態女と婚約だなんて冗談じゃない。
「ストップ、ストップエイメ。いいか、俺が元いた世界ではな、男女は結婚するまで性交をしちゃいけない決まりなんだ。結婚の初夜までそれは大事にとっておかなきゃいけない。いいね?」
「え? そうなんスか? おかたいッスね」
「今日はまだ疲れてるし、細かいことは明日話そう。今夜は悪いがもう帰ってくれ」
「え~、昨日お預け喰らったから是非師匠に慰めてもらおうと思ったのに」
「そう言うわけだから、悪いな。明日、明日ゆっくり話聞くから」
「ぶ~……」
パタン。エイメを部屋から押し出すと俺はドアを静かに閉めた。
「……よし、夜逃げしよう」
その文字列だけは知ってはいたものの、まさかそれを異世界に於いて実際にこの目で見ることになるとは思いもよらなかった。
俺の目の前では今まさに、そのドラゴンカーセックスが繰り広げられていた。
「ああ……俺の……俺のセリカ……」
しかもネトラレ。ネトラレドラゴンカーセックス。
ショウのじいさんは絶望して膝を地についている。そりゃそうだ。圧倒的に強いオスに、目の前で自分の女(?)を寝取られてしまったんだから。
「ちょ、ちょっと待つッス。あれ……アスタロウさん? いったい何してるんスか!?」
ん? 何を言ってるんだエイメ? と思って辺りを見回してみると、確かにアスタロウがいない。そしてエイメの見ているその視線の先を見てみると、遠くてよく分からないが、確かに奴はそこにいた。
嘘だろ。こんなことが許されるのか?
ドラゴンはセリカにのしかかりガッコンガッコン言わせながら必死で腰を振っている。無機物に興奮して交尾を仕掛けるドラゴン。それだけでも十二分にシュールなのだが、事態はそれだけで終わっていなかった。
なんと、よくよく見てみればセリカとドラゴンの間にアスタロウが挟まっていたのだ。
「ぬおお♡ おッ♡ おッ♡ おッ♡……」
獣のような雄叫びを上げながら、まるでセリカを庇うようにドラゴンボッキの連突をそのアナルに受けていたのだ。
……ていうか、マジで。何やってんだあのおっさん。正気か。というか、俺は今正気なのか? もしかして俺はとっくの昔に狂っていて、今俺が見ているのは俺の妄想が生み出した悪夢か何かじゃないのか。
そう思えるほどに現実離れした光景だった。
「おお……アスタロウ様……俺のセリカを守るために、身を挺して……」
いやあ、どうだろ? 違うと思うぞ。あれはただ自分の趣味でやってるだけだと思うぞ。
「ていうか何してるんスか! アスタロウさん!! ワタシのダーリンを寝取りやがって!!」
今度はお前がネトラレか。あっちもこっちもいい加減にしてくれ。俺はドラゴンの方に駆けよろうとしていたエイメを羽交い絞めにして止めた。本日二度目の羽交い絞め。
「師匠! 何するんスか! 止めないで!!」
この女近づいて行って何をする気だ。まさかアスタロウと入れ替わるつもりじゃないだろうな。
「落ち着けエイメ! それ以上近づくのは危険だ」
今はまだ距離があるからドラゴンが車に何かガコンガコンやってる、で済んでいるが、これ以上近づけばアスタロウのどこにドラゴンの何が入ってどうなってるのかを詳細に描写しなければいけなくなる。それはあまりにも危険だ。あくまでもこの作品は一般向けなんだ。
「ウオオオオオオ!!」
「ひぎぃぃぃぃぃ♡♡」
メルポーザはビクンと大きく痙攣して仰け反ると、ゴバアッと大量の白い粘性の液体を股間から吐き出して、ようやくセリカから離れた。よろよろと数歩歩き、どさりとへたり込む。
これ……どうすりゃいいんだ。
事態はようやく収まったものの、もうしっちゃかめっちゃかじゃねえか。どう収集をつければいいんだよ。
一旦情報をまとめよう。ええと、メルポーザはショウさんの研究を接収するためにここへ来たんだけど、予想外の事態により研究内容自体に発情していきなり腰降り始めたんだから……これはもう交渉決裂だろ。
っていうかこれはチャンスじゃん。脱力してる今のメルポーザなら簡単に殺れるぜ。俺は聖剣を構えてメルポーザに近づいた。しかしメルポーザは右手を上げて俺を制止した。
「やめないか」
なんだコイツ、さんざん暴れまわった挙句自分が不利になったら「やめろ」ってか。
「争い合ってなんになるというのだ。無為に命を削り合う行為を、むなしいとは思わないのか。人は、そのように生きるべきではない」
いや、違うな……これは。
「数分前の自分が恥ずかしい。なぜあのような無為な行為に耽っていたのか」
賢者モードだ。
こいつ一発ヌいてスッキリして賢者モードになりやがった。
「ショウ殿、すまなかった。貴殿の心と、技術の結晶を汚してしまった事、心より謝罪する」
ぺこりと頭を下げるドラゴンを横目に、俺は白濁液にまみれて白目を剥いているアスタロウを見る。お前が本当に謝らなきゃいけない相手はあのボロ雑巾じゃないのかな。
「交渉は決裂だな。私は魔王様に叱られてくるとするよ」
そう言ったきりメルポーザは踵を返して跳躍し、飛び去って行った。
「ちょ、ちょっと待つッスよ!! ワタシはどうなるんスか!!」
大騒ぎする村長の娘を残して。
――――――――――――――――
本当に疲れた。
メルポーザが飛び立っていった晩はショウさんの家で泊まらせてもらい、次の日に村に戻りそこで一日俺は休養を取ることにした。
セリカはなんとかドラゴンボッキの直撃は免れたものの、ドラゴンにのしかかられただけあって外板はボロボロだったし、白濁液でぐちゃぐちゃに汚れていた。
それ以上に酷かったのはアスタロウだったけど、こいつはもう自業自得なので放っておいた。
しかし、これで魔王軍の四天王が出そろったわけだけど、どいつもこいつも癖のあるやつばっかりだな。というかよくよく考えたら四天王よりも王国民の方がヤバい奴多い気がするな。
などと宿で考えているときに俺の部屋の扉がガチャリと開けられた。
「師匠……今いいッスか?」
「エイメ……鍵かけてあった筈なんだけど」
ヤバい奴代表が俺の部屋に入ってきやがった。
「『婚約者に会いに来た』って言ったら鍵貸してくれたッスよ。村長の娘だし、犯罪にならない範囲でなら大抵のことは目を瞑ってくれるッスしね」
「えっ? ちょっ……え?」
何言ってんだコイツ? 婚約者? お前の婚約者はセリカに射精した後空の彼方に飛んで消えてっただろうが。
「師匠はワタシの縁談をぶっ潰したんスから責任を取る必要があるッスよね?」
そう言いながらロングスカートのサイドを手繰りあげてパンツのふちに指をかける。やめろ、冗談じゃない。誰がお前みたいな変態……ただの変態じゃねえぞ。ガバガバに拳で拡張したドラゴンファック女。ド級の変態、ド変態だ。
たしかに顔はすげえ可愛いが、そんなド変態女と婚約だなんて冗談じゃない。
「ストップ、ストップエイメ。いいか、俺が元いた世界ではな、男女は結婚するまで性交をしちゃいけない決まりなんだ。結婚の初夜までそれは大事にとっておかなきゃいけない。いいね?」
「え? そうなんスか? おかたいッスね」
「今日はまだ疲れてるし、細かいことは明日話そう。今夜は悪いがもう帰ってくれ」
「え~、昨日お預け喰らったから是非師匠に慰めてもらおうと思ったのに」
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