2 / 17
2
しおりを挟む
高校三年生の五月に転校してきた新多は、クラスメイトではあるが、数回ほどしか話したことがない。
髪は脱色しているの真っ白で、肩まで伸びた襟足は外に向かって跳ねている。
都内屈指の進学校だが自由な校風で、新多以外にも派手な髪色をしている者も多いので、悪目立ちはしていない。
「いやぁ、いきなりバリバリってガラスが落ちてくんだもん。ビビったわー。土岐は怪我してねぇ?」
こちらを覗き込むように、ずいっと顔を近づけられ、透琉はよろめいた。
頭二つ分も違う背丈とすらっとした手足。涼しげな目元に薄い唇は、童顔の透琉とは正反対だ。
甘ったるい語尾は、駅前で流れていた男性シンガーのハスキーな声に少し似ていて、蠱惑的な魅力がある。
いつも女子に囲まれて騒がれているのは、転校生が珍しいからという理由だけではなさそうだ。
本人は少し迷惑そうな顔をしているので、騒がしいのは好きではないのかと思っていたが、塾から駅に向かう際もひたすらしゃべり続けていたし、実際はかなり気さくな青年といった印象である。
「岡崎くんがガラスに触る前に止めてくれたおかげで無事です。先ほどはありがとうございました」
「良かった。てか、なんでずっと敬語? 同級生じゃん」
「あまり話したことがなかったので……。気に障ったのなら謝るよ、ごめんなさい……ごめんね?」
「おう。土岐はタメ口でもなんか丁寧だな。なあなあ、このあと時間ある?」
休校になったため、予定はなくなった。早く帰宅したところで、自室で勉強するだけだろう。
透琉は「うん」と素直に頷いた。
「良かった。俺、転校してきてからまだどこにも遊びに行ってなくてさ。どっかイイとこ紹介してほしいんだけど」
クラスでも引く手あまたな新多が、自分を誘っている――。
理解が追いつかない透琉は、眉間に皺を寄せた。
「僕が案内できるところなんて……。そういうのは、別の人に頼んだ方がいいと思う」
「土岐がいいんだよ! 前から話してみたいと思ってたんだ。このあと予定ないなら、いいだろ?」
「遊べる場所なんて本当に知らないんだって……。休みの日も図書館くらいしか行かないから」
「おー、図書館、いいじゃん。行こ行こ! 俺、どこでも楽しめるし、静かな場所も結構好きだから案内してよ。ここから歩き? バスとか電車?」
「……バス」
「はい、決定。しゅっぱーつ」
「そ、そっちじゃないよ!」
透琉は、自信たっぷりに見当違いなバス乗り場に向かう新多のカーディガンを掴む。
ハッとした時にはバスの中で、透琉は、新多の術中にはまり、まんまと自ら進んで道案内することになってしまった。
意外にもバス車内で話しかけられることはなく、新多は瞳をキラキラとさせながら、目的地に到着するまで静かに乗っていた。
最初はからかわれているだけかと思っていたが、スマートフォンでこれから行く図書館の公式サイトをチェックしていたので、どこでも楽しめるというのは、本当のようだ。
図書館についてしまったので、雑談可能なイートインスペースで、売店で買ったサンドイッチを食べながら時間を潰す。
「これ、面白いの……?」
「こうやって土岐と向かい合って飯食ってるだけで、わりと面白いけど?」
「それって僕の顔が面白いってこと?」
ショックを受けた透琉は、思わずサンドイッチを落としそうになる。
新多は、図書館に似つかわしくない声量で笑った。
「ちげぇって! 土岐の顔は、可愛い系だろ? クラスの女子は『高嶺の透琉きゅん、今日もチワワみたいできゃわい~』って騒いでたぜ」
「……それクラスの女子にも僕にも喧嘩売ってない?」
「褒めてんだよ。それに面白いってのは、細いわりに意外と食うなって思って。見てて面白いっつーか、気持ちいい的な? サンドイッチだけでも三人前くらいあんじゃん。土岐って、じつは大食い?」
丸テーブルにびっしりと並ぶサンドイッチを見る二人。
透琉は、眉を下げて照れ笑いを浮かべる。
「大食いってわけでもないけど、なぜかここ数ヶ月お腹がへって仕方ないんだ」
「んじゃぁ、成長期か……せ、成長……?」
親指と人差し指で隙間を作って目測する新多に、透琉は「ちょっと!」と憤る。
「ごめん、ごめん。いいじゃん。好きなもんはどんどん食べて、好きなこともどんどんしようぜ。自由な時間は学生の間だけって言うし」
「自由な時間……。そういえば、今日は久しぶりにスケジュールから逸脱した行動を取っているかもしれない。これが自由っていうのかな……」
「へぇ、真面目だな。スケジュールって、そんな毎日立てるもん?」
「そ、それは……」
テーブルの上に置いていたミネラルウォータ―のペットボトルが、キャップを閉める際にへこませてしまったのか、ベコっと嫌な音を立てた。
新多は、ペットボトルを手に取るとキャップを緩めて、黙り込んでしまった透琉に差し出した。
おずおずと手を伸ばした透琉は、空気が入り込んで元通りになったペットボトルを受け取る。
「無理に吐かせたいわけじゃねえから。ただ土岐のこと知りたいだけ。今んところ、サンドイッチが好きってことは知ってる。他には、何が好きで、何が苦手? 教えてよ、土岐のこと」
天使か悪魔か、甘い囁きに打ち勝てる人間は、果たしてどれくらいいるのだろうか。
丸テーブルを囲む椅子は四つあるが、すっと立ち上がった新多は、透琉の隣の席に移動して顔を覗き込んで来た。
「なぁ、それくらいいいだろ?」
「好きなもの……は、わからない。苦手なことは……美術。絵を描くのが下手みたい」
「苦手科目ね。へぇ、そう言われると土岐の絵見てみたいなぁ。というわけで、絵しりとりで勝負だ」
「絵しりとりって何?」
「言葉じゃなくて、絵を描いてしりとりすんだよ。ほい、これ紙。土岐からスタート」
サンドイッチを購入した際にもらったレシートを財布から取り出した新多は、目を細め、左頬だけ上げてにっと笑う。
不本意ながらも、透琉は、時間をかけて丁寧に犬を描いた。
完成じっと待っていた新多は、レシートを顔に近づけたり遠ざけたりしたあと、犬の隣に可愛らしいタヌキを描いた。
透琉は、次にキリンを描く。
「あっ、終わっちゃった」
「しりとり、弱いどころの話じゃねぇぞ⁉ てか、ちょ、ちょっと待って! ブタ、タヌキ、ブタで終わるわけなくね⁉」
「豚……? 豚じゃなくて犬とキリンなんだけど……」
「ひっ……犬とキリン………くっ、ぶふっふ……これは一周回って才能が爆発……」
フリースペースとはいえ、他にも利用客がいるため、新多は大声を出さないように涙を堪えて震える。
顔を真っ赤にした透琉は、レシートを取り上げると「本を借りに行くからもう終わり!」と告げて立ち上がった。
「待って待って! 上手いか下手かはわかんねぇけど、俺、透琉の絵好きだわ。だからレシートは返してもらう」
すっとレシートを引き抜かれてしまったが、透琉の頭の中はそれどころではない。
「と、透琉って……」
「あー、だめ? 俺のことも新多でいいから」
「ああ、あ、新多君……?」
「はーい、新多じゃなくて〝新多君〟ね。新鮮だわ」
机の上をさっと片付けた新多は、透琉の肩に腕を回す。
急速な距離の詰め方にドギマギしながら、両手と両足を同時に動かすと、新多が笑いを堪えている振動が伝わって来た。
「透琉は、本も好きなんじゃないの?」
「好き、なのかな……。勉強の邪魔をしないものは、許可されているから。本が好きかどうか比べられるほど、他の遊びを知らない。でも苦じゃないから、本は好きなのかもしれない」
「そっか。じゃあ、俺と一緒にこの街を開拓しようよ。色んなところに行ってみたら、好きなこと見つかるかも」
「一緒に、好きなことを見つける……?」
「そう。岡崎新多と土岐透琉で、一緒に」
未知の感情に振り回されるなんていつぶりだろうか。悩みの種である不快な動悸ではなく、期待に満ちた鼓動の乱れだ。
透琉は、襟元をきゅっと握ると、今日初めて微笑んだ。
髪は脱色しているの真っ白で、肩まで伸びた襟足は外に向かって跳ねている。
都内屈指の進学校だが自由な校風で、新多以外にも派手な髪色をしている者も多いので、悪目立ちはしていない。
「いやぁ、いきなりバリバリってガラスが落ちてくんだもん。ビビったわー。土岐は怪我してねぇ?」
こちらを覗き込むように、ずいっと顔を近づけられ、透琉はよろめいた。
頭二つ分も違う背丈とすらっとした手足。涼しげな目元に薄い唇は、童顔の透琉とは正反対だ。
甘ったるい語尾は、駅前で流れていた男性シンガーのハスキーな声に少し似ていて、蠱惑的な魅力がある。
いつも女子に囲まれて騒がれているのは、転校生が珍しいからという理由だけではなさそうだ。
本人は少し迷惑そうな顔をしているので、騒がしいのは好きではないのかと思っていたが、塾から駅に向かう際もひたすらしゃべり続けていたし、実際はかなり気さくな青年といった印象である。
「岡崎くんがガラスに触る前に止めてくれたおかげで無事です。先ほどはありがとうございました」
「良かった。てか、なんでずっと敬語? 同級生じゃん」
「あまり話したことがなかったので……。気に障ったのなら謝るよ、ごめんなさい……ごめんね?」
「おう。土岐はタメ口でもなんか丁寧だな。なあなあ、このあと時間ある?」
休校になったため、予定はなくなった。早く帰宅したところで、自室で勉強するだけだろう。
透琉は「うん」と素直に頷いた。
「良かった。俺、転校してきてからまだどこにも遊びに行ってなくてさ。どっかイイとこ紹介してほしいんだけど」
クラスでも引く手あまたな新多が、自分を誘っている――。
理解が追いつかない透琉は、眉間に皺を寄せた。
「僕が案内できるところなんて……。そういうのは、別の人に頼んだ方がいいと思う」
「土岐がいいんだよ! 前から話してみたいと思ってたんだ。このあと予定ないなら、いいだろ?」
「遊べる場所なんて本当に知らないんだって……。休みの日も図書館くらいしか行かないから」
「おー、図書館、いいじゃん。行こ行こ! 俺、どこでも楽しめるし、静かな場所も結構好きだから案内してよ。ここから歩き? バスとか電車?」
「……バス」
「はい、決定。しゅっぱーつ」
「そ、そっちじゃないよ!」
透琉は、自信たっぷりに見当違いなバス乗り場に向かう新多のカーディガンを掴む。
ハッとした時にはバスの中で、透琉は、新多の術中にはまり、まんまと自ら進んで道案内することになってしまった。
意外にもバス車内で話しかけられることはなく、新多は瞳をキラキラとさせながら、目的地に到着するまで静かに乗っていた。
最初はからかわれているだけかと思っていたが、スマートフォンでこれから行く図書館の公式サイトをチェックしていたので、どこでも楽しめるというのは、本当のようだ。
図書館についてしまったので、雑談可能なイートインスペースで、売店で買ったサンドイッチを食べながら時間を潰す。
「これ、面白いの……?」
「こうやって土岐と向かい合って飯食ってるだけで、わりと面白いけど?」
「それって僕の顔が面白いってこと?」
ショックを受けた透琉は、思わずサンドイッチを落としそうになる。
新多は、図書館に似つかわしくない声量で笑った。
「ちげぇって! 土岐の顔は、可愛い系だろ? クラスの女子は『高嶺の透琉きゅん、今日もチワワみたいできゃわい~』って騒いでたぜ」
「……それクラスの女子にも僕にも喧嘩売ってない?」
「褒めてんだよ。それに面白いってのは、細いわりに意外と食うなって思って。見てて面白いっつーか、気持ちいい的な? サンドイッチだけでも三人前くらいあんじゃん。土岐って、じつは大食い?」
丸テーブルにびっしりと並ぶサンドイッチを見る二人。
透琉は、眉を下げて照れ笑いを浮かべる。
「大食いってわけでもないけど、なぜかここ数ヶ月お腹がへって仕方ないんだ」
「んじゃぁ、成長期か……せ、成長……?」
親指と人差し指で隙間を作って目測する新多に、透琉は「ちょっと!」と憤る。
「ごめん、ごめん。いいじゃん。好きなもんはどんどん食べて、好きなこともどんどんしようぜ。自由な時間は学生の間だけって言うし」
「自由な時間……。そういえば、今日は久しぶりにスケジュールから逸脱した行動を取っているかもしれない。これが自由っていうのかな……」
「へぇ、真面目だな。スケジュールって、そんな毎日立てるもん?」
「そ、それは……」
テーブルの上に置いていたミネラルウォータ―のペットボトルが、キャップを閉める際にへこませてしまったのか、ベコっと嫌な音を立てた。
新多は、ペットボトルを手に取るとキャップを緩めて、黙り込んでしまった透琉に差し出した。
おずおずと手を伸ばした透琉は、空気が入り込んで元通りになったペットボトルを受け取る。
「無理に吐かせたいわけじゃねえから。ただ土岐のこと知りたいだけ。今んところ、サンドイッチが好きってことは知ってる。他には、何が好きで、何が苦手? 教えてよ、土岐のこと」
天使か悪魔か、甘い囁きに打ち勝てる人間は、果たしてどれくらいいるのだろうか。
丸テーブルを囲む椅子は四つあるが、すっと立ち上がった新多は、透琉の隣の席に移動して顔を覗き込んで来た。
「なぁ、それくらいいいだろ?」
「好きなもの……は、わからない。苦手なことは……美術。絵を描くのが下手みたい」
「苦手科目ね。へぇ、そう言われると土岐の絵見てみたいなぁ。というわけで、絵しりとりで勝負だ」
「絵しりとりって何?」
「言葉じゃなくて、絵を描いてしりとりすんだよ。ほい、これ紙。土岐からスタート」
サンドイッチを購入した際にもらったレシートを財布から取り出した新多は、目を細め、左頬だけ上げてにっと笑う。
不本意ながらも、透琉は、時間をかけて丁寧に犬を描いた。
完成じっと待っていた新多は、レシートを顔に近づけたり遠ざけたりしたあと、犬の隣に可愛らしいタヌキを描いた。
透琉は、次にキリンを描く。
「あっ、終わっちゃった」
「しりとり、弱いどころの話じゃねぇぞ⁉ てか、ちょ、ちょっと待って! ブタ、タヌキ、ブタで終わるわけなくね⁉」
「豚……? 豚じゃなくて犬とキリンなんだけど……」
「ひっ……犬とキリン………くっ、ぶふっふ……これは一周回って才能が爆発……」
フリースペースとはいえ、他にも利用客がいるため、新多は大声を出さないように涙を堪えて震える。
顔を真っ赤にした透琉は、レシートを取り上げると「本を借りに行くからもう終わり!」と告げて立ち上がった。
「待って待って! 上手いか下手かはわかんねぇけど、俺、透琉の絵好きだわ。だからレシートは返してもらう」
すっとレシートを引き抜かれてしまったが、透琉の頭の中はそれどころではない。
「と、透琉って……」
「あー、だめ? 俺のことも新多でいいから」
「ああ、あ、新多君……?」
「はーい、新多じゃなくて〝新多君〟ね。新鮮だわ」
机の上をさっと片付けた新多は、透琉の肩に腕を回す。
急速な距離の詰め方にドギマギしながら、両手と両足を同時に動かすと、新多が笑いを堪えている振動が伝わって来た。
「透琉は、本も好きなんじゃないの?」
「好き、なのかな……。勉強の邪魔をしないものは、許可されているから。本が好きかどうか比べられるほど、他の遊びを知らない。でも苦じゃないから、本は好きなのかもしれない」
「そっか。じゃあ、俺と一緒にこの街を開拓しようよ。色んなところに行ってみたら、好きなこと見つかるかも」
「一緒に、好きなことを見つける……?」
「そう。岡崎新多と土岐透琉で、一緒に」
未知の感情に振り回されるなんていつぶりだろうか。悩みの種である不快な動悸ではなく、期待に満ちた鼓動の乱れだ。
透琉は、襟元をきゅっと握ると、今日初めて微笑んだ。
15
あなたにおすすめの小説
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
【bl】砕かれた誇り
perari
BL
アルファの幼馴染と淫らに絡んだあと、彼は医者を呼んで、私の印を消させた。
「来月結婚するんだ。君に誤解はさせたくない。」
「あいつは嫉妬深い。泣かせるわけにはいかない。」
「君ももう年頃の残り物のオメガだろ? 俺の印をつけたまま、他のアルファとお見合いするなんてありえない。」
彼は冷たく、けれどどこか薄情な笑みを浮かべながら、一枚の小切手を私に投げ渡す。
「長い間、俺に従ってきたんだから、君を傷つけたりはしない。」
「結婚の日には招待状を送る。必ず来て、席につけよ。」
---
いくつかのコメントを拝見し、大変申し訳なく思っております。
私は現在日本語を勉強しており、この文章はAI作品ではありませんが、
一部に翻訳ソフトを使用しています。
もし読んでくださる中で日本語のおかしな点をご指摘いただけましたら、
本当にありがたく思います。
【完結済】あの日、王子の隣を去った俺は、いまもあなたを想っている
キノア9g
BL
かつて、誰よりも大切だった人と別れた――それが、すべての始まりだった。
今はただ、冒険者として任務をこなす日々。けれどある日、思いがけず「彼」と再び顔を合わせることになる。
魔法と剣が支配するリオセルト大陸。
平和を取り戻しつつあるこの世界で、心に火種を抱えたふたりが、交差する。
過去を捨てたはずの男と、捨てきれなかった男。
すれ違った時間の中に、まだ消えていない想いがある。
――これは、「終わったはずの恋」に、もう一度立ち向かう物語。
切なくも温かい、“再会”から始まるファンタジーBL。
全8話
お題『復縁/元恋人と3年後に再会/主人公は冒険者/身を引いた形』設定担当AI /c
【完結】社畜の俺が一途な犬系イケメン大学生に告白された話
日向汐
BL
「好きです」
「…手離せよ」
「いやだ、」
じっと見つめてくる眼力に気圧される。
ただでさえ16時間勤務の後なんだ。勘弁してくれ──。
・:* ✧.---------・:* ✧.---------˚✧₊.:・:
純真天然イケメン大学生(21)× 気怠げ社畜お兄さん(26)
閉店間際のスーパーでの出会いから始まる、
一途でほんわか甘いラブストーリー🥐☕️💕
・:* ✧.---------・:* ✧.---------˚✧₊.:・:
📚 **全5話/9月20日(土)完結!** ✨
短期でサクッと読める完結作です♡
ぜひぜひ
ゆるりとお楽しみください☻*
・───────────・
🧸更新のお知らせや、2人の“舞台裏”の小話🫧
❥❥❥ https://x.com/ushio_hinata_2?s=21
・───────────・
応援していただけると励みになります💪( ¨̮ 💪)
なにとぞ、よしなに♡
・───────────・
転生DKは、オーガさんのお気に入り~姉の婚約者に嫁ぐことになったんだが、こんなに溺愛されるとは聞いてない!~
トモモト ヨシユキ
BL
魔物の国との和議の証に結ばれた公爵家同士の婚約。だが、婚約することになった姉が拒んだため6男のシャル(俺)が代わりに婚約することになった。
突然、オーガ(鬼)の嫁になることがきまった俺は、ショックで前世を思い出す。
有名進学校に通うDKだった俺は、前世の知識と根性で自分の身を守るための剣と魔法の鍛練を始める。
約束の10年後。
俺は、人類最強の魔法剣士になっていた。
どこからでもかかってこいや!
と思っていたら、婚約者のオーガ公爵は、全くの塩対応で。
そんなある日、魔王国のバーティーで絡んできた魔物を俺は、こてんぱんにのしてやったんだが、それ以来、旦那様の様子が変?
急に花とか贈ってきたり、デートに誘われたり。
慣れない溺愛にこっちまで調子が狂うし!
このまま、俺は、絆されてしまうのか!?
カイタ、エブリスタにも掲載しています。
アプリで都合のいい男になろうとした結果、彼氏がバグりました
あと
BL
「目指せ!都合のいい男!」
穏やか完璧モテ男(理性で執着を押さえつけてる)×親しみやすい人たらし可愛い系イケメン
攻めの両親からの別れろと圧力をかけられた受け。関係は秘密なので、友達に相談もできない。悩んでいる中、どうしても別れたくないため、愛人として、「都合のいい男」になることを決意。人生相談アプリを手に入れ、努力することにする。しかし、攻めに約束を破ったと言われ……?
攻め:深海霧矢
受け:清水奏
前にアンケート取ったら、すれ違い・勘違いものが1位だったのでそれ系です。
ハピエンです。
ひよったら消します。
誤字脱字はサイレント修正します。
また、内容もサイレント修正する時もあります。
定期的にタグも整理します。
批判・中傷コメントはお控えください。
見つけ次第削除いたします。
自己判断で消しますので、悪しからず。
ジャスミン茶は、君のかおり
霧瀬 渓
BL
アルファとオメガにランクのあるオメガバース世界。
大学2年の高位アルファ高遠裕二は、新入生の三ツ橋鷹也を助けた。
裕二の部活後輩となった鷹也は、新歓の数日後、放火でアパートを焼け出されてしまう。
困った鷹也に、裕二が条件付きで同居を申し出てくれた。
その条件は、恋人のフリをして虫除けになることだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる