(ほぼ)1分で読める怖い話

鉄道運転手にインタビューしてみたら

　この話は、実際に鉄道運転手をしているYさんにインタビューをしたものを忠実に文章に書き起こしたものです。
　
　以後、会話形式。


私 : 今回はよろしくお願いします。


Yさん : よろしくお願いします。


私 : さて、早速インタビューを始めさせていただきます。Yさんは現役の鉄道運転手ということですが、人身事故に遭遇したことはありますか？


Yさん : うーん。今まで〇○年近く働いて三回あったね。

私 : なるほど。その時の状況を詳しく教えてくれませんか？


Yさん : そうだね...。まぁ、どの人身事故にも言えることなんだけど、俺ってさ特急電車を主に運転してたのよ。だから大体ぶつかった人って、バラバラになるわけ。だから処理に時間がかかるかかる。
事情聴取も時間取られるな。
俺はグロ耐性強い方なんだけど、やっぱり強烈。あれは。人間ってこんな粉々になるんだってかんじ。見るもんじゃないよ。俺は幸いマグロ拾いは今までしてないんだけましかな。


私 : 話を聞いているだけでも気分が悪くなりそうな状況ですね...。


Yさん : まあね（笑）。あと人とぶつかる時って、その人の表情がむっちゃ見えるんだよね。目が合うこともあるし、それが結構つらい。


私 : そうなんですね。後、何か裏事情みたいなのってありますか？


Yさん : 裏事情かぁ...。ああ、結構これ機密情報だから漏らさないで欲しいんだけど、結構車輪に巻き込まれて後から見つかるってケースもあるのね。もちろんちゃんと探しているけど。で、後で見つかったやつは、（ここからは小説に書き込めないです…）


私 : えっ！？これは衝撃的です...。


Yさん : ね、俺もこれはやばいなって思ったよ。後さぁ、俺、幽霊見たことあるんだよね。


私 : そうなんですか！詳しくお聞かせください！


Yさん : 一番最近の人身事故なんだけど、その時に引いたのが若い女性だったの。あの時は多分100キロくらいは出てたからかなりひどい有り様だった。
マグロが飛び散ってたんだよ。引いた時に。あれは本当にきつい。見たくない。


私 : 大変でしたね...。


Yさん : ありがとうね。で、その日は警察の事情聴取も終わってすぐに家に帰ったのね。もう帰った頃には21時過ぎで、風呂に入って飯も食う気失せるし、すぐに寝たわけ。目を瞑るとさぁ、あの飛び散る光景が浮かぶんだよね。
そしたら、中々寝付けなくて冷蔵庫に行って水飲もうとしたのね。したらいたんだよ。あの時の女が。


私 : 鳥肌が立ってきました...。


Yさん : 寝室のすぐそばのドアのところに何も言わず立ってたんだ。すっげー暗い顔してこっちを見てきてるの。俺マジで驚いて、「何してんだ！！」って叫んだのよ。そしたら、女がサァーーーって消えていったんだ。これ信じてもらえないかもしれないけどガチだから。
いやー。しばらく忘れられなかったね。あのことは。


私 : すごい経験をされているんですね...。Yさんは霊感はあるんですか？


Yさん : 多分無いと思うよ。あのことは以外に霊を見たことはないもん。


私 : なるほど。ちなみに人身事故が原因で辞められてしまった運転手の方っているんですか？


Yさん : うん。結構多い。俺みたいなやつは珍しいんじゃないかな。俺と同期のやつも一人辞めちゃったし。


私 : クレームなどの心無い言葉を浴びせられたことはありますか？


Yさん : 多分あったんだろうけど俺は、あまりにもショックすぎて聞こえてないと思うな（笑）


私 : そうですか。本日はインタビュー本当にありがとうございました。


Yさん : いえいえ、こちらこそ。


私 : お仕事頑張ってください！


Yさん : ありがとう。頑張るよ。




こちらの事情により、話を端折っているところがあります。Yさんから削除のお願いがされたらすぐに、この話を非公開にします。