(ほぼ)1分で読める怖い話

写真をとったら写っちゃった

　新居の入居祝いで僕達は友人の家に居た。

　「しかし、こんな所住めるなんて相当金持ってんな」
「いやー、実はさ、ここ家賃がクソ安かったんだよね」
「事故物件じゃね」
「おいおい、縁起でもないこと言うなよ」

　僕は今すぐにでも帰りたい気持ちになった。

　そして、もう1人の霊感持ちの友人はこの話を聞いて、
「ああ、やっぱり」
とだけ言った。

　それが一番怖い。

　だが、なんやかんやで楽しく話せて、最後に友人が新居に引っ越したことを親に伝えたいということで、写真撮影を頼まれた。
 　
　パシャ

　その日はそのまま解散した。

　しかし、数日後、写真ホルダーを整理していると、あの友人の写真があった。

　何の気なしに開くと、違和感に気づいた。

　友人の後ろのクローゼットの隙間に何かがある。

　僕は拡大した。

　それは目だった。
　恐ろしい程に白目が多い目。

　即霊感持ちの友人に連絡した。


　しばらくした頃、友人が引っ越したと連絡があった。

　理由は聞かなかったが、恐らく、何かが起きたのだろう。