77 / 92
口笛がきこえる
しおりを挟む
中学校の頃、僕はサッカーのクラブチームに通っていた。
学校がある日は夜に練習があり、帰りはだいたい21時半をすぎる。
その日は寒く、練習へ向かうのに自転車に乗るのだが、とてもじゃないが耐えきれない寒さだったので行くのを躊躇ってしまった。
結局練習は普通に行ったのだが、帰りに題名の出来事が起こった。
途中まではチームメイトと帰っていた。
僕の家はチームの中で二番目くらいに遠かった。
一人二人とどんどん別れていき、最後には1人で帰ることになる。
ようやく家まで五分ほどと言う時、携帯の着信音が鳴った。
走行中だったので無視をしていたのだが、あまりにもずっとなり続けているため自転車を止めてスマホを確認した。
だが、不思議なことにスマホには何も通知が来ていなかった。
不気味に思いながらも自転車に跨り再び漕ごうとした時、後ろから“口笛”が聞こえた。
距離にしては恐らく十五メートルくらいだったと思う。
気になった僕は後ろを向こうとした。
しかし、とても嫌な予感がし僕は後ろをむく寸前で前に向き直した。
自転車を漕ぐペースを段々とあげていく。
しかし、後ろからは依然として口笛が聞こえてくる。
僕はこの時あることに気づいた。
確かに口笛で軍歌を奏でていた。
何の軍歌かは忘れてしまったが、歴史の授業で聞き覚えがあった。
絶対に追いつかれてはならない。
そう思った僕はかなりのスピードで自転車を走らせていた。
しかし、口笛は聞こえてくる。
段々と近づいてくるような気さえした。
その時、運悪く木の枝にギアが絡まり危やく転びそうになった。
ふと後ろを見てしまった。
時代ハズレの軍服に片腕と片足がないボロボロの軍人がそこにいた。
そこからは無我夢中で自転車を漕いだ。
家の近くのスーパーに逃げ込んで、しばらく辺りを警戒していたがもう口笛が聞こえることはなかった。
それからは口笛を聞く度にあのことを思い出してしまう。
夜、外にいる時に口笛が聞こえたら大体の場合、悪いことが起きる。
これが僕の結論。
学校がある日は夜に練習があり、帰りはだいたい21時半をすぎる。
その日は寒く、練習へ向かうのに自転車に乗るのだが、とてもじゃないが耐えきれない寒さだったので行くのを躊躇ってしまった。
結局練習は普通に行ったのだが、帰りに題名の出来事が起こった。
途中まではチームメイトと帰っていた。
僕の家はチームの中で二番目くらいに遠かった。
一人二人とどんどん別れていき、最後には1人で帰ることになる。
ようやく家まで五分ほどと言う時、携帯の着信音が鳴った。
走行中だったので無視をしていたのだが、あまりにもずっとなり続けているため自転車を止めてスマホを確認した。
だが、不思議なことにスマホには何も通知が来ていなかった。
不気味に思いながらも自転車に跨り再び漕ごうとした時、後ろから“口笛”が聞こえた。
距離にしては恐らく十五メートルくらいだったと思う。
気になった僕は後ろを向こうとした。
しかし、とても嫌な予感がし僕は後ろをむく寸前で前に向き直した。
自転車を漕ぐペースを段々とあげていく。
しかし、後ろからは依然として口笛が聞こえてくる。
僕はこの時あることに気づいた。
確かに口笛で軍歌を奏でていた。
何の軍歌かは忘れてしまったが、歴史の授業で聞き覚えがあった。
絶対に追いつかれてはならない。
そう思った僕はかなりのスピードで自転車を走らせていた。
しかし、口笛は聞こえてくる。
段々と近づいてくるような気さえした。
その時、運悪く木の枝にギアが絡まり危やく転びそうになった。
ふと後ろを見てしまった。
時代ハズレの軍服に片腕と片足がないボロボロの軍人がそこにいた。
そこからは無我夢中で自転車を漕いだ。
家の近くのスーパーに逃げ込んで、しばらく辺りを警戒していたがもう口笛が聞こえることはなかった。
それからは口笛を聞く度にあのことを思い出してしまう。
夜、外にいる時に口笛が聞こえたら大体の場合、悪いことが起きる。
これが僕の結論。
0
あなたにおすすめの小説
意味が分かると怖い話(解説付き)
彦彦炎
ホラー
一見普通のよくある話ですが、矛盾に気づけばゾッとするはずです
読みながら話に潜む違和感を探してみてください
最後に解説も載せていますので、是非読んでみてください
実話も混ざっております
洒落にならない怖い話【短編集】
鍵谷端哉
ホラー
その「ゾワッ」は、あなたのすぐ隣にある。
意味が分かると凍りつく話から、理不尽に追い詰められる怪異まで。
隙間時間に読める短編ながら、読後の静寂が怖くなる。 洒落にならない実話風・創作ホラー短編集。
百物語 厄災
嵐山ノキ
ホラー
怪談の百物語です。一話一話は長くありませんのでお好きなときにお読みください。渾身の仕掛けも盛り込んでおり、最後まで読むと驚くべき何かが提示されます。
小説家になろう、エブリスタにも投稿しています。
それなりに怖い話。
只野誠
ホラー
これは創作です。
実際に起きた出来事はございません。創作です。事実ではございません。創作です創作です創作です。
本当に、実際に起きた話ではございません。
なので、安心して読むことができます。
オムニバス形式なので、どの章から読んでも問題ありません。
不定期に章を追加していきます。
2026/2/22:『まどのそと』の章を追加。2026/3/1の朝頃より公開開始予定。
2026/2/21:『おとどけもの』の章を追加。2026/2/28の朝頃より公開開始予定。
2026/2/20:『くりかえし』の章を追加。2026/2/27の朝頃より公開開始予定。
2026/2/19:『おとしもの』の章を追加。2026/2/26の朝頃より公開開始予定。
2026/2/18:『ひざ』の章を追加。2026/2/25の朝頃より公開開始予定。
2026/2/17:『うしろまえ』の章を追加。2026/2/24の朝頃より公開開始予定。
2026/2/16:『おちば』の章を追加。2026/2/23の朝頃より公開開始予定。
※こちらの作品は、小説家になろう、カクヨム、アルファポリスで同時に掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる