11 / 37
②
しおりを挟む
『真紘、躊躇ってる暇なんて無いわよ。ほら、あたし本気だから』
────ふふふふふ。
あはははははは。
琴線に触れるような嫌な笑い声。
亜依は、俺を睨み付けたまま、手探りで鞄の中からナイフを取り出すと、狂ったように笑いながら、手首を深く縦に切り裂いた。
『止めろおっっ!! 』
自分の叫び声が、意識する場所とは別の所から、雑音のように響く。
何が何だか解らない。
何処でどう間違えた?
何故?
俺と結芽なんだろう────。
──────
───────────
──────────────────
気を失ったまま眠る結芽を見て、このままでは駄目だと言う事を痛感する。
なにが可笑しくて、何が狂っているのか、狂気と正気狭間とは何処なのか。
俺は亜依を見てて解らなくなった。
そして俺も、今、どちら側にいるのだろうか。
孕んだ狂気で結芽を抱いて、彼女を跳ばしたと同時に正気に返る。
こんな事、許され無いのは解っている。
もう、潮時なんだ。
いい加減、彼女を手放す覚悟をしなければ……。
ただの義兄に、否、赤の他人にならなければ……。
結芽の未来に、俺の存在は ────── 。
邪魔になるだけなんだ。
ただ、先の未来は、俺に楽な道を選ばせてはくれなかった。
どうして未来は俺に彼女の隣に立つ事を強いるのか。
叶わぬ想いを抱えて、赦されぬ罪を抱えて、彼女と共に生きるのは辛すぎる。
──── 辛いんだよ。
────ふふふふふ。
あはははははは。
琴線に触れるような嫌な笑い声。
亜依は、俺を睨み付けたまま、手探りで鞄の中からナイフを取り出すと、狂ったように笑いながら、手首を深く縦に切り裂いた。
『止めろおっっ!! 』
自分の叫び声が、意識する場所とは別の所から、雑音のように響く。
何が何だか解らない。
何処でどう間違えた?
何故?
俺と結芽なんだろう────。
──────
───────────
──────────────────
気を失ったまま眠る結芽を見て、このままでは駄目だと言う事を痛感する。
なにが可笑しくて、何が狂っているのか、狂気と正気狭間とは何処なのか。
俺は亜依を見てて解らなくなった。
そして俺も、今、どちら側にいるのだろうか。
孕んだ狂気で結芽を抱いて、彼女を跳ばしたと同時に正気に返る。
こんな事、許され無いのは解っている。
もう、潮時なんだ。
いい加減、彼女を手放す覚悟をしなければ……。
ただの義兄に、否、赤の他人にならなければ……。
結芽の未来に、俺の存在は ────── 。
邪魔になるだけなんだ。
ただ、先の未来は、俺に楽な道を選ばせてはくれなかった。
どうして未来は俺に彼女の隣に立つ事を強いるのか。
叶わぬ想いを抱えて、赦されぬ罪を抱えて、彼女と共に生きるのは辛すぎる。
──── 辛いんだよ。
0
あなたにおすすめの小説
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
田舎の幼馴染に囲い込まれた
兎角
恋愛
25.10/21 殴り書きの続き更新
都会に飛び出した田舎娘が渋々帰郷した田舎のムチムチ幼馴染に囲い込まれてズブズブになる予定 ※殴り書きなので改行などない状態です…そのうち直します。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる