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「もっと感じて…………結芽 」
腰に手を当てられ、指先で軽く顎を上げられる。
必要以上に身体を引っ付ける事はしない。
社交ダンスですら、もっと密着する筈だと言うのに。
なのに
『mahiro』は、私に近付かなかった。
けれど
彼の、魅せる瞳には、情欲に煙る深緑の色。
決して、いやらしく見える訳では無いのに、視姦されてるように感じるのは、何故?
「その顔………。イイ顔だよ……。その顔は、俺に溺れてるの? それとも此処に掛かった宝石? 」
顎から指が離れて、つつっと首元を移動する。
胸元まで降りて来た指は、ペンダントをすくい上げた。
其処で、私は、我に返った。
「えっ、あっ………… 」
「ん、良し。『良い絵』が取れたと思うよ」
『カーット!! 』ぼんやりした頭の何処かで、監督の声が響いていた。
ぼーっとして、甘い甘~い真紘さんに翻弄されちゃった私は、続けて聞いた真紘さんの言葉をスルーしてしまいそうになった。
至極真面目な声音と、甘~い彼のマスク。
この意味に、気付けば良かったなぁ、私。
今更、悔やんでも後の祭りでした…………。
「ね、結芽」
カットが掛かった途端、真紘さんの醸し出す雰囲気が一変した。
表情は、私にしか解らない。
私、何か彼を怒らせる様な事した?
「キスマーク、無くなってるんだけど………… 」
「えっ……? …………ええっ?! だって、撮影だよ! ? こっ、こんなエッチぃドレスなんだよ!!見えるじゃない!! 」
私は、思わず叫んでました。
それも大きな声で。
「付け直すから…………。それと、結芽のエロ顔に、欲情しちゃったから、今から、俺の満足行くまで相手して貰うよ…………ねぇ、結芽…」
「はいぃぃぃ?? 此処でですかっ?! 此処は、人がいますっ!! 」
フェロモン撒き散らした、真紘さんが『mahiro』のまま、嫣然と笑う。
確かに、ベッドも、ソファも有りますけどぉぉ、、
「あぁ…………。確かに……此処でも良いな………… 。人に見られてスルのも悪く無い………… 」
うそお…………。
私は、真紘さんの言葉に、ただ、ただ、固まっておりました。
「なんてね、此処でスル訳が無いでしょ。馬鹿だね、結芽は。隣にある建物は何かな? ん? 言ってみな? 」
「うっ………。 あっ……。インペリアルホテルです………… 」
『開いた口が塞がらない』まさしくそんな状況の結芽に『mahiro』がそっと耳元で囁いた。
「部屋、取ってあるから………… 」
腰に手を当てられ、指先で軽く顎を上げられる。
必要以上に身体を引っ付ける事はしない。
社交ダンスですら、もっと密着する筈だと言うのに。
なのに
『mahiro』は、私に近付かなかった。
けれど
彼の、魅せる瞳には、情欲に煙る深緑の色。
決して、いやらしく見える訳では無いのに、視姦されてるように感じるのは、何故?
「その顔………。イイ顔だよ……。その顔は、俺に溺れてるの? それとも此処に掛かった宝石? 」
顎から指が離れて、つつっと首元を移動する。
胸元まで降りて来た指は、ペンダントをすくい上げた。
其処で、私は、我に返った。
「えっ、あっ………… 」
「ん、良し。『良い絵』が取れたと思うよ」
『カーット!! 』ぼんやりした頭の何処かで、監督の声が響いていた。
ぼーっとして、甘い甘~い真紘さんに翻弄されちゃった私は、続けて聞いた真紘さんの言葉をスルーしてしまいそうになった。
至極真面目な声音と、甘~い彼のマスク。
この意味に、気付けば良かったなぁ、私。
今更、悔やんでも後の祭りでした…………。
「ね、結芽」
カットが掛かった途端、真紘さんの醸し出す雰囲気が一変した。
表情は、私にしか解らない。
私、何か彼を怒らせる様な事した?
「キスマーク、無くなってるんだけど………… 」
「えっ……? …………ええっ?! だって、撮影だよ! ? こっ、こんなエッチぃドレスなんだよ!!見えるじゃない!! 」
私は、思わず叫んでました。
それも大きな声で。
「付け直すから…………。それと、結芽のエロ顔に、欲情しちゃったから、今から、俺の満足行くまで相手して貰うよ…………ねぇ、結芽…」
「はいぃぃぃ?? 此処でですかっ?! 此処は、人がいますっ!! 」
フェロモン撒き散らした、真紘さんが『mahiro』のまま、嫣然と笑う。
確かに、ベッドも、ソファも有りますけどぉぉ、、
「あぁ…………。確かに……此処でも良いな………… 。人に見られてスルのも悪く無い………… 」
うそお…………。
私は、真紘さんの言葉に、ただ、ただ、固まっておりました。
「なんてね、此処でスル訳が無いでしょ。馬鹿だね、結芽は。隣にある建物は何かな? ん? 言ってみな? 」
「うっ………。 あっ……。インペリアルホテルです………… 」
『開いた口が塞がらない』まさしくそんな状況の結芽に『mahiro』がそっと耳元で囁いた。
「部屋、取ってあるから………… 」
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