【完結】青碧の魔術師~黄衣の王と黄金の姫君~

黄色いひよこ

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魔術師ふたり

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彼等は元々、遥か大古に外宇宙の彼方から飛来し、地球に君臨していた、旧支配者と呼ばれるおぞましい支配者生物だった。

そんな彼等も、元々其処にあった旧神と言う敵対する者達に追いやられ、流浪し、漸く見つけた新天地がこの大地だった。

新天地で何事も無くすごしていた彼らの元に、旧神達がやって来たのだ。

それがこの突破劇だったと、言う訳なのだが…… 。



旧支配者の中で、最強にして最悪と言われている3柱の内の2柱がこの場所ほしにいた。

それが、クトゥルフとハストゥール(ハスター)2人の兄弟だった。




と、まぁ付箋貼りはこの辺で止めにして、話を戻しましょうか。
    













「わざわざこっちに入り込んで来たのは、ナイアラートテップ。這い寄る混沌だよ…… 」


シュリの、(この場合ハスターと呼ぶべきか?)眉が微妙に上がったような気がしたが、気のせいだったのだろうか。


「また、面倒な男が来ましたね。やはり、貴方には一度この世から消滅して頂きたい所です」


と、まぁこんな風に怖い事をさらりと言ってのける所は、シュリもハスターもさして変わらない思考の持ち主と言える。

まぁその実、シュリもハスターも同一魂で有るのだから、考え方が一致しても何ら可笑しくは無い。

んですよね~。


「ほんとお前って、私の事嫌ってるよね。一々言う事にトゲが有るんですけど」

「わざわざ突き刺さるように言ったんですよ。当たり前でしょう。レン」


コレを打てば鳴るとでも言いましょうか。

本人達は否定するでしょうが、『ケンカする程仲が良い』と、言いたい。


口元だけに僅かに笑みをたたえ、ハスターはレンと呼んだ男の頬を両手で挟んだまま、ムニッと押し潰し(ピノ子のあっちょんぶりけだね。う~ん、どれだけの人がこの言葉を理解出来るのでしょうか?)その後、ミニョ~ン、と、引き伸ばした。


「い、いひゃい、ひゃ、ひゃひゃ、スター何すんだっ、」


あ、途中でマトモに話せるようになった。

勿論、ハスターが、手を離したせいなのだが。

レンの猛、抗議に。ハスターはしれっと言い切った。


「殺し合いに成らないだけ、マシだと思ってるんですけどね。この程度で許して貰えるのですから良かったと思って下さいね」


勿論、貴方にも手伝って頂きますよ。

と、釘を刺すのも忘れないハスターであった。


「解ってま~す。頑張りま~す」


間延びした声で返事をするレンに、ハスターは肩をすくめた。

レン=ザイラス=キサラギ。

日本名を、如月 漣と言う。


この男、何処までも掴めない男だった。


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