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憧れの学園へようこそ。
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貧乏貴族の末端の末端、私、クリスティア・ローズは、聖マティア女学園に入学するために夜も寝ずに、勉強していた。私の入学当初はやつれにやつれ、決して御嬢様然としたこの聖マティア女学園にふさわしくなかったかもしれない。けれど、私は、念願だった、学校に合格したのだ。
でも、今思い返せば、浮かれていたのだと思い、ため息をついた。
4月8日聖マティア女学園の入学式に、私は躍りながら、校門を抜けて、大きな講堂に入った。私が見る人たちは、誰も彼も、気品で上品があり、美しいバラの女学園生活に花を添えていた。なんと、エレガントでしょう。
私は、あまりにも見とれていて、前からくる女学生に気づかなかった。
「痛っ~」
私は、尻餅をついてしまった。けれども、ぶつかった女学生は、私に一瞥しただけで気にもとめずに、足早に去っていった。
「何よ。もう。私の前方不注意だけど。一声あっていいじゃない」
私が足をばたつかせて、憤慨していると、後ろから声をかけてきた女学生がいた。
「あの、大丈夫でしょうか?」
私は振り返り、その天使のようなご尊顔を拝見した。その女学生は、私が今まで見た女性のなかで、一番、綺麗な顔立ちと、気品あふれるオーラを持っていた。
「はい、大丈夫ですわ。ありがとうございます」
「でも、スカートが、汚れてしまったでしょう。こちらに、いらしてください。」
私の心を癒してくれた天使様につれられて、私たちは講堂の外に出る。彼女は、体を屈め、砂ぼこりをはらってくれる。私は子供扱いされたような気もしたが、彼女の好意に甘えて、されるがままだった。
「これで大丈夫ですね。せっかくの新入生なんですから、お召し物が汚れてしまっては、晴れ晴れとしません」
「ありがとうございます。こんなことをさせてしまって、申し訳ありません」
「いいんですよ。私は。あの申し訳ありませんが、今、何時でしょうか」
「10時だと思いますが....」
「あら大変。わたくし、用がありますので、さようなら」
「ちょっと待って...」
私が言い終わりを待たないうちに、彼女は急に思いだしたことがあり、行ってしまった。私は、素敵な人と出会ったのであった。
10時30分に聖マティア女学園の入学式がはじまった。クロレアリア学長の新入生歓迎のお言葉と生徒会会長スティ様の式辞が終わり、いよいよ、私たち新入生代表の挨拶になった。
「新入生代表のミリネア・サティーさん。壇上に御上がりください」
今まで、厳粛に進んでいた入学式がざわめいた。
みんなが口々に、あの「サティー家の御嬢様だわ」と。
私自身も、貧乏貴族の末端でありながらも、そのご高名は知っていたし。そして何よりも、先ほど、私を助けてくれたのも彼女であったから。
「あたたかな春のなか、聖マティア女学園の入学式を迎えられてとても、感謝いたします。わたくし、共々、新入生は聖マティア女学園の女学生になれるように、勉強や部活、文化祭にとり組んでいきたいと考えております。・・・」
途中までは、聞き取れていた。しかし、他の女学生の聖マティア女学園らしからない声援が轟き、聞こえないほどであった。一方、私は彼女にすぐに会えたのがとても嬉しく、それもあのサティー家の御嬢様ということで、ぜひお近づきになりたいと思ってやまなかったのであった。
でも、今思い返せば、浮かれていたのだと思い、ため息をついた。
4月8日聖マティア女学園の入学式に、私は躍りながら、校門を抜けて、大きな講堂に入った。私が見る人たちは、誰も彼も、気品で上品があり、美しいバラの女学園生活に花を添えていた。なんと、エレガントでしょう。
私は、あまりにも見とれていて、前からくる女学生に気づかなかった。
「痛っ~」
私は、尻餅をついてしまった。けれども、ぶつかった女学生は、私に一瞥しただけで気にもとめずに、足早に去っていった。
「何よ。もう。私の前方不注意だけど。一声あっていいじゃない」
私が足をばたつかせて、憤慨していると、後ろから声をかけてきた女学生がいた。
「あの、大丈夫でしょうか?」
私は振り返り、その天使のようなご尊顔を拝見した。その女学生は、私が今まで見た女性のなかで、一番、綺麗な顔立ちと、気品あふれるオーラを持っていた。
「はい、大丈夫ですわ。ありがとうございます」
「でも、スカートが、汚れてしまったでしょう。こちらに、いらしてください。」
私の心を癒してくれた天使様につれられて、私たちは講堂の外に出る。彼女は、体を屈め、砂ぼこりをはらってくれる。私は子供扱いされたような気もしたが、彼女の好意に甘えて、されるがままだった。
「これで大丈夫ですね。せっかくの新入生なんですから、お召し物が汚れてしまっては、晴れ晴れとしません」
「ありがとうございます。こんなことをさせてしまって、申し訳ありません」
「いいんですよ。私は。あの申し訳ありませんが、今、何時でしょうか」
「10時だと思いますが....」
「あら大変。わたくし、用がありますので、さようなら」
「ちょっと待って...」
私が言い終わりを待たないうちに、彼女は急に思いだしたことがあり、行ってしまった。私は、素敵な人と出会ったのであった。
10時30分に聖マティア女学園の入学式がはじまった。クロレアリア学長の新入生歓迎のお言葉と生徒会会長スティ様の式辞が終わり、いよいよ、私たち新入生代表の挨拶になった。
「新入生代表のミリネア・サティーさん。壇上に御上がりください」
今まで、厳粛に進んでいた入学式がざわめいた。
みんなが口々に、あの「サティー家の御嬢様だわ」と。
私自身も、貧乏貴族の末端でありながらも、そのご高名は知っていたし。そして何よりも、先ほど、私を助けてくれたのも彼女であったから。
「あたたかな春のなか、聖マティア女学園の入学式を迎えられてとても、感謝いたします。わたくし、共々、新入生は聖マティア女学園の女学生になれるように、勉強や部活、文化祭にとり組んでいきたいと考えております。・・・」
途中までは、聞き取れていた。しかし、他の女学生の聖マティア女学園らしからない声援が轟き、聞こえないほどであった。一方、私は彼女にすぐに会えたのがとても嬉しく、それもあのサティー家の御嬢様ということで、ぜひお近づきになりたいと思ってやまなかったのであった。
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