悪女で悪魔

９

柔らかなベッドの上には美しい男が寝息をたてている。
彼は2学年首席。名は忘れた。正義感が強く聖女にいつもひっついていた。彼から匂う香りは酔いそうなほど甘い。首席なだけあり魔法の質が良いのだろう。彼の匂いを嗅ぐだけで喉が渇いてくる。

起こさぬように布団を捲れば逞しい体を覆う黒いシルクのパジャマが現れる。
寝ていても分かる背の高さと体付きの良さ。肌けた襟からは太い首と喉仏、袖からは大きく骨張った手が覗く。

ゆっくり首席の上に跨る。首席は少し身を捩り悩ましい吐息を漏らした。
私の体からフェロモンが出ているのを感じる。その匂いに当てられたのか、首席の体が少しずつ熱くなり足の間のモノが徐々に固くなり始めていた。

無意識に自分の秘所を首席のモノにぐりぐりと押し当てていることに気がつき、自分のはしたなさに恥ずかしくなった。
しかし、押しつける腰は止められなかった。

「⋯⋯んっ」

自分の声とは思えぬほど甘い声が喉から漏れた。下着が濡れてきているのを感じ、首席のモノの硬度があがっているのも感じた。

首席は与えられる刺激に眉を顰めながらも息が荒くなってきており、溢れ出る香りも先程より強く甘くなってきた。

首席の素肌に触れたくなりシルクのパジャマの下に手を入れた。熱ほてった滑らかな肌に触れる。筋肉の凹凸をなぞると首席の口から熱い吐息が漏れた。

パジャマを開くと絵画のように美しく引き締まった上肢が現れた。少し汗ばむ肌を滑り撫で胸の突起に触れる。ピクリと腰を揺らした首席の反応を見た私は〝気持ち良い〟と感じているのだと分かった。
それからは首席の反応を見ながら爪で引っ掻き、摘み、押し潰し気持ち良いと感じる部分を探した。
他の人のモノは知らないが首席のはかなり長くしかも太いだろう。それが先程よりも大きくなり私の秘所を刺激した。
欲棒の雁首が私の花芯を刺激した途端背筋に電気が走った。

「んぁっっあっ⋯⋯」

頭が白くなり体が痙攣をした。感じたことのない感覚に、感じたことのない快感に取り込まれそうになった。息が上がり秘口からこぽり、と何かが溢れ出してきた。

この快感を覚えてしまった私は理性が擦り切れ無くなるのを感じた。