18 / 69
16
しおりを挟む
ゆらゆら揺れる。甘いムスクのような香りに包まれている。体は疼き微かに感じる振動で腰が重くなる。目を開けようとするが重く開くことができない。
今すぐにこの匂いのもとに抱きつき魔力を補給したいと本能が疼く。しかし体が言うことをきかない。今は匂いだけでもとムスクの香りが強まる部分を探し胸に吸い込む。甘美な香りが体を巡りさらに下半身に熱が溜まる。
──お願い。目を覚させて。魔力の補給がしたいの。
必死に手を伸ばす。香りのもとにあと少しで手が届く。そんな時だった。
「っはぁっはぁっはぁっ」
目が開く。真っ白な天井が広がり布団の中に入っているのが分かる。見渡せば白いカーテンと薬液の香り。ここは、保健室だろうか。
最後の記憶を辿る。登校後あまりの体の疼きに耐えきれず誰かを殺してしまう前に空き教室に滑り込んだ。下半身が熱くじっとりと濡れ頬を掠める風にすら快感を覚えていた。身体の中の本能が男の精液を取り込めと頭に響きなんとか理性で押さえ込もうともがき、そして気を失った。
その後は夢で何かを追い求め手を伸ばしていた気がする。
意識が戻れば嗅覚も戻る。今だにそこらじゅうから香る甘い匂いに頭がくらくらとしてくる。
ふと匂いを辿るとすぐ隣、極上とまではいかずともいい香りがする。音をたてぬようベッドから出てカーテンを開く。
そこには見知らぬ男子学生が寝ていた。サボっているのか気持ちよさそうに寝ている。
──食べちゃうの?ここで?ここは学校よ?
──でも、今食べないと体の疼きが止まらない。
──誰かに見られちゃうかも。
──今は他の香りはしないし、授業中だ。保健教師は今はいない。戻ってきたら音でわかる。すぐに終わらせればバレない。
ゆっくり男子生徒に近づき布団を捲る。空腹でかなりのフェロモンが出ているのだろう。それはすでに勃ち上がっており甘い香りが鼻をくすぐる。男はほんのり頬を赤く染め身動ぎをする。
ゆっくりベッドに乗り上げる。ギシッとスプリングが鳴るが男は起きる気配がない。周囲に集中しつつゆっくりスラックスを寛げ膝あたりまで下げる。黒いパンツの下でピクピクと震える男のモノはまるで私を誘うかのように少しずつ大きさを増していった。
ゆっくりパンツを下げれば甘い香りを纏った逸物が現れる。主席よりは小振りだが、昨日の2人よりは立派なモノが赤黒く充血している。先からは透明な液が垂れておりゆっくり口をつけ舐める。飴玉のような甘さのそれは私の口付けに反応し腹部により近付くように硬くなる。
舌を出し裏側をゆっくり舐め上げゆっくり口腔内に沈めていく。男は腰をゆるゆると揺らし刺激を与えてほしそうに息が上がっていく。
わざと先だけを舐め上げ音を出しながら吸い付けばビクビクと体を揺らし「もっともっと」と私の口腔内に進み入れようと必死に腰を動かし始めた。
胸が締め付けられるかのような感覚に陥り、まるで可愛らしい子を苛めているような、そんな考えが浮かんだ。わざと男が欲している刺激を与えぬようチロチロと舐めれば顔が上気し息がさらに上がっていく。
「ふっはっんぐっ」
唇を食い縛り声を出さないようにしている姿を見ると私の腰がゆらゆらと揺れ始める。はしたないと分かってはいるのにこの男を陥落させたいと頭に考えがよぎる。
ゆっくり根元まで口を進めていく。鼻に掠める茂みの香り。汗と男の体臭だろうか、甘い香りが混ざり合い私の下半身をじんわり濡らす。すこし吸い付けば口腔内のモノがピクピク動く。
「んぁっ」
思わず出た男の声が私をさらに熱くさせた。
──可愛い。もっと、もっと声を出して。
ゆっくりと顔を上下させる。ぐちゅぐちゅといやらしい音が鳴り始める。甘さで唾液が分泌され動きが早くなっていく。喉奥まで咥えると男の腰が大きく揺れることに気がついた私はわざと手前で止めたり奥まで入れたりと男の反応を見ながら攻め方を変えた。
「ふっんぁっえっ!?ちょっ!?まっっぐぅっっ」
刺激が強すぎたのか男が目を覚ました。目が覚めたらこんな状況だったなんて困惑するはずなのに欲に忠実なのか腰はさっきより大きく揺れ始めた。あまり強く意識に残れば催眠が効かない可能性も考えられるためそろそろイかせなければ。
さっきより大きく速く動かしていく。積極的に喉奥まで咥えれば男はあられも無い声をあげシーツに縋り付くかのように捕まり始める。
──あなたの精液をちょうだい?
こんなはしたないことを言うようになってしまった自分をどこか冷静に見つつ、少しずつ大きくなるモノを吸い上げる。びゅくびゅくと精液が口腔内に出され甘い味が広がる。
一滴も残さないようゆっくり吸い上げる。ビクビクと小さく痙攣する男を見下ろし優越感に浸る。
「ごめんなさいね。ありがとう。美味しかったわ」
掌で顔を隠し息を落ち着かせようと深呼吸をする男。指の間から私を見つめるその瞳には燃えるような熱と軽蔑が浮き出ていた。
催眠をかければだんだん瞼が下がっていく。完全に眠り寝息が聞こえてきたら制服と布団を整えその場を離れた。
魔力量は1割いかないくらいかしら。
やはり主席の精液は極上な魔力から生成されるものであるため特別性なのだろう。今回も日常魔法を使えばすぐになくなってしまう魔力しか補給ができなかった。
「毎日彼くらいの男4、5人は忙しいわね⋯⋯」
制服を整えるため窓を見た。そこに映る私の瞳は日に日に赤黒く変化しているように見えた。まるで魔に近づいていくかのように。
「気味悪い」
自分にそう冷たく吐き捨て、教室に向かい歩き始める。脳裏に浮かんだ青を消すかのように少し足を早めながら。
今すぐにこの匂いのもとに抱きつき魔力を補給したいと本能が疼く。しかし体が言うことをきかない。今は匂いだけでもとムスクの香りが強まる部分を探し胸に吸い込む。甘美な香りが体を巡りさらに下半身に熱が溜まる。
──お願い。目を覚させて。魔力の補給がしたいの。
必死に手を伸ばす。香りのもとにあと少しで手が届く。そんな時だった。
「っはぁっはぁっはぁっ」
目が開く。真っ白な天井が広がり布団の中に入っているのが分かる。見渡せば白いカーテンと薬液の香り。ここは、保健室だろうか。
最後の記憶を辿る。登校後あまりの体の疼きに耐えきれず誰かを殺してしまう前に空き教室に滑り込んだ。下半身が熱くじっとりと濡れ頬を掠める風にすら快感を覚えていた。身体の中の本能が男の精液を取り込めと頭に響きなんとか理性で押さえ込もうともがき、そして気を失った。
その後は夢で何かを追い求め手を伸ばしていた気がする。
意識が戻れば嗅覚も戻る。今だにそこらじゅうから香る甘い匂いに頭がくらくらとしてくる。
ふと匂いを辿るとすぐ隣、極上とまではいかずともいい香りがする。音をたてぬようベッドから出てカーテンを開く。
そこには見知らぬ男子学生が寝ていた。サボっているのか気持ちよさそうに寝ている。
──食べちゃうの?ここで?ここは学校よ?
──でも、今食べないと体の疼きが止まらない。
──誰かに見られちゃうかも。
──今は他の香りはしないし、授業中だ。保健教師は今はいない。戻ってきたら音でわかる。すぐに終わらせればバレない。
ゆっくり男子生徒に近づき布団を捲る。空腹でかなりのフェロモンが出ているのだろう。それはすでに勃ち上がっており甘い香りが鼻をくすぐる。男はほんのり頬を赤く染め身動ぎをする。
ゆっくりベッドに乗り上げる。ギシッとスプリングが鳴るが男は起きる気配がない。周囲に集中しつつゆっくりスラックスを寛げ膝あたりまで下げる。黒いパンツの下でピクピクと震える男のモノはまるで私を誘うかのように少しずつ大きさを増していった。
ゆっくりパンツを下げれば甘い香りを纏った逸物が現れる。主席よりは小振りだが、昨日の2人よりは立派なモノが赤黒く充血している。先からは透明な液が垂れておりゆっくり口をつけ舐める。飴玉のような甘さのそれは私の口付けに反応し腹部により近付くように硬くなる。
舌を出し裏側をゆっくり舐め上げゆっくり口腔内に沈めていく。男は腰をゆるゆると揺らし刺激を与えてほしそうに息が上がっていく。
わざと先だけを舐め上げ音を出しながら吸い付けばビクビクと体を揺らし「もっともっと」と私の口腔内に進み入れようと必死に腰を動かし始めた。
胸が締め付けられるかのような感覚に陥り、まるで可愛らしい子を苛めているような、そんな考えが浮かんだ。わざと男が欲している刺激を与えぬようチロチロと舐めれば顔が上気し息がさらに上がっていく。
「ふっはっんぐっ」
唇を食い縛り声を出さないようにしている姿を見ると私の腰がゆらゆらと揺れ始める。はしたないと分かってはいるのにこの男を陥落させたいと頭に考えがよぎる。
ゆっくり根元まで口を進めていく。鼻に掠める茂みの香り。汗と男の体臭だろうか、甘い香りが混ざり合い私の下半身をじんわり濡らす。すこし吸い付けば口腔内のモノがピクピク動く。
「んぁっ」
思わず出た男の声が私をさらに熱くさせた。
──可愛い。もっと、もっと声を出して。
ゆっくりと顔を上下させる。ぐちゅぐちゅといやらしい音が鳴り始める。甘さで唾液が分泌され動きが早くなっていく。喉奥まで咥えると男の腰が大きく揺れることに気がついた私はわざと手前で止めたり奥まで入れたりと男の反応を見ながら攻め方を変えた。
「ふっんぁっえっ!?ちょっ!?まっっぐぅっっ」
刺激が強すぎたのか男が目を覚ました。目が覚めたらこんな状況だったなんて困惑するはずなのに欲に忠実なのか腰はさっきより大きく揺れ始めた。あまり強く意識に残れば催眠が効かない可能性も考えられるためそろそろイかせなければ。
さっきより大きく速く動かしていく。積極的に喉奥まで咥えれば男はあられも無い声をあげシーツに縋り付くかのように捕まり始める。
──あなたの精液をちょうだい?
こんなはしたないことを言うようになってしまった自分をどこか冷静に見つつ、少しずつ大きくなるモノを吸い上げる。びゅくびゅくと精液が口腔内に出され甘い味が広がる。
一滴も残さないようゆっくり吸い上げる。ビクビクと小さく痙攣する男を見下ろし優越感に浸る。
「ごめんなさいね。ありがとう。美味しかったわ」
掌で顔を隠し息を落ち着かせようと深呼吸をする男。指の間から私を見つめるその瞳には燃えるような熱と軽蔑が浮き出ていた。
催眠をかければだんだん瞼が下がっていく。完全に眠り寝息が聞こえてきたら制服と布団を整えその場を離れた。
魔力量は1割いかないくらいかしら。
やはり主席の精液は極上な魔力から生成されるものであるため特別性なのだろう。今回も日常魔法を使えばすぐになくなってしまう魔力しか補給ができなかった。
「毎日彼くらいの男4、5人は忙しいわね⋯⋯」
制服を整えるため窓を見た。そこに映る私の瞳は日に日に赤黒く変化しているように見えた。まるで魔に近づいていくかのように。
「気味悪い」
自分にそう冷たく吐き捨て、教室に向かい歩き始める。脳裏に浮かんだ青を消すかのように少し足を早めながら。
36
あなたにおすすめの小説
【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)
かのん
恋愛
気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。
わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・
これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。
あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ!
本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。
完結しておりますので、安心してお読みください。
黒瀬部長は部下を溺愛したい
桐生桜
恋愛
イケメン上司の黒瀬部長は営業部のエース。
人にも自分にも厳しくちょっぴり怖い……けど!
好きな人にはとことん尽くして甘やかしたい、愛でたい……の溺愛体質。
部下である白石莉央はその溺愛を一心に受け、とことん愛される。
スパダリ鬼上司×新人OLのイチャラブストーリーを一話ショートに。
なんか、異世界行ったら愛重めの溺愛してくる奴らに囲われた
いに。
恋愛
"佐久良 麗"
これが私の名前。
名前の"麗"(れい)は綺麗に真っ直ぐ育ちますようになんて思いでつけられた、、、らしい。
両親は他界
好きなものも特にない
将来の夢なんてない
好きな人なんてもっといない
本当になにも持っていない。
0(れい)な人間。
これを見越してつけたの?なんてそんなことは言わないがそれ程になにもない人生。
そんな人生だったはずだ。
「ここ、、どこ?」
瞬きをしただけ、ただそれだけで世界が変わってしまった。
_______________....
「レイ、何をしている早くいくぞ」
「れーいちゃん!僕が抱っこしてあげよっか?」
「いや、れいちゃんは俺と手を繋ぐんだもんねー?」
「、、茶番か。あ、おいそこの段差気をつけろ」
えっと……?
なんか気づいたら周り囲まれてるんですけどなにが起こったんだろう?
※ただ主人公が愛でられる物語です
※シリアスたまにあり
※周りめちゃ愛重い溺愛ルート確です
※ど素人作品です、温かい目で見てください
どうぞよろしくお願いします。
人狼な幼妻は夫が変態で困り果てている
井中かわず
恋愛
古い魔法契約によって強制的に結ばれたマリアとシュヤンの14歳年の離れた夫婦。それでも、シュヤンはマリアを愛していた。
それはもう深く愛していた。
変質的、偏執的、なんとも形容しがたいほどの狂気の愛情を注ぐシュヤン。異常さを感じながらも、なんだかんだでシュヤンが好きなマリア。
これもひとつの夫婦愛の形…なのかもしれない。
全3章、1日1章更新、完結済
※特に物語と言う物語はありません
※オチもありません
※ただひたすら時系列に沿って変態したりイチャイチャしたりする話が続きます。
※主人公の1人(夫)が気持ち悪いです。
花嫁召喚 〜異世界で始まる一妻多夫の婚活記〜
文月・F・アキオ
恋愛
婚活に行き詰まっていた桜井美琴(23)は、ある日突然異世界へ召喚される。そこは女性が複数の夫を迎える“一妻多夫制”の国。
花嫁として召喚された美琴は、生きるために結婚しなければならなかった。
堅実な兵士、まとめ上手な書記官、温和な医師、おしゃべりな商人、寡黙な狩人、心優しい吟遊詩人、几帳面な官僚――多彩な男性たちとの出会いが、美琴の未来を大きく動かしていく。
帰れない現実と新たな絆の狭間で、彼女が選ぶ道とは?
異世界婚活ファンタジー、開幕。
【R18】純粋無垢なプリンセスは、婚礼した冷徹と噂される美麗国王に三日三晩の初夜で蕩かされるほど溺愛される
奏音 美都
恋愛
数々の困難を乗り越えて、ようやく誓約の儀を交わしたグレートブルタン国のプリンセスであるルチアとシュタート王国、国王のクロード。
けれど、それぞれの執務に追われ、誓約の儀から二ヶ月経っても夫婦の時間を過ごせずにいた。
そんなある日、ルチアの元にクロードから別邸への招待状が届けられる。そこで三日三晩の甘い蕩かされるような初夜を過ごしながら、クロードの過去を知ることになる。
2人の出会いを描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスを野盗から助け出したのは、冷徹と噂される美麗国王でした」https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/443443630
2人の誓約の儀を描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスは、冷徹と噂される美麗国王と誓約の儀を結ぶ」
https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/183445041
黒の神官と夜のお世話役
苺野 あん
恋愛
辺境の神殿で雑用係として慎ましく暮らしていたアンジェリアは、王都からやって来る上級神官の夜のお世話役に任命されてしまう。それも黒の神官という異名を持ち、様々な悪い噂に包まれた恐ろしい相手だ。ところが実際に現れたのは、アンジェリアの想像とは違っていて……。※完結しました
転生先は男女比50:1の世界!?
4036(シクミロ)
恋愛
男女比50:1の世界に転生した少女。
「まさか、男女比がおかしな世界とは・・・」
デブで自己中心的な女性が多い世界で、ひとり異質な少女は・・
どうなる!?学園生活!!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる