悪女で悪魔

黒澤尚輝

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夜中、皆が寝静まる時間帯。私はひたすら快楽を貪り男のモノを受け入れ喘いでいた。ぎこちなかった動きは段々とスムーズに私のイイ所を付き始める。私の反応を見ながら動きを変え着実と高みへ攻めるそんな動きへと変化していった。
経験のないウブな男をここまで官能的な男へ変化させたことに嬉しく思い男の背に腕を回し与えられる快楽を享受した。

混じった血には抗うことなどできず私は着実とセックス中毒になっていく。もっと、もっとと強請り男はそれに応える。この時間が続いて欲しい、私を求めて欲しい、私だけを。そんなないものねだりを考えるほどにのめり込んでいく。

私の名を愛おしげに呼ぶ男に心が揺さぶられる。まるで愛されているかのような行為に心が満たされる。しかし突然冷水を浴びるように思考がクリアになる。頭に響く声はあの女の声。

『愛されている?馬鹿じゃないの?これはあなたの魔法、フェロモンの力でしかない。ただの幻想。本当に愛されているのは私。あなたは愛されてなんかない。ただの性欲の捌け口、それだけよ』

ガンガンと痛む頭に響く声に胸までも痛む。分かっている。これが紛いものであることくらい私が1番。急激に冷静になった頭で目の前の男に催眠をかける。倒れ込む男は穏やかな寝息を立て眠りについた。まだ硬度の残るそれを簡単に扱き落ち着かせ洗浄の魔法をかけ自宅へと戻った。

自分のベッドへ潜り込み目を瞑る。3人の男が私を求め行為に及ぶ。しかし次の瞬間には汚物を見るような目で見下しあの女の元へ行き愛を囁いている。
ただ性液を求めた行為のはずなのに。そこに愛情などいらないはずなのに。痛む胸はなんなのだろうか。自らの身体を抱きしめ眠りについた。夢など見ないよう願って。

────────

感じたことのない違和感に目を覚ませば俺はあられも無い姿で寝転びその上にクソ女がいた。それ以上に驚いたのはおれのモノが女のナカに挿入る、所謂セ、セックスをしていた。
未経験なのにクソ女に初めてを奪われた絶望以上に気持ちいいが勝っている事実に頭が困惑した。

ひたすらに快感が続く行為に気がつけば女を押し倒し自ら腰を振る始末。冷静な俺が何をやっているんだと怒っているのに腰は止まらない。
女の高い声は嫌いなはずなのに嬌声がやけに心地いい。初めてはニーナと、なんて夢物語を思い浮かべ年頃に行為について調べていたのが嘘のように目の前の女に欲情していた。

もっともっとと強請る姿が愛おしくそれに応えたいそう感じていた。心と頭が切り離されているような感覚に陥る。やめたいのにやめたくない。気持ち悪いのに気持ちいい。

ニーナ以外の女なんてうるさくて気持ち悪くて嫌いなのに。目の前の女なんて特に。性格は悪いしニーナをいじめるし可愛げなんか何一つ感じたことなどなかったはずなのに。
俺はその女の名を呼び確かに愛おしく思ってしまった。

柔らかい肌も香るいい匂いも締め付けるナカも全てが新感覚でドラッグのようにのめり込んだ。
上手く動き方が分からないなりに女の反応を見てイイ所を探した。上壁に擦るように挿入し奥を少し押し付ける、ゆっくりめに抜く、強く腰を掴むとナカがきゅう収縮する。ひたすら女の反応を見て学んだ。

動き方が分かり始めたらひたすら女をヨガらせるるために腰を動かした。恍惚とした顔で俺を見つめる姿に嬉しくなりひたすらキスを交わす。
ナカに出す危険なんか重々承知の上で奥へ奥へと吐精する。塗り込むように腰を動かせば可愛く鳴くユナイデルに気持ちが昂った。

──もっと気持ち良くさせたい。

気がつくとそんな想いで行為をしていた。教えて欲しい何が好きかどんなことが気持ちいいのかもっと俺で気持ちよくなってほしい。深くキスをしてこの想いが伝わればいい、そんなことを思った。

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