悪女で悪魔

黒澤尚輝

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2人の男、しかも極上の性液を持つ男と行為をしてしまえばのめり込むのは早かった。
夜になるとすでに身体が疼きあの快感を求めていた。しかし自分で慰めようにも奥が切なく物足りない。気がつけば家からこっそりと抜け出しとある家の前に来ていた。
首席の家のように大きく豪華なこの家から香るのはイチゴのような匂い。音を立てないようこっそりとその家の一室へ潜り込んだ。

大きなベッドで眠るのはあどけない表情の男、1年の天才少年だった。童顔な男はすやすやと寝息をたて気持ちよさそうに眠りについている。生唾を飲み込み手早くフェロモンを放出し準備を済ませた。上気した頬と荒い息遣い、固く主張するモノ。全てが私を興奮させる。

そっと男に乗り上げズボンを下ろせば首席や2番目よりやや小振りだが他の男たちと比べれば大きいモノが飛び出る。すでに先が濡れ月光によりてらてらと光っていた。
指先でつついてみればぴくぴくと反応しまた少し大きくなる。白い肌は陶器のようなのにそこは赤黒く怒張しておりそのギャップにじんわりと足の間が湿った。

他の男でもいいはずなのにあの極上の性液を体内で受け止めた激流のような快感が忘れられずにこの男の元へとやって来てしまった。それにあの女から気に入られている男と行為に及ぶことへの優越感に浸るためでもあった。

先走りをゆっくり塗り広げていく。手を輪のようにし上下に擦り上げていけば男の息はさらに上がり腰がゆらゆらと揺れ始めた。以前空き教室でのこと。私の口淫に嫌悪しているのに快感に負け陥落していったこの少年の姿を思い出しムクムクと湧き上がるのは加虐的思考。

目を覚ました時暴力的な快感に飲まれ、しかし目の前の女は嫌いな奴。そんな相反した考えを持ち反抗しながらも行為に従順になっていく男を見たくなった。

勃ち上がるそれに手を添え自分の秘所と擦り合わせる。すでに濡れているそこはゆっくりと埋まっていく怒張を難なく飲み込んだ。小振りに思えたが確かな存在感に、私のイイ所に的確に当たるそれに思考は溶け始めた。男の薄く白い腹に手を置きゆっくり上へ腰を上げる。ぬちゃ、といやらしい音を立て現れる剛直。私の愛液が付着してらてらと光っている。
再度腰をゆっくり落とし飲み込んでいく。そのまま腰を上下させスピードを上げていく。

「あっあっんぅっ」

ぱちゅぱちゅと鳴る乾いた音と水音。上下の動きを前後にしてみたり回転させてみたり。自分のイイ動きを探し変化させていく。

「⋯⋯んぅ、ぇ、んぁっっ、な、んだ!?」

漸く目覚めた少年は私の顔を見て驚き行為を認識し少しモノが大きくなった。だんだん理解ができるようになった男は案の定私を下から睨む。しかしその目はとろんとしており快楽に飲まれている。

「ぅあっや、めろっ」
「あっ、きもちぃ?んっ」

抵抗する様子のない男は私の太腿に手を添えているだけ。挙句腰が少しずつ揺れ始めている。お互いの動きが合わさり深く挿入される。

「あぁぅっっ」
「く、そっ」

男の苦しそうで気持ちよさそうな表情により昂っていく。腰の動きも早くなり声も大きくなっていく。

「ぃっくっっ」
「お、れもっっ」

ナカへの熱とともに絶頂へ昇り詰めた。びくびくと身体を震わせ快感を逃す。男も一度果て顔を覆い息を整えている。やはりナカへの吐精は最上級に気持ちが良くもう戻ることができなくなっていた。
また硬さを取り戻していく男のモノに再度腰を動かしていく。何度達しても物足りない。ナカが切なく苦しい。もっと、もっと、もっとと欲望が叫ぶ。

「やめっ、お、いっっ」
「はぁっんぅっもっと、もっとぉっ」
「く、そっっ」

腰の動きはより激しくなっていく。男が掴む手も強くなり下から突き上げる動きに変わる。頭の中が快感でいっぱいになる。再度達した後からは男が私を押し倒した。まだ慣れないたどたどしい腰の動きに焦らされる。しかしさすが天才と言われる男、私の反応を見て腰の動きが変わり良いところを突き始める。

「あっあっきもち、いぃっっ」

顔が近づき口付けを交わす。舌と舌を擦り合わせる。男の動きはやはりぎこちない。慣れていない男を開発するこの感覚に別の快感が宿る。
手を繋ぎばちゅばちゅと水音を響かせ2人で高みへ昇る。男のモノが少し大きくなる。吐精の期待でナカが締まる。

「ユ、ナイデルっっ」
「なかっなかに、ほしっ」

最奥を穿つモノ。1番深いところへ感じる熱。ドクドクと脈打つモノを感じ男の存在を感じる。あの女でなく私に吐精した男に優越感が湧いた。ゾクゾク背筋を這い上がる快感に浸る。ゆっくり私を見つめる男。その目には獣が宿る。声もなく顔が近づき口が合わさる。
下唇を喰み口をそっと開けば男の舌が潜り込む。握られた手は離れることなく静かな部屋には甘い香りと水音が響いていた。
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