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第1章 Experimental Body
#5 鏡の少女
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少女の明るい声はするのだが、その声の主は部屋にはおらず、壁に掛けられている大鏡が何故か輝きを放ち始める。
そして、その鏡からゆっくりと小さな手が現れ____
「やっとついたー!ただいま!」
声の主であろう少女と、その少女と手を繋いでいる少女が大鏡から現れたのであった。
コツンという2人分の小さな足音が部屋に響き、周りの少年少女達は驚くどころか、それが何時もの光景なのか口々に彼女達に "おかえり" と返していたのであった。
先程の明るい声の主であり、薄黄色の花柄のワンピースを着ている少女の名前は、実験番号008。
コードネームはミロワール。
そして、彼女と共に鏡から出てきた少女___赤と白を基調としたケープと、同じ赤の長袖のワンピースを着ている少女の名前は、実験番号003。
コードネームはジェンヌ。
2人は今回、共同で任務を行う命令を受けており、そしてその任務を遂行したのか戻ってきたのであろう。
その証拠に、ジェンヌのワンピースの上に身に付けている真っ白のエプロンは赤く染まっていた。
『………うるせ…』
ミロワールの声が耳に響いてうるさいのか、ユウは小さく呟く。けれど、彼女は気にせずヴォルペに駆け寄ると彼の尻尾に抱きついたのであった。
「ふっかふかー!私ヴォルペのしっぽすき!」
『…ふふ、ありがとう。でもいきなりはびっくりするからね。』「はーい!」
彼はいきなり尻尾に抱きつかれ少し驚くのだが、怒ったりはせず優しく忠告をする。だが、ミロワールは聞いているのかいないのか尻尾に顔を埋めながら返事を返す。
それが何時もの事なのか、ヴォルペは口元に笑みを浮かべたまま息を吐くと、彼女の頭をそっと撫でるのであった。
「おかえりにゃさいにゃあ。今回は意外におそかったにゃ、どうしたのにゃ?」
『……迷った。』「えへへ!いっぱい鏡あったから迷っちゃった!」
ブランカはジェンヌの方を振り向き首を傾げ、聞かれたジェンヌは少し間があった後そう答える。
どうやらジェンヌは話すのがあまり得意ではないらしく、そう簡潔に述べると鏡の近くに座り込み、ミロワールは尻尾を堪能しながら彼女の言葉に続ける。
「ミロワールちゃんの能力、凄いけど大変そうだもんね…」
その様子を眺めながら、アリスは控えめな笑みを浮かべながらそう呟いた。
彼女達実験体はそれぞれ違う能力を持っており、ミロワールの能力は、"鏡の中を通る能力"。
鏡であれば___否、手鏡の様にあまりに小さい鏡以外であれば、どんな鏡でも通る事が出来、移動が可能なのだ。
そして、ミロワールと手を繋いだ者は共に鏡の中を通る事が出来る。
この能力はかなり強い方だと思うが___逆に言えば、彼女はそれしか持っていないのだ。
暗殺や戦闘はまだ苦手な方で、故に彼女の任務はほとんどが共同であり、番号も008なのである。
「あと誰がいないのー?」
彼女は尻尾を抱きしめながら首を傾げ、まだこの部屋に集まっていないのが誰か尋ねる。
『えーと、ライアとイザベラ。あと……』『アイ…』
それにドゥンケルハイトは答えていたのだが___やはり妹の事が大切らしく、ユウは妹の名前をすぐに答え、ドゥンケルハイトは困った様に笑みを零す。
「ほんと、最初と比べると増えたにゃあ…まっ、最初に完成品になるのはこの私なんだけどにゃ!」
『お前には無理だろ……』「にゃにおう!?」
「ま、まあまあ…落ち着いて…?」
ブランカは段々と人が集まり賑やかになっていく室内を眺め、その場に寝転びながら明るい声で言葉を紡ぐ。
その言葉からは、彼女はかなり前からこの実験体として生きているという事が分かり、ブランカの言葉にユウは先程の様に否定し彼女は飛び起きる。
それを先程同様にアリスは宥めていたのだが、不意に扉の開く音が聞こえ扉の方を振り向いた。
そして、その鏡からゆっくりと小さな手が現れ____
「やっとついたー!ただいま!」
声の主であろう少女と、その少女と手を繋いでいる少女が大鏡から現れたのであった。
コツンという2人分の小さな足音が部屋に響き、周りの少年少女達は驚くどころか、それが何時もの光景なのか口々に彼女達に "おかえり" と返していたのであった。
先程の明るい声の主であり、薄黄色の花柄のワンピースを着ている少女の名前は、実験番号008。
コードネームはミロワール。
そして、彼女と共に鏡から出てきた少女___赤と白を基調としたケープと、同じ赤の長袖のワンピースを着ている少女の名前は、実験番号003。
コードネームはジェンヌ。
2人は今回、共同で任務を行う命令を受けており、そしてその任務を遂行したのか戻ってきたのであろう。
その証拠に、ジェンヌのワンピースの上に身に付けている真っ白のエプロンは赤く染まっていた。
『………うるせ…』
ミロワールの声が耳に響いてうるさいのか、ユウは小さく呟く。けれど、彼女は気にせずヴォルペに駆け寄ると彼の尻尾に抱きついたのであった。
「ふっかふかー!私ヴォルペのしっぽすき!」
『…ふふ、ありがとう。でもいきなりはびっくりするからね。』「はーい!」
彼はいきなり尻尾に抱きつかれ少し驚くのだが、怒ったりはせず優しく忠告をする。だが、ミロワールは聞いているのかいないのか尻尾に顔を埋めながら返事を返す。
それが何時もの事なのか、ヴォルペは口元に笑みを浮かべたまま息を吐くと、彼女の頭をそっと撫でるのであった。
「おかえりにゃさいにゃあ。今回は意外におそかったにゃ、どうしたのにゃ?」
『……迷った。』「えへへ!いっぱい鏡あったから迷っちゃった!」
ブランカはジェンヌの方を振り向き首を傾げ、聞かれたジェンヌは少し間があった後そう答える。
どうやらジェンヌは話すのがあまり得意ではないらしく、そう簡潔に述べると鏡の近くに座り込み、ミロワールは尻尾を堪能しながら彼女の言葉に続ける。
「ミロワールちゃんの能力、凄いけど大変そうだもんね…」
その様子を眺めながら、アリスは控えめな笑みを浮かべながらそう呟いた。
彼女達実験体はそれぞれ違う能力を持っており、ミロワールの能力は、"鏡の中を通る能力"。
鏡であれば___否、手鏡の様にあまりに小さい鏡以外であれば、どんな鏡でも通る事が出来、移動が可能なのだ。
そして、ミロワールと手を繋いだ者は共に鏡の中を通る事が出来る。
この能力はかなり強い方だと思うが___逆に言えば、彼女はそれしか持っていないのだ。
暗殺や戦闘はまだ苦手な方で、故に彼女の任務はほとんどが共同であり、番号も008なのである。
「あと誰がいないのー?」
彼女は尻尾を抱きしめながら首を傾げ、まだこの部屋に集まっていないのが誰か尋ねる。
『えーと、ライアとイザベラ。あと……』『アイ…』
それにドゥンケルハイトは答えていたのだが___やはり妹の事が大切らしく、ユウは妹の名前をすぐに答え、ドゥンケルハイトは困った様に笑みを零す。
「ほんと、最初と比べると増えたにゃあ…まっ、最初に完成品になるのはこの私なんだけどにゃ!」
『お前には無理だろ……』「にゃにおう!?」
「ま、まあまあ…落ち着いて…?」
ブランカは段々と人が集まり賑やかになっていく室内を眺め、その場に寝転びながら明るい声で言葉を紡ぐ。
その言葉からは、彼女はかなり前からこの実験体として生きているという事が分かり、ブランカの言葉にユウは先程の様に否定し彼女は飛び起きる。
それを先程同様にアリスは宥めていたのだが、不意に扉の開く音が聞こえ扉の方を振り向いた。
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