46 / 50
4章 Contract and a twin
#39 向かいあわせ
しおりを挟む
____次に彼女が手を開くと、その小さな手の中にはリリアのドレスと同じ青色の長い紐があり、手は鋏で傷つけられたかの様な傷が無数に付いていた。
「ん……!これでおそろいね…!」『……そうだな。でも、あんまりそれは使わないでくれないか…?』
手の傷は血が滲み始め痛いはずなのに、ルリアはお揃いが嬉しいのかにこやかに笑っていて。
リリアは手の内にある紐を受け取ると、傷だらけになったルリアの手をそっと包み込みそう述べる。だけど、その声は何処か悲しげで、ルリアはその事に気付くと了承の証に小さく頷くのであった。
『…………どうだ?』「うん…!似合ってるわ…!」
リリアはルリアから受け取った紐を頭の右側につけ____形は歪で、今にも外れてしまいそうなリボンを結ぶと尋ね、ルリアは笑みを浮かべ満足そうに頷く。
だが、はしゃぎすぎて疲れてしまったのかルリアは小さく欠伸をするのだった。
『まだ朝だもんな…寝るか?』「うん…リリィもねよ……?」
『あぁ、私も少し眠くなってきたからな…』
リリアの返答を聞き、ルリアは彼女の手を引き天蓋ベットへと連れていく。そして、二人はベットで互いの顔が見えるように向かい合わせに寝転ぶと、クスクスと笑みを零しながら目蓋を綴じる。
そんな2人は固く手を握りあっていて、もう二度と__それこそ夢であっても離れたくないのか、2人は手を握る力を僅かに強くしながら夢の世界に堕ちていくのだった____
長い長い昼が終わり、日が沈み切り月が現れる夜。
ルリアの世話係であり___彼女の友達となったカミーユは、何時ものように支度をする。
寝間着から淡い水色のメイド服に着替え、ぼさぼさとなった髪を手ぐしで梳かす。
そしてその髪の1部をサイドテールにし、淡い桃色の紐を使って器用に結び、紐をリボンの形にする。
そして部屋にある鏡の前で自分の姿を確認し、「よしっ」と小さく頷くのであった。
『____起きてるかー?』「は、はいっ…!起きてます!」
しばらく鏡の前で自分の姿を見ていたのだが、扉を数度叩く音__そしてジェシカの声が聞こえれば、彼女は慌てて返事をし、扉を開けるのであった。
『おはよ。さ、行こっか』「おはようございます…!」
何時ものように扉の前には、ルリアの食事を手に持ったジェシカがおり、2人は挨拶を交わすとルリアのいる家へと向かう。
そして、ルリアのいる家の扉を開け、何時ものようにルリアを起こそうとしたのだが______
「___え、ル、ルリア様がふたり……?」
ベッドに向かいあわせで眠る2人__ルリアそっくりの少女が2人で眠っている事に気付き、カミーユは目を見開き、混乱しきった声でそうつぶやくのであった。
「ん……!これでおそろいね…!」『……そうだな。でも、あんまりそれは使わないでくれないか…?』
手の傷は血が滲み始め痛いはずなのに、ルリアはお揃いが嬉しいのかにこやかに笑っていて。
リリアは手の内にある紐を受け取ると、傷だらけになったルリアの手をそっと包み込みそう述べる。だけど、その声は何処か悲しげで、ルリアはその事に気付くと了承の証に小さく頷くのであった。
『…………どうだ?』「うん…!似合ってるわ…!」
リリアはルリアから受け取った紐を頭の右側につけ____形は歪で、今にも外れてしまいそうなリボンを結ぶと尋ね、ルリアは笑みを浮かべ満足そうに頷く。
だが、はしゃぎすぎて疲れてしまったのかルリアは小さく欠伸をするのだった。
『まだ朝だもんな…寝るか?』「うん…リリィもねよ……?」
『あぁ、私も少し眠くなってきたからな…』
リリアの返答を聞き、ルリアは彼女の手を引き天蓋ベットへと連れていく。そして、二人はベットで互いの顔が見えるように向かい合わせに寝転ぶと、クスクスと笑みを零しながら目蓋を綴じる。
そんな2人は固く手を握りあっていて、もう二度と__それこそ夢であっても離れたくないのか、2人は手を握る力を僅かに強くしながら夢の世界に堕ちていくのだった____
長い長い昼が終わり、日が沈み切り月が現れる夜。
ルリアの世話係であり___彼女の友達となったカミーユは、何時ものように支度をする。
寝間着から淡い水色のメイド服に着替え、ぼさぼさとなった髪を手ぐしで梳かす。
そしてその髪の1部をサイドテールにし、淡い桃色の紐を使って器用に結び、紐をリボンの形にする。
そして部屋にある鏡の前で自分の姿を確認し、「よしっ」と小さく頷くのであった。
『____起きてるかー?』「は、はいっ…!起きてます!」
しばらく鏡の前で自分の姿を見ていたのだが、扉を数度叩く音__そしてジェシカの声が聞こえれば、彼女は慌てて返事をし、扉を開けるのであった。
『おはよ。さ、行こっか』「おはようございます…!」
何時ものように扉の前には、ルリアの食事を手に持ったジェシカがおり、2人は挨拶を交わすとルリアのいる家へと向かう。
そして、ルリアのいる家の扉を開け、何時ものようにルリアを起こそうとしたのだが______
「___え、ル、ルリア様がふたり……?」
ベッドに向かいあわせで眠る2人__ルリアそっくりの少女が2人で眠っている事に気付き、カミーユは目を見開き、混乱しきった声でそうつぶやくのであった。
0
あなたにおすすめの小説
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
婚約破棄? 私、この国の守護神ですが。
國樹田 樹
恋愛
王宮の舞踏会場にて婚約破棄を宣言された公爵令嬢・メリザンド=デラクロワ。
声高に断罪を叫ぶ王太子を前に、彼女は余裕の笑みを湛えていた。
愚かな男―――否、愚かな人間に、女神は鉄槌を下す。
古の盟約に縛られた一人の『女性』を巡る、悲恋と未来のお話。
よくある感じのざまぁ物語です。
ふんわり設定。ゆるーくお読みください。
【完】あの、……どなたでしょうか?
桐生桜月姫
恋愛
「キャサリン・ルーラー
爵位を傘に取る卑しい女め、今この時を以て貴様との婚約を破棄する。」
見た目だけは、麗しの王太子殿下から出た言葉に、婚約破棄を突きつけられた美しい女性は………
「あの、……どなたのことでしょうか?」
まさかの意味不明発言!!
今ここに幕開ける、波瀾万丈の間違い婚約破棄ラブコメ!!
結末やいかに!!
*******************
執筆終了済みです。
#密売じゃありません!ミツバイギフトで最高に美味しい果物作ったら、領主令息が夫になった件について
国府知里
ファンタジー
「がんばっても報われなかったあなたに」“スローライフ成り上がりファンタジー”
人生に疲れ果てた北村めぐみは、目覚めると異世界の農村で少女グレイスとして転生していた。この世界では6歳で神から“ギフト”を授かるという。グレイスが得た謎の力「ミツバイ」は、果物を蜜のように甘くするという奇跡の力だった!村を、領地を、やがて王国までも変えていく果樹栽培の物語がいま始まる――。美味しさが未来を育てる、異世界農業×スローライフ・ファンタジー!
本物の夫は愛人に夢中なので、影武者とだけ愛し合います
こじまき
恋愛
幼い頃から許嫁だった王太子ヴァレリアンと結婚した公爵令嬢ディアーヌ。しかしヴァレリアンは身分の低い男爵令嬢に夢中で、初夜をすっぽかしてしまう。代わりに寝室にいたのは、彼そっくりの影武者…生まれたときに存在を消された双子の弟ルイだった。
※「小説家になろう」にも投稿しています
ダンジョンを拾ったので、スキル〈ホームセンター〉で好き勝手リフォームします
ランド犬
ファンタジー
異世界に転移した佐々木悠人は、召喚でも勇者でもなかった。ただ迷い込んだ先で見つけたのは、王都を望む郊外にひっそりと口を開けるダンジョン。足を踏み入れた瞬間、発動したスキルは
――〈ホームセンター〉
壁を張り替え、部屋を増やし、畑や牧場、カフェまで作れる不可思議な力だった。
気ままに始めたリフォームは、もふもふなネコミミ獣人の少女との出会いをきっかけに、思わぬ変化を呼び始める。
拡張され続けるダンジョンの先で、悠人が作り上げる“住める迷宮”とは――?
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる