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52 解決編2
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「あっずるいっすよ西山センパイ! せめておれが卒業するまでにしてください!」
「勝手なことを言うなっつーの」
笑う真岡の顔は明るく、楽しげだ。
「で、真岡の実家が土御門だから……どうなんだ?」
西山が本題に戻す。答えたのは梓玥だ。
「土御門の傍流が、水落鬼の移送に関わっていた」
「……あー……」
「なるほど……」
「あ、じゃあ一回話を持ち帰ったのは、そのことを家でなんかするためだったのか?」
「なんかって……おまえな……」
苦笑するが、真岡の表情は暗くはない。肩を竦めると、軽い口調で返してくれた。
「まあ、なんかしたんだよ。それで傍流、つまり分家の分家の分家くらいの家の陰陽師が、頼まれて逆らえなくてやったってわかった」
「頼まれたって、誰に?」
「傍流といっても陰陽師家だろ? 獣人じゃないだろうって思うなら、もう神族しかないじゃん」
西山の言葉に、「その通り」と真岡は頷く。
「けど、口止めされてるのか禁言術なのか、どの神族の誰とはどうしても言わなくてさ……」
真岡は心の底から残念そうだが、ランク上の相手の術は解けないのだから仕方がない。
(無理に言わせようとすると口が裂けるとか、副作用が起こるっていうし、そこはどうしようもないよな……)
けれど手がかりが途切れたと考えるにはまだ早い。
「だが、神族が陰陽師に命じてことを為した、という事実は重要なポイントとなる。以前皆が調べてくれた証言なども踏まえれば、神族がこの件に絡んでいるのは間違いない」
梓玥が言うと、西山は腕を組んだ。
「と言っても、神族も色んな神族がいるし、対象が広いのは変わらないんじゃ?」
「そうでもない。かなり範囲を狭められた」
「えっ、ホントですか」
前のめりになる嶋田はきらきらした目で梓玥を見ている。
(……子犬みたいだな……)
そう思うと、ジップアップパーカーの紐はリードになるだろうか。こんな時に和んでしまった。
「というのも、結果から考えてみれば……という形になる。……一旦水落鬼の話は置いておく。……動画のほうだが」
「! そう、そっち気になってた」
西山が前のめりに話題に食いつく。元々は彼のイトコからの依頼だということが、もちろんあるからだろう。真岡も落ち着いてはいるが、興味津々は表情に出ていた。もちろん嶋田も、瀧だって例外ではない。
「ほぼ黎さんに任せっきりになっちまったもんなあ」
「どんなことがわかったんだ?」
瀧の問いに、梓玥が話を始める。
「まず、あの動画が何か――というところからだが」
誰かがごくりと生唾を呑んだ。
「そもそも、あれはヒトを驚かせるためだけ、のものだった。再生した時、ランダムで西山や嶋田が観た動物の映像か、瀧や真岡が観た恐ろしい映像になる。それに何者かが『一定以上の能力があるヒトが見ると錯乱する』効果をつけた。加工した、と言い換えてもいい」
「なんでまた、そんな効果を……」
「推察だが、おそらくは最初に動画を加工した者は愉快犯だったのだろうと思う。……それをさらに利用したのは、別の者だが」
「利用? 別の者? って?」
瀧の疑問に梓玥は眉を寄せた。他三人も似たり寄ったりの表情だ。
全員の疑問は当然のことだと梓玥は頷く。
「勝手なことを言うなっつーの」
笑う真岡の顔は明るく、楽しげだ。
「で、真岡の実家が土御門だから……どうなんだ?」
西山が本題に戻す。答えたのは梓玥だ。
「土御門の傍流が、水落鬼の移送に関わっていた」
「……あー……」
「なるほど……」
「あ、じゃあ一回話を持ち帰ったのは、そのことを家でなんかするためだったのか?」
「なんかって……おまえな……」
苦笑するが、真岡の表情は暗くはない。肩を竦めると、軽い口調で返してくれた。
「まあ、なんかしたんだよ。それで傍流、つまり分家の分家の分家くらいの家の陰陽師が、頼まれて逆らえなくてやったってわかった」
「頼まれたって、誰に?」
「傍流といっても陰陽師家だろ? 獣人じゃないだろうって思うなら、もう神族しかないじゃん」
西山の言葉に、「その通り」と真岡は頷く。
「けど、口止めされてるのか禁言術なのか、どの神族の誰とはどうしても言わなくてさ……」
真岡は心の底から残念そうだが、ランク上の相手の術は解けないのだから仕方がない。
(無理に言わせようとすると口が裂けるとか、副作用が起こるっていうし、そこはどうしようもないよな……)
けれど手がかりが途切れたと考えるにはまだ早い。
「だが、神族が陰陽師に命じてことを為した、という事実は重要なポイントとなる。以前皆が調べてくれた証言なども踏まえれば、神族がこの件に絡んでいるのは間違いない」
梓玥が言うと、西山は腕を組んだ。
「と言っても、神族も色んな神族がいるし、対象が広いのは変わらないんじゃ?」
「そうでもない。かなり範囲を狭められた」
「えっ、ホントですか」
前のめりになる嶋田はきらきらした目で梓玥を見ている。
(……子犬みたいだな……)
そう思うと、ジップアップパーカーの紐はリードになるだろうか。こんな時に和んでしまった。
「というのも、結果から考えてみれば……という形になる。……一旦水落鬼の話は置いておく。……動画のほうだが」
「! そう、そっち気になってた」
西山が前のめりに話題に食いつく。元々は彼のイトコからの依頼だということが、もちろんあるからだろう。真岡も落ち着いてはいるが、興味津々は表情に出ていた。もちろん嶋田も、瀧だって例外ではない。
「ほぼ黎さんに任せっきりになっちまったもんなあ」
「どんなことがわかったんだ?」
瀧の問いに、梓玥が話を始める。
「まず、あの動画が何か――というところからだが」
誰かがごくりと生唾を呑んだ。
「そもそも、あれはヒトを驚かせるためだけ、のものだった。再生した時、ランダムで西山や嶋田が観た動物の映像か、瀧や真岡が観た恐ろしい映像になる。それに何者かが『一定以上の能力があるヒトが見ると錯乱する』効果をつけた。加工した、と言い換えてもいい」
「なんでまた、そんな効果を……」
「推察だが、おそらくは最初に動画を加工した者は愉快犯だったのだろうと思う。……それをさらに利用したのは、別の者だが」
「利用? 別の者? って?」
瀧の疑問に梓玥は眉を寄せた。他三人も似たり寄ったりの表情だ。
全員の疑問は当然のことだと梓玥は頷く。
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