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番外編 3(情事1)*
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はぁ、と瀧が熱の篭もった息を吐く。
目許や目尻のあたりにほんのりと朱が乗ったように見え、くちびるを薄く開いているのは、梓玥には煽情的な表情だ。惹かれるようにそっと顔を寄せると、見上げてきた瀧と目が合う。
「……なに?」
「……、……触れてもいい?」
訊く時にはどうしても躊躇ってしまう。
瀧に拒否されたことはないが、もしかしたら単に断り切れないだけか、無理を強いているのではないかと、いつも不安になってしまうからだ。
瀧が、彼に覆い被さっている梓玥に手を伸ばして頬を撫でて微笑んでくれる。
「いいよ」
そんな風に言って微笑んでくれるのは、あの頃、梓玥の我侭を「仕方ない子竜ちゃんだなぁ」と許してくれた時のよう。
(……もしかして、まだ子供扱いなのか)
湧いた懸念に、眉が寄る。
「どうした? そんな顔して」
頬を撫でてくれた指が、眉間をつついてくる。
「別に……なんでも……」
「子竜ちゃんは嘘が下手だな」
苦笑すると、瀧はもう片方の手も伸ばして梓玥の首に絡め、体を引き寄せる。引き寄せられるまま、梓玥もなるべく体重をかけすぎないように瀧を抱きしめた。
「何か考えすぎてるんだろうけど……梓玥とのことで、オレがいいって言ったらいいんだよ。なんでかわかる?」
正直に首を横に振ると、頭をぽんぽんと撫でられた。あやされていると思ったが、抵抗はできない。
「梓玥は、オレを好きだから触りたいんだろう?」
問いに、こくりと頷く。
「オレは。……梓玥を好きだから、触られたいんだよ」
好きだから、触られたい。
「……!」
意味を頭が理解すると、ハッと顔を上げた。瀧が照れたように笑っている。いや、実際照れているのだろう。
「瀧」
「これ以上は訊くなよ。訊いたら今日はずっと子竜ちゃん扱いするからな」
それは頂けない。
黙った梓玥のくちびるに、瀧が口付けをくれる。触れただけで離れようとするそれを追いかけてくちびるを触れ合わせると、薄く開いていた歯の間から舌を入れ、口中を余すことなく舐めていく。
「ん……んぅ……」
シャツをはだけさせ、晒した胸や腹にひとつふたつと口付けを落とす。途中で肌を舐めたり歯を立てるのは、舌や歯でも瀧を感じたいと思うから。あるいは凶暴な欲が漏れて出ているのかもしれない。
瀧の服をすっかり脱がせてしまうと、うっとりと体のあちらこちらを撫で、触れる。
「あんまり触るとくすぐったいだろ……それから」
両頬を包まれ、じっと見つめられる。
「……梓月も脱いで」
いつも言ってるだろ、と言われると、言われるたびにそんなことが頭から抜け落ちていたことに気付く。
素直にシャツを脱ぎ、下着ごとズボンを脱ぐ。隠すところがない裸で抱きしめ合うのは、少しばかり気恥ずかしい。
瀧が背中を撫でてくれて、お返しのように口付けた。肌を撫でていく手は、どうしても色を帯びる。座っている自分の上に瀧を跨がらせるのは、そうやって抱きつかれていたほうが密着する面積が多くて好きだからだ。
できることなら、このまま閉じ込めてしまいたい。
目許や目尻のあたりにほんのりと朱が乗ったように見え、くちびるを薄く開いているのは、梓玥には煽情的な表情だ。惹かれるようにそっと顔を寄せると、見上げてきた瀧と目が合う。
「……なに?」
「……、……触れてもいい?」
訊く時にはどうしても躊躇ってしまう。
瀧に拒否されたことはないが、もしかしたら単に断り切れないだけか、無理を強いているのではないかと、いつも不安になってしまうからだ。
瀧が、彼に覆い被さっている梓玥に手を伸ばして頬を撫でて微笑んでくれる。
「いいよ」
そんな風に言って微笑んでくれるのは、あの頃、梓玥の我侭を「仕方ない子竜ちゃんだなぁ」と許してくれた時のよう。
(……もしかして、まだ子供扱いなのか)
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頬を撫でてくれた指が、眉間をつついてくる。
「別に……なんでも……」
「子竜ちゃんは嘘が下手だな」
苦笑すると、瀧はもう片方の手も伸ばして梓玥の首に絡め、体を引き寄せる。引き寄せられるまま、梓玥もなるべく体重をかけすぎないように瀧を抱きしめた。
「何か考えすぎてるんだろうけど……梓玥とのことで、オレがいいって言ったらいいんだよ。なんでかわかる?」
正直に首を横に振ると、頭をぽんぽんと撫でられた。あやされていると思ったが、抵抗はできない。
「梓玥は、オレを好きだから触りたいんだろう?」
問いに、こくりと頷く。
「オレは。……梓玥を好きだから、触られたいんだよ」
好きだから、触られたい。
「……!」
意味を頭が理解すると、ハッと顔を上げた。瀧が照れたように笑っている。いや、実際照れているのだろう。
「瀧」
「これ以上は訊くなよ。訊いたら今日はずっと子竜ちゃん扱いするからな」
それは頂けない。
黙った梓玥のくちびるに、瀧が口付けをくれる。触れただけで離れようとするそれを追いかけてくちびるを触れ合わせると、薄く開いていた歯の間から舌を入れ、口中を余すことなく舐めていく。
「ん……んぅ……」
シャツをはだけさせ、晒した胸や腹にひとつふたつと口付けを落とす。途中で肌を舐めたり歯を立てるのは、舌や歯でも瀧を感じたいと思うから。あるいは凶暴な欲が漏れて出ているのかもしれない。
瀧の服をすっかり脱がせてしまうと、うっとりと体のあちらこちらを撫で、触れる。
「あんまり触るとくすぐったいだろ……それから」
両頬を包まれ、じっと見つめられる。
「……梓月も脱いで」
いつも言ってるだろ、と言われると、言われるたびにそんなことが頭から抜け落ちていたことに気付く。
素直にシャツを脱ぎ、下着ごとズボンを脱ぐ。隠すところがない裸で抱きしめ合うのは、少しばかり気恥ずかしい。
瀧が背中を撫でてくれて、お返しのように口付けた。肌を撫でていく手は、どうしても色を帯びる。座っている自分の上に瀧を跨がらせるのは、そうやって抱きつかれていたほうが密着する面積が多くて好きだからだ。
できることなら、このまま閉じ込めてしまいたい。
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