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番外編 3(情事2)*
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「んっ……は、ぁ……っ」
かすかに漏れる声に、梓玥は煽られていく。
「瀧……」
思慕が恋情、欲へと変わったのがいつなのかはわからない。
かつて誰にも、何にも、これほど気持ちが昂ぶったことはない。昔も今も、彼だけだ。
「……っ、は……」
瀧が、気持ちを返してくれている。
それだけで有頂天になってしまったのに、体に触れてもいいなんて。――触れて、全身が心臓になってしまったのではないかと思ったのも初めてだった。
自分だけの瀧でいてほしい、というのは難しいとわかっている。
彼は相変わらず誰からも好かれるし、現在の稼業が稼業、様々な――ひと癖ある――者たちに会うことも多い。そうすると、当然のように好かれてしまう。
自分のものにしたいと言えば、いいよと返してくれる彼にとって、自分はまだ子竜なのではないか。そう思ってしまう時もある。
「っ、しげつ……ッ」
「ろう……」
体を繋げるほど、心も繋がれば良いのに。
いや、心はもう繋がっているのか。
(どうすれば、実感できる?)
何度も触れていればいいのか。実感も、積み重ねていくものなのだろうか。
瀧のナカへ挿入ってしまうと、自分よりは細い(とはいえ成人男性としては相応の)体を抱きしめる。
勢いと想いのままに抱いた後、とんでもなく怒られたし叱られたことは記憶にある。だから気が急いても、逸っても、なるべく一度は落ち着くようにしている。
けれど、動いてしまえばなけなしの気遣いすら吹っ飛んでしまうのだが。
「ッあ、あ、あ……!」
もがくようにしがみついた瀧の指が、梓玥の背へ爪を立てる。構わず、腰を掴んで揺さぶり、彼の性器にも触れ、痛みがあれば誤魔化されるようにと手のひらで擦る。
触れていくうちに少しずつ潤み、ぬめっていく熱。自分がそうさせているのだと思うと、気持ちが昂ぶる。
「瀧」
「ん……ッ、なに」
「きもちいい?」
瞳を覗き込んでの問いかけに瀧は目許に熱を刷き、こんな時なのに批難するような目で見つめ返してくる。が、それも一瞬のことで。
顔を逸らされてしまった、としょぼくれるより先に、瀧が梓玥の長い髪を引っ張ってくる。
「瀧?」
「耳貸して」
言われるがまま、顔を彼に近付ける。耳許に手のひらを当てられ、ふたりしかいないのに内緒話の様相だ。
そうして言われた言葉といえば。
「……もっと気持ち良くしてくれるんだろ?」
「ッ、瀧!」
繋がったままでは彼のほうが不利だろうに、こんな時でも揶揄かう余裕があるというのか。
笑う瀧の首筋に噛み付くと、髪をかき混ぜるように頭を撫でられる。
「……揶揄ったわけじゃないんだけど……拗ねないで」
瀧は、瀧耀の記憶を取り戻してから、梓玥に対して瀧耀の時の態度に戻っていると思う。瀧として出会った時からのことを思えば激変とも言えるが、どちらも瀧であり瀧耀であるから、梓玥にとってはどちらも好ましい。
甘やかされていると感じる時は面映ゆくもあるのだけれど。
ともあれ、瀧が言いたいのは集中しろということだろうか。
「拗ねてない。……瀧」
「ん? ん……」
仕切り直す気持ちも含め、口付けする。本当はあなたを食べてしまいたいのだという気持ちを言葉にする代わりに、口中を舐め尽くした。顎が痺れるほど深く、長く絡め合う。
その間にも、手のひらは瀧の肌を舐めるように撫でていく。
かすかに漏れる声に、梓玥は煽られていく。
「瀧……」
思慕が恋情、欲へと変わったのがいつなのかはわからない。
かつて誰にも、何にも、これほど気持ちが昂ぶったことはない。昔も今も、彼だけだ。
「……っ、は……」
瀧が、気持ちを返してくれている。
それだけで有頂天になってしまったのに、体に触れてもいいなんて。――触れて、全身が心臓になってしまったのではないかと思ったのも初めてだった。
自分だけの瀧でいてほしい、というのは難しいとわかっている。
彼は相変わらず誰からも好かれるし、現在の稼業が稼業、様々な――ひと癖ある――者たちに会うことも多い。そうすると、当然のように好かれてしまう。
自分のものにしたいと言えば、いいよと返してくれる彼にとって、自分はまだ子竜なのではないか。そう思ってしまう時もある。
「っ、しげつ……ッ」
「ろう……」
体を繋げるほど、心も繋がれば良いのに。
いや、心はもう繋がっているのか。
(どうすれば、実感できる?)
何度も触れていればいいのか。実感も、積み重ねていくものなのだろうか。
瀧のナカへ挿入ってしまうと、自分よりは細い(とはいえ成人男性としては相応の)体を抱きしめる。
勢いと想いのままに抱いた後、とんでもなく怒られたし叱られたことは記憶にある。だから気が急いても、逸っても、なるべく一度は落ち着くようにしている。
けれど、動いてしまえばなけなしの気遣いすら吹っ飛んでしまうのだが。
「ッあ、あ、あ……!」
もがくようにしがみついた瀧の指が、梓玥の背へ爪を立てる。構わず、腰を掴んで揺さぶり、彼の性器にも触れ、痛みがあれば誤魔化されるようにと手のひらで擦る。
触れていくうちに少しずつ潤み、ぬめっていく熱。自分がそうさせているのだと思うと、気持ちが昂ぶる。
「瀧」
「ん……ッ、なに」
「きもちいい?」
瞳を覗き込んでの問いかけに瀧は目許に熱を刷き、こんな時なのに批難するような目で見つめ返してくる。が、それも一瞬のことで。
顔を逸らされてしまった、としょぼくれるより先に、瀧が梓玥の長い髪を引っ張ってくる。
「瀧?」
「耳貸して」
言われるがまま、顔を彼に近付ける。耳許に手のひらを当てられ、ふたりしかいないのに内緒話の様相だ。
そうして言われた言葉といえば。
「……もっと気持ち良くしてくれるんだろ?」
「ッ、瀧!」
繋がったままでは彼のほうが不利だろうに、こんな時でも揶揄かう余裕があるというのか。
笑う瀧の首筋に噛み付くと、髪をかき混ぜるように頭を撫でられる。
「……揶揄ったわけじゃないんだけど……拗ねないで」
瀧は、瀧耀の記憶を取り戻してから、梓玥に対して瀧耀の時の態度に戻っていると思う。瀧として出会った時からのことを思えば激変とも言えるが、どちらも瀧であり瀧耀であるから、梓玥にとってはどちらも好ましい。
甘やかされていると感じる時は面映ゆくもあるのだけれど。
ともあれ、瀧が言いたいのは集中しろということだろうか。
「拗ねてない。……瀧」
「ん? ん……」
仕切り直す気持ちも含め、口付けする。本当はあなたを食べてしまいたいのだという気持ちを言葉にする代わりに、口中を舐め尽くした。顎が痺れるほど深く、長く絡め合う。
その間にも、手のひらは瀧の肌を舐めるように撫でていく。
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